ビル塗装の足場トラブルとは? 有効な対策や予防策をチェックしよう!

ビル塗装で足場トラブルを防ぐためにはどうすればいいのか、どのような点に気をつけるべきなのか……ビル塗装における足場トラブルで悩んでいる方は多いでしょう。

足場の設置や撤去時に騒音が起きたり、敷地内から足場がはみ出たりするなど、足場におけるトラブルは多種多様です。これらのトラブルを防ぐためには、事前の対策が必要となります。

本記事では、足場トラブルを防ぐ方法とポイントなどを詳しく説明しましょう。

  1. どのような足場トラブルが起きるのか?
  2. 足場トラブルへの対処法
  3. 足場トラブルを防ぐための予防策
  4. 足場トラブルに関してよくある質問

この記事を読むことで、足場トラブルへの対処法も分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.どのような足場トラブルが起きるのか?

まずは、どのような足場トラブルが起きるのか、一般的な事例をいくつか紹介します。

1-1.足場の設置と撤去時の騒音

ビル塗装の足場トラブルでよくあるのは、足場の設置と撤去時に発生する騒音トラブルです。外壁工事によく用いられる足場は金属製でできているため、設置・撤去作業ではどうしても大きな音が出てしまいます。特に、足場を設置する際はインパクトドライバーを使用することになるので、金属音の中でも大きな音が出てしまいやすいのです。また、オフィスビルの場合は音が反響する可能性もあるため、近隣への配慮が必要になります。

1-2.足場が敷地内からはみ出る

しっかりとしている施工業者は心配ありませんが、管理がおろそかになっている施工業者は敷地内から足場がはみ出ていることを知らずに作業を続けるケースがあります。特に、隣の建物とのスペースが狭い中で足場を設置する場合、敷地内からはみ出る可能性が非常に高いので注意が必要です。事前に、近隣住民へ許可を取得しておけば問題ありませんが、許可を得ずに敷地内から足場がはみ出た場合はトラブルへ発展する恐れがあるので注意しましょう。

1-3.工事中のホコリや塗料の飛散

工事中に発生するホコリや塗料の飛散によるトラブルも、ビル塗装でよくあるトラブルです。ビル塗装は足場をつたって作業を進めることになりますが、その際にホコリが空気中に舞い上がり、隣の窓から室内へ入り込む恐れがあります。また、塗料が風に乗って飛散し、駐車場などに停めてあるバイクや車に塗料がかかる可能性もあるので注意が必要です。ビル塗装における足場は、高所作業になるケースが多くなるからこそ、ホコリや塗料による被害範囲も広がる可能性もあります。

1-4.近所の庭木や建物を破損させる

足場の設置スペースを確保するために、隣の敷地内にある庭木を無断で切断しトラブルになるケースがあります。無断でプランターを移動させるなど、軽微なことでも必ず許可を得る必要があるでしょう。「これくらいなら問題ない」と施工業者が勝手に判断し、近隣住民の所有物を勝手に移動させたり伐採したりするトラブルの原因になります。また、足場の設置や塗装に必要な資材を運搬する際に、誤って隣の建物を破損させてしまうケースもあるので注意が必要です。

1-5.搬入車による交通の妨げ

資材を運搬する搬入車が道路の妨げになることで起きるトラブルもよく起きています。足場の設置やビル塗装にはさまざまな資材が必要になるため、大きめの搬入車が必要です。オフィスビルなどが連なっている立地だと道路も狭くなる恐れがあるので、搬入車1台だけでも交通の妨げになってしまうでしょう。近隣の建物から車が出られなくなったり、歩行者がとおれなかったりする可能性もあるため、事前の打ち合わせや説明が必要です。

1-6.強風による足場の倒壊

台風などの暴風によって足場が倒壊し、隣の建物が破損してしまうというトラブルもあります。特に、鉄パイプ同士がしっかりと固定されていない場合は、倒壊によって歩行者をケガさせてしまう危険もあるでしょう。また、ホコリや塗料の飛散を防ぐために足場にはシートがかけられますが、シートをかけることによって強風に弱くなるというデメリットがあります。台風など進路が予想されている場合は、早めに足場を撤去するなどの対策が必要です。

2.足場トラブルへの対処法

ここでは、足場トラブルへの対処法を紹介します。

2-1.迅速な対応が大切

ビル塗装で足場トラブルが発生した場合は、何よりも迅速な対応が重要なポイントとなります。近隣住民が被害を受けた際はすぐに謝罪し、状況を正確に把握してください。いつどこで何が起きたのか、被害はどのくらいなのか、何が原因でトラブルが起きたのかなど、より具体的に状況を把握する必要があります。正確な状況を把握しておけば、施工業者との話もスムーズに進めることができ、迅速な対応が可能です。いかに早く対応できるかどうかで、すぐにトラブルが解決できるでしょう。

2-2.写真撮影で証拠を残しておく

自分でできる範囲で構いませんが、正確に状況を把握した後は写真撮影で証拠を残しておきましょう。たとえば、強風によって足場が倒壊し、隣の建物に傷がついてしまった場合は、現場の状況や傷を写真で残しておくと安心です。後で「伝えた、伝えていない」「いった、いっていない」というトラブルを防ぐための対処法となります。また、写真撮影で証拠を残しておくと、施工業者との話し合いもスムーズに進むでしょう。

2-3.施工業者による現場視察

足場トラブルが起きた際は状況把握と同時に、忘れずに施工業者への連絡も済ませておきましょう。優良業者の多くは、どのようなトラブルでもすぐに対応してくれますが、悪質な施工業者は対応が遅れる可能性があります。また、足場トラブルで近隣住民とのトラブルになった際はパニックになるでしょう。しかし、感情的に施工業者へ連絡すると話がこじれる可能性もあるため、冷静に状況を伝え、現場視察を依頼してください。現場視察によって施工業者に問題がある場合は、速やかに対処してもらいましょう。

2-4.何事にも冷静に対処する

どのようなトラブルが起きたとしても、パニックにならずに冷静な対処を心がけてください。前述したように、パニック状態で施工業者へ連絡をしたとしても何も話が進まず、対応が遅くなる可能性があります。何事にも冷静に対処することを心がけておけば、トラブルが起きたとしてもスムーズに対応できるでしょう。

3.足場トラブルを防ぐための予防策

ここでは、足場トラブルを防ぐための予防策を紹介します。

3-1.工事前に近隣住民へ挨拶(あいさつ)する

ビル塗装の足場トラブルを防ぐには、工事前に近隣住民へ挨拶をすることが大切です。事前にしっかりと挨拶をしておけば、近隣住民も安心できます。なお、挨拶をする際は、どのような工事をするのか、具体的な工事内容や工事期間を伝えてください。また、緊急連絡先も伝えておくと、トラブルが大きくならないうちに対処できます。ほかにも、足場の設置によって考えられる影響や設置期間の目安も伝えておくといいでしょう。

3-2.施工業者から対応策の説明を受ける

施工業者にビル塗装のすべてを任せることもできますが、足場設置による影響やその対応策について説明をしっかりと受ける必要があります。足場トラブルを防ぐための対応策は、施工業者によって異なるからです。施工業者の中には足場設置で起こり得るトラブルに対し、対応策を何もせずに工事を始める悪徳業者が存在しています。どのような対応策を施してくれるのか、トラブルが起きた際にはどのように対応してくれるのかなど、事前に施工業者へ確認しておきましょう。

3-3.施工業者と一緒に足場の設置場所を確認する

施工業者と一緒に足場の設置場所を確認することも、足場トラブルを防ぐ大切なポイントです。ビル塗装をする際、ビルを取り囲むように足場を設置するのが一般的な方法となります。隣の建物との間にどのくらいスペースが確保できるのか、足場設置の妨げになるものはあるのかなど、入念に確認してください。施工業者と一緒に確認することで、コミュニケーション不足による足場トラブルが防げます。

3-4.契約内容を確認する

施工業者と正式に契約を交わす前に、契約内容をしっかりと確認することも大切です。たとえば、足場の設置や解体を行う際、隣の建物を傷つけてしまったり、車に塗料がかかったりする恐れがあります。その場合、保証を用意している施工業者なら迅速に対応してくれるでしょう。万が一の保証がない場合は、施主が損害賠償などの費用を支払う必要があります。また、契約内容に記載されていない工事を勝手に進められたり、工事前に足場を設置されたりする可能性もあるため、契約内容は事前の確認が必要です。

3-5.施工業者選びも大切なポイント

ビル塗装における足場トラブルを防ぐには、思考業者選びが大切なポイントとなります。前述したように、ビル塗装を行っている業者の中には、不正を働く悪質な業者が存在しているので注意が必要です。施工業者選びで悩んでいる方は、以下のポイントに注目してみてください。

  • ビル塗装の実績があるか
  • 保証内容が整っているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 無料相談や無料見積もりを受け付けているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 口コミや評判がいいか
  • 施工事例がホームページ等に掲載されているか

上記のポイントを踏まえた上で、複数の施工業者を比較してください。複数の施工業者を比較することで、悪徳業者と優良業者が見極めやすくなります。

3-6.ビル塗装ならオフィスチャンプへ

ビル塗装で悩んでいる方は、ぜひオフィスチャンプへご依頼ください。ビルやマンションを中心に外壁工事をしているオフィスチャンプでは、無足場工法を採用しています。無足場工法とは、足場をかけずに工事をする方法です。足場の設置と撤去が不要になるため、足場トラブルが起きる心配はありません。ただし、14階以上は無足場工法が採用できないなどいくつか条件があります。ビル塗装で悩みを抱えている方は、ぜひ一度オフィスチャンプへご相談ください。

4.足場トラブルに関してよくある質問

足場トラブルに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.足場の種類は?
A.塗装工事で採用される足場の種類は以下のとおりです。

  • くさび式足場:主流になっている足場。部材同士の連結部分をくさびで固定するため、耐久性が高く、設置と撤去が手早くできる
  • 枠組み(ビティ)足場:ビルなど高層建築物の工事で採用される足場。安全性は高いが、隣の建物との間隔が狭い場合は設置できない可能性がある
  • 単管(鋼管)足場:鉄パイプ(単管)を組み合わせて作る足場。隣の建物とのスペースが狭い場合でも設置できるが、安全性は低い
  • 単管ブラケット足場:ブラケットと呼ばれる部材を使用して固定する足場。単管足場よりも安全性は高いが、設置に時間がかかる

Q.足場の設置で起きる生活トラブルは?
A.足場を設置すると太陽の光が入りにくくなるため、ビルの内部が暗くなる可能性があります。また、窓を開けて換気できない、洗濯物が干せないという点も足場でよくある生活トラブルです。ビルのテナントや入居者からクレームが入った場合は、すぐに対応できるように施工業者と打ち合わせを重ねておきましょう。

Q.近隣住民への挨拶は何日前に済ませるべきか?
A.最低でも、工事を始める2週間前までには済ませておいたほうがいいでしょう。ビルはテナントや入居者だけでなく、不特定多数の人たちが出入りするので余裕を持って挨拶をしてください。また、ビルのテナントや入居者に対しても早めに告知しておきましょう。

Q.気をつけたほうがいい施工業者の特徴は?
A.契約書や見積書の内容がしっかりと書かれていなかったり、スタッフの対応が悪かったりする施工業者はトラブルになりやすい傾向があるので依頼しないほうがいいでしょう。質問をしても答えてくれない施工業者にも注意が必要です。

Q.無足場工法の主な種類は?
A.ロープアクセス・ゴンドラ・高所作業車の3つがあります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • ロープアクセス:特殊ロープをつけた作業員が屋上から吊り下がりながら作業する方法
  • ゴンドラ:可動式のゴンドラを屋上から吊(つ)り下げて作業する方法
  • 高所作業車:プラットフォームを設置した車に作業員が乗って施工する方法

まとめ

いかがでしたか? ビル塗装の足場トラブルは、敷地内から足場がはみ出たり、隣の建物に塗料が飛び散ったりするなどさまざまです。足場の設置で起こり得るトラブルを防ぐには、施工業者との入念な打ち合わせが必要になります。また、施工業者選びも大切なポイントです。なお、オフィスチャンプではビルとマンションを中心に外壁工事をしています。無料相談も受け付けているので、ビル塗装でお悩みの方はぜひ一度お問い合わせください。

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