シリコン塗料の特徴やメリットを解説。外壁塗装に向いている理由は?

シリコン塗料とは、シリコン系樹脂を主成分とした塗料です。現在は外壁塗装等に幅広く使われており、外壁塗装を行う際、シリコン塗料をすすめられたという人も多いことでしょう。その一方で、シリコン塗料のどのような点がほかの塗料より優れているか分からない、と悩んでいる人もいると思います。
今回は、シリコン塗料の特徴やほかの塗料との違い、短所・長所を解説しましょう。

  1. シリコン塗料の基礎知識
  2. シリコン塗料の長所と短所
  3. シリコン塗料や塗装業者の選び方
  4. シリコン塗料に関するよくある質問
  5. おわりに

この記事を読めば、外壁塗装にシリコン塗料を使うメリットなどもよく分かります。外壁塗装の塗り直しを考えている人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.シリコン塗料の基礎知識

はじめに、シリコン塗料の特徴や種類を解説します。

1-1.シリコン塗料の特徴

前述したように、シリコン塗料はシリコン系樹脂を主成分とした塗料です。非常に安定した性質が一番の特徴で、防水・防汚・防カビ性にに優れています。外壁塗装に使われる塗料として有名です。このほか、シーリング材や建築保護材・医療器具などの塗装にも使われています。

1-2.シリコン塗料の種類

シリコン塗料は、水性と油性があります。シリコン塗料は、そのままでは塗布することができません。塗料を溶かして混ぜる液体が油性ならば油性、水性ならば水性となります。また、1液型と2液型があり、2液型のほうがグレードが高く、耐久性に優れているのが特徴です。その分、価格も高くなるので予算と相談して選ぶ必要があります。

2.シリコン塗料の長所と短所

この項では、シリコン塗料の長所と短所、外壁塗装に使用する際のメリット・デメリットを解説します。

2-1.シリコン塗料の長所

シリコン塗料はコストパフォーマンスが高く、一度塗布すれば10~15年程度は持ちます。その割には費用が安いので、大量に塗料を使用する場所にはおすすめです。また、前述したように防汚・防水・耐熱性が高く、外壁塗装にはピッタリでしょう。

2-2.シリコン塗料の短所

シリコン塗料は粘度が低く、アクリル塗料やウレタン塗料に比べると頻繁に攪拌(かくはん)しながら使わないと、きれいに塗れません。そのため、DIYで使うには不向きです。また、重ね塗りにも不向きなので、シリコン塗料を使って外壁を塗り替える際は、信頼できる実績がある業者に依頼しましょう。さらに、シリコン塗料は伸びが悪く、伸縮性のある場所に塗った場合ひび割れを起こしやすくなります。

2-3.シリコン塗料を外壁塗装に使うメリット

前述したように、現在、シリコン塗料は外壁塗装の主流です。施主の希望が特にない場合、業者はシリコン塗料を使うことが多いでしょう。2-1でご紹介したように、シリコン塗料はコストパフォーマンスが高く、防汚・防水性が優れています。また、種類が豊富なので、施主の希望に合わせた塗装が可能です。

2-4.シリコン塗料を外壁塗装に使うデメリット

2-2でご紹介したように、シリコン塗料は重ね塗りをするには不向きな塗料です。そのため、シリコン塗料が使われている外壁を塗り直しする際、塗料が付着性をよくするために、専用のシーラーやフィラーを塗布する必要があります。信頼できる経験豊富な業者に依頼しないと、シリコン塗料を使ったのに耐久性が低い、ということになりかねません。また、シリコン塗料は水性・油性、1液性・2液性で値段や耐久性が異なります。よく分からないままで選んでしまうと、思ったより耐久性が低くなってしまうということもあるでしょう。

3.シリコン塗料や塗装業者の選び方

この項では、シリコン塗料や塗装業者の選び方を紹介します。

3-1.シリコン塗料の選び方

前項でご紹介したように、シリコン塗料は種類によって値段や耐久性が異なります。ですから、まず予算を決めてその範囲内で納まるシリコン塗料を選びましょう。ちなみに、シリコン塗料は1平方メートルあたり、2.300~3,000円が相場です。耐久性が高ければ、塗り直す回数も少なくなります。長い目で見て考えましょう。

3-2.塗装業者の選び方

前述したように、シリコン塗料の扱いには経験が必要です。ですから、実績がある業者を選びましょう。また、安さを売りにしている業者もたくさんありますが、極端に安い業者は、本来必要な量の塗料を使用していない可能性もあります。見積書を複数の業者から取ってみて、極端に安い業者には依頼しないようにしましょう。また、疑問点があったら遠慮なく質問してください。誠実に応えてくれる業者は信頼できます。

3-3.外壁塗装の日程について

外壁塗装は、一戸建てで2~3週間、マンションなど集合住宅では1~3か月程度かかります。雨の日や気温が5℃以下の日は、塗装ができません。また、足場を組んだ場合は組み立てと撤去にそれぞれ1日かかることもあります。ですから、春や秋など晴れの日が続きやすく、空調を使わずに生活できる季節に依頼をするといいでしょう。また、オフィスチャンプが行っている無足場工法を利用すれば、足場を利用することなく外壁塗装を行うことができます。日程や費用の節約が可能です。無足場工法を行いたいと考えている場合は、ぜひ一度ご相談ください。

4.シリコン塗料に関するよくある質問

Q.水性シリコン塗料は、外壁塗装に使えませんか?
A.そんなことはありませんが、油性に比べると耐久性は低くなります。

Q.屋根と壁を一度に塗装してもらうことはできるでしょうか?
A.はい。問題なくできます。

Q.シリコン塗料は種類がたくさんあって迷ってしまうのですが、選ぶ目安を教えてください。
A.名の知れた国内メーカーの塗料は、まず品質に問題はないでしょう。無名メーカーの塗料は安いものが多いのですが、品質に不安があるものもあります。迷ったら有名メーカーのものを選びましょう。

Q.飛びこみ営業で外壁塗装を安くするという業者が来ました。依頼して大丈夫ですか?
A.飛びこみ営業のすべてではありませんが、悪徳業者が混じっていることがあります。無理に契約を迫ってくる業者には依頼しないようにしましょう。

Q.塗装業者の探し方がよく分かりません。
A.インターネットで最寄りの業者を検索してみましょう。口コミサイトなども参考になります。

5.おわりに

いかがでしたか? 今回はシリコン塗料について解説しました。シリコン塗料にもたくさんの種類があります。外壁塗装に用いる際は、シリコン塗料というだけでなく、その種類もできるだけ詳しく指定したほうがいいでしょう。業者とよく相談して選ぶことが大切です。

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