外壁塗装中に遭いやすい犯罪は? 防犯対策と無足場工法について

外壁塗装中は足場を組み立てるので、外から侵入しやすい環境になります。その結果、普段よりも泥棒に入られるリスクが高いのです。では、一体どうすれば犯罪に遭わず外壁塗装を行うことができるのでしょうか。

本記事では、外壁塗装中に遭いやすい犯罪や知っておきたい防犯対策などについて解説します。

  1. 外壁塗装中は犯罪に遭いやすいのか?
  2. 外壁塗装中の家が狙われやすい理由
  3. 外壁塗装中の防犯対策について
  4. 外壁塗装の防犯に関してよくある質問

この記事を読むことで、外壁塗装中に行うべき防犯対策や無足場工法のメリットなどが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.外壁塗装中は犯罪に遭いやすいのか?

外壁塗装中は、本当に犯罪に遭(あ)いやすいのでしょうか。実際に起きた事件や犯罪のリスクなどについて解説します。

1-1.外壁塗装中は犯罪に遭うリスクが高い

正直に申しますと、外壁塗装中は犯罪に遭うリスクが高いといえるでしょう。犯罪に遭うリスクが高まる原因はさまざまですが、外壁塗装という環境が大きな原因となります。通常の状態よりも人の出入りが激しくなったり、足場を作ったりするなど環境が激変することになるでしょう。その結果、泥棒が簡単に入りやすい環境になってしまうというわけです。後ほど、【2.外壁塗装中の家が狙われやすい理由】で原因について詳しく説明するのでぜひチェックしてください。

1-2.発生件数が増えている空き巣被害

外壁塗装中に遭う犯罪はさまざまですが、中でも最も多いのが空き巣被害です。外壁塗装を行っている家だけではなく、その隣の家も被害に遭うケースが増えています。隣の家が外壁塗装を行う際に組み立てた足場が利用され、空き巣被害に遭ってしまったのです。泥棒は家の中に入るチャンスを窺っているので、外壁塗装中はまさに行動を移す絶好のチャンスといえるでしょう。住居への侵入によって盗難被害に遭い、大切なものや高価なものを奪われたケースが多いため、十分に注意しなければなりません。

1-3.盗撮被害に遭うことも

外壁塗装中に遭いやすい犯罪は、盗難や住居への侵入・ものの破壊などが多いのですが、盗撮も増えているので注意しなければなりません。外壁塗装の工事中は、窓から簡単に室内を盗撮されやすくなっています。足場を設置するのはもちろん、工事現場の作業着を着ていれば住居人から怪しまれずに室内が物色できるからです。夜間に誰かが足場にのぼったとしても暗いため、盗撮されていること自体に気づかなかったというケースもあります。夜のうちに窓や玄関に盗撮用のカメラを設置し、盗撮していたケースもあるので注意が必要です。

1-4.犯罪のリスクが高まるのは土日や祝日

外壁塗装中の犯罪リスクが高まるのは、平日よりも土日や祝日の傾向があります。平日はと創業者が作業を行っているため、近づきにくいからです。けれども、土日や祝日は塗装業者もお休みで、住人も家族で出かける機会が多くなるでしょう。夜は家に戻ってくるので、土日や祝日の日中に空き巣被害に遭う可能性が高まります。塗装業者も休みで家族も家にいない場合は、念入りな防犯対策が必要です。

2.外壁塗装中の家が狙われやすい理由

ここでは、外壁塗装中の家が狙われやすい理由について解説します。

2-1.侵入経路となる「足場」

前述したように、外壁塗装中の家は足場が組み立てられています。この足場が、空き巣の侵入経路となり、工事をしていない家よりも簡単に侵入できるからこそ狙われやすいのです。そもそも、外壁塗装の足場は高所での作業を安定させたり、現場の安全性を高めたりするために組み立てられます。足場を組み、安全かつ安定した作業環境を作ることによって職人の作業効率もアップするでしょう。けれども、足場を組み立てることによって誰でも侵入できる環境になってしまい、空き巣を招き入れる原因になっています。犯罪リスクが高まるという点では、足場の大きなデメリットといえるでしょう。

2-2.「飛散防止ネット」で外から見えなくなる

足場と併せて設置されるのが飛散防止ネットです。飛散防止ネットは、工事中に発生する粉じんや塗料などが建物の周囲に飛び散らないようにするためのもので、灰色のメッシュシートになっているケースが多いでしょう。足場のまわりに飛散防止ネットを設置するため、周囲から家の様子がどのようになっているのか分からなくなります。その結果、誰が足場に立っているのか見えづらく、外部侵入者が入りやすい環境になってしまうというわけです。特に、夜間はさらに見えづらくなるため、周囲から侵入者だと気づかれにくく空き巣に入りやすい傾向があります。

2-3.人の出入りが激しく侵入しやすい

外壁塗装中は、どうしても人の出入りが激しくなってしまいます。外壁塗装の規模によっては作業員が10人程度入ることもあるため、作業員に装って建物内に侵入しやすくなるのです。作業着を身につけていれば、住人も特に意識せず日常生活を送るでしょう。お店でも簡単に作業着が購入できるので、近年は作業員になりすまして空き巣がやってくるケースが増えています。アパートやマンションといった大規模の外壁塗装の場合は、作業員を1人1人覚えていられません。住人に怪しまれることなく行動できるため、塗装規模が大きければ大きいほど犯罪のリスクは高まるでしょう。

2-4.集合住宅よりも一戸建てのほうが狙われやすい!?

塗装規模が大きくなるほど犯罪リスクは高まると説明しましたが、泥棒による被害は集合住宅よりも一戸建て住宅のほうが多く発生しています。一戸建てが狙われやすい理由としては、マンションよりも人目が少なく侵入しやすい・高い建物の陰や塀などに隠れて死角が多いからです。大規模なマンションはオートロックがついているケースが多いですが、一戸建ての場合は玄関や窓のカギが重要となります。カギをかけ忘れてしまうと泥棒の侵入を簡単に許してしまうことになるのです。また、家の立地条件によっては死角が生まれてしまい、その死角を空き巣はチェックしています。

2-5.泥棒がターゲットにしやすい家の特徴をチェック!

空き巣や泥棒はどのような家をターゲットにしているのかチェックすることも大切なことです。主に、泥棒は家に侵入する前に、以下のような視点を持って下見を行いターゲットとなる家を決めています。

  • 周辺に住んでいる人が防犯に対して意識が高いか
  • 周辺や家の中に人がいない時間があるか
  • 防犯設備が少なく入りやすい家か
  • 万が一のための逃げ道が確保できるか

上記のポイントを確認しながら侵入しやすそうな家を見つけるのが、泥棒の特徴です。外壁塗装中は泥棒がターゲットにしやすい条件がそろっているため、いつも以上に防犯対策を入念に行うべきでしょう。

3.外壁塗装中の防犯対策について

ここでは、外壁塗装中の防犯対策について解説します。

3-1.職人以外が足場の出入りをできないようにする

泥棒の侵入経路となる足場の防犯対策として、職人以外が足場の出入りをできないようにする方法があります。たとえば、足場の入り口にある階段に扉をつけてカギをかけることです。入り口をしっかりと施錠しておけば、足場のほかの部分に入り込む余地を与えずに済むでしょう。ただし、足場の入り口に錠前を取りつける場合は、業者との相談が必要となります。また、塗装業者をむやみに家へ入れないようにすることも防犯対策の1つです。悪徳業者に工事を依頼した場合、職人が盗みを働く可能性があります。トイレ利用以外は室内に入れないように心がけてください。

3-2.玄関や窓などの戸締まりを徹底する

自分でできる防犯対策としては、玄関や窓など侵入しやすい箇所の戸締まりを徹底することです。普段からベランダの窓を開けたり、カギを閉めなかったりするところもあると思います。「田舎だから大丈夫」「治安がいいから」などあまい考えで戸締まりをしないのはNGです。外壁塗装中は普段よりも犯罪のリスクが高まりやすいからこそ、きちんと戸締まりをすることが防犯対策につながります。また、カーテンが開いている家は室内がのぞきやすくなるため、泥棒に狙われやすい危険もあるのです。外壁塗装中は、昼夜問わずにカーテンを閉めておきましょう。

3-3.防犯機器を設置する

防犯設備を設置するのも、外壁塗装中の防犯対策です。たとえば、玄関にセンサーや防犯カメラを設置したり、窓に補助錠をつけたりするなど、さまざまな方法があります。防犯設備が整っている家は防犯意識が高いところだと判断し、泥棒は侵入しようと考えにくくなるのです。万が一、問題が起こったとしてもカメラで顔を確認できれば犯人を探すことができるでしょう。また、日ごろから郵便受けをチェックしたり、日中でもカーテンを閉めたりするなど防犯意識が高いことを示すと効果的です。

3-4.無足場工法を行う

外壁塗装中でも泥棒が侵入しにくい環境にしたい・足場を組み立てるのが不安という方におすすめしたいのが、無足場工法です。無足場工法とは、足場を設けずに外壁塗装を行う方法となります。たとえば、建物の屋上から垂らしたロープを腰に巻きつけて作業したり、ブランコ作業を行ったりするのが一般的です。足場を組み立てる必要がないため、泥棒の侵入経路を作らずに外壁塗装が行えるのは大きなメリットといえるでしょう。さらに、足場を組み立てる費用は外壁塗装全体費用の約3~4割を占めているので、費用の節約にもつながります。

4.外壁塗装の防犯に関してよくある質問

外壁塗装の防犯に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.外壁塗装中の心構えは?
A.外壁塗装中は空き巣にとって入りやすい家になると認識することです。「自分の家は大丈夫」とあまく考えていた結果、空き巣被害に遭ってしまったというケースもあります。マンションの高層階だとしても、侵入される可能性はあるのです。常に防犯意識を高めることが空き巣被害の防止につながるでしょう。

Q.戸締まりで気をつけておきたいことは?
A.お風呂やトイレなどについている窓もきちんとカギを閉めることです。小さな窓だったり、格子がついたりしていても、そこを突破して侵入する泥棒もいます。念には念を入れて、侵入経路となる窓や玄関などはきちんとカギを閉めてください。どうしても心配な方は、窓が開かなくなるウィンドウロックを活用するといいでしょう。

Q.注意しておきたい外壁塗装業者の特徴は?
A.きちんとしている優良業者は、外壁塗装工事を始める前に近隣住民への挨拶を行います。挨拶をすることで近隣住民も防犯意識を高めることができますし、トラブルが起きたとしても迅速に対応してもらえると安心してもらえるからです。悪徳業者は挨拶をしなかったり、工事中も対応が悪かったりする傾向があります。きちんと打ち合わせをせずに、すぐ契約をかわそうとする塗装業者には注意が必要です。

Q.防犯対策で塗装業者と話し合うべき内容は?
A.どのような防犯対策を行うのか・防犯センサーを設置する場合、費用はいくらかかるのかなど、細かいところまで話し合ったほうがいいでしょう。事前に細かいところまで打ち合わせをしたほうが、安心して外壁塗装工事ができるはずです。少しでも不安な点があれば、相談することをおすすめします。

Q.外壁塗装業者を選ぶ際のポイントは?
A.どの外壁塗装業者に依頼すべきか悩んだときは、以下のポイントに注目してください。

  • 無足場工法の実績があるか
  • 施工例がホームページ等に掲載されているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 無料見積もりや無料相談を受けつけているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • どのような質問にも分かりやすく説明してくれるか
  • 口コミや評判がいいか

外壁塗装リフォームを行っているオフィスチャンプは、無足場工法での作業が可能です。外壁塗装中の防犯対策で悩んでいる方は、ぜひ1度ご相談ください。

まとめ

外壁塗装中の家が空き巣被害に遭いやすいのは、家に入りやすい環境になっているからです。一般的に、外壁塗装を行う場合は足場を組み立てることになります。この足場が、家の中に泥棒を招き入れてしまう要素になっているのです。外壁塗装中の空き巣被害を防ぐために、無足場工法をおすすめします。足場を作らずに外壁塗装ができるので、犯罪に遭うリスクを抑えることができるでしょう。無足場工法を中心に行っている外壁塗装業者なら、安心して依頼できます。

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