シリコン塗料の種類や特徴は? 使用する際の注意点も3つ紹介!

「シリコン塗料はほかの種類とどう違うのか?」「特徴を詳しく知りたい」とお考えではありませんか? 住宅用に使用される塗料にはいくつか種類があり、その中でも特に人気なのがシリコン塗料です。実際に使用する前に、シリコン塗料にはどのようなメリットがあり、どんな場所の塗装に向いているのかなど知っておくと安心でしょう。

この記事では、シリコン塗料を使用する際の注意点も併せてご紹介します。

  1. シリコン塗料の特徴を紹介
  2. シリコン塗料が塗装が適している塗装場所は?
  3. シリコン塗料を使用する際の注意点3つ
  4. シリコン塗料に関するよくある質問

この記事を読むことで、シリコン塗料の耐用年数や、使用するにあたって知っておくべきことなどが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.シリコン塗料の特徴を紹介

まずは、シリコン塗料の特徴や、ほかの塗料との違いをご紹介しましょう。

1-1.正式名称は「アクリルシリコン」

シリコン塗料は、シリコン系の合成樹脂を主成分とした塗料です。正式名称は「アクリルシリコン」ですが、「シリコン塗料」と略して使用されることが多くなっています。アクリル樹脂を主成分にした「アクリル塗料」とは異なるものなので注意してください。

1-2.耐熱性・耐候性・耐水性があり汚れにくい

シリコン塗料の特徴は、耐熱性・耐候性・耐水性にすぐれていることです。雨風や紫外線によるダメージを受け続けても劣化しにくく、住宅外壁に使用した場合の耐用年数は10~15年と長めになっています。また、汚れにも強いため、長期間美しい外観を維持することが可能です。

1-3.ほかの塗料に比べてコストパフォーマンスにすぐれている

住宅の塗装に使用される塗料には、ほかにもアクリル塗料・ウレタン塗料・フッ素塗料などがあります。シリコン塗料はほかの塗料に比べてコストパフォーマンスにすぐれているのが特徴です。たとえば、アクリル塗料やウレタン塗料は、安価ですが耐用年数が短めになっています。一方のフッ素塗料は耐用年数が長い分、高価なので手を出しにくい人も多いでしょう。以下のとおり、費用と品質のバランスが最もよいのがシリコン塗料なのです。

  • アクリル塗料:1,400~1,600円/㎡・耐用年数 5~7年
  • ウレタン塗料:1,700~2,200円/㎡・耐用年数 7~10年
  • シリコン塗料:2,200~3,000円/㎡・耐用年数 10~15年
  • フッ素塗料:3,800~4,800円/㎡・耐用年数 15年以上

2.シリコン塗料が適している塗装場所は?

塗装にシリコン塗料を使用するのが適しているのは、どのような場所でしょうか。

2-1.外壁

シリコン塗料は耐久性にすぐれており、汚れに強いことから、雨風や紫外線によるダメージを受けやすい外壁の塗装に適しています。また、湿気をとおしやすい性質があるため、内部の結露防止にも役立つでしょう。カビや藻などが発生しにくく、外壁の美しさを長期間維持できます。

2-2.屋根

シリコン塗料は屋根の塗装にも適しています。外壁よりさらにダメージを受けやすい屋根に使用した場合でも、8~13年は持つといわれているのです。屋根は雨風や紫外線を直接受ける場所なので、耐熱性・耐水性にすぐれているシリコン塗料をすすめてくる業者も多いでしょう。

2-3.付帯部分

シリコン塗料は付帯部分の塗装にも使用されることが多くなっています。付帯部分が劣化していると見た目が悪くなるだけでなく防水性も低下するため、外壁や屋根と同じタイミングで塗装しておくべきです。

3.シリコン塗料を使用する際の注意点3つ

シリコン塗料を使用する際、知っておきたい注意点をまとめました。

3-1.水性と油性がある

シリコン塗料にも「水性」「油性」「1液型」「2液型」というように種類があるため、使用する前に知っておくとよいでしょう。まず、水性と油性の違いです。塗料を使用する際、水で溶かしたものを水性塗料・シンナーなどの溶剤で溶かしたものを油性塗料と呼びます。少し前までは、水性塗料のほうが油性塗料より耐久性が低いといわれていました。しかし、最近は水性塗料の性能が上がってきているため、臭いが少なく環境にやさしい水性塗料を選択する人が増えてきているのが現状です。塗料はさらに、1液型と2液型に分類されます。1液型は1つの缶の液体だけで塗料として使用できるもの、2液型は異なる缶の液体を組み合わせることで使用できるもののことです。

3-2.グレードによって耐久性が異なる

同じシリコン塗料でも、グレードによって耐久性に差があります。何の説明もなく、耐久性が低い単層弾性のシリコン塗料を使用している悪質な業者もいるのです。単層弾性のシリコン塗料だと耐用年数が通常の半分程度になる場合もあるため、十分注意してください。

3-3.デメリットも理解しておく

シリコン塗料のデメリットについてもしっかり理解しておきましょう。まず、フッ素塗料などに比べるとひび割れを起こしやすいという点です。地震の揺れなどで外壁にひび割れが発生した場合、塗膜も一緒に割れてしまう可能性があります。また、塗料を弾(はじ)く性質があるため、重ね塗りには不向きです。そうしたデメリットもきちんと説明してくれる塗装業者に依頼することをおすすめします。

4.シリコン塗料に関するよくある質問

「シリコン塗料について知りたい」という人が感じるであろう疑問とその回答をまとめました。

Q.シリコン塗料はどのような人におすすめでしょうか?
A.長期的な目で見てコストを抑えたい・光沢感のある仕上がりにしたい・メンテナンスの手間を減らしたいという人におすすめです。

Q.シリコン塗料を扱っている代表的な塗料メーカーを教えてください。
A.日本ペイント・エスケー化研・関西ペイントなどがあります。

Q.塗装業者を選ぶポイントは何でしょうか?
A.豊富な実績があるか・無料見積もりを受け付けているか・見積書の内容は明確か・アフターフォローはしっかりしているかなどをチェックすることをおすすめします。

Q.悪質な塗装業者に多い特徴を教えてください。
A.突然訪問してきて不安をあおり、塗装工事をすすめてくる業者は利用しないほうがよいでしょう。また、見積書に不明確な項目がある・オリジナル塗料の使用をすすめてくるなどの業者にも注意が必要です。

まとめ

シリコン塗料の特徴や使用する際の注意点などをまとめてご紹介しました。外壁や屋根の塗装に使用する塗料の中でも、シリコン塗料はコストパフォーマンスにすぐれていて人気です。ただし、依頼する塗装業者によって耐久性に差が出ることもあるため、業者選びは十分慎重に行いましょう。

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