外壁塗装で起こりやすいご近所トラブルは? 対処法や防止策を解説

「外壁塗装を検討しているけどトラブルにならないだろうか?」「ご近所トラブルになってしまったら……」など、外壁塗装におけるご近所トラブルで悩んでいる方は多いでしょう。外壁塗装は塗料や高圧洗浄の水が飛び散る可能性があるため、きちんと養生しておかなければなりません。トラブルが起きたとしても、きちんと対処すれば大ごとになることもないでしょう。

本記事では、外壁塗装で起こりやすいご近所トラブルや対処法について解説します。

  1. 外壁塗装で起こりやすいご近所トラブルは?
  2. ご近所トラブルが発生した際の対処法
  3. 外壁塗装によるご近所トラブルを防ぐには?
  4. 外壁塗装によるご近所トラブルに関してよくある質問

この記事を読むことで、外壁塗装によるご近所トラブルの防止策も分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。

1.外壁塗装で起こりやすいご近所トラブルは?

最初に、外壁塗装で起こりやすいご近所トラブルをチェックしておきましょう。

1-1.足場の組み立て・解体時の騒音

外壁塗装で起こりやすいご近所トラブルといえば、足場の組み立てや解体時の騒音です。一般的に、外壁塗装をするためには足場の組み立てが必要となります。外壁塗装の足場に使われるのは鉄パイプですが、この鉄パイプがぶつかる音は近所に響きやすい音です。自分にとっては騒音に感じることはなくても、ご近所の人の中には音に敏感な人もいるでしょう。また、足場を組み立てれば解体しなければなりませんし、高圧洗浄で外壁をきれいにする際も騒音が発生してしまいます。防音シートで周辺を覆う方法もありますが、費用が割高になってしまうでしょう。

1-2.塗料や汚れの飛散

騒音トラブルのほか、外壁塗装でよくみられるのは塗料や汚れの飛散によるトラブルです。塗料は液体ですので、風が吹くと10m先の家にまで簡単に飛んでいってしまいます。基本的に、塗料や汚れがご近所に飛散しないように養生シートを使うのですが、完ぺきな養生をしていても塗料の飛散を完全に防ぐことはできません。その結果、塗料や汚れがご近所の家の壁や車についてしまったというトラブルが起きてしまいます。ご近所の車や家に塗料がついてしまうと数万円~数十万の弁償費用を請求される恐れもあるので注意しなければなりません。

1-3.塗料の悪臭

外壁塗装に使用する塗料は独特な臭いがするものです。これはどうしても避けることができませんが、この塗料の悪臭に耐えられずにクレームがきてしまうことがあります。特に、臭いに敏感な人ほど塗料の悪臭に耐えられなくなるでしょう。臭いは強いストレスになるほか、体調不良を引き起こす可能性があるものです。最近は悪臭が少ない塗料が増えてきてはいるのですが、まだまだ臭いが気になるレベルといえるでしょう。ご近所との距離が近いケースほど、悪臭によるトラブルに発展しやすくなります。

1-4.業者の車や外壁塗料の材料が道路を塞ぐ

外壁塗装で起こりやすいトラブルの中には、外壁塗装業者の不手際によるものもあります。たとえば、業者の車が道路を塞いでいたり、外壁塗料に使う材料が歩道の邪魔になったりするなどです。外壁塗装をする際は、業者が車を停(と)めるスペースが必要になりますが、ぎゅうぎゅうに家が立ち並んでいる住宅地ではなかなか困難なことでしょう。ハイエースや軽トラックを使用することが多いため、誤って道を塞いでしまう可能性があります。できるだけ通行の邪魔にならないように配慮すべきですが、「ちょっとだけなら大丈夫」という考えの甘さからご近所とのトラブルに発展しやすくなってしまうのです。

1-5.DIYによるクレームも多い

外壁塗装を検討している人の中には、専門業者へ依頼せずにDIYを予定している方がいるでしょう。けれども、DIYはご近所からのクレームが入る可能性が非常に高いので注意しなければなりません。技術を持っていない素人が外壁塗装をすることになるため、騒音や塗料の飛散だけでなく、ご近所の人を心配させてしまう恐れもあります。実際に、「素人が屋根に登っているのが危なっかしくて見ていられない」と注意された・クレームが入ったという例も起きているのです。

2.ご近所トラブルが発生した際の対処法

それでは、ご近所トラブルが発生した際はどのように対処すればいいのでしょうか。主な対処法を解説します。

2-1.外壁塗装業者に対応してもらう

DIYで外壁塗装を行う場合は自分で対処しなければなりませんが、外壁塗装業者に依頼する際は業者に対応してもらうのが1番でしょう。外壁塗装業者に依頼してクレームが入ったり、トラブルになったりした際は、外壁塗装業者に責任があります。賠償金が発生した場合でも業者がすべて支払うことになるため、依頼者が支払う必要はありません。ただし、外壁塗装業者の中には不正を働く悪徳業者が存在しているので注意が必要です。悪徳業者はクレームが入ってきてもすぐに対応しなかったり、そのまま放置したりする傾向があるため、外壁塗装業者選びも重要なポイントとなります。

2-2.自分で対応する

DIYで外壁塗装を行う場合は、クレームが入ってきたらすぐに自分で対応しなければなりません。専門業者へ依頼するわけではないため、完全に自己責任となります。クレームが入ったり、トラブルになったりした際には、すぐに対応することが大切です。時間が経過すればするほど印象が悪くなり、余計に状況が悪化してしまいます。被害者と直接相談したり、紳士に謝ったりと何らかの対応を見せることが大切です。

2-3.第三者に相談する

自分で対応できない・外壁塗装業者も迅速に解決してくれないと悩んでいる方は、第三者に相談することをおすすめします。実際に、外壁塗装によるトラブルを経験した人が近くにいれば、相談することで良いアドバイスがもらえるでしょう。「このようなときにはこうしたほうがいい」とアドバイスを素直に聞き入れてください。近くに相談する人がいない場合は、国民生活センターまたは消費者センターに相談するといいでしょう。国民生活センターや消費者センターでは、さまざまな相談を受け付けています。また、自治体の窓口に相談するのも方法の1つです。

2-4.何よりも謝罪をすることが大事

外壁塗装のトラブルが起きたときには、何よりも謝罪をすることが大切です。先に謝罪をすることで、相手もいくぶん気持ちが落ち着きます。そして、クレームが来たときには、その事案以外にも問題はなかったかどうか確認することが大切です。クレームが来たのにそのまま放置したり、ほかの事案を確認しなかったりすると、さらにトラブルが起きてしまう恐れがあります。また、トラブルが起きないようにするためにも、そのときにきちんと対処しておかなければなりません。

3.外壁塗装によるご近所トラブルを防ぐには?

ここでは、外壁塗装によるご近所トラブルの防止策を解説します。

3-1.着工前に挨拶まわりをする

外壁塗装におけるご近所トラブルを防ぐためには、着工前に挨拶まわりをすることが大切です。事前にきちんとご近所へ挨拶をしておけば、印象が良くなるほか、ご近所の人も安心感を覚えるでしょう。外壁塗装業者に挨拶まわりを任せる方がいますが、できれば施工主も直接挨拶まわりをするのがベストです。挨拶をする際は、どのような工事を行うのか・いつからいつまで工事を行うのか、しっかりと伝えてください。また、工事が長引いてしまうときには「ご迷惑をおかけしていませんか?」と声かけを行うことも大切です。そうすることで、苦情になる前の段階でトラブルが防げるでしょう。

3-2.ご近所トラブルに対応してもらえるか確認する

外壁塗装業者へ正式に依頼する前に、ご近所トラブルに対応してもらえるか確認が必要です。前述したように、外壁塗装業者の中にはきちんと対応してくれない業者がいます。悪徳業者はトラブルが起きると面倒に感じてしまい、クレームも無視したまま工事も中途半端にしてしまいがちです。外壁塗装業者ともご近所とのトラブルも未然に防ぐためには、事前の確認が必要となります。優良業者は、どのようなトラブルにも迅速に対応しているので、見積もりの段階でご近所とのトラブルをどのように対応してくれるのかチェックしましょう。いろいろなところで気配りができる外壁塗装業者を選ぶことが大切です。

3-3.臭いが少ない塗料を使う

塗料の悪臭によるトラブルを未然に防ぎたい方は、なるべく臭いが少ない塗料を使用するのがおすすめです。外壁塗料で悪臭を完全に避けることはできませんが、塗料の種類によっては臭いを抑えることができるでしょう。たとえば、臭いが少ない塗料として有名なのは水性塗料です。水性塗料は溶剤系塗料よりも耐久性は劣りますが、悪臭は出にくくなるメリットがあります。

3-4.吹き付け塗装を避ける

吹き付け塗装を避けることも、外壁塗装によるご近所トラブルを未然に防ぐ方法です。吹き付け塗装とは、エアガンやエアスプレーガンといった道具を使って塗料を吹き付ける方法となります。そのため、塗料が飛散しやすく、騒音もしてしまう恐れがあるのです。ご近所とのトラブルを未然に防ぐためには、吹き付け塗装よりも手塗りのほうが安心できるでしょう。手塗りはローラーやハケを使い手作業で壁を塗るため、吹き付け塗装よりもご近所トラブルになるリスクは低めです。

3-5.無足場工法を活用する

外壁塗装は足場の組み立てが必要といいましたが、足場を組み立てない無足場工法があります。無足場工法を活用すれば、足場を組み立てたり解体したりする際の騒音が発生しません。さらに、外壁塗装の費用は大半が足場の組み立て費用となっています。足場を組み立てずに外壁塗装を行えば、費用を最小限に抑えられるというメリットもあるのです。ただし、無足場工法を用いるためには、技術を持っている外壁塗装業者に依頼しなければなりません。東京・大阪を中心に外壁塗装や外壁リフォームを行っているオフィスチャンプでは無足場工法を採用しています。気になる方はぜひ一度ご相談ください。

4.外壁塗装によるご近所トラブルに関してよくある質問

外壁塗装によるご近所トラブルに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.DIYのメリット・デメリットは?
A.外壁塗装業者に依頼するよりも費用を抑えられる点がメリットです。ホームセンター等で塗料や道具を購入し準備すれば、いつでも作業を始められるでしょう。けれども、高所での作業は非常に危険ですし、万が一ご近所トラブルになってしまえば自分ですべて対処しなければなりません。損害賠償を請求された際は、自分が支払うことになります。

Q.ご近所トラブルを防ぐためにやるべきことは?
A.休日は工事をしない・工事は17時までにするなど、ご近所トラブルにならないための対策はたくさんあります。ご近所へ挨拶まわりをする際は、工事の内容を具体的に伝えるほか、何かあればすぐに連絡できるように緊急連絡先も渡しておくと安心です。工事前の挨拶まわり以外にも、工事中は適度に気配りをするように心がけましょう。

Q.特にトラブルが発生しやすい工事過程は?
A.足場組み立て・高圧洗浄・足場解体の3つの過程はトラブルが発生しやすい傾向があるので要注意です。ご近所へ迷惑をかける可能性があるため、この3つの時期は必ず事前に伝えておくといいでしょう。挨拶まわりの際に時期を伝えておけば、ご近所の人たちもその期間中は意識をして気をつけることができます。

Q.作業者の駐車スペースがないときの対処法は?
A.近くにあるパーキングを利用したり、月極駐車場などを活用したりする方法があります。どうしても道路沿いに駐車しながら工事をしなければならない場合、なるべく邪魔にならないように駐車してもらうようにしましょう。また、事前に作業者は何台くるのか・どのような大きさの車なのか確認することも大切です。

Q.外壁塗装業者選びのポイントは?
A.どの外壁塗装業者を選べばいいのか分からない方は、以下のポイントを参考にしてください。

  • 外壁塗装や外壁リフォームの実績があるか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 無料見積もりや無料相談を受け付けているか
  • 外壁調査を行っているか
  • 塗装前に工事についてきちんと説明してくれるか
  • どのような質問にも分かりやすく説明してくれるか

まとめ

外壁塗装で起こりやすいトラブルといえば、騒音・塗料の飛散・悪臭などがあります。どのような工事でトラブルになりやすいのか事前に把握することで、未然に防ぐことができるでしょう。また、どのようなトラブルでも対応してくれる外壁塗装業者に依頼するのも大切なポイントです。きちんとご近所へ配慮してくれるかどうかチェックしてから信用できる業者へ依頼しましょう。

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