外壁工事の無足場工法とは? メリット・デメリットについて徹底解説

外壁工事の費用を抑えたい方は、無足場工法がおすすめです。けれども、無足場工法とは何なのか、どの外壁工事業者に依頼すればいいのか悩んでいる方は多いでしょう。

何も知らずに無足場工法で外壁工事を進めると失敗する恐れがあるため、事前にポイントを押さえておく必要があります。

本記事では、外壁工事の無足場工法について詳しく説明しましょう。

  1. 外壁工事の無足場工法とは?
  2. 無足場工法はどんなときに役立つのか?
  3. 無足場工法で外壁工事をするメリット
  4. 無足場工法で外壁工事をするデメリット
  5. 外壁工事業者に依頼するポイント
  6. 外壁工事と無足場工法に関してよくある質問

この記事を読むことで、無足場工法で外壁工事をするメリット・デメリットなども分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

1.外壁工事の無足場工法とは?

最初に、外壁工事の無足場工法について、基本情報をチェックしておきましょう。

1-1.足場をかけない工法

無足場工法は名前のとおり、足場をかけない工法のことです。一般的に、外壁工事は足場を設置して行われています。足場を設置することで足元が安定し、効率的に作業を進めることが可能です。

けれども、足場の設置は日差しを遮るデメリットもあり、居住者にとっては快適性が損なわれる原因となります。また、防犯性に関してもリスクが高まるため、無足場工法を用いるケースが増えてきているのです。

1-2.主な方法はロープとゴンドラ

無足場工法は主に、ロープとゴンドラの2種類があります。ロープは職人がロープを通すためのフルハーネスを装着し、屋上から吊(つり)下げる形で作業を行う方法です。ロープを体につないだ職人が、下降しながら外壁工事をすることになります。

一方、ゴンドラは、屋上から吊下げたゴンドラに職人が乗って外壁工事をする方法です。外壁工事業者によって方法が異なるため、事前に確認しておくといいでしょう。

2.無足場工法はどんなときに役立つのか?

ここでは、無足場工法がどんなときに役立つのか、詳しく説明します。

2-1.建物と建物の間が狭いとき

無足場工法は、建物と建物の間に足場を組み立てるスペースがない場合に採用されることがよくあります。足場を設置するためには、約70cmの幅が必要なので狭いスペースに足場を組み立てることはできません。踏み板が40cm程度、両サイドを固定する支柱が10cmとなっているため、最低でも60cmのスペースを確保する必要があります。

都心や雑居ビルが並んでいる場所では、建物と建物の間に十分なスペースが取れないため、足場を設置しない無足場工法のほうがいいでしょう。住宅地でも隣との間に足場を設置するスペースがない場合は、無足場工法を採用するケースが増えています。

2-2.隣の敷地が借りられない

足場を設置するスペースが足りない場合、隣家の敷地を借りて足場を設置するケースがあります。しかし、隣家と仲が悪いと、なかなか敷地を貸してもらうことはできません。その場合にも、無足場工法が役立ちます。

前述したように、無足場工法は足場を設置しない工法なので、隣家の敷地を借りずとも外壁塗装ができるでしょう。隣家とのトラブルを避けたい方は、無足場工法をおすすめします。

2-3.費用を最小限に抑えたい

無足場工法は、外壁工事費用を最小限に抑えたい方にもおすすめの方法です。外壁工事において、足場の設置・撤去にかかる費用は全体費用のおよそ3分の1を占めているといわれています。

つまり、足場を設置する必要のない無足場工法を採用すれば、外壁工事にかかる費用を抑えられるというわけです。「外壁工事のお金が足りない」「無駄な費用を省きたい」と思っている方は、無足場工法を検討してみてはいかがでしょうか。

3.無足場工法で外壁工事をするメリット

ここでは、無足場工法で外壁工事をするメリットについて詳しく説明します。

3-1.足場代の節約

前述したように、無足場工法は足場代がかからないというメリットがあります。足場の設置には組み立てから撤去まで、費用がかかるものです。そのため、無足場工法を採用すれば、大幅なコスト削減が期待できるでしょう。

特に、塗装範囲が広い場合、足場をたくさん設置しなければなりません。足場の設置箇所が多くなればなるほど費用が高くなるため、無足場工法で足場代が節約できるのは大きなメリットです。

3-2.工数の短縮

無足場工法を採用することで、工数の短縮ができるのもメリットの1つです。足場の設置と撤去が必要ないため、その分の時間や手間も省けます。依頼主にとっては費用を抑えられるほか、職人にとっても工数が短縮できるので負担が減らせるのです。工事の手間が少なくなれば、作業もスムーズに進めやすくなります。

3-3.防犯面における安心感

足場の設置によって、泥棒がベランダなどに侵入しやすくなる面があります。けれども、無足場工法で外壁工事をすれば、防犯面における安心感があるでしょう。泥棒が侵入するリスクが軽減できるだけでなく、足場によって日差しや風とおしを妨げられる心配もありません。

マンションやビルの場合、無足場工法を採用すれば、そこで生活・仕事をしている人たちに悪影響を与えてしまう心配がなくなります。

3-4.近隣トラブルのリスクが軽減する

無足場工法は、近隣への影響が少なくなるのも大きなメリットです。足場を組み立てる場合、隣とのスペースが足りずに敷地を貸してもらったり、足場の設置や撤去で騒音トラブルになったりする恐れがあります。

近隣や店舗への影響が心配な方は、無足場工法を使うといいでしょう。無足場工法なら騒音トラブルのリスクが軽減できます。外壁工事における騒音トラブルを未然に防ぎたい方も、無足場工法を検討してみてください。

4.無足場工法で外壁工事をするデメリット

ここでは、無足場工法で外壁工事をするデメリットについて詳しく説明します。

4-1.無足場工法が使えないケースもある

無足場工法は、すべての建物で行えるわけではありません。ビル・マンションの規模や屋上の形状によっては、無足場工法が使えないケースもあります。たとえば、屋上が平面ではないケースです。無足場工法はロープまたはゴンドラを使って作業することになるため、屋上が平らでない場合はロープの固定やゴンドラの設置が困難になります。

そのため、無足場工法を検討する前に、建物の屋上がどのような形状になっているかを確認しておかなければなりません。

4-2.作業範囲が限られている

作業範囲が限られていることも、無足場工法のデメリットです。屋上の形状だけでなく、14階以上の高層ビルはリスクが高いので、無足場工法を使うことができません。13~14階まで対応してくれる外壁工事業者はありますが、14階以上になると難しくなります。

また、広範囲に補修箇所がある場合、足場を設置したほうが効率的に作業を進められるケースもあるでしょう。無足場工法は移動できる範囲が限定されているので、足場を設置すべきか無足場工法が悩んだ際は外壁工事業者に相談してください。

4-3.施工後の確認が難しい

無足場工法は、施工後の確認が難しいというデメリットもあります。施工場所には職人だけが入ることになるため、安全面の考慮から依頼主が自分の目で確認できないケースがほとんどです。施工後に外壁の状態を確認したい場合は、職人に撮ってもらった写真を確認することになります。無足場工法では第三者が直接施工場所を確認できないことを、しっかりと心に留めておきましょう。

4-4.対応している外壁工事業者が少ない

近年、無足場工法が採用されているといっても、まだまだ対応している外壁工事業者は少なめです。無足場工法を使いたいと思っていても、対応している外壁工事業者が見つからない可能性もあります。

5.外壁工事業者に依頼するポイント

ここでは、外壁工事業者に依頼するポイントを解説します。

5-1.無足場工法の実績があるか

外壁工事業者に依頼する際は、無足場工法の実績があるか確認が必要です。無足場工法に対応している業者が見つかったとしても、実績がない・経験が浅い職人だと施工不良を起こしてしまう恐れがあります。無足場工法を活用したい場合は、なるべく実績のある外壁工事業者に依頼することが大切です。依頼前に、外壁工事業者のホームページなどを確認し、これまでどのような工事を手がけてきたのかチェックしてください。

5-2.スタッフの対応が丁寧でスピーディーか

外壁工事業者に依頼する際は、スタッフの対応にも注目しましょう。悪徳業者の特徴でよく見られるのが、スタッフの対応が悪い・返事が遅い点です。質問をしても適当にはぐらかされたり、きちんと説明してくれなかったりする外壁工事業者には注意してください。スタッフの対応が丁寧でスピーディーな外壁工事業者なら、安心して依頼できるでしょう。

5-3.近隣への配慮を徹底しているか

無足場工法でも気をつけておきたいのが、近隣トラブルです。近隣トラブルは外壁工事でよくあるトラブルですので、工事前に、近隣への配慮が徹底されているか、確認しておかなければなりません。近隣トラブルを未然に防ぐためにも、近隣へのあいさつや配慮を徹底している外壁工事業者に依頼してください。

5-4.無足場工法ならオフィスチャンプへ

どの外壁工事業者に依頼すべきか迷っている方は、無足場工法を採用しているオフィスチャンプにぜひご依頼ください。

オフィスチャンプでは、東京と大阪を中心に外壁工事を受け付けています。足場をかけない外壁工事・高所作業サービスも行っており、足場をかけられない狭い場所でも施工可能です。無料相談も受け付けていますので、無足場工法を検討している方はぜひ一度ご相談ください。

6.外壁工事と無足場工法に関してよくある質問

外壁工事と無足場工法に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.劣化が激しい場合でも無足場工法は使えるのか?
A.建物の劣化が激しい場合、無足場工法が使えないケースがあります。劣化が激しい箇所は、補修作業に時間がかかるので足場を設置し足元を安定させたほうがいいでしょう。無足場工法が使えるか不安な方は、あらかじめ外壁工事業者に確認しておくことをおすすめします。

Q.外壁工事にかかる費用はいくらぐらいか?
A.工事内容や範囲などによって異なりますが、部分補修なら約20万~40万円、外壁塗装や大がかりな外壁リフォームは約80万円~120万円かかるでしょう。マンションやビルの場合は、100万円以上かかる可能性もあります。なお、多くの外壁工事業者は塗料費+施工費+諸経費+足場代という料金形態になっていますが、無足場工法の場合は塗料費+施工費+諸経費だけです。

Q.無足場工法で使う機材は?
A.セミスタティックロープ・フルハーネス・下降器などを用いることになります。場合によっては、パラペット・パラペットクランプといった特殊器具を使うこともあるので、気になる方は外壁工事業者に尋ねるといいでしょう。屋上にロープ設置場所がない場合は、ロープ設置用の金具を用いることもあります。

Q.外壁工事前に確認すべきことは?
A.見積書の内容は必ず確認してください。見積書には、どのような作業にいくらかかるのか、どのような工具や塗料を使うかなどが細かく記載されています。見積書に具体的な工事内容や金額が記載されていない場合は、悪徳業者の可能性があるので注意が必要です。

Q.外壁工事業者の選び方は?
A.主に、以下のポイントに注目して外壁工事業者を選んでください。

  • 外壁工事の実績があるか
  • 無足場工法に長(た)けているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • どのような質問にも分かりやすく答えてくれるか
  • 無料見積や無料相談を受け付けているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 口コミや評判がいいか

上記のポイントを踏まえた上で、複数の外壁工事業者を比較してみるといいでしょう。

まとめ

外壁工事の無足場工法は、足場をかけない工法のことです。外壁工事において足場の設置は当たり前でしたが、足場が設置できないケースもあります。足場が設置できない場合は、無足場工法を利用しましょう。

また、足場をかけない工法だからこそ、外壁工事にかかる足場代も節約できるメリットもあります。オフィスチャンプでは、無足場工法を使って外壁工事が行えるので、悩んでいる方はぜひ一度お問い合わせください。

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