マンションにおける外壁塗装の種類と特徴・費用を抑えるポイントなどを解説

マンションの外壁塗装は美観を保ち、建物の価値を維持するために重要です。

しかし、外壁塗装の費用はいくらぐらいなのか、どうすれば予算内でキレイに仕上げられるのか、マンションの外壁塗装で悩んでいる方は多いでしょう。できるだけ費用を抑えたいのであれば、外壁塗装の種類と特徴を把握することが大切です。

この記事では、外壁塗装の種類と特徴を詳しく説明します。

  1. マンション外壁塗装の種類とその特徴
  2. 無足場工法の利点とその概要
  3. オフィスチャンプの無足場工法サービス
  4. 無足場工法の施工プロセス
  5. マンションの外壁塗装に関してよくある質問

この記事を読むことで、無足場工法の利点と施工プロセスなども分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

1.マンション外壁塗装の種類とその特徴

最初に、マンション外壁塗装の種類とその特徴をチェックしましょう。

一般的な外壁塗装の種類

一般的に、外壁塗装でよく使用されている塗料には、アクリル系塗料・ウレタン系塗料・シリコン系塗料・フッ素系塗料の4種類があります。それぞれの特徴は、下記のとおりです。

  • アクリル系塗料:低価格で発色はいいが、頻繁な頻度で塗り替えが必要。耐用年数は約5~8年
  • ウレタン系塗料:耐久性と柔軟性を兼ね備えている。耐用年数は約7~10年
  • シリコン系塗料:費用対効果が高く、種類が多い。耐用年数は約10~13年
  • フッ素系塗料:公共の建物に使用されている塗料で長期的な耐久性を誇る。耐用年数は13~15年

マンションの外壁塗装は頻繁に行うわけではないため、十分な耐久性を持っている塗料がおすすめです。ただし、耐久性に優れている塗料は価格が高めに設定されているので、予算も踏まえた上で塗料を選択する必要があります。

ランニングコストを考えて選ぶ

マンションの外壁塗装は、ランニングコストを考えて選ぶのがポイントです。前述したように、マンションの外壁塗装は戸建て住宅よりも、頻繁に塗り替えるわけではありません。大規模修繕計画と併せて外壁塗装を行うケースがほとんどです。そのため、予算や塗料の価格はもちろんのこと、耐用年数やそのほかの機能も踏まえて塗料を選ぶことが大切なポイントとなります。優れた耐久性を持っている塗料ほど費用は高くなりますが、その分、塗り替えの頻度は少なく済むことを理解しておきましょう。

立地条件や環境に合わせて選ぶ

マンションの立地条件や環境を踏まえた上で、外壁塗装計画を立てることも大切なポイントです。たとえば、大通りに面しているマンションの場合、排気ガスなどで外壁が汚れやすくなります。その場合は、防汚性の高い塗料を使用すると、ほかの塗料よりも汚れを防ぐことができるでしょう。さまざまな機能が備わっている塗料も多く存在しているので、マンションの立地条件や環境に併せて選ぶことが重要です。

2.無足場工法の利点とその概要

ここでは、無足場工法の利点とその概要を解説します。

足場をかけない無足場工法

マンションやビルの外壁塗装では、足場を設置するのが一般的でした。しかし、最近では、足場をかけない無足場工法が注目されています。無足場工法とは、名前のとおり、足場を使用せずに外壁塗装を行う工法のことです。足場を設置しないので、作業員の安全面が懸念材料ではありましたが、産業用ロープの普及によって安全面が確保できるようになりました。マンションやビルの外壁塗装は大がかりな工事となるため、できるだけ費用を節約するために無足場工法を採用するケースが増えてきています。

無足場工法の種類は主に3つ

無足場工法には、主にロープアクセス・ゴンドラ・ブランコの3種類があります。それぞれの特徴は、下記を参考にしてください。

  • ロープアクセス:産業用ロープと作業員をつなぎ、屋上から吊(つ)り下がる形で作業する方法
  • ゴンドラ:屋上から可動式ゴンドラを吊り下げ、作業員が乗り込んで作業する方法
  • ブランコ:屋上からブランコを吊るし、ブランコに乗った作業員が作業する方法

無足場工法の現場でよく採用されているのは、ロープアクセスです。ロープアクセスは上下移動となりますが、部分的な補修に向いています。

無足場工法の主なメリット

無足場工法の大きなメリットは、コスト削減・工期短縮・近隣への影響を抑えられるという3点です。それぞれのメリットについて、詳しくチェックしていきましょう。

コストが削減できる

無足場工法の大きなメリットは、何よりもコストが削減できることです。足場を設置するとなると、設置費用だけでなく撤去費用もかかります。足場代は、外壁塗装のおよそ3分の1を占めるといわれているほど高額な費用です。つまり、足場をかけない無足場工法を採用すれば、コストが大幅に削減できるということになります。

工期が短縮できる

無足場工法は、足場の設置と撤去作業がないので工期短縮にもつながります。足場の設置と撤去は半日~1日かかることが多く、マンションやビルなど塗装範囲が広くなるほど手間もかかる作業です。無足場工法なら足場設置・撤去の手間が省けるため、迅速な施工が可能となります。

近隣への影響を抑えられる

足場を設置しない無足場工法は、近隣への影響を最小限に抑えられるメリットもあります。足場を設置すると、作業員が移動する際の金属音が周辺に鳴り響き、騒音トラブルへ発展しやすくなるでしょう。また、足場を悪用されれば、空き巣に入られる可能性もあります。無足場工法なら金属音は鳴り響きませんし、部外者が侵入する心配もありません。

3.オフィスチャンプの無足場工法サービス

ここでは、オフィスチャンプの無足場工法サービスを紹介します。

経験豊富な作業者と信頼性の高い施工

オフィスチャンプは、無足場工法に長(た)けている経験豊富な作業者が担当します。主に、ビルやマンションを中心に無足場工法による外壁塗装を手がけてきたからこそ、どのような状況でも最適な施工が可能です。外壁塗装は作業員の技術によって仕上がりが大きく左右されやすい傾向があります。無足場工法の経験豊富な作業者なら、納得できる外観に仕上げることが可能です。信頼性の高い施工が、オフィスチャンプの特徴でもあります。

顧客に合わせたベストプランの提案

これまでさまざまな現場を経験してきたオフィスチャンプは、施工前にしっかりと外壁調査を行い、調査結果をもとにプランを立てます。お客様の要望と併せて、カスタマイズされたベストプランが提案できるのはオフィスチャンプならではです。たとえば、予算の都合上、部分工事だけを行いたい場合でもオフィスチャンプは実現できます。足場をかけない無足場工法だからこそ、一度にあらゆる種類の工事を行わずとも、部分工事で済ませることが可能です。

施工事例の紹介

実際に、オフィスチャンプが担当した施工事例をいくつか紹介します。

飛散防止として養生ネットを使用

民家が隣接している場所だったため、飛散防止として養生ネットを利用しました。外壁塗装では塗料が隣の家へ飛び散り、近隣住民とのトラブルへ発展することがよくあります。少しでもトラブルのリスクを減らすために、オフィスチャンプではしっかりと養生を行った上で外壁塗装を行っているので安心です。

ひび割れなどの下地補修も可能

外壁塗装を行う前に、オフィスチャンプでは外壁調査を行っています。実際に、外壁調査を事前に行った結果、外壁にひび割れ(クラック)を見つけました。まずは、クラックを補修するために微弾性フィラーを用いて補修します。そして、ウレタン塗料による仕上げを行いました。外壁塗装の前にしっかりと下地補修を行うと、塗料の密着度が高まります。

4.無足場工法の施工プロセス

ここでは、無足場工法の施工プロセスを紹介します。

外壁調査の実施

まずは、現在の外壁がどのような状態になっているかを調査するための外壁調査を行います。外壁調査は、外壁塗装には必要不可欠な工程です。外壁の状態をしっかりとチェックした上で、必要な補修を行い、最適な塗料も選択できます。優良業者の多くは工事前に外壁調査を行っているので外壁がどのような状態なのか、説明を受けることが大切です。下地が傷んでいる場合は、外壁塗装前に必要な補修を行います。

具体的なプランと見積書・契約書の確認

外壁調査を行った後は、調査結果を踏まえた上で具体的にプランを練っていきます。どのようなスケジュールで外壁塗装を行うのか、どのような塗料を使用するのか、費用は全体でいくらぐらいになるのかなど、細部まで確認することが大切です。特に、見積書と契約書の内容は必ずチェックしてください。ここで気になるところがあれば、すぐにスタッフへ尋ねましょう。不明点や疑問点をそのままにしておくと、後でトラブルになる可能性があるので注意が必要です。

施工開始

契約書や見積書の内容に納得し、正式に施工業者と契約を交わします。そして、実際に外壁塗装の工事が始まることになるでしょう。施工の具体的な流れはプランによって異なりますが、外壁塗装の大まかな流れは以下のとおりです。

  1. 足場の設置(無足場工法の場合は不要)
  2. 下地補修・シーリングの打ち替え
  3. 高圧水洗浄・養生
  4. 外壁塗装(下塗り→中塗り→上塗り)
  5. 足場の解体(無足場工法の場合は不要)

施工後の点検とメンテナンス

外壁塗装後は、定期的なメンテナンスや点検が重要です。外壁塗装は一度塗装すれば、そこで終わりではありません。定期的に塗り替えることで塗料の効果が発揮され、外壁の美観が保たれ、耐久性が維持できるようになります。施工後に問題が起きていないかどうか、施工業者による点検とメンテナンスが必要です。施工業者の中にはアフターサービスが充実しているところもあるため、契約前にどのようなサービスが受けられるかをチェックしておきましょう。

5.マンションの外壁塗装に関してよくある質問

マンションの外壁塗装に関する質問を5つピックアップしました。

Q.無足場工法ができないケースは?
A.高層ビルや高層マンションなど、14階以上の建物では無足場工法ができません。無足場工法は屋上からゴンドラなどを吊るす形で作業することになるため、安全面から高層ビルや高層マンションでは採用できない可能性があります。また、屋上の形が変わっていたり、一部突出している建物だったりする場合も、無足場工法が採用できない可能性が高いでしょう。

Q.マンションの外壁塗装は何年に一度が理想か?
A.12年に一度が理想だといわれています。マンションに使用される塗料は、10~12年前後で耐用年数を迎えるからです。また、マンションの大規模修繕は12年に一度行うことが多いので、そのタイミングと合わせて外壁塗装を実施します。ただし、外壁がひどく傷んでいる場合は、早めに補修したほうがいいでしょう。

Q.マンションの外壁塗装費用はいくらぐらいか?
A.マンションの規模や外壁の状態によって異なりますが、だいたいの相場は下記のとおりです。

  • 3階建て:約130万~410万円
  • 5階建て:約450万~670万円
  • 7階建て:約630万~950万円

下地補修が必要な場合は、さらに費用がかかります。

Q.施工業者選びのポイントは?
A.どの施工業者に依頼すべきか分からずに悩んでいる方は、下記のポイントに注目してください。

  • 外壁塗装の実績があるか
  • マンションやビルなど大規模修繕に対応しているか
  • 無足場工法を採用しているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 無料見積もりや無料相談を受け付けているか
  • 口コミや評判がいいか

Q.注意すべき施工業者の特徴は?
A.見積書の内容が工事一式になっていたり、具体的な説明もなく契約へ進もうとしたりする施工業者には注意が必要です。施工業者は、質問をしても丁寧に答えてくれない傾向があります。スタッフが親身になってくれるかどうか、対応の仕方にも注目してみてください。

まとめ

マンションにおける外壁塗装は、ランニングコストを考えることが大切です。塗料の種類は多種多様ですが、できるだけ長期的な耐久性が確保できる種類を選びましょう。また、外壁塗装のコストを抑えたい方は、無足場工法という選択肢もあります。無足場工法は足場を設置しないため、足場代の節約が可能です。なお、オフィスチャンプでは、無足場工法を用いた外壁塗装に対応しています。マンションの外壁塗装でお悩みの方は、ぜひ一度お問い合わせください。

工事費の大半を占めていた足場代をカット!工事費の大半を占めていた足場代をカット!