マンションの雨漏りはどう対処すべき? 原因や対処法などを徹底解説!
マンションの雨漏りはどのように対処すればいいのか、修繕費用はいくらかかるのかなど、マンションの雨漏りで悩んでいる方は多いでしょう。
雨漏りは外壁の下地や建物の内部を傷める可能性があるため、早めの対処が必要です。放置すればするほど、大がかりな修繕になるので費用も高額になります。マンションで雨漏りが起きても素早く対処できるように、さまざまな情報を入れておくことが大切です。
そこで、本記事では、マンションの雨漏りについて詳しく説明します。
この記事を読むことで、マンションの雨漏りにおける原因や対処法なども分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
1.雨漏りのサインと問題の重要性を解説!
まずは、雨漏りのサインと問題の重要性をチェックしましょう。
1-1.マンションの防水効果が切れかけているサイン
マンションの塗装に施されている防水効果が切れかけると、以下のようなサインが表れるようになります。
- 手すりなど鉄部分にサビが発生している
- 天井・壁・廊下の床に雨染みができている
- 外壁や屋上にひび割れが起きている
- 外壁の塗膜が剝がれている
- 屋上やベランダなどで排水不良が起き、水たまりができている
- 目地部分が痩せていたり、ひび割れたりしている
上記のサインを見かけた際は、早めに対処する必要があります。マンションの住民から水漏れの報告を受けた際は、すぐに該当箇所と周囲をチェックしたほうがいいでしょう。
1-2.雨漏りを放置するリスク
「まだそこまで影響を受けていないから大丈夫だろう」と思っていると、最悪な結果になるので注意が必要です。マンションの雨漏りは絶対に放置してはいけません。雨漏りを放置すればするほど、状態はどんどん悪化し、マンション自体の耐久性が下がってしまいます。その結果、台風や地震などで倒壊するリスクが高まり、マンション住民の安全性が確保できなくなるでしょう。マンションの住民を守るためにも、雨漏りは早めに対処する必要があります。
2.マンションの雨漏り~原因~
ここでは、マンションの雨漏りがなぜ起きるのか、原因について詳しく説明します。
2-1.外壁の経年劣化
マンションで雨漏りが起こる原因は、外壁の経年劣化であるケースがほとんどです。マンションの外壁は、一般的に12年を目安に塗り替えたほうがいいといわれています。前回の外壁塗装から12年が経過しているマンションは、少しずつ劣化症状が目立ち始めるので注意してください。外壁の経年劣化によって見られる症状は、主に以下のとおりです。
- チョーキング現象(外壁に触れると白い粉がつく)
- ひび割れ(クラック)
- 塗膜の剝がれ・膨れ
- 色あせ・退色・変色
- コーキングの劣化
- 鉄部分のサビ
- コケ・藻・カビの発生
上記の中でも、ひび割れは特に注意したほうがいいでしょう。外壁のひび割れから雨水が浸入し、雨漏りが起きる可能性が高まります。できれば、雨漏りが発生する前に対処しておきたいところです。
2-2.屋上の防水効果が落ちている
外壁の劣化だけでなく、屋上の防水効果が落ちていることが原因で雨漏りが発生するケースもあります。屋上(屋根)は建物の中でも損傷が激しいといわれている場所です。常に紫外線や雨水にさらされているほか、屋上の防水効果が著しく落ちてしまうと雨水が浸入しやすくなります。基本的に、マンションの屋上には防水加工を施しますが、永遠に効果が持続するわけではないので定期的なメンテナンスが必要です。
2-3.施工不良
施工業者のミスによって、マンションの雨漏りが発生することもあります。特に、新築のマンションや塗り替えを行ったばかりで雨漏りが起きている場合は、施工不良の可能性が高いでしょう。また、雨どいやベランダの排水口に落ち葉や土などが詰まって、雨水があふれてしまっているケースもあるので注意が必要です。雨漏り箇所を特定する際は、雨どいやベランダの排水口もチェックしてみてください。
3.マンションの雨漏り~対処法~
ここでは、マンションの雨漏りにおける対処法を解説します。
3-1.マンション住民はすぐに管理会社や大家に連絡する
マンションで雨漏りが発生した際は、すぐに管理会社や大家に連絡してください。いつどこでどのような雨漏りが発生しているのか、具体的に伝えることが大切なポイントです。場合によっては、上階の住人による過失が原因で雨漏りが起きている可能性もあります。トラブル回避のためにも、直接話し合いをするのではなく、管理会社や大家さんに仲介してもらうのが1番です。
3-2.自分でできる応急処置
マンションで雨漏りが発生した場合、住民自身で行う応急処置を紹介します。主な応急処置としては、以下の流れをチェックしてください。
- 漏電防止のためにコンセントを抜く
- 雨漏り箇所の近くに家電製品を置いている場合は、すぐにほかの場所に移動しておく
- バケツなど水をためられる容器を置く
- 雑巾やタオルなどで床を保護する
- 被害状況を記録するために、雨漏り箇所を写真で撮影する
3-3.外壁業者に調査を依頼する
マンション住民から雨漏りの報告を受けた管理会社・大家は、すぐに外壁業者へ調査を依頼してください。雨漏りの修繕実績がある外壁業者ほど、すぐに対応してくれるでしょう。どこから雨水が浸入しているのか、どのくらいのダメージを受けているのかなど、外壁の状態を詳しく調べることができます。事前に外壁調査をしっかりと行うことで、最適な方法で雨漏りが修繕できるのです。
3-4.場所別の修繕ポイント
雨漏り箇所と原因を特定した後、修繕を行うことになります。雨漏りの修繕方法は、場所によって異なるので事前の確認が必要です。なお、場所別の主な修繕方法は下記を参考にしてください。
- 屋根:劣化箇所の張り替え、釘(くぎ)の打ち直し、屋根材の交換、塗り替えなど
- 外壁:ひび割れはコーキング材を充填(じゅうてん)し、外壁塗装を行う
- 屋上:排水口の詰まりを解消し、防水加工を施す
- ベランダ:防水加工、窓やサッシ周りの補強
4.マンションの雨漏り~予防策~
ここでは、マンションの雨漏りを防ぐ対策について詳しく説明します。
4-1.防水塗料を使用する
マンションの雨漏りを防ぐために、防水塗料を使用する方法があります。防水塗料とは名前のとおり、防水機能が高い塗料のことです。ほかの塗料よりも防水効果が期待できるため、塗膜へのダメージを最小限に抑えることができます。代表的な防水塗料としては、フッ素樹脂系複層弾性塗料や水性アクリル樹脂系単層弾性塗料などです。
4-2.定期的なメンテナンスと点検も大事
定期的なメンテナンスと点検もマンションの雨漏りを防ぐ大切なポイントです。日ごろから外壁の状態などをチェックすることで、ちょっとした異変にもすぐに気づけます。雨漏りは早めに対処する必要がありますが、できれば雨漏りが発生する前に劣化症状を把握しておきたいところです。雨漏りが発生する前に対処できれば、修繕費用の節約にもつながります。
4-3.外壁業者選びも大切なポイント
前述したように、施工不良によって雨漏りが発生する可能性もあります。そのため、外壁業者選びも大切なポイントといえるでしょう。外壁工事を受け付けている業者の中には、正しい方法で塗装や修繕をせず、高額な費用を請求する悪徳業者が存在しています。悪徳業者とのトラブルを避けるためにも、複数の外壁業者を比較しながら慎重に依頼先を選んでください。
5.外壁業者の選び方をチェック!
ここでは、外壁業者の選び方を解説します。
5-1.外壁工事の実績があるか
外壁業者を選ぶ際は、外壁工事の実績に注目してください。これまでどのような工事を担当してきたのか、ホームページ等で施工事例をチェックするといいでしょう。施工事例をホームページ等に掲載している外壁業者なら安心して依頼できます。特に、マンションなど大規模修繕工事にも対応している業者を選びましょう。マンションの雨漏りは一戸建て住宅と異なる部分があるため、マンションの雨漏りに対応している業者を選ぶことが大切なポイントです。
5-2.スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
工事を始める前に、業者スタッフとの打ち合わせを何回か重ねることになります。スタッフの対応が丁寧でスピーディーな業者であるほど、安心して任せることができるでしょう。逆に、返答が遅かったり、質問をしても答えてくれなかったりする業者には安心できません。外壁工事の実績がある業者ほど、どのような質問に対しても分かりやすく答えてくれるはずです。外壁業者を選ぶ際は、スタッフの対応にも注目してください。
5-3.見積書の内容が具体的に記載されているか
マンションの雨漏りを修繕する場合、いくらぐらいかかるのか気になっている方は多いでしょう。雨漏りの原因や外壁の状態などによって異なるため、数十万から1,000万円以上と非常に幅広い特徴があります。雨漏りの状態が軽く、単純作業で済むケースであれば約2万~50万円で済むでしょう。しかし、経年劣化によって著しく劣化している場合は、1,000万円以上かかる可能性があります。外壁業者に依頼する際は、見積書の内容を細部まで確認することが大切です。見積書の内容が不明確な業者は悪徳業者の可能性が高いので注意しましょう。
5-4.外壁リフォームならオフィスチャンプへ
どの外壁業者に依頼すべきか分からずに悩んでいる方は、ぜひオフィスチャンプへご依頼ください。オフィスチャンプでは、マンションとビルを中心に外壁リフォームを行っています。どのような状態でもしっかりと調査を行い、状態に合った方法で修繕が可能です。また、無足場工法を採用しているため、マンションと建物の間が狭くとも外壁工事ができます。足場をかける必要がないので、修繕費用の節約も可能です。できるだけ費用を抑えたい方も、ぜひ一度ご相談ください。
6.マンションの雨漏りに関してよくある質問
マンションの雨漏りに関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.一戸建ての雨漏りとの違いは?
A.一戸建てはマンションよりも規模が小さめなので、雨漏り箇所や原因が特定しやすい傾向があります。しかし、マンションは規模が非常に大きいため、雨漏りの原因や雨水の浸入経路が把握できず、雨漏りが発生していることも気づかない可能性があるでしょう。マンションの雨漏りが知らないうちに進行していることもあるため、定期的なメンテナンスが重要となります。
Q.マンションの雨漏りは誰が責任を負うのか?
A.雨漏り箇所と原因によって変わります。たとえば、雨漏り箇所がエントランスや廊下など共有スペースの場合、管理会社または大家が責任を負うことになるでしょう。しかし、個人の過失で共有スペースに雨漏りが発生した場合は、個人が責任を取ることになります。
Q.雨漏りの修繕工事はどのくらいかかるのか?
A.小さなひび割れなど部分補修で済む状態なら、数日程度で工事を終えることができるでしょう。しかし、大規模な修繕工事になったり、屋上の防水工事も追加したりする必要がある場合は、1週間から数か月かかる可能性があります。
Q.マンション住民が注意すべきことは?
A.マンションは管理規約によって、勝手に自分で修理を依頼するのはNG行為となります。勝手に自分で修理をした結果、管理規約に違反したことになるため、トラブルの原因になるでしょう。マンション住民が雨漏りを見つけた際は、自分で対処しようとせずに管理会社や大家へ連絡してください。
Q.マンションの修繕費用を抑えるコツは?
A.場合によっては、火災保険が適用できる可能性があります。火災保険の種類や内容で異なるため、雨漏りが発生したらすぐに確認しておきましょう。火災保険が適用できれば、雨漏りの修繕費用を抑えることができます。
まとめ
マンションの雨漏りは、外壁の経年劣化が主な原因です。ひび割れから雨水が浸入し、マンションの内部を腐敗させる恐れがあります。雨漏りを放置すればするほど、どんどん状態が悪化するので早めの対処が大切です。外壁業者へ依頼する際は、できるだけマンションの外壁工事に対応している業者を選びましょう。なお、オフィスチャンプでは、ビルやマンションを中心に外壁工事をしています。無料相談も受け付けているので、ぜひ一度お問い合わせください。