サイディングの重ね張りはどんな工法なのか? メリットデメリットも

外壁のリフォームを依頼するにあたって「サイディングの重ね張りをすすめられたが、どのようなものなのか?」「メリットとデメリットを知りたい」とお考えの人もいるでしょう。外壁リフォーム方法の1つである重ね張りは、張り替えに比べて費用が安く工期も短く済むため、採用されることが多くなっています。

この記事では、サイディングの重ね張りについて、メリット・デメリットや注意点などを詳しくご紹介しましょう。

  1. サイディングの重ね張りはどんな工法か?
  2. サイディングの重ね張りをするメリット
  3. サイディングの重ね張りをするデメリット
  4. 重ね張りと張り替えとの違いは?
  5. サイディングの重ね張りを依頼する際の注意点3つ
  6. サイディングの重ね張りはオフィスチャンプへご依頼を
  7. サイディングの重ね張りに関するよくある質問

この記事を読むことで、サイディングの重ね張りが向いているケースや、工事にかかる費用と日数などについてわかるはずです。

1.サイディングの重ね張りはどんな工法か?

まずは、サイディングの重ね張り工法について詳しく解説します。

1-1.今ある外壁の上から新しい外壁を重ねる工法

重ね張り工法とは、劣化した外壁をリフォームするにあたって、もともとの外壁を撤去せず、そのまま上に新しい外壁材を重ねることをいいます。別名「カバー工法」とも呼ばれ、建物の耐久性と見た目を向上させることが可能です。常に雨風や紫外線にさらされ、ダメージを受け続けている外壁は、日々劣化が進んでいます。建物を保護するという本来の役割を失った外壁をよみがえらせるために、重ね張り工法が用いられるケースは少なくありません。

1-2.大まかな工事の流れは?

重ね張り工法による工事の流れは、一般的に以下のようになります。

  1. 金属サイディングを固定するための胴縁(どうぶち)を取り付ける
  2. クラックや開口部周辺の補修をする
  3. 金属サイディングを重ね張りしていく
  4. 工事完了

1-3.工事日数と費用を紹介

重ね張り工事にかかる費用は、平均的な住宅の場合で140万~150万円が相場です。工期は早くて約2週間ですが、天気が悪い日が続くと1か月ほどかかることもあるため、余裕を持ってスケジュールを組んでおくとよいでしょう。また、足場を組むか組まないかによって費用や工期に違いが出るため、事前に確認しておくことをおすすめします。

2.サイディングの重ね張りをするメリット

重ね張り工法のメリットには以下のようなものがあります。

2-1.張り替えより費用が安く済む

外壁リフォームには「張り替え」といって、既存の外壁を剝がしてから新しい外壁を張り付ける方法もあります。重ね張りは張り替えと違って古い外壁の撤去費用がかからない分、費用が安く済むのがメリットです。外壁内部の構造に問題がなければ、重ね張りを選択したほうがお得でしょう。

2-2.断熱性と遮音性がアップする

重ね張りではもともとある外壁の上からさらに外壁を重ねるため、壁と壁の間に空気の層ができることで断熱性と遮音性が向上します。冷暖房の利きがよくなり、光熱費の節約にもつながるでしょう。また、車の走行音なども室内に入ってこなくなるため、より快適な暮らしを手に入れられます。

3.サイディングの重ね張りをするデメリット

一方、重ね張り工法のデメリットには以下のようなものがあります。

3-1.内部構造の劣化には対応できない

重ね張り工法では既存の壁を剝がさずに施工するため、内部構造が劣化していたとしても補修できず、そのままになってしまいます。そのため、事前の外壁調査で内部構造の劣化や腐食が見つかった場合は、重ね張りでは対応できなくなるのです。もし、劣化や腐食に気づかずに上から外壁を張ってしまった場合、いずれ壁が崩れてきてしまう可能性も考えられます。

3-2.建物の重量が増加する

外壁を剝がさずに新しい外壁を張るということは、その分、建物の重量が増加し、地震発生時の揺れが大きくなります。重さのある外壁材を使うと建物の耐震性にも影響が出てしまう可能性があるため、できるだけ軽量の外壁材を選ばなければなりません。現実的に考えて軽量な金属系サイディングを選択することになるでしょう。

4.重ね張りと張り替えとの違いは?

外壁リフォームには張り替え工法が用いられる場合もありますが、重ね張りとはどのように違うのでしょうか。

4-1.張り替えは下地材の交換も可能

前述したとおり、張り替え工法だと新しい外壁材を張り付ける前に既存の外壁を剝がしてしまうため、下地材の状態を確認できます。もし、下地材が劣化・腐食していた場合は、下地材も同時に交換可能です。その点が重ね張りとの大きな違いでしょう。

4-2.張り替えのほうが大規模な工事になる

張り替えは根本的な修理なので工事の規模も大きくなります。既存の外壁を剝がす作業や撤去する作業・廃材を処分する作業が発生する分、工期が長くなり費用も高額になるでしょう。もちろん張り替えのほうが確実に外壁を修理できますが、費用や工期の問題で重ね張りを選択するケースも多くなっています。

5.サイディングの重ね張りを依頼する際の注意点3つ

サイディングの重ね張りを業者に依頼するにあたって、知っておきたい注意点をまとめました。

5-1.結露が発生する可能性も考える

重ね張りをすると壁と壁の間に湿気がこもり、内部結露が発生する可能性があります。ただし、施工する際に壁の中に空気のとおり道を作れば内部結露は防ぐことが可能です。施工業者を選ぶときは、内部結露の発生についても理解していて、しっかりと対応してくれるかどうか確認することをおすすめします。

5-2.業者は慎重に選ぶ

外壁リフォームを依頼する業者は慎重に選ぶようにしてください。手抜き工事をして高額な料金をだまし取るような悪徳業者は絶対利用しないよう注意が必要です。業者選びの際には、豊富な実績はあるか・料金体系は明確か・無料見積もりを受け付けているかなどを必ずチェックしましょう。また、迅速に対応してくれるか・見積書の内容に不明確な点がないかなども確認しておくと安心です。

5-3.複数業者の見積もりを比較する

工事にかかる費用は業者によっても異なるため、複数の業者に無料見積もりを依頼して比較することが大切です。大まかな費用相場を把握しておけば、業者に提示された金額が妥当なのか高すぎるのかが判断しやすくなります。無料見積もりを依頼する際、同時に業者の対応やサービス内容・保証内容なども比較しておくのがおすすめです。

6.サイディングの重ね張りはオフィスチャンプへご依頼を

サイディングの重ね張りを検討されているなら、東京・大阪の外壁リフォーム業者であるオフィスチャンプへぜひご依頼ください。

6-1.足場費用を節約できる

オフィスチャンプでは外壁リフォーム工事の際に足場を組まず、ブランコ作業で高所の工事をおこないます。そのため、足場にかかる費用を大幅に節約できるのです。また、足場の設置や撤去がない分、工期も短縮できます。「少しでも安く外壁リフォームを依頼したい」という方は、ぜひご相談ください。

6-2.施工は自社の職人がおこなう

実際の作業を下請け業者に丸投げする業者も多い中、オフィスチャンプでは最後まで一貫して自社の職人が作業しています。そのため、中間マージンが発生せず、費用を抑えることが可能なのです。安心してお任せください。

6-3.他社よりも細かい見積もりが可能

オフィスチャンプでは、他社よりも細かくてきちんとした見積もりをご用意いたします。詳細の記載がなく、「工事一式」というように合計金額だけが書かれている見積書は不安です。あとになって高額な追加料金を請求されるようなケースも珍しくないでしょう。オフィスチャンプの見積書には何にいくらかかるのかがしっかりと記載されているので不安になることはありません。

7.サイディングの重ね張りに関するよくある質問

「サイディングの重ね張りについて知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.外壁の劣化を放置するとどうなるのでしょうか?
A.見た目が悪くなるだけでなく、耐久性を失って雨漏りなどが発生しやすくなり、建物の寿命が短くなります。

Q.外壁の重ね張りは新築から何年ぐらいで必要になるのでしょうか?
A.金属系サイディングや窯業系サイディングの平均的耐久年数は30年です。10年ごとに外壁塗装をおこない、30年を過ぎたら重ね張りが必要になります。

Q.金属系サイディングはデザインのバリエーションが少ないと聞きましたが、本当でしょうか?
A.最近は窯業系サイディングと変わらないくらい、豊富なデザインのものが増えています。

Q.外壁の重ね張り工事にかかる費用を決めるポイントは何ですか?
A.施工面積と使用するサイディングの価格で決まります。ただし、業者による違いもあるので注意してください。

Q.悪質なリフォーム業者がよくやる手口にはどのようなものがあるのでしょうか?
A.アポなしで訪問してきて不安をあおり、強引にリフォームをすすめてくる手口が多く見られます。そのような業者は利用しないようにしましょう。

まとめ

サイディングの重ね張りについて、メリットやデメリット・張り替えとの違い・施工を依頼する際の注意点などを詳しくご紹介しました。重ね張りは張り替えに比べて費用が安く、工期も短くて済みますが、外壁内部の劣化状況によっては施工できない場合もあります。事前にしっかりと外壁の状態を点検し、適切な方法で施工してくれる優良な業者に依頼できるよう、慎重に業者選びをしてください。

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