マンションの外壁塗装に使う塗料は? 主な種類や選び方などを紹介!

マンションの外壁塗装に使用する塗料には、さまざまな種類があります。種類によって特徴や効果が異なるため、慎重に選択しなければなりません。しかし、どの塗料を選べばいいのか悩んでいる方は多いでしょう。塗料の種類や特徴をしっかりと把握しておけば、適切な外壁塗装を行うことができます。

本記事では、マンションの外壁塗装に適した塗料について解説しましょう。

  1. マンションの外壁塗装に適した塗料とは?
  2. マンションの外壁塗装に使う塗料の選び方
  3. マンションの外壁塗装で注意すべきこと
  4. 無足場工法を採用しているオフィスチャンプ
  5. マンションの外壁塗装に関してよくある質問

この記事を読むことで、マンションの外壁塗装で注意すべきことも分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.マンションの外壁塗装に適した塗料とは?

最初に、マンションの外壁塗装に適した塗料をいくつか紹介します。

1-1.主な塗料は4種類

まずは、外壁塗装に使われる主な種類をチェックしておきましょう。主な塗料としては、アクリル樹脂系塗料・ウレタン樹脂系塗料・シリコン樹脂系塗料・フッ素樹脂系塗料の4種類があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • アクリル樹脂系塗料:耐用年数は約3~5年。価格が安く、定期的な塗り替えが必要になる
  • ウレタン樹脂系塗料:耐用年数は約5~7年。価格が安く、コストパフォーマンスに優れている
  • シリコン樹脂系塗料:耐用年数は約7~10年。一般的によく使われている塗料で価格と機能のバランスがいい
  • フッ素樹脂系塗料:耐用年数は約10~15年。耐候性が高く、長期間にわたって建物を保護することができる

アクリル樹脂系塗料は安価ですが、耐候性が低いのでマンションの外壁塗装には向いていません。価格と耐用年数のバランスを考慮すると、ウレタン樹脂系塗料またはシリコン樹脂系塗料がいいでしょう。

1-2.そのほかの特殊な塗料も

ほかにも、さまざまな機能を持っている塗料があります。

  • 無機ハイブリッド:無機と有機のハイブリッド型で紫外線・雨・熱から建物を守る。高い耐候性を持っているのが特徴
  • ピュアアクリル:高い耐候性・高弾性を持っており、防水性に優れた塗料
  • 無機配合型フッ素:フッ素塗料に無機成分を配合した塗料。高い耐候性を持っている
  • 光触媒:太陽光と雨といった自然の力でセリフクリーニング効果がある

マンションの外壁状態を踏まえながら、どのような効果を1番求めているのか考えてみるといいでしょう。

2.マンションの外壁塗装に使う塗料の選び方

ここでは、マンションの外壁塗装に使う塗料の選び方を解説します。

2-1.予算・ランニングコストを考える

マンションの外壁塗装は大がかりな工事になり、費用も高額になります。そのため、塗料を選ぶ際は予算とランニングコストを考えなければなりません。一般的に、耐用年数が短い種類ほど塗料の価格は安くなりますが、その分、塗り替え回数が多くなりがちです。逆に、耐用年数が長いものほど塗料の価格は高くなり、塗り替え回数が少なくなります。このように、塗料の種類によってマンションの維持費や外壁塗装の回数が変わるため、残り何年間マンションを活用したいかによって塗料の選択も変わるでしょう。

2-2.目的や優先順位を決める

マンションの外壁塗装に使う塗料はたくさんあるので、どれを選べばいいのか悩んでしまいがちです。あれもこれもと欲張ってしまっては予算以上の費用になるため、外壁塗装を行う目的や優先順をしっかりと決めておきましょう。何を目的に外壁塗装を行うかによって、塗料の種類は異なります。そのほか、以下のポイントは塗料選びでチェックしておきたい内容です。

  • 屋根・雨戸・雨どいなども塗装を行うか
  • 遮熱・断熱・防水機能などは必要か
  • どんな色調の外壁にするのか
  • 気になっている箇所や修繕箇所はあるか
  • メンテナンス頻度はどのくらいか

2-3.付加機能に注目する

塗料には、種類によってさまざまな付加機能が付いています。作業効率の改善や色だけでなく、汚れにくくなったり紫外線の影響を抑えたりするなどの機能です。そのため、外壁塗料を選ぶ際は、塗料の付加価値にも注目するといいでしょう。現在、注目されている塗料の付加価値をいくつか紹介するので、ぜひ参考にしてください。

  • ナノコンポジット技術:ナノテクノロジーによって塗膜の成分である樹脂を微小化すること。塗膜が緻密になることで、耐用年数が長くなるのが特徴
  • ラジカルフリー:劣化の原因となる成分を閉じ込め、紫外線などの悪影響を抑えることができる
  • 遮熱・断熱機能:太陽光による熱の影響を抑え、室内の環境を快適にできる

3.マンションの外壁塗装で注意すべきこと

ここでは、マンションの外壁塗装で注意すべきことをいくつか紹介します。

3-1.外壁調査は必ず実施する

マンションの外壁塗装を行う場合、工事前に外壁調査を必ず行ってください。外壁調査では、外壁がどのような状態になっているのかを詳しく調べます。外壁塗装業者の中には、外壁をきちんと調査せずに工事を始めるところがありますが、そのようなやり方だとすぐに不具合が出たり塗膜が剝がれたりしてしまいがちです。実際に、悪質な外壁塗装業者に依頼した結果、塗り直すハメになったというケースもあります。外壁塗装の失敗を防ぐためにも、事前に外壁調査を行うことが大切です。

3-2.修繕箇所の対応を忘れずに

外壁調査で外壁の状態が悪化していたり、下地が傷んでいたりしている場合は修繕工事が必要です。外壁塗装は外壁材に塗膜を作り、紫外線や雨風から守る役割を担っています。けれども、この効果を十分に発揮するためには、下地をしっかりと整えることが必要条件です。つまり、下地が傷んだまま外壁塗装をしても意味がありません。修繕すべき箇所が見つかった際は、まず修繕をしっかりと行ってから外壁塗装をする必要があります。

3-3.居住者や近隣住民に告知する

マンションの外壁工事をする前に、居住者や近隣住民への告知は必ず行いましょう。一戸建てとは違い、マンションのような大規模工事の場合は足場を設置したり、塗料を塗ったりする際に騒音などのトラブルが起きやすくなります。周辺に塗料の臭いが漏れることもあれば、工事期間中は洗濯物が干せなくなるケースもあるのです。そのため、居住者への説明はもちろんのこと、近隣住民へも工事内容や施工期間を事前に知らせておく必要があります。

3-4.外壁塗装業者選びに要注意!

前述したように、外壁塗装業者の中には悪質な工事を行ったり、高額な費用を請求したりする悪徳業者が存在しています。外壁塗装はだまされやすい傾向があるため、慎重に信用できる業者を選ぶことが大切です。特に、スタッフの対応が悪い・返信が遅い・見積書の内容が細かく記載されていないような外壁塗装業者には注意してください。なお、どの外壁塗装業者に依頼すべきか分からなくなったときは、下記のポイントを参考にするといいでしょう。

  • マンションなど外壁塗装の実績があるか
  • ホームページ等に施工事例が掲載されているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • どのような質問にも分かりやすく説明してくれるか
  • 無料相談や無料見積もりを受け付けているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 口コミや評判がいいか

4.無足場工法を採用しているオフィスチャンプ

ここでは、外壁塗装を行っているオフィスチャンプの特徴を紹介します。

4-1.足場を架けない無足場工法

東京と大阪を中心に外壁塗装を行っているオフィスチャンプでは、無足場工法を採用しています。無足場工法とは、名前のとおり、足場を架けない工事のことです。一般的に、外壁塗装といった工事では足場を架けることになりますが、時間と手間がかかったり、騒音トラブルになったりする恐れがあります。また、足場の組み立てや撤去にかかる費用は、全体の半分を占めているともいわれているので無足場工法を採用すれば費用の節約にもつながるでしょう。オフィスチャンプは、無足場工法に慣れている職人が工事を行うため、技術面だけでなく安全面も安心です。

4-2.無足場工法のメリットはたくさん!

足場を架けずに外壁工事をするメリットはたくさんあります。たとえば、足場を架けられない・架けるのが困難な場所でも施工可能な点です。足場を架けるためにはある程度のスペースが必要になるため、ビルが集まっている場所やマンションが密集しているところでは外壁塗装ができないケースがあります。けれども、無足場工法は人が1人入るスペースがあれば施工が可能です。そのほか、部分工事ができたり、防犯性が高まったり、居住者の精神的不安が少なくなったりするなどのメリットがあります。

4-3.実績があるからこその工事プラン

オフィスチャンプは、地方自治体等の各行政機関や1部上場企業様などからもご指名をいただいています。実際に、さまざまなビルやマンションの外壁工事を行ってきました。できるだけ、希望の予算内で収めることができるように、打ち合わせでお話を伺いながら工事プランを提案します。ホームページでは修繕工事の実績を紹介しているので、ぜひご確認ください。

5.マンションの外壁塗装に関してよくある質問

マンションの外壁塗装に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.なぜ外壁塗装を行ったほうがいいのか?
A.外観を美しく見せるのはもちろんのこと、建物を保護するために必要だからです。建物は紫外線や雨風にされされているため、時間が経過するほど劣化していきます。マンションも一戸建てと同じく、定期的な修繕が必要です。外壁塗装やメンテナンスを怠ってしまうと、建物の耐久性が低くなってしまい、台風や地震に弱くなってしまいます。居住者が安心して暮らすことができるように、メンテナンスと外壁塗装は定期的に行うべきです。

Q.外壁が劣化しているサインは?
A.外壁が劣化すると、下記のようなサインが現れるようになります。

  • チョーキング現象(触ると白い粉がつく)
  • ひび割れ(クラック)
  • コケやカビの発生
  • 色あせ・変色
  • 塗装の剝がれ

上記の中でも、特に注意しておきたいのはひび割れです。ひび割れは塗装部分の劣化だけでなく、下地や外壁材にまで影響を及ぼしている可能性があります。ひび割れが大きくなるほど雨水が内部に浸入しやすくなるため、早めの対処が必要です。

Q.再塗装と修繕のタイミングは?
A.マンションの場合、一般的には10~15年を目安に再塗装をしたほうがいいといわれています。実際に、よく使われている塗料の耐用年数が10年前後だからです。ただし、10年が経過していなくても外壁にひび割れが起きたり、塗膜が剝がれたりすることがあります。その場合は、年数に限らず、早めに塗装業者へ相談したほうがいいでしょう。

Q.マンションの外壁はどんな色がいいのか?
A.入居者の年齢層が好む色を選びましょう。マンションは一戸建てとは違い、集合住宅になるので入居率に直結するような色を選択するのが大切です。たとえば、若い人の入居率が多い場合は、明るい色にすることをおすすめします。逆に、高齢者を対象にする場合は、落ち着いた色やオードソックスな色が最適です。居住者の年齢層や周囲の雰囲気に合わせて色を選んでみてください。

Q.マンションの外壁塗装はいくらぐらいかかるのか?
A.塗料の種類や塗装範囲などによって異なりますが、塗料の単価は2,000~4,000/㎡が相場です。また、例として3階建てで750㎡のマンションを塗装する場合、ウレタン樹脂系塗料は約500万~540万円、シリコン樹脂系塗料は約600万~640万円と塗料のグレードによっても異なります。このように、100万円前後の差がつくこともあるため、外壁の状態や予算などを踏まえながら見積書を確認してください。複数の外壁塗装業者に相談して、見積もりを出してもらうといいでしょう。

まとめ

マンションの外壁塗装に使う塗料としては、シリコン・フッ素・ラジカル・セラミック・光触媒・無機といった種類があります。それぞれ特徴や耐用年数が異なるため、外壁の状態などを把握した上で選ぶことが大切です。また、マンションの外壁塗装は費用が高額になるため、コストパフォーマンスも重視すべきでしょう。素人では判断できないので、外壁塗装業者と相談しながら外壁塗装の方法や塗料を選んでください。親身になって話を聞いてくれたり、要望を聞き入れながらも最適な工事プランを提案してくれたりする業者は安心して依頼できます。

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