外壁塗装で起こりやすい失敗例は？ 失敗を回避するためのポイント
外壁塗装を専門業者に依頼したいけれど失敗しないか不安……と悩んでいる方は多いでしょう。確かに、外壁塗装は失敗しやすいといわれており、悪徳業者とのトラブルも続出しています。だからこそ、失敗例をきちんと把握し、失敗を引き起こす原因を知ることが大切です。
本記事では、外壁塗装で起こりやすい失敗例やその原因などについて解説します。
この記事を読むことで、外壁塗装の失敗を避けるために押さえておきたいポイントなどが分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。
1．外壁塗装で起こりやすい失敗例
まずは、外壁塗装で起こりやすい失敗例をいくつか紹介します。
1-1．満足した仕上がりにならなかった
外壁塗装の失敗でよくあるのが、満足した仕上がりにならなかったケースです。たとえば、カタログで確認した色よりも薄かった・仕上がりにムラがあったなどの失敗例があります。人それぞれ頭の中で考えたイメージどおりに仕上げるためには、塗装業者との入念な打ち合わせが必要です。また、近隣の家や周囲にある建物の色を考慮せずに塗料の色を選んでしまった結果、周囲から必要以上に目立ってしまったり、違和感が生じたりすることもあります。満足した仕上がりにするためには、さまざまな点を配慮しなければなりません。
1-2．予想以上に塗装費用が高額になった
塗装費用が予想以上に高くなってしまったというケースも、外壁塗装でよくある失敗例の1つです。外壁塗装で使用する塗料にはさまざまな種類があり、中には一般的な塗料よりも高額な種類があります。何のために外壁塗装を行うのか、目的を明確にしておかなければ、あれもこれもとつい高額な塗料を使ってしまいがちです。また、建物の定期点検を怠っていると、補修箇所が増えてしまい、外壁塗装工事の費用が高くなる傾向もあります。定期点検は建物を維持し続けるだけでなく、費用を最小限に抑えるポイントでもあるのです。
1-3．外壁塗装業者による施工ミス
最近、増えている失敗例が、外壁塗装業者による施工ミスです。外壁塗装工事はリフォーム工事の中でも手抜きしやすい工事だといわれています。悪徳業者に依頼したばっかりに施工ミスが増えたり、下地処理工程が不十分だったりと、後でトラブルに発展しやすくなっているのです。手抜き塗装を行う業者とのトラブルが増えているからこそ、外壁塗装業者選びには十分に気をつけなければなりません。
1-4．近隣住民からの工事に関するクレーム
外壁塗装工事でよくある失敗例は、塗装工事に関する内容だけではありません。近隣住民とのトラブルに発展する可能性もあります。外壁塗装工事中は、塗料の独特なにおいが周囲に漂ったり、塗料が飛散したり、さまざまな騒音が起きたりするなど、近隣住民とのトラブルに発展しやすいのです。たとえば、工事前の近隣への挨拶が不十分・トラブル発生後すぐに謝罪しないなどが原因となって、近隣住民との関係が悪化する恐れもあります。近隣住民とのトラブルを起こさないように配慮するのはもちろん、トラブル時の対応についてもチェックしておかなければなりません。
1-5．専門業者に依頼せず自分で塗装し失敗
自分で外壁塗装を施した結果、失敗してしまい倍以上のお金がかかったというケースがあります。これも、外壁塗装でよくある失敗例の1つです。外壁塗装＝塗料を外壁に塗るだけというイメージがあるかもしれませんが、ただ壁に塗料を塗るだけではありません。壁や構造自体にひび割れやサビなどの傷みがあれば、それらをしっかりと修繕してから塗装しなければならないからです。きちんと補修をしてから塗装を施さなければ、再び工事しなければならない事態になってしまいます。余計な手間と時間をかけないためにも、塗装は専門業者に依頼したほうがいいでしょう。
2．外壁塗装の失敗を引き起こす原因
それでは、外壁塗装の失敗を引き起こす原因についてチェックしていきましょう。
2-1．外壁塗装業者にすべてを任せていた
外壁塗装業者は、素人よりも外壁塗装工事や塗料に詳しいですが、すべてを任せることが失敗につながることもあります。たとえば、イメージとはまったく異なる仕上がりになってしまったのは、業者との打ち合わせ不足が原因です。きちんと要望を伝えていなかったり、ここはこうしてほしいと入念な打ち合わせをしていなかったりしたことで、イメージとはかけ離れた仕上がりになってしまいます。知識や経験のある優良業者であっても、納得いくまで打ち合わせを重ねることが大切です。優良業者であるほど、要望を聞き入れるだけでなく、より最適なプランを提案してくれるでしょう。
2-2．慎重に外壁塗装業者を選ばなかった
外壁塗装業者との打ち合わせ不足はもちろん、そもそも、外壁塗装業者選びを誤ってしまったのもトラブルにつながる原因の1つです。適当に近場の外壁塗装業者やホームページで検索してトップページに出てきた業者に依頼すると、悪徳業者に引っかかってしまう恐れがあります。特に、気をつけておきたいのは、訪問業者です。「今すぐに外壁塗装工事をしなければ危ない」など、煽（あお）るような言葉を並べて、すぐに工事をさせようとする業者は悪徳業者の可能性があります。その場ですぐに契約するのではなく、慎重に外壁塗装業者を選ぶことが大切です。
2-3．なぜ外壁塗装をするのか目的が不明確
想像よりも塗装費用が高額になってしまうのは、外壁塗装の目的を見誤ってしまったのが原因です。まずは、なぜ外壁塗装を行うのか、目的をハッキリとさせておかなければなりません。目的を明確にしておけば、本当に必要な塗料を選ぶことができますし、予算内に抑えることもできるでしょう。必要なところだけ工事ができれば、費用も最小限に抑えられます。また、どのような仕上がりにしたいのか・外壁にどのような効果を求めているのかなど、優先順位も決めておくといいでしょう。
2-4．カタログだけで塗料を選んでしまう
イメージした外壁と仕上がりが大きく異なるのは、カタログだけで塗料を決めてしまうのが原因です。外壁塗装にどんな塗料を使うのか決めるのは施工主となりますが、メーカーが塗料について説明しているカタログだけで判断してはいけません。打ち合わせの場で色見本を見せてもらったとしても、太陽に当てたときや周囲との環境によっては、仕上がりの色と大きく異なります。イメージした色と違う原因の多くは、色見本を使った打ち合わせによるものです。イメージと仕上がりの違いをなくすには、実際に施工した家を見せてもらうのが1番といえるでしょう。
2-5．トラブルが起こる可能性を考えていなかった
外壁塗装工事中の注意点や起こり得るトラブルについて考えていなかったせいで、予想外の問題点が発生したり、近隣住民とのトラブルに発展したりすることがあります。外壁塗装工事中に雨が降れば、その分工事期間が延びてしまいますし、近隣住民からクレームがやってくる可能性もあるでしょう。それらのトラブルを事前に確認しておき、可能性を前提に考えておくことで未然に対処できるはずです。塗装業者との打ち合わせ時に、起こり得るトラブルの対処法についても話し合うことをおすすめします。
3．外壁塗装の失敗を回避するには？
では、外壁塗装の失敗を回避するには、一体どうすればいいのでしょうか。
3-1．信頼できる外壁塗装業者を選ぶ
外壁塗装の失敗を回避する1番のポイントは、信頼できる外壁塗装業者を選ぶことです。外壁塗装を成功させるポイントは、準備段階にあります。外壁塗装前の調査はもちろん、塗装業者との入念な打ち合わせが重要です。前述したように、外壁塗装業者の中には、不正を働く悪徳業者が存在しているので注意しなければなりません。複数の外壁塗装業者を比較しつつも、以下の業者選びのポイントにも注目してください。
- ホームページ等に施工事例が記載されているか
- 外壁塗装工事の実績があるか
- スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
- 無料見積もりや外壁調査を行っているか
- 見積書の内容が具体的に記載されているか
- どのような質問に対しても親身になって答えてくれるか
- 実際に依頼した人の口コミや評判がいいか
3-2．見積書や工事内容をしっかりと確認する
後でトラブルにならないためにも、見積書や工事内容は細部まできちんと確認することが大切です。つい全部を塗装業者に任せてしまいがちですが、自分の目でしっかりと確認してから本格的に依頼することをおすすめします。疑問点や不安要素があれば、打ち合わせの段階で尋ねるようにしましょう。その場で解決しておかなければ、後でトラブルの原因になるかもしれません。また、追加費用が発生するケースや、近隣住民への対応などについても確認が必要です。
3-3．外壁塗装のタイミングを逃さない
外壁塗装のベストなタイミングを逃さないことも、トラブルを回避するための大切なポイントです。一般的に、外壁塗装は築年数10年を経過したころがベストだといわれています。多くの建物で使用されている外壁塗料の耐用年数が約10年前後だからです。塗料の耐用年数に合わせて、築10年前後が塗り替え目安といえるでしょう。外壁塗装のタイミングを逃してしまうと、ひび割れや変色などの劣化症状がどんどん悪化し、塗装時の費用が割高になってしまいます。
4．外壁塗装に関してよくある質問
外壁塗装に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q．定期的に外壁塗装は行うべきなのか？
A．外壁塗装は定期的に行ったほうがいいでしょう。外壁塗装の目的は、外壁をきれいな状態にするだけでなく、建物を丈夫にするためでもあります。常に紫外線や雨風にさらされている外壁は、建物の中でもすぐに劣化しやすい場所です。定期的に外壁塗装を行うことで塗料が持っている効果を発揮できますし、塗り替え費用も最小限に抑えることができるでしょう。
Q．外壁塗装業者との打ち合わせで注意しておきたいことは？
A．口約束ではなく、書面でのやり取りを心がけることです。口約束で交わしてしまうと、後で「いった、いわなかった」というトラブルに発展する恐れがあります。契約内容はもちろんのこと、途中で追加した工事や変更内容もしっかりと書面化しておきましょう。トラブルになったとしても、書面で確認すればスピーディーに解決できるはずです。逆に、書面化しない業者は悪徳業者の可能性が高いので注意してください。
Q．外壁塗装工事の相場はいくらぐらいか？
A．塗装範囲や補修の有無などによって異なりますが、外壁塗装の費用相場は30坪前後の建物で約60万～90万円です。屋根の塗装工事も合わせると、約80万～120万円かかるでしょう。ひび割れや雨漏りといった補修が必要な場合は、120万円以上かかる可能性があります。具体的な費用に関しては、塗装業者に無料見積もりを依頼してください。
Q．訪問業者とのトラブルを防ぐコツは？
A．約束もなしにやってきた訪問業者は家に入れないようにすることが、1番の対策といえるでしょう。インターホン越しに断ることをおすすめします。訪問業者の中でも、タチが悪い業者は契約を取るまでその場にい続ける可能性があるからです。最終的には、脅し文句をいってくるところもあります。訪問業者は、玄関口で断るように心がけてください。
Q．すぐに塗装すべき劣化症状のサインは？
A．すぐに外壁塗装工事を行ったほうがいい劣化症状は、チョーキング現象とひび割れです。チョーキング現象は外壁を触るだけで白い粉がつく現象のことで、塗料の耐久度がなくなっている証拠となります。また、ひび割れは雨漏りの原因になる劣化症状なので、早めに補修したほうがいいでしょう。
まとめ
予想よりも費用が高くなった・塗装業者の施工ミス・イメージと仕上がりが違ったなどの外壁塗装トラブルがよく起きています。これらの失敗例を未然に防ぐためには、信頼できる業者を選んだり、入念に打ち合わせをしたりすることが大切です。外壁塗装を行う目的を明確にした上で、信頼できる塗装業者に相談してください。外壁塗装リフォームを行っているオフィスチャンプでは、無料見積もりや無料相談を受けつけています。お悩みの方は1度ご相談ください。
