外壁リフォームを考えている方へ! 板張りの外壁材を利用するメリットは?

家の外観を決める「外壁」は定期的にメンテナンスをしなければなりません。定期的なメンテナンスをするからこそキレイな外観を保ち、耐久性も備わるのです。しかし、外壁材にはさまざまな種類があります。中でも木製のぬくもりを感じる‟板張り”にはさまざまな種類があるものです。

板張りの種類や板張りの耐久性・メンテナンス、リフォームする際のポイントについて詳しく説明しましょう。

  1. 板張りの種類
  2. 板張りの耐久性やメンテナンス
  3. 板張りにリフォームする際の注意点

1.板張りの種類

最近ではサイディング張りの外壁が増えてきました。しかし、サイディング以外にも「板張り」という外壁材があります。そこで、「板張り」の種類をピックアップしてみました。

1‐1.昔から使用してきた「下見板張り」

外壁の板張りにはさまざまな種類があります。中でも昔から使用してきた工法が「下見板張り」です。下見張りは日本のお城にも使用している工法であり、漆喰(しっくい)塗りを保護する最適の種類になります。下見板張りの方法は、板を横に貼る方法です。

雨が下地、漆喰に侵入しないよう上げ板を外側に重なるよう張っていきます。下見板張りはコストが安く湿式の塗り壁よりも安い値段でリフォームできるでしょう。業者によっても異なりますが、できるだけ費用を抑えたい人はチェックしてみてください。

また、下見板張りに押縁を入れると和風になります。お城にほどこされている下見板張りのほとんどは押縁を入れているのです。

1‐2.縦に長い板を並べる「竪板張り」

板張りの種類には「竪(たて)板張り」と呼んでいる工法もあります。竪(たて)板張りも日本のお城によく見る工法の1つです。縦に長い板を並べて張りつけていき、継ぎ目を浅木で押さえるような構造になっています。竪板張りは下見板張りとは違って板を重ねません。板を重ねずに1枚ずつぴったりとはめ合わせる方法です。

以上のような工法は「羽目板張り」とも呼んでいます。一般的に竪板張りは洋風の家に使用することが多いでしょう。竪板張りと下見板張りではデザインが大きく異なります。自分の家に合った工法で板張りをしなければイメージと変わってしまうので要注意です。

1‐3.板張りに使用されている木材は?

板張りの種類は主に「下見板張り」と「竪(たて)板張り」です。工法の種類は主に2つですが、板張りに利用している木材にはさまざまな種類があります。板張りに利用している木材はヒノキ・スギ・マツなどになるでしょう。ヒノキ・スギ・マツなどは断熱性・調湿性が非常に優れています。そとからの熱をカットして湿気を調節してくれるでしょう。よって、快適な生活空間を保ち続けることができます。

それぞれの木材によって木調や仕上げの雰囲気、完成のイメージもまったく異なるので注意してください。写真で確認するよりも実物をしっかり見ることが大切です。リフォームを成功するためにも業者にお願いして実物を見せてもらってください。

板張りは和風建築だけでなく、洋風の住宅にも用いられているんですね。
はい。現在でも板張りの家を建てる人もたくさんいます。

2.板張りの耐久性やメンテナンス

2‐1.板張りの耐久年数はおよそ50年

外壁に使っている塗料には耐久年数があります。板張りにも耐久年数は決まっており、およそ50年と言われているのです。しかし、実際に50年以上もつかどうかはわかりません。家が建っている環境や気候、日当たり、風向、隣家との空間によって耐久年数は変わってくるのです。

さらに、定期的メンテナンスなしで50年以上もつかどうか断言できません。メンテナンスしないと外壁は劣化するものです。経年劣化によって腐敗がすすみ、下地にまで悪影響を受ける可能性もあります。

できるだけ外壁を維持するためにも定期的メンテナンスはしていきましょう。そして、雨水にぬれた場合はしっかり乾くような環境が好ましいです。

2‐2.メンテナンスの方法は?

メンテナンス方法には自分でできる方法と業者に頼む方法があります。外壁は放置しても経年劣化するものです。定期的に自分の目で外壁を確かめてください。板張りは木材を利用しているためぬれても乾かないような場所には要注意です。太陽が当たらない北側や日陰になっている部分を徹底的に確認していきましょう。自分の目で確認しながら異常を見つけてください。

板が腐っている、汚れている、傷がついているなどわずかな異常でも見つけることが大切です。そして、最低でも1年に1回の業者によるメンテナンスを受けてください。毎月する必要はありませんが、1年に1回は必要です。プロによる目で外壁の確認をしなければ安心できません。

もし、異常がある場所は適切な処置をしてくれます。外壁のメンテナンスは家全体の耐久性にも関わることなので要チェックです。

板張りは長期間持つんですね。
はい。ただし、これはあくまでも目安です。また、全くメンテナンスなしで50年は持たないでしょう。

3.板張りにリフォームする際の注意点

3‐1.木材保護塗料を使用しているかどうか

板張りにリフォームする際は「木材保護塗料」を使用しているかどうかに注目してください。板張りに使用するのは「木材」なので普通の塗料よりも腐りやすい傾向があります。せっかくリフォームしてもすぐに腐ってしまえば意味がありません。さらに、再びリフォームするための費用もかかってしまうのです。

効率的にリフォームするためにも‟木材保護塗料を使用しているかどうか”必ず確認してください。表面に木材を塗っている板張りもありますが、できれば浸透性のある木材保護塗料が好ましいです。板張りをする前に使用する木材についてもしっかり業者と確認しなければなりませんよ。

3‐2.リフォームにかかる「費用」を確認する

板張りにリフォームする際、使う木材はもちろんリフォームにかかる「費用」もしっかり確認しなければなりません。板張りのリフォームでもできるだけ安く抑えたいですよね。無駄な経費を削減して本当に必要なところだけお金をかけたいと誰もが思うでしょう。業者によっては無駄な足場の設置を削り、必要な材料や工事費用だけというところもあります。

無駄な費用がかかる足場をカットすることで効率のよいメンテナンスができるでしょう。サービス内容や見積もり、業者の対応まで幅広く比較すると良いですよ。満足できる板張りにするためにも業者選びはとても大切なポイントになります。

やはり、板張りのリフォームには費用がかかるんですね。
はい。それに加えてリフォームの実績がある業者に依頼することが大切です。

まとめ

板張りの種類や耐久性・メンテナンス、リフォームする際の注意点について説明しました。板張りのリフォームにもさまざまな種類があります。満足のいくリフォームに仕上げるためには、全体的な家とのバランスを見て種類を決めなければなりません。業者としっかり話し合いながら板張りのリフォームをすすめていきましょう。

  • 昔から使用してきた「下見板張り」
  • 縦に長い板を並べる「竪板張り」
  • 板張りに使用している木材はスギ・ヒノキ・マツなど
  • 板張りの耐久年数はおよそ「50年」
  • 定期的なメンテナンスがあるからこそ50年もつ
  • 木材保護塗料を使用しているかどうか
  • メンテナンスにかかる「費用」を必ず確認する

以上のポイントは大切です。

業者選びも外壁メンテナンスにおいては重要なポイントになります。安心して依頼できる業者を選んでくださいね。

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