外壁が劣化したときの症状は? 主な補修方法と費用目安を詳しく解説!
「外壁が劣化するとさまざまなデメリットがあると聞いたけど、具体的にどんな症状が見られるのだろう」とお考えではないでしょうか。外壁は、常に風雨や紫外線にされされているため、劣化しやすい場所といえます。建物の美観や強度を保ち、快適に暮らすためにも、外壁の劣化を見極めて早めに補修することが大切です。
そこで今回は、外壁が劣化する症状について詳しく解説します。
- 外壁が劣化する原因は?
- 外壁が劣化したときの症状
- 外壁の劣化を放置するとどうなる?
- 外壁の補修は自分でできる?
- 外壁の補修をプロに依頼すべき症状は?
- 外壁を補修する費用目安は?
- 外壁の補修業者を選ぶポイント
- 外壁が劣化したときの症状に関するよくある質問
この記事を読むことで、外壁の劣化を補修する方法や注意点がよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.外壁が劣化する原因は?
最初に、外壁が劣化する主な原因について見ていきましょう。
1-1.風雨
外壁が劣化する主な原因に、風雨が挙げられます。雨は弱酸性であり、外壁の素材を劣化させるからです。また、強風により振動が加わって外壁にダメージを与えることもあります。さらに、風雨が汚れを運んでくることも外壁が劣化する原因です。台風などの後に汚れが大量に付着すると、想像以上に早く劣化することもあるでしょう。
1-2.紫外線
外壁は、紫外線が原因で劣化が進みます。外壁は、常に紫外線にさらされているため、外壁の素材が大きく影響を受けるからです。特に、日当たりのよい外壁では、紫外線の影響をダイレクトに受けるため、劣化が進みやすくなります。日影の外壁と比較すると、同時期に工事したとは思えないほど差が出ることもあるでしょう。
1-3.経年
外壁は、経年によっても劣化します。どんなに高機能・高性能な外壁でも、経年により外壁の素材が劣化することを防ぐことはできません。一般的に、外壁の寿命は10~15年程度といわれています。新築もしくは外壁リフォームを行ってから10年経過した場合は、経年による劣化も疑ってください。
1-4.そのほかの原因
外壁が劣化する原因には、そのほかにも以下のようなものがあります。
- 掃除不足による汚れの付着
- 業者の施工不良
- 地震や強風による強い揺さぶり
- 地盤沈下や設計ミスによるひずみ
2.外壁が劣化したときの症状
外壁が劣化したときに見られる症状を詳しく解説します。
2-1.ひび割れや脱落がある
外壁が劣化すると、表面にひび割れや脱落が発生します。外壁の素材が何らかの理由で劣化し、もろくなるからです。外壁塗装が劣化した場合は、表面に細かなひび割れがたくさんできることがあります。外壁材が劣化した場合は、大きなひび割れや脱落が発生するのが特徴です。また、コーキング部分も外壁材と同様に、ひび割れや脱落が発生します。
2-2.白っぽい粉が浮いている
外壁塗装が劣化すると、白っぽい粉が浮いてくることがあります。チョーキングと呼ばれる現象で、塗料の劣化が主な原因です。チョーキングだけなら、ただちに外壁の強度に影響があるわけではありません。しかし、外壁塗装が寿命を迎えたサインなので、早めに塗装をやり直すことをおすすめします。
2-3.色あせがひどい
色あせがひどいのも、外壁が劣化した症状の一つです。塗料の色素は、雨や汚れ・紫外線などの影響を受けると、色あせが進みやすくなります。特に、赤系・黄色系・紫系は、色あせが目立ちやすいでしょう。外壁の色あせは、建物に古くぼやけた印象をもたらします。色あせが目立つときは、外壁塗装のやり直しや外壁材の交換を検討すべきでしょう。
2-4.コケが生えている
外壁が劣化すると、表面に細かなひび割れや凹凸が発生して、コケが生えやすくなります。コケは、特に湿気がこもりがちな場所に生えやすいので注意してください。放置するとどんどん根を張って広がるだけでなく、外壁の劣化を進めることになるので軽く見てはいけません。中にはシミだと思っていたらコケだったということもあるので、よく観察してみてください。
2-5.シミや雨もりがある
シミや雨もりがあるのも、外壁が劣化していると考えられます。外壁にひび割れが発生し、雨水がしみ込んでいる証拠だからです。また、雨もりが発生している場合は外壁の内部まで腐食している可能性が高く、大がかりな補修が必要になるでしょう。シミや雨もりを発見したら、速やかに補修することが大切です。
3.外壁の劣化を放置するとどうなる?
外壁の劣化を放置するとどうなるか詳しく見ていきましょう。
3-1.補修工事が大変になる
外壁の劣化を放置すると、補修工事が大変になります。外壁は、いったん劣化すると自然に修復することはありません。劣化がどんどん悪化して、気が付いたときには広範囲かつ深刻な状態になっていることも多いものです。外壁の劣化が広範囲かつ深刻な状態になれば、補修工事の期間が長引き、費用も多くかかってしまいます。
3-2.建物の美観を損ねる
外壁の劣化を放置すると、建物の美観を大きく損ねます。建物の印象が古ぼけてしまい、所有者の管理が行き届いていない印象を与えるので気を付けましょう。たとえば、企業の自社ビルでは、企業イメージの悪化につながる可能性もあります。建物の外観を美しく維持し企業イメージを守るためにも、外壁の劣化を放置してはいけません。
3-3.建物の強度が落ちる
建物の強度が落ちてしまうのも、外壁の劣化を放置してはいけない理由の一つです。外壁は、建物の強度を保つために重要な役割を持っています。外壁の劣化が進んで十分な強度が保てなくなれば、震度5程度の地震でも大きく損壊してしまう可能性もあるでしょう。特に、基礎に近い部分で深いひび割れがあるときは注意してください。屋内で安心して過ごすためにも、外壁の劣化は早めに補修することをおすすめします。
4.外壁の補修は自分でできる?
外壁の補修のうち、自分でできるケースや必要な道具・補修方法などを詳しく解説します。
4-1.ごく狭い範囲かつ浅いひび割れなら補修可能
外壁の劣化でも、ごく狭い範囲かつ浅いひび割れ程度なら自分で補修することができます。具体的には、ヘアークラック(幅0.3mm以下および深さ4mm以下のひび割れ)と呼ばれる状態です。ヘアークラックは、建物の強度に無関係なため、自分で補修しても問題ありません。また、部分的なコーキングのひび割れやハゲ・外壁塗装の色あせなども自分で補修することができます。
4-2.外壁の補修に必要な道具
外壁の補修に必要な道具は、以下のようなものです。いずれもDIYショップなどで入手できます。
- 補修用塗料(塗装を補修する場合)
- コーキング材(コーキングを補修する場合)
- ハケ
- 養生テープ
- ぞうきん
- バケツ
- ホース
- ゴム手袋
- ゴーグル
- マスク
- 汚れてもよい服装
4-3.外壁のひび割れを補修する方法
自分で外壁のひび割れを補修するには、以下の手順を参考にしてください。
- 補修場所の状態や範囲を再度確認する
- 補修場所の汚れをホースの水で流してから、完全に乾かす
- 養生テープで補修場所の周辺を養生する
- 補修用塗料やコーキング材を丁寧に塗布する
- 作業が完了したらよく乾かして仕上がりを確認する
- 養生テープを取り除いて完了
5.外壁の補修をプロに依頼すべき症状は?
外壁の補修をプロに依頼すべき症状について詳しく見ていきましょう。
5-1.ひび割れが深い
外壁のひび割れが深い場合は、プロに補修を依頼すべきでしょう。ひび割れが深く入っている場合、何らかの形で物理的な力が加わった可能性が高いからです。根本的な原因を改善せず表面のひび割れを補修するだけでは、すぐに再発することでしょう。プロに依頼して現地視察をしてもらい、根本的な原因を突き止めてもらうことが大切です。
5-2.広範囲に劣化が見られる
外壁にひび割れや脱落など広範囲に劣化が見られるときも、プロに補修を依頼しましょう。広範囲におよぶ劣化を自分で補修するのは大変です。また、補修に時間がかかるのもデメリットになります。プロに依頼すれば、広範囲に劣化が見られるケースでも効率よく作業してもらえ、キレイに仕上がるのでおすすめです。
5-3.高所や手が届きにくい場所が劣化している
外壁でも、高所や手が届きにくい場所が劣化している場合も、プロに依頼すべきです。自分で作業しようとしても、うまくできなかったり危険を伴ったりします。自分で外壁を補修しようとしてケガをするのでは、本末転倒です。確実かつ安全に外壁を補修するためにも、無理をせずにプロに依頼しましょう。
5-4.雨もりが発生している
雨もりが発生している場合は、自分で補修せずにプロに依頼しましょう。雨もりの補修は、高度なテクニックが必要です。単にひび割れを補修するだけでは、対応できないことも多くあります。それに、雨もりが発生している外壁は、内部まで劣化が進んでいることが多いので、表面だけ補修するのでは不完全です。プロに依頼して雨もりの原因を正しく突き止めてもらい、補修を依頼しましょう。
5-5.外壁が寿命を迎えている
外壁が寿命を迎えている場合は、自分で補修するのは不可能です。プロに依頼して、外壁材の交換や外壁塗装のやり直し工事を行いましょう。よい機会と考えて、高品質な外壁材や塗料の使用を検討してみるのもよいでしょう。信頼できる業者によく相談して、外壁工事を進めてください。
6.外壁を補修する費用目安は?
外壁を補修する費用目安を主なケースごとにご紹介します。
6-1.外壁塗装のやり直し工事は80~200万円程度が相場
外壁塗装の細かなひびや色あせなどを全体的にやり直す場合、2階建ての建物で80~180万円程度が相場です。実際の金額は、使用する塗料の価格や塗装面積によっても異なります。予算を抑えるには、価格の安い塗料を使用する、必要な部分だけ塗装するなどの方法も可能です。ただし、価格の安い塗料は耐用年数が短く、結局すぐに塗装し直すことになります。また、必要な部分だけ塗装し直すと、周囲との新旧の差が出やすいがデメリットです。
6-2.外壁材の張り替えや交換は150~200万円程度が目安
外壁材を張り替える場合、約30坪の建物で150~200万円程度が目安です。使用する外壁材と施工面積によって、金額が異なります。予算が限られている場合は部分的に張り替えることも可能ですが、新旧の差が目立ちやすく、継ぎ目部分でひび割れが発生しやすいので注意しましょう。
6-3.足場を作るか作らないかでも金額が異なる
外壁の補修費用は、足場を作るか作らないかでも金額が異なります。足場は、作業員の安全を確保し、保守作業の効率化を図るためのものです。しかし、足場を作る場合、数十万円程度の追加費用が必要になることがあります。最近では、無足場工法を取り入れ、足場を作らずに外壁補修工事をしている業者もいるのでチェックしてみるとよいでしょう。当オフィスチャンプでも、無足場工法による外壁補修工事を行っています。リーズナブルな料金ながら、高品質な仕上がりでご好評をいただいておりますので、ぜひご検討ください。
7.外壁の補修業者を選ぶポイント
外壁の補修業者を選ぶポイントを詳しく見ていきましょう。
7-1.外壁の補修実績が豊富にある
外壁補修の実績が豊富にあるかどうかが、業者選びで最も大切なポイントです。あらゆる外壁補修を手がけていることで、臨機応変に対応してもらえます。また、スムーズに補修工事を進めるノウハウがあるので、工期も短くなり総じて費用も安く上がる傾向があるのもメリットです。なお、当オフィスチャンプでも、外壁の補修を数多くお受けしてご好評をいただいてます。まずは、お気軽にご相談ください。
7-2.丁寧な作業と高品質な仕上がりで定評がある
丁寧な作業と高品質な仕上がりで定評がある業者なら、満足度も高いでしょう。たとえば、養生をきちんとしないために塗料やコーキング材がほかの場所に付着したり、後片付けをせずにゴミが散らかったままだったりするのもいけません。また、雑な仕上がりでは不満が残ります。いくら工事費用が安くても、すぐにやり直しすることにならないよう気を付けましょう。
7-3.現地視察や見積もりは無料
外壁のリフォームを依頼するなら、現地視察や見積もりが無料の業者を選ぶことをおすすめします。現地視察や見積もりだけでも、専門スタッフの手間と時間が必要なので、本来なら有料になってもおかしくありません。しかし、信頼できる業者では、あえて無料にすることで、顧客から気軽にコンタクトしやすくしているのです。実際に、現地視察や見積もりが無料の業者は、そのまま正式依頼につながることが多く、経営も安定しています。
7-4.リーズナブルで明確な料金システム
業者選びでは、リーズナブルで明確な料金システムがあることも確認しておきましょう。見積もりをもらっても、内訳が分かりやすく記載してあるので、不安がありません。たとえば、追加工事が必要になった場合でも、法外な料金を請求される心配もなく安心です。反対に、見積もりをもらっても、明細を記載していない、不明な項目で計上しているなど不審な点がある業者は避けたほうがよいでしょう。
7-5.希望の工期に合わせてくれる
希望の工期に合わせてくれることも、業者選びで重要なポイントです。費用が安く済んでも、何か月も先まで工事を待たされるようでは困ります。顧客の都合を最優先し、希望の工期に合わせてくれる業者と契約しましょう。
7-6.スタッフの教育が行き届いていて顧客からの評判がよい
信頼できる業者は、顧客からの評判も抜群といえます。顧客それぞれに誠意を持って対応しているため、総じて満足度が高くなるからです。スタッフの教育も行き届いているので、言葉遣いや態度が丁寧で、不快感を覚えることはありません。終始気持ちよくやり取りできるので、行き違いも少なくスムーズに工事が進みます。
7-7.保証やアフターサービスが手厚い
保証やアフターサービスが手厚いことも、信頼できる外壁補修業者の特徴です。工事費用が安く済んでも、保証やアフターサービスが不十分では、万が一のときに困ります。自社の技術や工事品質に自信がある業者は、独自の保証やアフターサービスを提供しているものです。業者選びの際は、保証やアフターサービスの内容についてもきちんと確認しておきましょう。
8.外壁が劣化したときの症状に関するよくある質問
最後に、外壁が劣化したときの症状に関する質問に回答します。それぞれ役立ててください。
Q.外壁が特に劣化しやすい場所は?
A.以下のような場所です。
- 屋根と外壁のつなぎ目
- 窓枠周辺
- ベランダと外壁のつなぎ目
- 基礎と外壁のつなぎ目
また、ベランダの外壁も建物より出っ張っていることで、劣化しやすくなります。
Q.海辺の建物は外壁が劣化しやすいと聞いたのですが?
A.はい。海辺の建物は、潮風の影響を受けるからです。塩分濃度が高い風が当たることから、外壁が劣化しやすくなります。
Q.業者の話では30年以上劣化しない外壁のはずだったのに色あせたのですが?
A.一般的には30年程度の寿命とされても、環境や条件によっては早く劣化することもあります。特に、日当たりがよい外壁は色あせが早く出やすいでしょう。
Q.外壁の劣化を予防するポイントは?
A.以下を参考にしてください。
- 大雨や台風の後は、外壁を水でザッと洗い流しておく
- こまめに外観を目視して劣化していないか確認する
- 業者にメンテナンスを定期的に依頼する
Q.業者に依頼した外壁補修の品質に不満があるときはどうする?
A.まずは、業者に連絡して現場を確認してもらうことが大切です。明らかに業者の落ち度によるものなら、すぐにやり直してもらえます。
まとめ
今回は、外壁が劣化したときの症状について詳しく解説しました。外壁は、風雨や紫外線・経年などさまざま原因で劣化します。外壁が劣化すると、建物の美観を損ねるだけでなく、強度が維持できなくなることがあり危険なので、早めに補修してください。ごく狭い範囲で表面に発生したひび割れ程度なら、自分で補修することも可能です。しかし、外壁のひび割れが深い、広範囲に劣化が見られる、雨もりが見られるなどの場合は、業者に補修を依頼しましょう。この記事を参考にして信頼できる業者を選び、よく相談してみてください。