ブロック塀の正しい塗り方は? 業者に依頼した場合の費用相場も紹介

「ブロック塀をDIYで塗装したいが、塗り方が分からない」「業者に依頼したほうがよいのか?」とお悩みではありませんか? ブロック塀は家全体の印象にも影響するため、「汚れが目立ってくると気になる」という人も多いでしょう。外壁と比べて面積が小さいため、自分で塗装することも可能です。

この記事では、ブロック塀を自分で塗装する手順や必要な道具・注意点などをまとめてご紹介します。

  1. ブロック塀の塗装はどんなときに必要か?
  2. ブロック塀の塗装におすすめの塗料を紹介
  3. ブロック塀の塗装に必要な道具は?
  4. ブロック塀の塗り方
  5. ブロック塀を塗装する際の費用相場
  6. ブロック塀を塗装する際の注意点3つ
  7. ブロック塀の塗装に関するよくある質問

この記事を読むことで、ブロック塀をDIYで塗装する場合と業者に依頼した場合の費用や、上手に塗装するポイントなどが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.ブロック塀の塗装はどんなときに必要か?

まずは、ブロック塀の塗装を行うタイミングについてご紹介しましょう。

1-1.耐用年数は5年前後

ブロック塀の塗装は、耐用年数が5年前後といわれています。小さな穴やすき間などが多いため、雨水が入り込みやすく、劣化スピードが速いのです。もちろん、使用している塗料の種類によって多少の差は出ますが、大体5年で塗り替えを検討する家庭が多くなっています。

1-2.汚れや劣化が気になり出したら塗装を

塗料の耐用年数を過ぎていなくても、ブロック塀の汚れや劣化が気になり出したら塗装を検討しましょう。黒ずみやコケがひどく、ブラシでこすっても落ちなくなったら、塗り替えの目安と判断すべきです。放置しておくと家全体の美観が損なわれてしまうことになるでしょう。

ブロック塀を塗装することもあるんですね。
はい。見栄えをよくし耐久性を高めるために有効です。

2.ブロック塀の塗装におすすめの塗料を紹介

ブロック塀の塗装におすすめしたいのが、以下の塗料です。

2-1.水性スーパーコート

アサヒペンの水性スーパーコートは、耐久性にすぐれた高性能塗料です。雨水や排気ガスにも強いため汚れにくく、サビやカビが発生しにくいという特徴もあります。無臭タイプなので嫌な臭いがせず、厚塗りしてもタレにくいため、初心者にも塗りやすい塗料です。

2-2.水性エコファイン

エスケー化研の水性エコファインは、環境汚染物質を抑えた環境にも人にもやさしい塗料です。密着性と透湿性にすぐれているため、塗膜のはがれや膨れも防止します。カビや藻などの汚れもつきにくく、美しい仕上がりを長く維持できる塗料です。

水性塗料で塗ることができるんですね。
はい。自分で塗装することも可能です。

3.ブロック塀の塗装に必要な道具は?

ブロック塀の塗装には、以下のような道具が必要です。作業中は汚れてもよい服装をし、軍手を装着しましょう。

  • デッキブラシまたは高圧洗浄機
  • マスキングテープ
  • マスカー
  • 塗料
  • 刷毛(はけ)
  • ローラー
  • 塗料を入れる容器
  • ブルーシート
道具を揃えておくことも大切なんですね。
はい。ほとんどの道具はホームセンターでそろいます。

4.ブロック塀の塗り方

ブロック塀の塗り方を、手順ごとにご紹介しましょう。

4-1.洗浄

まずは、ブロック塀に付着した汚れやコケなどを洗浄して洗い流します。表面に汚れがついたままだと塗料が密着しにくくなるため、しっかり行ってください。高圧洗浄機を使えば簡単に洗浄できますが、ない場合はデッキブラシでこすり落としましょう。

4-2.乾燥

洗浄後、ブロック塀の水分を完全に乾かすために、24時間以上放置します。そのため、作業はよく晴れた日に行うようにしましょう。水分が残っていると塗料の膨れが起きてしまうため、しっかりと乾かしてください。

4-3.養生

塗料がついてはいけない部分を養生します。ブルーシートやマスカー・マスキングテープを使って周囲を覆っていきましょう。テープが曲がっているときれいに仕上がらないため、丁寧に行ってください。

4-4.下塗り

ブロック塀に下地材であるシーラーを塗っていきましょう。シーラーには、塗料の吸い込みを防ぎ、密着性を高める効果があります。最初に細かい部分や塗りにくい部分を刷毛で塗り、広い面はローラーで一気に塗るとよいでしょう。

4-5.上塗り

シーラーが乾いたら、同じ要領で塗料を塗ります。上塗りは2回行うため、1回目は塗装にムラがあっても問題ありません。塗り終わったら乾燥させ、2回目を塗ります。終了したら養生をはがして完了です。

洗浄から始めなければならないですね。
はい。そうしないと塗料が剝がれやすくなります。

5.ブロック塀を塗装する際の費用相場

ブロック塀の塗装をDIYで行う場合と業者に依頼した場合、それぞれの費用相場をまとめました。

5-1.DIYの場合

DIYで塗装する場合は、基本的に材料をそろえるのにかかる費用だけで済みます。高圧洗浄機を購入するとなると高額になりますが、必要ない場合は全部で5,000~6,000円程度でしょう。もちろん使用する塗料や塗装する面積によって変わりますが、高くても10,000円以内でおさまる場合がほとんどです。

5-2.業者に依頼する場合

ブロック塀の塗装を業者に依頼した場合の費用は、以下を参考にしてください。

  • 高圧洗浄:約200~300円/㎡
  • 下地処理:約1,000円/㎡
  • 塗装:約1,500円/㎡
やはり自分で行ったほうが安く済むんですね。
はい。しかし、手間がかかるのでよく考えて選びましょう。

6.ブロック塀を塗装する際の注意点3つ

ブロック塀を塗装する際に知っておきたい注意点をまとめました。

6-1.ブロック塀が濡(ぬ)れた状態で塗装しない

雨が降った後など、ブロック塀が濡れている状態のときは塗装しないようにしましょう。ブロック塀が水分を含んでいると、後になってから塗膜が膨れる原因になります。作業途中で雨が降ってくるのも困るため、天気予報をしっかりチェックしてから作業日を決めましょう。

6-2.土地の境界線を確認する

ブロック塀が隣家との境目にある場合は、境界線をしっかり確認しておきましょう。塀が境界線上にある場合は隣家との共有物ということになるため、許可を得てから塗装する必要があります。

6-3.ブロック塀の状況によっては業者に塗装を依頼しよう

ブロック塀の劣化状況によっては、DIYが向かないケースもあります。たとえば、幅1mm以上のひび割れが発生している場合は、放置すると倒壊してしまう恐れもあるでしょう。塗装前にきちんと補修する必要があるため、業者に依頼すべきです。

自分では塗れないケースもあるんですね。
はい。また、あまりに突飛な色に塗らないように注意しましょう。

7.ブロック塀の塗装に関するよくある質問

「ブロック塀を塗装したい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.ブロック塀の塗装に使う塗料は、油性と水性のどちらがよいでしょうか?
A.通気性のよい水性塗料がおすすめです。油性塗料は塗膜が丈夫ですが、通気性が悪くカビや藻が生える原因になります。

Q.ジョリパットとは何のことですか?
A.アクリル塗料と砂が混ざった塗り壁材のことをいいます。左官職人がコテを使って塗るので費用は高額になりますが、耐久性やメンテナンスのしやすさで人気の塗料です。

Q.ブロック塀の塗装を業者に依頼した場合、工期は何日くらいかかりますか?
A.一般的な大きさのブロック塀で2日程度でしょう。

Q.DIYで補修が可能なブロック塀の劣化症状にはどのようなものがありますか?
A.軽度なカビやコケなどの汚れ・幅0.3mm以下のひび割れ・白華現象などが観察できる程度であれば、自分で補修することが可能でしょう。

Q.塗装業者選びのポイントを教えてください。
A.豊富な実績があるか・無料見積もりを受け付けているか・見積書の内容が明確かなどをチェックしましょう。

まとめ

ブロック塀の塗り方やおすすめの塗料・塗装する際の注意点などを詳しくご紹介しました。ブロック塀は劣化しやすいため、5年前後で塗装を検討すべきです。定期的な塗装はブロック塀の寿命を延ばすことにもつながります。ぜひこの記事を参考に、満足できる塗装をしてください。

工事費の大半を占めていた足場代をカット!工事費の大半を占めていた足場代をカット!