アパート外壁塗装の適切な周期とは? 費用相場や業者選びのポイントなども解説
アパートの外壁塗装は定期的な塗り替えが必要だといわれていますが、どれくらいの周期で行えばいいのか、分からずに悩んでいる方は多いでしょう。
適切な周期でアパートの外壁塗装を行うことで、より丈夫でキレイな外観を維持できます。また、アパートの外壁塗装は戸建て住宅よりも費用が高額になるため、見積書の内容や業者選びも慎重に行う必要があるでしょう。
本記事では、アパート外壁塗装の適切な周期や費用相場などについて詳しく説明します。
- アパート外壁塗装の重要性をチェック!
- アパート外壁塗装の周期とは?
- 外壁塗装が必要なタイミングとサイン
- 外壁塗装の種類と選び方
- アパート外壁塗装の費用と見積もりのポイント
- 外壁塗装業者の選び方とポイント
- アパートの外壁塗装に関してよくある質問
この記事を読むことで、アパート外壁塗装が必要なタイミングや見積もりのポイントなども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。
1.アパート外壁塗装の重要性をチェック!
まずは、アパート外壁塗装の重要性をチェックしましょう。
1-1.外観がキレイになる
アパートの外壁塗装をすると、外観が美しくなります。塗装が激しく損傷していたり、色あせを起こしたりしている状態では、築年数が浅いアパートでも印象が悪くなるでしょう。「このアパートは管理されていない」と判断され、入居者が少なくなる可能性もあります。外観の美しさは入居率にも大きく響く要素になるため、アパートの外壁塗装は非常に重要です。
1-2.アパートの資産価値が向上する
定期的にアパートの外壁塗装を行うことで、建物の資産価値が向上するのも大きなポイントです。もともと、外壁塗装は外壁に塗膜を作り、建物を紫外線や雨水による損傷から保護する役割を担っています。塗装をしていない状態の建物は紫外線や雨水のダメージを受けやすくなり、内部腐食が進行することになるでしょう。外壁塗装を定期的に行うことで劣化の進行を遅らせるのはもちろん、アパートの資産価値向上につながります。
2.アパート外壁塗装の周期とは?
ここでは、アパート外壁塗装の周期について詳しく説明します。
2-1.10~15年に1回が目安
一般的に、外壁塗装は10年に1回を目安に行ったほうがいいといわれています。その理由は、外壁塗装に使用される多くの塗料が、10年前後で寿命を迎えるからです。前回の塗装から10年以上が経過している外壁は、塗膜が剝がれたり、ひび割れが起きたりしやすくなるでしょう。アパートの外壁塗装をする際も、10~15年に1回を目安にしてください。
2-2.早めに外壁塗装をしたほうがいいケースも
10~15年に1回がアパート外壁塗装の目安と説明しましたが、早めに外壁塗装をしたほうがいいケースもあるので注意が必要です。たとえば、前回の塗装から2~3年以内でもひび割れが起きている場合は、早めに対処したほうがいいでしょう。ひび割れといった劣化サインを見逃してしまうと、どんどん外壁の状態が悪化してしまいます。
3.外壁塗装が必要なタイミングとサイン
ここでは、外壁塗装が必要なタイミングとサインを解説します。
3-1.外壁塗装の劣化サインをチェック!
外壁塗装が必要になる劣化サインは、以下のとおりです。
- ひび割れ(クラック)
- コーキングの劣化
- チョーキング現象(外壁に触れると白い粉がつく)
- 色あせ・退色・変色
- 塗膜の剝がれ
- コケ・藻・カビの繁殖
上記の中でも特に注意しておきたいのが、ひび割れです。ひび割れを放置すると、そこから雨水が浸入し、雨漏りの原因となります。雨漏りが発生している状態はすでに内部腐食が進行している可能性があるため、外壁塗装だけでなく、下地処理も必要になるでしょう。
3-2.アパートの印象を変えたい
古いアパートで、リノベーションと同時に外観の雰囲気も変えるケースがよくあります。外壁はアパートの印象を大きく変えられるポイントでもあるため、「雰囲気を変えたいな」と感じたときも外壁塗装をするタイミングといえるでしょう。外壁の色を変えるだけでも、アパートの印象が大きく変わります。
4.外壁塗装の種類と選び方
ここでは、外壁塗装の種類と選び方を解説します。
4-1.主な塗料は5種類
外壁塗装に使用される主な塗料として、ウレタン塗料・シリコン塗料・ラジカル制御形塗料・フッ素塗料・無機塗料の6種類があります。それぞれの特徴は下記のとおりです。
- ウレタン塗料:耐用年数8~10年、1,950円/㎡。付帯部分の塗料として使われることが多く、光沢やツヤのある高級な仕上がりになる
- シリコン塗料:耐用年数10~15年、2,300円/㎡。よく建物に使用される塗料で、価格と耐用年数のバランスが良い。商品の種類も豊富にそろっている
- ラジカル制御形塗料:耐用年数12~16年、2,400円/㎡。紫外線や汚染に強い塗料
- フッ素塗料:耐用年数15~20年、4,300円/㎡。コストパフォーマンスが優秀だが、塗膜が硬いのでひび割れに弱い
- 無機塗料:耐用年数20~25年、5,300円/㎡。耐久性に優れており、コケやカビの発生を抑えることができる
4-2.押さえておきたい塗料の選び方
さまざまな塗料の中からどれを選べばいいのか、悩んでいる方は多いでしょう。塗料選びはアパートの耐久性や外観の印象にも影響を与えるため、慎重に選ぶことが大切です。以下に、塗料選びで押さえておきたいポイントをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
- 耐用年数が10年~になっているか
- トータルコストよりも美観の維持を意識する
- 入居者層を考慮した色選び
それぞれの具体的な内容について、詳しく説明します。
4-2-1.耐用年数が10年~になっているか
前述したように、アパートの外壁塗装は10~15年に1回行うのが理想です。塗料の中には10年以内で寿命を迎える種類もあるため、10年以上の耐用年数を持つ塗料を選びましょう。ウレタン塗料は耐用年数が8~10年ですが、周囲の環境や気候によっては10年以内で劣化する可能性があります。よって、アパートの外壁塗装に使用する塗料は、シリコン塗料から上位のグレードを選ぶといいでしょう。
4-2-2.トータルコストよりも美観の維持を意識する
ハイグレードな塗料を使用すると塗り替え頻度が少なく、メンテナンスも楽になるといわれています。しかし、アパートは外観の美しさが入居率に直結するため、トータルコストよりも美観がどれだけ維持できるかに注目したほうがいいでしょう。
4-2-3.入居者層を考慮した色選び
塗料の色を選ぶ際は、入居者層を考慮する必要があります。たとえば、高齢者世帯の入居率が高い場合は、ベージュなど落ち着いた色選びがベストです。若い世帯が多い場合はスマートな印象を受ける黒基調、ファミリー向けのアパートなら明るい色にするといいでしょう。
5.アパート外壁塗装の費用と見積もりのポイント
ここでは、アパート外壁塗装の費用と見積もりのポイントを解説します。
5-1.費用相場は約150万~400万円
アパートの外壁塗装にかかる費用相場は、約150万~400万円です。外壁塗装業者によって費用は異なりますが、各作業の単価と塗装面積の総額で決まることになります。なお、アパートの種類別による費用相場については、下記を参考にしてください。
- メゾネットタイプ:約150万~200万円
- 2階建て(8戸程度):約200万~300万円
- 3階建て(12戸程度):約250万~400万円
5-2.各作業の単価を把握する
アパートの外壁塗装にかかる費用は、塗料費や人件費だけではありません。外壁塗装業者の中には、不当な料金や高額な追加費用を請求する悪徳業者が存在しているので、見積書の内訳もしっかりとチェックすることが大切です。なお、各作業の単価は下記を参考にしてください。
- 足場の設置・解体:約600~800円/㎡
- 高圧洗浄:約100~300円/㎡
- 養生:約800~1,200円/㎡
- 軒天塗装:約800~1,200円/㎡
- 破風塗装:約700~1,200円/㎡
- コーキング:増し打ち 約500~1,000円/m、打ち替え 約700~1,500円/m
- 屋上・ベランダ防水:約4,000~7,000円/㎡
- 屋根・外壁塗装:約1,000~5,500円/㎡
5-3.複数の外壁塗装業者に無料見積もりを依頼する
具体的な費用が知りたい方は、複数の外壁塗装業者に無料見積もりを依頼してください。複数の業者に無料見積もりを依頼することで比較ができます。できるだけ費用を節約するために見積額が低い業者へ依頼しがちですが、工事後に追加費用を請求してくる恐れがあるので注意が必要です。妥当な費用で外壁塗装を行う業者に依頼したほうが安心できるでしょう。
6.外壁塗装業者の選び方とポイント
ここでは、外壁塗装業者の選び方とポイントを解説します。
6-1.アパートの外壁塗装実績があるか
最初にチェックしてほしいポイントは、アパートの外壁塗装実績があるかどうかです。外壁塗装業者によって得意不得意があるため、アパートやマンションなど塗装面積が広い建物にも対応しているか必ずチェックしてください。また、アパート外壁塗装の実績がある業者ほど、外壁の状態や要望に合わせた塗装方法や塗料を提案してくれます。
6-2.入居者や近隣住民への配慮を徹底しているか
外壁塗装業者を選ぶ際は、アパートの入居者や近隣住民への配慮を徹底しているか注目してください。塗装中は塗料の独特なにおいが周囲へ充満したり、騒音トラブルになったりする恐れがあります。入居者や近隣住民への配慮を徹底している業者は事前告知や対策を立てているので、トラブルになる心配はありません。たとえ、トラブルが起きたとしてもすぐに対応してくれます。
6-3.アパートの外壁塗装ならオフィスチャンプへ
どの外壁塗装業者に依頼すべきか悩んでいる方は、ぜひオフィスチャンプへご依頼ください。オフィスチャンプではマンションやビルなどを中心に外壁塗装を行っています。足場をかけない無足場工法で外壁塗装を行うため、足場の設置や解体費用がかかりません。また、隣の家との距離が近いアパートでも、無足場工法を採用すればスムーズに外壁塗装が行えます。無料相談や無料見積もりも受け付けているので、ぜひ一度お問い合わせください。
7.アパートの外壁塗装に関してよくある質問
アパートの外壁塗装に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.外壁塗装に向いている季節は?
A.春と秋が向いているといわれています。もちろん、夏と冬も外壁塗装は行えますが、夏は暑く冬は寒いので工期が延びたり塗料が乾きにくかったりするデメリットが目立ってしまうのです。一方、春と秋は気候が安定しているため、スムーズに外壁塗装を行うことができます。
Q.外壁塗装の大まかな流れは?
A.主に以下のような流れとなります。
- 入居者への事前告知・近隣住民への挨拶(あいさつ)
- 現場確認後、足場の設置
- 高圧洗浄で外壁の汚れをキレイにする
- 下地処理・養生
- 外壁塗装(下塗り→中塗り→上塗り)
- 完了検査で確認後、足場の解体
Q.ツヤのある塗料を選んだほうがいいのか?
A.アパートの外壁塗装は、ツヤのある塗料を選んだほうがいいでしょう。なぜなら、ツヤあり塗料のほうが外観を美しく保てるからです。耐用年数が長い塗料でもすぐにツヤ落ちしてしまうと、外観の美しさが保てなくなってしまいます。
Q.外壁塗装費用を抑えるポイントは?
A.日ごろからアパートの外壁をチェックすることです。外壁の状態を定期的にチェックすることで、劣化サインを見逃さずにすぐ対処できます。また、外壁塗装だけでなく、屋根塗装と一緒に行ったほうが別々で実施するよりも費用を抑えることができるでしょう。
Q.工期はどのくらいかかるのか?
A.戸数によって異なります。たとえば、4戸程度のメゾネットタイプなら10日前後、8戸の2階建てなら2週間程度かかるでしょう。また、外壁の状態が著しく劣化していると下地処理が必要になるため、工期が延びる可能性があります。
まとめ
いかがでしたか? アパートの外壁塗装は外観を美しく保ち、資産価値を向上させるために必要な工事です。特に、アパートは入居率を安定させる必要があるため、外観の美しさが大きなカギとなります。また、外壁塗装は業者選びも大切なポイントです。なるべくアパートの外壁塗装実績のある業者に依頼してください。なお、オフィスチャンプでは無料見積もりと無料相談を受け付けています。アパートの外壁塗装でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。