屋根の雨漏り、考えられる原因3つ! 放置せず修理を依頼すべき理由も

「屋根の雨漏りに困っている」「雨漏りの原因や対処法を知りたい」とお悩みではありませんか? 屋根からの雨漏りを放置していると家の内部まで腐敗が進んでしまう可能性があります。特に、台風シーズンや梅雨時期には、屋根からの雨漏りが心配な家庭も多いはずです。

この記事では、屋根が雨漏りする原因や対処方法・修理にかかる費用などをまとめてご紹介しましょう。

  1. 屋根からの雨漏りの原因は?
  2. 屋根の雨漏りへの対処方法を紹介
  3. 屋根の雨漏りを修理する方法と費用
  4. 屋根からの雨漏りに関するよくある質問

この記事を読むことで、屋根の雨漏りを放置する危険性や、雨漏りに気づいたときにまずやるべきこと・修理にかかる日数や費用相場などが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.屋根からの雨漏りの原因は?

まずは、屋根からの雨漏りの原因として考えられるものをまとめました。

1-1.経年劣化

屋根材や雨仕舞板金の経年劣化が原因で雨漏りが起こる可能性があります。雨仕舞(あまじまい)板金は、家の中に雨水が入らないようにするために取り付けられている板金のことです。使用している屋根材や雨仕舞板金にサビや穴開き・へこみ・割れなどが発生すると、そこから雨漏りが起こりやすくなります。特に、雨仕舞板金にトタンを使用している場合、耐久性が低いため、10年程度で穴が開いてしまうこともあるでしょう。

1-2.防水シートの老朽化

屋根本体や板金の下に敷かれている防水シートは、15~20年ほどで劣化し、裂けてしまいます。防水シートには、屋根材や板金から漏れた雨水を防いでくれる役割があるのです。その防水シートが老朽化して本来の役割を果たすことができなくなると、当然、雨漏りを起こす可能性が高くなります。

1-3.施工不良

家を建ててすぐの雨漏りは、施工不良が原因である可能性が高いでしょう。業者の手抜きや知識・技術不足により正しい施工ができていないため、雨漏りが起こってしまいます。特に多いのが、屋根瓦と屋根瓦のすき間の塗膜に切れ目を入れず、雨水の排出をさえぎってしまうことで起こる雨漏りです。明らかな手抜き工事といえるでしょう。

2.屋根の雨漏りへの対処方法を紹介

屋根からの雨漏りが発生したときにすべきことや応急処置の方法・放置の危険性などをご紹介します。

2-1.雨漏りを放置すると家の寿命が短くなる

屋根からの雨漏りを放置すると、家の寿命が短くなります。家の内部に浸入した雨水によって、住宅の木部が腐敗し、金属部分にサビが発生してしまうでしょう。その結果、家の強度が弱くなり、耐震性も低下します。また、家の中に湿気がこもってカビやシロアリなどの被害にあう可能性もあるのです。

2-2.雨漏りの箇所を目で確認する

屋根からの雨漏りに気づいたら、まずはその箇所を目で確認しましょう。どの部分から雨漏りしているのかが早めに特定できれば、被害を最小限に抑えることもできるはずです。スレートにヒビが入っていないか・瓦のズレはないか・コーキングの剥がれや雨仕舞板金の浮きはないかなど、チェックしてみましょう。ただし、屋根に上っての作業は危険なのでくれぐれも無理はしないでください。

2-3.被害を最小限に抑えるために応急処置を

業者に雨漏りを修理してもらうまでの間、応急処置が必要になります。屋根にブルーシートをかぶせておもりで固定し、室内への雨水の侵入を防いでください。雨漏りが起きている箇所を特定できない場合は、広範囲にシートをかぶせるとよいでしょう。また、室内が雨水で濡(ぬ)れるのを防ぐために、バケツや新聞紙・タオルなどで受け止めることも必要です。

2-4.自分で修理するのは難しい

費用を抑えるために、自分で屋根の雨漏りを修理する人もいるでしょう。しかし、高所での作業は危険が伴い、専門の技術や道具も必要です。失敗してさらに状態が悪くなり、結局は高額な修理費用をかけて業者に依頼することになるケースも珍しくありません。自分で行うのは応急処置までにとどめておき、修理は業者に依頼するのがおすすめです。

3.屋根の雨漏りを修理する方法と費用

雨漏りの修理方法や業者選びのポイント・修理にかかる費用や日数などをご紹介しましょう。

3-1.修理方法は雨漏りの原因や箇所によって異なる

業者による雨漏りの修理方法は、雨漏りの原因や箇所によって異なります。主な方法をご紹介しましょう。

3-1-1.板金からの雨漏り

板金から雨漏りしている場合は、まず古い練板金と下地材であるヌキ板を取り除き、防水コーキングを施します。その上から新しいヌキ板と練板金を取り付け、継ぎ目に防水コーキング材を充填して完了です。

3-1-2.スレートからの雨漏り

スレートからの雨漏りには、コーキングによる修理が必要です。古いスレートを撤去して下地を整え、コーキングを施して新しいスレートを取り付けます。マスキングテープを貼って塗装し、乾いたらテープを剥がして完了です。

3-1-3.漆喰(しっくい)からの雨漏り

漆喰が原因の場合は、まず古い漆喰と葺(ふ)き土を取り除き、葺き土を濡(ぬ)らしてくっつきやすくしてから新しい漆喰を塗り込みます。漆喰にすき間ができないようコテでならしていき、乾燥したら完了です。

3-1-4.経年劣化の場合は屋根の葺き替えが必要

経年劣化が原因で雨漏りしている場合は、屋根の葺き替えが必要になる場合もあります。葺き替えとは、既存の屋根材を撤去して新しい屋根材に置き換えることです。部分的に修理しても再び雨漏りが起こる可能性がある場合や、下地が傷んでいる場合などは、葺き替えを行うケースがほとんどでしょう。

3-2.原因に合った修理方法を選ぶ

雨漏りを確実に修理するためには、雨漏りの原因をしっかりと調べ、原因に合った方法を選択する必要があります。個人で修理方法を決めることは難しいため、きちんと事前調査してくれる専門業者に依頼しましょう。雨漏りの原因を突き止め、正しい方法で修理してもらえます。

3-3.安心して任せられる業者の選び方は?

屋根の雨漏り修理を依頼する業者は、以下のポイントを参考に選ぶとよいでしょう。

  • 豊富な実績があるか
  • 事前調査をしっかりと行っているか
  • 無料見積もりを受け付けているか
  • アフターフォローが充実しているか
  • 丁寧でスピーディーな対応か

3-4.工事日数は半日~1週間

雨漏り修理にかかる工事日数は、雨漏りの程度や修理方法によって異なります。部分的な修理であれば半日~1日程度で済みますが、葺き替えが必要な場合は1週間ほどかかることもあるでしょう。

3-5.工事費用相場は2万~300万円

雨漏り修理工事にかかる費用は、屋根の形状や屋根材の種類・勾配の程度などによっても差が出ます。原因別の費用相場は以下のとおりです。

  • 練板金:30万~100万円
  • スレート:30万~100万円
  • 漆喰:30万~80万円
  • コーキング不良:2万~20万円
  • 経年劣化:100万~300万円

3-6.足場を組まず費用を節約する方法も

滑りやすい屋根材や屋根の勾配が急な場合などは、雨漏り修理の際に足場を組む必要があります。この場合、足場の設置や撤去にも別途費用がかかるため、工事費用が高額になってしまうのです。そこで、近年は足場を組まず屋上からゴンドラや特殊なロープをたらして工事を行う「無足場工法」を採用している業者が増えてきています。足場代がかからない分、大幅な費用節約が可能でしょう。オフィスチャンプでも無足場工法による修繕工事を行っているため、ぜひチェックしてみてください。

3-7.悪徳業者に注意!

屋根の雨漏り修理を業者に依頼する場合は、悪徳業者の存在に十分注意してください。虚偽の点検報告や不必要な修理の提案などをしてくる業者も存在します。特に、飛び込みでやってきた訪問販売の業者や、相場よりはるかに安い金額を提示してくる業者は利用しないほうがよいでしょう。

4.屋根からの雨漏りに関するよくある質問

「屋根の雨漏りについて知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.雨漏りか漏水か判断できない場合は、どうやって見分ければよいですか?
A.水を使用していないときにメーターが回っているようであれば、漏水の可能性が高いでしょう。

Q.雨漏りの修理に火災保険が適用される場合もあるというのは本当ですか?
A.はい。台風や強風などが原因で屋根が破損し、雨漏りが起きた場合などは火災保険が適用されることもあります。

Q.屋根からの雨漏りを予防するポイントを教えてください。
A.板金や下葺き材に耐久性の高い製品を使用すること・金属製の屋根材を選ぶこと・定期的に屋根の状態をチェックすることなどです。

Q.2階建ての家なのですが、1階の天井にシミができています。雨漏りが原因ではないでしょうか?
A.屋根ではなく、窓や外壁から雨漏りしている可能性も考えられます。詳しく調査してもらったほうがよいでしょう。

Q.訪問販売の業者と雨漏り修理の契約をしてしまいました。解約することは不可能でしょうか?
A.契約してから8日以内であればクーリングオフが可能です。

まとめ

屋根の雨漏りが起こる原因や対処法・業者に依頼した場合の修理費用相場などをまとめてご紹介しました。屋根からの雨漏りを発見した場合は、できるだけ早く業者に連絡する必要があります。放置すると家の寿命を縮めることになるでしょう。ぜひこの記事を参考に、適切な対処をしてください。

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