
商業施設の外壁塗装で注意すべきポイントや業者の選び方などを解説!
商業施設の外壁塗装は大規模修繕になるため、しっかりと計画を立ててから工事を始める必要があります。
しかし、どのようなところに注意すればいいのか、どの外壁塗装業者に依頼すればいいのか、さまざまな悩みが出てくるでしょう。戸建て住宅の外壁塗装よりも高額になるからこそ、事前に商業施設の外壁塗装で押さえておきたいポイントを把握することが大切です。
そこで、本記事では、商業施設の外壁塗装で注意すべきポイントなどを解説します。
- 商業施設外壁塗装の重要性とメリット
- 商業施設外壁塗装の種類と特徴
- 商業施設外壁塗装の費用と見積もりのポイント
- 商業施設外壁塗装の施工プロセス
- 商業施設外壁塗装業者の選び方とポイント
- 商業施設の外壁塗装に関してよくある質問
この記事を読むことで、商業施設における外壁塗装業者の選び方や見積もりのポイントなども分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
1.商業施設外壁塗装の重要性とメリット
まずは、商業施設外壁塗装の重要性とメリットをチェックしましょう。
1-1.外観の美しさが集客につながる
商業施設の外壁は、集客につながる大切な要素です。外観が激しく傷んでいたり、汚れたりしている商業施設には足を運びたいとは思いません。管理が行き届いていない不安と怪しさを与えてしまうことになるため、集客率が下がってしまいます。集客率をアップさせるためにも、外壁塗装で外観の美しさを維持することが大切なポイントです。
1-2.安全性と耐久性を維持するため
建物の安全性と耐久性を維持するためにも、外壁塗装は必要不可欠です。商業施設にはたくさんの人が訪れる場所であるのはもちろんのこと、さまざまなテナントが入っています。テナントの従業員やお客様が安心して仕事をしたり、買い物を楽しんだりできるように、定期的な外壁塗装が必要です。外壁塗装を怠ると、建物の安全性と耐久性が劣ります。
1-3.省エネ効果が期待できる
塗料の種類によっては、外壁塗装で省エネ効果が期待できるメリットもあります。たとえば、紫外線を反射する遮熱・断熱機能のある塗料は、外壁の表面温度を下げることが可能です。紫外線と太陽光による劣化を防ぐこともできるため、塗膜を長持ちさせられるでしょう。商業施設の外壁塗装は、戸建て住宅よりもメンテナンス頻度が少なくなるので、立地に適した塗料を選ぶのも大切なポイントです。
2.商業施設外壁塗装の種類と特徴
ここでは、商業施設外壁塗装の種類と特徴を解説します。
2-1.外壁塗装の工法は3種類
一般的に、外壁塗装に用いられる工法は、刷毛(はけ)塗り・ローラー塗り・吹き付け塗装の3種類があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。
- 刷毛塗り:刷毛を用いて手作業で塗る方法。狭い面積や細かい部分の塗装に向いている
- ローラー塗り:ローラーを用いて塗装する方法。広い面の塗装に向いている
- 吹き付け塗装:塗料を噴射するスプレーガンを用いて塗装する方法
商業施設の外壁塗装は広範囲を塗ることになるため、ローラー塗りまたは吹き付け塗装を用いるケースがほとんどです。細かい部分の塗装には、刷毛塗りを用いることもあります。
2-2.外壁塗料の種類と特徴
外壁塗料の主な種類と特徴は以下のとおりです。
- ウレタン塗料:耐用年数は約5~7年。コストパフォーマンスに優れているが、耐久性が劣る
- シリコン塗料:耐用年数は約7~10年。カラーバリエーションが豊富だが、耐久性がやや劣る
- ピュアアクリル塗料:耐用年数は約15年。超耐久性かつ高弾性の塗料
- フッ素塗料:耐用年数は約15年。コストは高めだが、耐久性に優れている
- 無機塗料:耐用年数は約15年。耐久性と美観性に優れている
商業施設の外壁に使用する塗料は、戸建て住宅よりも耐久性が高く、耐用年数が長い種類を選ぶのが一般的です。上記の中でいうと、フッ素塗料が商業施設によく用いられています。フッ素塗料は高耐久性かつ汚れを付着させない性質を持っているため、東京スカイツリーにも使われている塗料です。
3.商業施設外壁塗装の費用と見積もりのポイント
ここでは、商業施設外壁塗装の費用と見積もりのポイントを解説します。
3-1.費用相場は約500万~1,000万円
塗装面積や外壁の状態などによって異なりますが、外壁塗装の費用相場は約500万~1,000万円です。商業施設は塗装範囲が広く、大がかりな工事になるため、1,000万円以上かかる可能性があります。特に、外壁が激しく傷んでいたり、下地が腐敗していたりする場合は、下地補修も必要になるので高額になるでしょう。なお、階層(外壁塗装面積)ごとの費用相場は、以下のとおりです。
- 3~4階(約780~1,030㎡):約280万~500万円
- 4~5階(約780~1,030㎡):約350万~650万円
- 6階~(約1,550㎡):約540万~770万円
3-2.塗料ごとの費用も要チェック!
外壁塗装に使用する塗料によっても、費用が大きく変わります。できるだけ費用を抑えるために安価な塗料を選ぶケースもありますが、商業施設は外壁塗装を頻繁に行うことがないため、耐朽性の高さに注目したほうがいいでしょう。なお、主な塗料の費用は下記を参考にしてください。
- ウレタン塗料:1,300~2,000円/㎡
- シリコン塗料:1,800~3,000円/㎡
- ラジカル塗料:1,700~3,500円/㎡
- フッ素塗料:3,000~4,300円/㎡
- 無機塗料:3,000~5,000円/㎡
3-3.複数の外壁塗装業者に見積もりを依頼する
見積もりは、複数の外壁塗装業者に依頼するのがポイントです。最初から1社に絞ってしまうと、ほかの外壁塗装業者との違いが分かりません。複数の外壁塗装業者に依頼することで、サービス内容や費用など、さまざまな項目で比較ができます。要望に応えてくれる外壁塗装業者を選ぶためにも、外壁塗装の目的を明確にしておくといいでしょう。
3-4.見積書の内容を細かくチェックする
複数の外壁塗装業者に見積もりを依頼し、提示された見積書をしっかりと確認することも大切なポイントです。見積書の内容で、悪徳業者と優良業者の見極めができます。内訳に工事内容・面積・単価などが記載されているので、細部まで確認してください。そこで、気になる点や不明点がある場合は、すぐに外壁塗装業者へ尋ねることが大切です。
4.商業施設外壁塗装の施工プロセス
ここでは、商業施設外壁塗装の施工プロセスを紹介します。
4-1.足場の設置
商業施設は高所での作業になるので、作業効率を安定させるために足場を設置します。塗装範囲が広くなるほど、足場の設置に時間がかかるでしょう。ただし、施工箇所によっては、無足場工法になるケースもあります。足場をかけない無足場工法は、足場代が節約できるほか、隣の建物との距離が狭い状況でも外壁塗装が可能です。足場の設置と撤去が不要になるため、工期の短縮にもつながるでしょう。
4-2.高圧洗浄・養生
足場を設置した後は、外壁に付着している汚れを高圧洗浄でキレイにします。汚れがついたまま外壁塗装を行うと、塗料が付着しにくくなるからです。また、高圧洗浄を終えた後は、塗装しない箇所に養生を施していきます。外壁をキレイに仕上げるためには、丁寧な養生が必要不可欠です。
4-3.下地処理
外壁にひび割れや傷・破損などが見られる場合は、下地処理が必要になります。下地処理で塗装面をしっかりと整えることで、塗膜の剝がれやひび割れが防止できるのです。塗膜の耐久性をアップさせるためにも、下地処理をしっかりと行う必要があります。
4-4.下塗り・中塗り・上塗り
下地処理が終わると、下塗り→中塗り→上塗りの順で外壁塗装を行います。外壁塗装は3回塗りが基本になるため、この手順で外壁塗装を行わない業者は悪徳業者の可能性が高いでしょう。また、それぞれ塗装を終えた後は、しっかりと乾かしてから次の工程へ進む必要があります。乾かないうちに次の塗装をすると、塗膜の剝がれや気泡の発生などトラブルが起きやすくなるので注意が必要です。
5.商業施設外壁塗装業者の選び方とポイント
ここでは、商業施設外壁塗装業者の選び方とポイントを解説します。
5-1.商業施設外壁塗装の実績があるか
外壁塗装業者を選ぶ際は、商業施設の外壁塗装における実績をチェックしてください。前述したように、商業施設は戸建て住宅の外壁塗装と異なります。ビルやマンションなど大規模修繕に対応している業者を選ぶことが大切なポイントです。外壁塗装業者のホームページ等で、これまでどのような建物の外壁塗装を行ってきたのか、施工事例を確認しましょう。
5-2.スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
優良業者と悪徳業者の見極めポイントとして、スタッフの対応にも注目するといいでしょう。悪徳業者のほとんどはスタッフの対応が悪く、電話やメールの返答も遅い傾向があります。商業施設の外壁塗装は、入念な打ち合わせとすり合わせが重要になるため、どのようなことでも相談できるスタッフかどうかを確認してください。
5-3.口コミと評判もチェックする
インターネットで外壁塗装業者の口コミと評判もチェックしましょう。特に、注目すべきなのは悪評です。良い口コミはサクラを使用しても書き込むことはできますが、悪い口コミは意図的に書き込まないので実際に依頼した人が書き込んでいる可能性があります。悪評がついている外壁塗装業者には依頼しないようにしましょう。
5-4.商業施設の外壁塗装ならオフィスチャンプへ
どの外壁塗装業者に依頼すべきか分からずに悩んでいる方は、ぜひオフィスチャンプへご依頼ください。オフィスチャンプでは、ビルやマンションなどを中心に外壁塗装を行っています。商業施設など大規模修繕に長けている職人が担当するので、さまざまな状況でも対応可能です。なお、無足場工法を採用しているため、費用を最低限に抑えたい方もご相談ください。
6.商業施設の外壁塗装に関してよくある質問
商業施設の外壁塗装に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.商業施設の外壁塗装を行うタイミングは?
A.商業施設に用いる外壁塗料は耐用年数が長めなので、戸建て住宅よりもメンテナンスに手間はかかりません。しかし、外壁に以下のような症状が見られた際は、早めに外壁塗装を行ったほうがいいでしょう。
- チョーキング現象(外壁に触れると白い粉がつく)
- 塗膜の剝がれ
- 色あせ・退色・変色
- ひび割れ
- コケ・藻・カビの発生
Q.工期はどのくらいになるのか?
A.商業施設の場合、塗装面積が広くなるので戸建て住宅よりも時間がかかります。100~200坪前後の広さで1~2か月ほどかかるため、数か月は必要になるでしょう。特に、外壁の状態がひどく、下地補修も必要になる場合は半年かかる可能性もあります。工事期間中はテナントやお客様に影響をおよぼす恐れがあるので、その点も踏まえて工事を進めることが大切です。
Q.助成金や補助金は使えるのか?
A.商業施設など事業用建物の場合、適用できる制度が少なめです。しかし、環境配慮に関する工事などで助成金や補助金が利用できる可能性もあります。また、自治体によって、適用できる制度もあるため、事前にホームページ等で確認してください。なお、助成金や補助金を利用する場合は、着工前に申請する必要があります。
Q.依頼しないほうがいい外壁塗装業者の特徴は?
A.見積書の内容が「一式」表記になっている場合は、依頼しないほうがいいでしょう。一式表記はどのような塗料をどれだけ使用するのか、工事費はそれぞれいくらになるのかが分かりません。工事後に高額な追加費用を請求される恐れがあるため、見積書の内容はしっかりと確認することが大切です。
Q.外壁塗装前に注意すべきことは?
A.商業施設の外壁塗装を行う場合、事前にテナントへ告知をする必要があります。外壁塗装の目的や工期、注意点など、具体的な内容をしっかりと伝えることが大切です。また、緊急連絡先なども伝えておくとトラブル防止につながります。
まとめ
商業施設の外壁塗装は、戸建て住宅よりも時間と費用がかかります。そのため、商業施設など大規模修繕に長(た)けている業者を選ぶことが大切です。なお、オフィスチャンプでは、ビルとマンションを中心に外壁塗装を行っているため、大規模修繕に慣れた職人が対応します。さらに、無足場工法を用いているので、足場代の節約が可能です。商業施設の外壁塗装にお悩みの方は、ぜひ一度お問い合わせください。