マンションの外壁塗装で押さえておきたいポイントや注意点を解説！

2022/10/1 2022/11/1 外壁塗装について

マンションの外壁塗装は大がかりな工事になるため、しっかりと計画を立てておかなければなりません。しかし、どういうタイミングで外壁塗装をすればいいのか、工事期間はどのくらいになるのかなど、マンションの外壁工事で悩んでいる方は多いでしょう。疑問点や不安要素は、外壁塗装を始める前に解消しておく必要があります。

そこで、本記事では、マンションの外壁塗装で押さえておきたいポイントや注意点などを解説しましょう。

マンションの外壁塗装が重要な理由
マンションの外壁塗装をするタイミング
マンションの外壁塗装にはどんな種類があるのか？
マンションの外壁塗装にかかる期間と注意点
マンションの外壁塗装費用を抑えるコツ
マンションの外壁塗装業者を選ぶポイント
マンションの外壁塗装に関してよくある質問

この記事を読むことで、マンションの外壁塗装をするタイミングや業者選びのポイントなども分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。

1．マンションの外壁塗装が重要な理由

まずは、マンションの外壁塗装が重要な理由をチェックしておきましょう。

1-1．マンションを守るため

マンションの耐久性を維持し、寿命を延ばすためにも外壁塗装は重要です。外壁は常に雨や紫外線にさらされているので、建物の中でも劣化スピードが速いといわれています。1回だけ外壁塗装を施せば大丈夫というわけではなく、定期的に塗り直すことで外壁を美しく、より丈夫に保てるです。外壁の劣化を放置するほどマンションの耐久性が低下し、寿命を縮めてしまうことになります。

1-2．入居率を上げるため

マンションの外壁塗装は入居率を上げ、安定させるためにも必要不可欠です。外壁がひび割れていたり色あせたりしているマンションは、きちんと管理されていないんだと悪い印象を受けます。特に、賃貸物件は入居率を高めることが大切なので見た目にこだわり、清潔感を追求しなければなりません。外壁塗装はマンションの第一印象を決める大切な要素です。

2．マンションの外壁塗装をするタイミング

ここでは、マンションの外壁塗装をするタイミングについて詳しく説明します。

2-1．10～15年に1回が目安

国土交通省の「改修によるマンションの再生手法に関するマニュアル」によると、外壁塗装のメンテナンス頻度は10～13年に1回が目安だといわれています。前述したように、外壁塗装は1回塗ればずっと効果が持続するわけではないため、定期的なメンテナンスが必要です。ただし、前回の塗装から10～15年が経過していなくとも、外壁に劣化症状が見られる際は早めに対処したほうがいいでしょう。

2-2．外壁の劣化症状をチェック！

適切なタイミングでマンションの外壁塗装を行うために、劣化症状を把握しておかなければなりません。下記のような劣化症状が見られた際は、外壁塗装をするタイミングと考えてください。

チョーキング現象（外壁に触れると白い粉がつく現象）
ひび割れ
カビ・藻・コケの発生
鉄筋爆裂
モルタルの浮き
長尺シートの劣化
外壁コーキングの劣化
塗膜の剝がれ
塗装面の白亜化
金属部分のサビ

3．マンションの外壁塗装にはどんな種類があるのか？

ここでは、マンションの外壁塗装における主な種類をいくつか紹介します。

3-1．刷毛（はけ）工法

マンションの外壁塗装では、主に刷毛工法・ローラー工法・吹き付け工法の3種類があります。刷毛を使って外壁塗装をする刷毛工法は、細かいところを塗装したり微調整をしたりする際に用いられるケースがほとんどです。マンションの外壁塗装は広範囲となるため、刷毛工法だけで塗装するには時間がかかります。そのため、ローラー工法または吹き付け工法と併用しながら、刷毛工法で細かい箇所を仕上げていくことになるでしょう。

3-2．ローラー工法

塗料を含ませたローラーで外壁を塗装する方法です。ローラー部分が長ければ長いほど、広範囲を一気に塗装できます。風などの影響で塗料が飛散することもないため、隣の建物と密接していても安心して外壁塗装ができるでしょう。また、ほかの塗装方法とは違って、厚く塗りやすい点もメリットです。ただし、吹き付け塗装よりも時間がかかる・ある程度の技術が必要というデメリットがあります。

3-3．吹き付け工法

噴射する機械に塗料を入れて、吹き付けながら塗装する方法です。吹き付け工法の大きなメリットは、広範囲の壁を一気に塗装できところにあります。そのため、マンションの外壁塗装によく使われている工法といえるでしょう。ただし、外壁に塗料を吹き付ける際、周囲に塗料が飛び散ったり、でこぼこ部分に塗り残しが発生したりしやすいので注意が必要です。

4．マンションの外壁塗装にかかる期間と注意点

ここでは、マンションの外壁塗装にかかる期間と注意点を解説します。

4-1．塗装期間は数か月

マンションの外壁塗装は、数か月かかるケースがほとんどです。マンションの戸数が多く、塗装範囲が広いほど時間がかかります。大まかな目安としては、下記を参考にしてください。

50戸以内のマンション：1か月程度
50戸以上のマンション：2か月以上

たとえ、戸数が少ないマンションでも、足場の設置や下地の補修が必要になるのである程度の時間は必要です。また、悪天候の影響によって工期が延びる可能性もあります。

4-2．劣化症状によっては工期が延びることも

マンションの劣化症状によっては、工事前に計画していた期間よりも時間がかかる可能性もあります。たとえば、事前の外壁調査では気づかなかった劣化箇所が見つかったり、外壁塗料のグレードを途中で変更したりするなどのケースです。作業が追加されるとその分の手間と時間がかかるため、工期も延びてしまいます。心配な方は、事前に工期が延びるケースをチェックしておくといいでしょう。

4-3．外壁塗装の工程を確認する

マンションの外壁塗装は、戸建て住宅よりも時間と費用がかかります。また、外壁の状態によって工程が異なるため、事前にしっかりとチェックしておかなければなりません。なお、一般的な外壁塗装の工程は以下のとおりです。

外壁調査→具体的な工事内容とスケジュールの決定
足場の設置
下地補修・シーリングの打ち替え
外壁洗浄→養生
外壁塗装
最終チェック
足場解体・撤去

具体的な工程に関しては、外壁塗装業者に確認してください。

4-4．住人への配慮を徹底する

マンションの外壁塗装をする前に、住人へその旨をしっかりと伝えておく必要があります。何のために外壁塗装を行うのか、目的や工事期間・工事内容など詳細を伝えることが大切です。大規模なマンションの場合は、外壁塗装をする前に説明会を開きます。説明会や掲示板などできちんと外壁工事の説明をしておけば、住人とのトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。

5．マンションの外壁塗装費用を抑えるコツ

ここでは、マンションの外壁塗装費用を抑えるコツについて詳しく説明します。

5-1．外壁塗装の費用相場は約200万～1,000万円

マンションの外壁塗装にかかる費用は、約200万～1,000万円が相場です。マンションの階数や外壁の状態によって異なるため、工事前にしっかりと確認しておく必要があります。なお、マンションの階数別における費用相場は下記を参考にしてください。

3～5階（300～500㎡）：200万～400万円
5～7階（500～700㎡）：300万～600万円
7～10階（700～1,000㎡）：700万～1,000万円

5-2．劣化症状を放置しない

外壁の劣化を放置しないことが、塗装費用を抑えるコツです。外壁の劣化を放置すればするほど、どんどん悪化します。その結果、補修箇所が増えてしまい、費用が高くなるというわけです。定期的にメンテナンスを行えば、より丈夫で美しい外壁が維持できるほか、劣化症状にもすぐに気づき、早めに対処できます。

5-3．無足場工法を利用する

マンションの外壁塗装費用を抑えたい方は、無足場工法を利用するのがおすすめです。無足場工法とは、名前のとおり、足場をかけない工事となります。外壁塗装では、足場を設置するのが一般的です。けれども、足場の設置や解体にかかる費用は外壁塗装費用のおよそ3分の1を占めているといわれています。足場をかけない無足場工法を利用すれば、足場代が節約できるというわけです。ただし、14階以上の高層マンションでは無足場工法が使えない可能性が高いので注意しましょう。

6．マンションの外壁塗装業者を選ぶポイント

ここでは、マンションの外壁塗装業者を選ぶポイントについて詳しく説明します。

6-1．見積書の内容を確認する

外壁塗装を業者へ依頼する前に、見積書の内容をしっかりと確認しておきましょう。外壁塗装業者の中には、大ざっぱな見積書を提示し、工事後で高額な追加費用を請求してくる悪徳業者が存在しています。大ざっぱな見積書では、どのような工程にいくらかかるかなど詳細が分かりません。スタッフに尋ねても詳しく説明してくれない外壁塗装業者は悪徳業者の可能性が高いでしょう。悪徳業者とのトラブルを未然に防ぐためにも、見積書の内容は詳細までチェックしてください。

6-2．複数の外壁塗装業者を比較する

マンションの外壁塗装業者を選ぶ際は、複数の業者を比較することが大切です。たとえ、信用している友人や知人に紹介された業者でも、きちんと自分で確かめる必要があります。複数の外壁塗装業者を比較することで、悪徳業者も見極めやすくなるでしょう。なお、外壁塗装業者選びで悩んだときは、下記のポイントに注目してみてください。

マンションの外壁塗装に長（た）けているか
スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
無料見積もりや無料相談を受け付けているか
見積書の内容が具体的に記載されているか
どのような質問にも分かりやすく答えてくれるか
口コミや評判がいいか

6-3．マンションの外壁塗装ならオフィスチャンプへ

マンションの外壁塗装でお悩みの方は、ぜひオフィスチャンプへご依頼ください。オフィスチャンプでは、マンションやビルの外壁塗装を行っています。リフォームの匠も認めた技術力を持ち、無足場工法を使った外壁塗装が可能です。マンションの状態や要望に合わせてベストなプランを提案しておりますので、どのような悩みでもご相談ください。

7．マンションの外壁塗装に関してよくある質問

マンションの外壁塗装に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q．鉄部塗装とは？
A．手すり・シャッター・鉄骨階段・扉といった鉄製のものを塗装する方法です。鉄部塗装が剝がれてしまうと、鉄部が丸出しになりサビが発生しやすくなります。鉄部に塗装を施すことで塗膜が鉄部を覆い、保護してくれるのです。鉄部にサビが発生している場合は、早めに対処したほうがいいでしょう。

Q．住人へ伝える際の注意点は？
A．万が一のときのために、緊急連絡先を伝えることです。外壁塗装の工事内容や詳細を伝えるのはもちろんのこと、住人が安心できるように緊急連絡先も伝えておかなければなりません。また、できるだけ住人の不安を取り除くためにも、分かりやすく説明することが大切です。

Q．塗料の種類と耐久年数は？
A．マンションの外壁に使われる塗料は、主に以下のとおりです。耐久年数と併せてチェックしてください。

シリコン塗料：約7～15年
ラジカル塗料：約8～16年
フッ素塗料：約12～20年
セラミック塗料：約10～25年
光触媒塗料：約10～20年
無機塗料：約10～20年

Q．外壁塗装の色選びで押さえておくべきポイントは？
A．外壁はマンションの第一印象を決める大事なポイントなので、住人の年齢層を踏まえて選ぶことが大切です。たとえば、学生や20代など単身者向けのマンションなら明るい色にするといいでしょう。入居者に高齢者が多い場合は、落ち着いた色がおすすめです。

Q．マンションの外壁塗装でよくあるトラブルは？
A．外壁塗装中に、車や自転車などに塗料が飛び散ってしまったというトラブルがよくあります。また、隣の建物を塗料で汚してしまったり、隣家の所有物が破損したりすることもあるので、住人や近隣への配慮を徹底している外壁塗装業者を選ぶことが大切です。

まとめ

マンションの外壁塗装は、塗装範囲が広いので工事期間が長くなり、費用も高くなります。けれども、適切なタイミングでメンテナンスをしっかりと行えば、より丈夫で美しい外壁が保てるでしょう。外壁の劣化を放置すればするほど補修費用がかかるので、早めに対処することが大切です。オフィスチャンプではマンションやビルの外壁塗装を行っています。マンションの外壁塗装でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。