外壁塗装のタイミングを決める目安は? 適した時期や耐用年数を延ばすコツ

「どのようなタイミングで外壁塗装をすればいいのか?」「どのような時期が適しているのか」など、外壁塗装のタイミングで頭を抱えている方は多いでしょう。ベストなタイミングで外壁塗装を行うことで、外観がきれいになるだけでなく、耐久性アップへとつながります。耐用年数にもつながる要素ですので、外壁塗装について把握することが大切です。

そこで、本記事では、外壁塗装に適した時期などを解説します。

  1. 外壁塗装のタイミングを決める目安は?
  2. 外壁塗装に適した時期は?
  3. 外壁塗装の耐用年数を延ばすには?
  4. 外壁塗装の施工業者を選ぶポイント
  5. 外壁塗装に関してよくある質問

この記事を読むことで、外壁塗装の耐用年数を延ばす方法や施工業者選びのポイントなどが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.外壁塗装のタイミングを決める目安は?

最初に、外壁塗装のタイミングを決める目安をチェックしておきましょう。

1-1.前回の塗装から10年が目安

目安となる外壁塗装のタイミングは、前回の塗装から10年が経過したタイミングです。ほとんどの塗料の耐用年数が10年を目安としているため、その年数がちょうどいいのでしょう。ただし、10年の塗装はあくまで一般論です。具体的には、塗装によって耐用年数が異なるため、その塗料を前回塗ってからどのくらい経過したのか、自分たちで把握しておかなければなりません。実際には、外壁に施されている塗料の種類によって、塗り替えのタイミングは異なります。

1-2.外壁に劣化サインが現れたとき

外壁が劣化してくると、さまざまな症状が起こりやすくなります。劣化サインとなる症状が現れた際には、外壁塗装のタイミングといえるでしょう。主に、以下のような症状が現れた際は、なるべく早めに外壁塗装(修繕)を行ってください。

  • 色あせ:紫外線によって外壁塗装が色あせる
  • チョーキング現象:外壁に触れると白い粉が手につく現象
  • クラック:外壁のひび割れ。ひび割れが0.3mm以上の場合は早めの修繕が必要
  • コケ・藻:塗膜の保護機能が低下すると発生しやすくなる
  • 塗膜の剝がれ・膨張:外壁表面の不自然な膨らみや塗装の剝がれ
  • コーキングの劣化:外壁材の間を埋める目地にひび割れが発生したり、破断したりする

2.外壁塗装に適した時期は?

ここでは、外壁塗装に適した時期をいくつか紹介します。

2-1.最も適しているのは春と秋

外壁塗装に最も適しているのは、春と秋です。どちらも気候が安定しており、塗装向きのベストシーズンだといわれています。春も秋も湿度が低く、空気が乾燥しているので塗料が乾きやすくなるからです。塗装は三度塗りが基本となっており、下塗り→中塗り→上塗りの順番で塗料を重ねていくことになります。それぞれの工程では、きちんと乾かしてから次の塗りに進まなければならないので、湿度が高く乾燥しにくい時期ほど工期が長くなりがちです。安心して塗装をするなら、春と秋をおすすめします。

2-2.繁忙期は予約が取りづらい

塗装に向いている時期は春と秋ですが、その時期に塗装作業の依頼が殺到しやすくなるため、繁忙期は予約が取りづらいというデメリットがあります。実績のある塗装業者にお願いしても、スケジュールが埋まっており、予約時期がズレてしまうというケースもあるのです。また、繁忙期は通常よりも価格が高めに設定されている可能性もあります。そして、秋は台風シーズンでもあるため、天候が不安定になり工期が延びる可能性もあることを把握しておいてください。

2-3.夏と冬も塗装に向いている!?

夏と冬は外壁塗装にまったく向いていないわけではありません。夏は気温が高いので塗料の乾きが早く、塗装時の伸びもよくなるので作業性が高まるのです。けれども、屋外や屋根の上での作業は職人にとって大きな負担になることがあります。熱中症を避けるため、一時的に塗装をストップすることもあるので要注意です。また、冬の時期は空気が乾燥しているので塗料の定着がよくなるメリットがあります。しかし、日照時間がどうしても短くなってしまうため、ほかの季節に比べて作業できる時間が短くなってしまうでしょう。

3.外壁塗装の耐用年数を延ばすには?

ここでは、外壁塗装の耐用年数を延ばす方法とポイントを解説します。

3-1.定期的に塗り替えることが大事

外壁塗装の耐用年数を延ばす方法は、何よりも定期的に塗り替えを行うことが大切です。「塗装は一度塗れば永久的に大丈夫」と思う方が多いのですが、常に紫外線や雨風に当たっているので、年数が経過すればするほど劣化してしまいます。ベストなタイミングで塗り替えを行うことで、見た目が美しく耐久性にも長けた外壁に仕上がるのです。逆に、塗装や外壁補修を怠っていると、どんどん劣化してしまい、劣化スピードも速まってしまいます。より外壁塗装の耐用年数を伸ばしたいのであれば、ベストなタイミングで塗り替えましょう。

3-2.使用する塗料のグレードを上げる

使用する塗料のグレードを上げることも、耐用年数を延ばす方法です。「グレードを上げると費用が高くなる……」と躊躇(ちゅうちょ)してしまう方がいますが、グレードが上がるほど耐用年数もアップするので塗り替えの頻度が少なくなります。安すぎる塗料はそれなりの耐用年数ですので、早くに劣化したり塗り替えたりしなければなりません。塗り替えの頻度やコストパフォーマンスを考えると、塗料のグレードを上げたほうがお得になる可能性もあります。なお、塗料にはさまざまな種類がありますが、耐用年数が特に長いのはフッ素塗料(約15~20年)です。

3-3.耐用年数が長いシーリング材を選ぶ

外壁塗装の耐用年数を延ばす方法には、耐用年数が長いシーリング材を選ぶという選択肢もあります。ほとんどのシーリングは耐用年数が約7~10年です。けれども、メーカーが出している特別なシーリング材などは、15年以上の耐用年数となっています。シーリング材は塗料との相性がとても重要になるため、フッ素塗料を使うのであれば15年以上の耐用年数を誇るシーリング材を選んだほうがいいでしょう。なお、樹脂系サイディングやモルタルにはシーリングが必要ありません。

3-4.技術力が高い塗装業者に依頼する

塗装業者の腕や技術によっても、耐用年数は大きく異なります。耐用年数を伸ばしたいのであれば、なるべく技術力が高い塗装業者に依頼しましょう。前述したように、外壁塗装は下塗り→中塗り→上塗りと段階を踏んで行うことになります。それぞれの段階が間違っていたり、きちんと正しい量で塗装したりしなければ、外壁塗装の効果が薄れてしまうのです。少しでも誤っていると耐用年数や耐久性も著しく低下してしまいます。実際に、塗装業者の中には不正を働く悪徳業者が存在しているので、騙(だま)されないように注意しておかなければなりません。

4.外壁塗装の施工業者を選ぶポイント

ここでは、外壁塗装の思考業者選びのポイントを解説します。

4-1.実績があるかホームページをチェック!

最初にお話したとおり、外壁塗装業者を選ぶ際は、まず実績をチェックすることが大切です。これまでどのような工事を手がけてきたのか、優良業者のホームページには施工実績が掲載されています。そのため、依頼前に必ずチェックしてください。また、口コミや評判などをホームページで検索して見るのもいいでしょう。実際に、その塗装業者へ依頼した人がどのような対応をされたのか、どれほど職人に技術があるのか……ホームページには記載されていないことが分かります。口コミや評判がいいところを選ぶのも、外壁塗装業者選びの大切なポイントです。

4-2.スタッフの対応が丁寧でスピーディーか

外壁塗装業者を選ぶ際は、スタッフの対応にも注目すべきです。スタッフの対応が悪い塗装業者は、悪徳業者の可能性が高いといえるでしょう。特に、電話対応はスタッフの態度がとても分かりやすい要素です。直接電話をしてみて、スタッフがどのような態度を取るのかチェックしてみてください。どのような質問をしても丁寧に分かりやすく答えてくれたり、親身になって話を聞いてくれたりする塗装業者であれば、安心して依頼できるでしょう。スタッフとの相性は外壁の仕上がりにも大きな影響を及ぼすポイントですので、スタッフの対応は要チェックです。

4-3.見積書の内容が具体的に記載されているか

正式に塗装業者へ依頼する前に、見積書の内容をしっかりと確認することが大切です。見積書には外壁塗装にかかる総額だけでなく、作業別でどのくらいの費用がかかるのか、塗料といった材料の値段などが細かく記載されています。悪徳業者は見積書の内容をいい加減に記載し、工事を終えた後に追加費用として高額な金額を請求しがちです。そのため、見積書に具体的な内容や金額が記載されているか、必ずチェックしておかなければなりません。また、念のために、追加費用が発生するケースもチェックしておきましょう。東京と大阪を中心に外壁工事を行っているオフィスチャンプでは、無料相談や無料見積もりを受け付けています。お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

5.外壁塗装に関してよくある質問

外壁塗装に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.早急に対処したほうがいい劣化サインは?
A.室内に雨漏りが発生している場合は、早めに対応したほうがいいでしょう。雨漏りがすでに発生しているということは、外壁のどこかにひび割れが起きているということです。そこから雨水が浸入しては、内部の木材を腐敗させてしまっている可能性があります。雨漏りが発生していると塗装の防水加工も著しく低下していることになるため、下地補修や防水加工といった作業も必要になるでしょう。対応が遅くなればなるほど、費用が高額になるので早めの対処が大切です。

Q.塗料ごとの塗装タイミングは?
A.外壁塗料は、グレードによって塗装タイミングが大きく異なります。以下に主な塗料の種類と塗装タイミングを提示したので、ぜひ参考にしてください。

  • アクリル塗料:5~7年
  • ウレタン塗料:8~10年
  • シリコン塗料:10~15年
  • フッ素塗料:12~15年

なお、上記の耐用年数もあくまで目安となるため、常日ごろから外壁の状態をチェックしておいたほうがいいでしょう。

Q.耐用年数が過ぎているか判断する方法は?
A.外壁の状態をチェックしつつ、以下の項目に注目してみてください。

  • 外壁にチョーキング現象が見られるか
  • 外壁にひび割れが起きているか
  • 外壁にカビやコケが生えているか
  • 塗装が剝がれてきているか
  • 外壁が汚れてきているか
  • 金属部分のサビが目立ってきているか

自分にとっては「こんなこと」と思いますが、塗装が著しく剝がれて薄くなっている状態のケースもあります。素人では分かりにくい部分ですので、気になる箇所があれば塗装業者に相談するのがおすすめです。

Q.耐用年数を長く保つための外壁塗装工事におけるポイントは?
A.まずは環境を知ることが大事なポイントです。耐用年数は塗料の問題だけでなく、立地や地域によっても変動します。そのため、自分がどのような場所に住んでいるのか、その土地の環境を把握することが大切です。たとえば、雨や湿気が多い地域に住んでいるのであれば、外壁まわりにものを置かず、風とおしをよくするだけでも耐用年数を延ばすことができるでしょう。

Q.費用を最小限に抑えるコツは?
A.無足場工法を用いることです。一般的に、外壁工事は足場を組み立てなければなりませんが、実はこの足場の組み立てが工事費用全体の3分の1以上を占めているといわれています。無足場工法は足場を組み立てずに作業する方法ですので、足場代を全部カットすることができるでしょう。なお、無足場工法を用いるためには、その工法に長けている塗装業者を選ばなければなりません。オフィスチャンプでは無足場工法の実績を持っていますので、ぜひ一度お問い合わせください。

まとめ

外壁塗装のタイミングは前回の塗装から10年が目安だといわれています。塗料の種類によって耐用年数が異なるため、タイミングもバラバラですが、ほとんどの塗料は10年が塗り替えのタイミングといえるでしょう。また、チョーキング現象が起きていたり、塗膜が剝がれたりするなど劣化のサインも外壁塗装のタイミングです。塗り替えを放置すると耐久性が弱くなってしまうので、ベストなタイミングでの塗装を心がけてください。

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