外壁塗装の近隣トラブルを防ぐには? リスクを避けるためのポイント
外壁塗装の計画を立てる際、近隣トラブルを避けることは非常に重要です。しかし、どのような対策を立てればいいのか、トラブル回避で押さえるべきポイントは何なのか、分からずに悩んでいる方は多いでしょう。
しっかりとポイントを押さえておけば、外壁塗装でよくあるトラブルが回避できるはずです。本
記事では、近隣トラブルの回避方法と無足場工法の利点について詳しく解説します。
この記事を読むことで、近隣トラブルを回避するポイントや無足場工法の利点なども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。
1.外壁塗装における近隣トラブルの概要
最初に、外壁塗装における近隣トラブルの概要をチェックしましょう。
外壁塗装でよくあるトラブル
外壁塗装では、よく近隣トラブルが起きています。近隣トラブルが起きる原因はさまざまですが、特に多いのは騒音や塗料の飛散による不快感です。外壁に使用する塗料には、どうしても嫌なにおいが漂います。しっかりと養生をしておかなければ、塗料が周辺に飛び散ってしまうでしょう。隣の家に塗料が付いてしまったり、車やバイクに飛び散ったりすれば、弁償する必要があります。
プライバシーの侵害
無断で隣家の敷地内に入ってしまうと、不法侵入やプライバシーの侵害問題になる恐れがあります。実際に、足場の設置スペースが足りない理由で、隣の駐車場を無断に使用した結果、近隣トラブルに発展したというトラブルも起きているので注意が必要です。また、近隣住民にとっては、足場を使って泥棒が家の中に入ってきたり、作業員に室内を見られてしまったりするなど、プライバシーに関する不安要素があります。
駐車スペースの問題
外壁塗装を行う場合、施工業者は必要な道具や材料を運び入れる必要があります。搬出作業にはトラックを使用することになりますが、そのトラックが交通の妨げになる恐れがあるので注意が必要です。外壁塗装の近隣トラブルにおいても、駐車スペース問題がよくあります。特に、狭い道が入り込んでいる場所や住宅地は、駐車スペースもしっかりと考えた上で外壁塗装を行う必要があるでしょう。
トラブルが発生する原因は2つ
なぜ外壁塗装で近隣トラブルが起きるかというと、事前の説明不足と工事中のマナー不足が主な原因となっているからです。基本的に、外壁工事を始める前に、近隣住民へ工事の説明を行う必要があります。事前に説明をしっかりと行えば、近隣住民も安心できるからです。ただし、工事中のマナーが悪いと、近隣トラブルへ発展するリスクが高まります。
2.足場設置の費用と近隣トラブルのリスク
ここでは、足場設置の費用と近隣トラブルのリスクについて詳しく説明します。
足場設置の費用目安は1㎡あたり約700~1,000円
塗装範囲や建物の規模によって異なりますが、足場の設置費用は1㎡あたり約700~1,000円です。一般的な戸建て住宅は約15万~20万円、5階建てのマンションは約150万円が目安となります。足場の設置費用は、全体費用の約3分の1を占めるといわれているほど高額です。主に、足場の材料費・設置費・撤去費が含まれます。
なお、足場の設置費用を導き出す計算式は、まずは以下の足場架面積を求めることが重要です。
- 足場架面積=(建物の外周+8m)×家の高さ
そして、「足場架面積×平米単価(700~1,000円)」で足場の設置費用を導き出します。たとえば、外周20mの2階建てを外壁塗装する場合、足場の設置費用は下記のとおりです。
- (20m+8m)×6m×平米単価=117,600~168,000円
足場設置による近隣トラブルのリスク
足場は作業員の足元を安定させるというメリットがありますが、足場を設置することで近隣トラブルのリスクが高まります。具体的に、どのようなリスクが高まるのか、チェックしておきましょう。
金属音による騒音
足場の設置で最も注意すべきなのは、騒音です。足場を組み立てたり、撤去したりするときはもちろんのこと、作業員が移動する際にも金属音が鳴り響きます。近年は、騒音トラブルが起きやすい傾向にあるため、足場の金属音が近隣住民のストレスを増幅させる原因になる可能性があるのです。
視界の遮断
足場を設置すると、視界が遮断されることになります。いつもは窓から入り込んでいた太陽の光が入らなくなったり、室内が暗くなったりしてしまうのです。また、足場を設置した後は、塗料の飛散を防ぐためにメッシュシートなどを取り付けることになります。メッシュシートによって、さらに視界が遮られてしまうでしょう。
落下物の危険性
足場から道具が落下する危険性もあります。たとえば、作業員の不注意で足元に置いていた道具が落ちてしまうことがあるのです。落下物が近隣住民に直撃してしまえば、命を奪う可能性もあります。また、しっかりと足場を固定していなかったため、台風や豪雨などで足場が崩れてしまい、隣の家を傷つけてしまったというトラブルも起きているのです。
3.無足場工法の利点と近隣トラブル回避
ここでは、無足場工法の利点と近隣トラブルを回避するコツについて詳しく説明します。
足場を使用しない新しい工法
外壁塗装をする際は足場を設置するのが一般的ですが、近年は足場を設置せずとも工事ができる「無足場工法」が注目されています。無足場工法とは、足場を使用しない新しい工法です。主な種類としては、以下の方法があります。
- ロープアクセス:産業用ロープとつながったフルハーネスを作業員が装着し、屋上から吊(つ)るされる形で上下に移動しながら作業する方法
- ゴンドラ作業:屋上に専用器具を設置し、吊り下げたゲージに作業員が乗り込み、上下左右に移動しながら作業する方法
- ブランコ:屋上から吊るされたブランコに作業員が乗りながら作業する方法
無足場工法の利点
では、無足場工法には、一体どのような利点があるのでしょうか。主な利点をいくつか紹介します。
騒音が少ない
無足場工法の大きな利点は、騒音が少ないことです。足場を設置したり撤去したり、作業員が足場の上を移動したりすることがないので金属音が響きません。前述したように、作業員が屋上から吊るされる形で、外壁塗装を行うことになります。騒音を出さない工法ですので、近隣トラブルのリスクが抑えられるでしょう。
視界の遮断がない
足場を設置しない無足場工法は、近隣の視界を妨げません。足場を設置するだけでも窓から光が差し込まず、ストレスを抱え込んでしまいがちです。無足場工法は足場を作らないからこそ、普段と変わらない生活を送ることができます。近隣住民にストレスを与えない工法といえるでしょう。
作業の迅速化
足場を設置する場合、設置と撤去に時間がかかります。一方、無足場工法は足場の設置と撤去作業が不要になるため、スピーディーに作業を進めることができるでしょう。できるだけ早めに外壁工事を終わらせたい方は、無足場工法がおすすめです。なお、足場の設置と撤去作業は戸建て住宅だと半日~1日、高層マンションやビルは1~2週間かかります。
住民のプライバシー保護
近隣住民のプライバシーが守られるのも、無足場工法の大きな利点です。前述したように、足場を設置すると、外部から侵入しやすくなります。足場を利用して泥棒に入られたり、室内をのぞかれたりする恐れがあるのです。一方、無足場工法は足場を使用しないため、住民のプライバシーを守ることができます。
4.オフィスチャンプの無足場工法サービス
ここでは、オフィスチャンプの無足場工法サービスを紹介します。
経験豊富な作業員による高品質な施工
無足場工法を採用しているオフィスチャンプは、経験豊富な作業員が担当しています。これまでの実績と経験を生かし、建物の状況に合わせた外壁塗装が可能です。無足場工法は注目されている工法ではありますが、まだまだ対応できる施工業者が少なめなのが問題となっています。無足場工法を採用しているといっても、経験の浅い作業員が担当する施工業者も存在しているほどです。オフィスチャンプなら経験豊富な作業員による高品質な施工ができるので、安心して外壁塗装を進めることができます。
コスト効率の高いソリューション
建物が抱えている問題を解決し、必要最低限の施工が実現できるのもオフィスチャンプの特徴です。予算が決まっている場合は、その予算内でどのような作業が可能になるのかを、事前にしっかりと説明するので安心してください。特に、オフィスチャンプはビルやマンションを対象に外壁塗装を行っているため、大規模工事に置いてもコスト効率の高いソリューションが可能です。
近隣トラブルを最小限に抑える工夫
オフィスチャンプは、近隣トラブルを最小限に抑えるための工夫も入念に行っています。たとえば、事前に近隣住民へ挨拶(あいさつ)まわりをしたり、工事中はマナーを徹底したりするなどです。たとえ、工事中に近隣トラブルが起きたとしても、迅速かつ丁寧な対応を心がけています。
施工事例の紹介
実際に、オフィスチャンプが担当した無足場工法の施工事例をいくつか紹介します。
民家が隣接している場所での外壁塗装
住宅地など、民家が隣接している場所で行った外壁塗装です。足場を設置する場合、最低でも70cmのスペースを確保する必要があります。民家が隣接している地域では足場が設置できませんが、無足場工法なら可能です。養生ネットを利用した飛散防止養生を行っての外壁塗装は、近隣トラブルを防ぐことができます。
クラック補修からの外壁塗装
外壁にクラック(ひび割れ)が見られたため、微弾性フィラーを厚塗りした後にウレタン塗装で仕上げを行いました。非常に狭い場所での作業でやりにくい箇所はありましたが、ブランコ作業の利点を生かせば問題ありません。足場がかけられない場所でも、外壁塗装ができるのは無足場工法の利点です。
5.外壁塗装の近隣トラブルに関してよくある質問
外壁塗装の近隣トラブルに関する質問を5つピックアップしました。
Q.近隣住民へ工事説明をする際の注意点は?
A.どのような工事を行うのか、工事期間はいつからいつまでなのかなど、より具体的に伝えることが大切です。特に、緊急連絡先は伝えておいたほうがいいでしょう。外壁塗装中に何らかのトラブルや問題が起きた場合、すぐに対応できるだけでなく、近隣住民の不安を解消するポイントにもなります。
Q.近隣トラブルが起きたときの対処法は?
A.すぐに対応することが重要です。トラブルが起きたときは工事をストップさせ、問題解決に注力しましょう。施工業者に対応してもらうのはもちろんのこと、施工主も協力する姿勢を見せる必要があります。
Q.挨拶まわりは施工主も行ったほうがいいのか?
A.できれば、施工業者と一緒に施工主も近隣住民への挨拶まわりをしたほうがいいでしょう。施工業者だけの挨拶まわりは、近隣住民が不安になる恐れがあるからです。施工主と一緒に説明してくれれば、近隣住民も安心して工事を見守ることができるでしょう。
Q.無足場工法ができないケースはあるのか?
A.14階以上の高層ビルや高層マンションは、安全面の理由から無足場工法が採用できません。また、屋上の形が変わっていたり、建物の一部が突出していたりする場合も無足場工法ができない可能性が高いでしょう。建物の形状によって異なるため、まずは施工業者に相談するのがおすすめです。
Q.無足場工法の具体的な流れは?
A.大まかな流れは、下記のとおりです。
- 近隣住民への挨拶まわり
- 施工業者による現場確認
- 無足場工法で使用する専用機器の設置
- 外壁をキレイにするための高圧洗浄
- 下地処理・養生
- 外壁塗装(下塗り→中塗り→上塗り)
- 完了検査
まとめ
外壁塗装の近隣トラブルは、騒音・塗料飛散・視界の遮断などさまざまな種類があります。事前の説明や工事中のマナー不足が主な原因といえるでしょう。近隣トラブルのリスクを最小限に抑える方法としては、無足場工法の採用がおすすめです。足場をかけない無足場工法は、騒音や視界の遮断などのリスクが回避できます。オフィスチャンプでは、無足場工法による外壁塗装が可能です。経験豊富な作業員が担当するので、ぜひ一度ご相談ください。