
外壁塗装の効果や塗料ごとの耐候性をチェック! 業者選びのポイントも
外壁塗装にはどんな効果があるのか、塗料の種類によって耐候性は異なるのかなど、外壁塗装で頭を抱えている方は多いでしょう。
外壁塗装は定期的に塗り替えを行うことで効果が実感できます。逆に、定期的な塗り替えやメンテナンスを怠ると、外壁塗装の効果が失われてしまうことになるのです。また、塗料の選び方によっても外壁塗装の効果は異なります。
本記事では、外壁塗装の効果や塗料ごとの耐候性などを詳しく説明しましょう。
この記事を読むことで、外壁塗装のメンテナンス方法や実例なども分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。
1.外壁塗装とは
まずは、外壁塗装の概要や必要性など基本情報をチェックしましょう。
1-1.外壁を塗装する作業
外壁塗装は名前のとおり、建物の外壁を新しい塗料を使用して塗装する作業のことです。外壁は常に紫外線や雨風にさらされているので、建物の中でも劣化スピードが速いといわれています。塗装が施されている外壁には塗膜ができているため、紫外線や雨風から守ることができるのです。しかし、外壁の塗膜が劣化すると傷みやすくなり、さらに劣化状態がひどくなってしまいます。外壁を劣化から守るためにも、外壁塗装は必要な作業です。
1-2.定期的なメンテナンスが大事
外壁塗装は定期的なメンテナンスが大事だといわれています。前述したように、紫外線や雨風だけでなく、排気ガスなどさまざまな影響を受けている外壁は劣化しやすい傾向があるので、定期的な塗り替えが必要です。また、定期的なメンテナンスを行うことで、外壁のパフォーマンス力が維持しやすくなります。なお、外壁塗装のメンテナンスは、10年に一度が目安です。外壁塗料の寿命が10年前後といわれているため、寿命を迎える前に外壁塗装を行ったほうがいいでしょう。
1-3.チェックしておきたい劣化サイン
前回の塗装から10年のタイミングで外壁塗装を行うのが目安ではありますが、以下のような劣化サインが出てきた際は早めに外壁塗装を行ったほうがいいでしょう。
- チョーキング現象(外壁に触れると白い粉が付く)
- ひび割れ(クラック)
- 塗膜の剝がれ・膨れ
- 色あせ・退色・変色
- コケ・カビ・藻(も)の発生
2.耐候性の高い塗料の種類と選び方
ここでは、耐候性の高い塗料の種類と選び方を解説します。
2-1.塗膜の性能が保つ期間
そもそも、塗料の耐候性とは何なのか、詳しく知らない方は多いでしょう。簡単に説明すると、塗装することで外壁に生まれる塗膜の性能が、どのくらいの期間保てるのかということです。耐候性が高い塗料ほど、塗膜の性能を保てる期間が長くなります。なお、塗料の耐候性について、「促進耐候性試験の結果」として示している塗料メーカーがほとんどです。塗料のカタログ等に記載されているので、ぜひチェックしてください。
2-2.耐候性が高い塗料
それでは、耐候性が高い塗料をチェックしましょう。主な種類としては、無機塗料とフッ素塗料があります。それぞれの特徴について詳しく説明しましょう。
2-2-1.無機塗料
無機塗料は耐候性に最も優れている塗料だといわれています。塗料を大きく分けると有機物と無機物を含む塗料があり、無機物塗料には鉱石・砂・粘土・ガラス・陶器といった素材が含まれている点が特徴です。これらの素材が含まれている無機塗料は、紫外線や雨風にさらされたとしても、劣化や腐食がしにくくなります。耐候性に優れているほか、カビやコケが生えにくく、不燃性があることも大きな特徴です。
2-2-2.フッ素塗料
フッ素塗料は、合成樹脂・蛍石が原料になっている塗料です。非粘着性が非常に高いので、汚れを弾く低汚染性に優れています。防カビ効果も期待できるため、汚れを未然に防ぐことができるでしょう。そのほか、耐久性・耐熱性に優れているのもフッ素塗料の特徴です。
2-3.目的・予算を考慮する
耐候性が高い塗料を選ぶ際は、目的と予算をしっかりと考えることが大切です。耐候性が高い塗料にもグレードがあるため、適当に選んでしまうと予算を超えてしまう恐れがあります。まずは、予算を明確にした上で、予算内に収まる塗料を選ぶことが大切です。また、外壁塗装の目的をハッキリさせることも大切な要素となります。塗料によって効果が異なるため、外壁塗装の目的に合った種類を選びましょう。
3.外壁塗装の効果
ここでは、外壁塗装の効果を解説します。
3-1.外壁の寿命を延ばす
塗料の種類によって外壁塗装の効果は異なりますが、1番は外壁の寿命を延ばすことにあります。外壁塗装やメンテナンスを怠ると、外壁がどんどん劣化し、下地が傷ついてしまうでしょう。下地が傷つくと外壁補修が必要になるほか、ひび割れが起きやすくなり、そこから雨漏りが発生します。雨漏りは建物自体の耐久性を低下させる原因になるため、早めに修繕することが大切です。外壁の寿命を延ばすためにも、定期的な外壁塗装は必要不可欠となります。
3-2.下地を保護する効果
外壁塗装は外壁の寿命を延ばすほか、下地を保護する効果もあります。下地は水気に弱い傾向があるので、外壁塗装を施すことでしっかりと保護する必要があるのです。塗装が剝がれると下地があらわになり、雨風や紫外線で傷つきやすくなるでしょう。下地を守るためにも外壁塗装で塗膜を維持することが大切です。
3-3.防水効果の向上
外壁塗装は防水効果を高める効果もあります。なぜ外壁の防水を高める必要があるのか、と疑問を抱く方は多いと思いますが、防水効果がない外壁だと傷みやすくなったり、雨水が発生しやすくなったりするリスクが高まるからです。外壁塗装で塗膜をしっかりと作ることで、防水効果が高まり、雨から守ります。さらに、防水効果を高めるために、外壁塗装と同時に屋根やベランダなどの防水工事を施すのもよくあるケースです。
4.外壁塗装のメンテナンス方法
ここでは、外壁塗装のメンテナンス方法を解説します。
4-1.自分でできるメンテナンス法
自分で簡単にできるメンテナンス方法としては、ホースとブラシを使用して掃除することです。付着したばかりの簡単な汚れなら、ホースとブラシだけで楽に落とすことができるでしょう。外壁の汚れを放置すると、そこからさらに状態がひどくなり、劣化する原因になるので注意が必要です。ホースとブラシで汚れが落ちない場合は、高圧洗浄機を使用する方法もあります。家庭用高圧洗浄機がホームセンター等で販売されているので、ぜひチェックしてください。ただし、高所作業は危険が伴うため、無理は禁物です。
4-2.専門業者による点検
外壁塗装のメンテナンスは自分でできることもありますが、やはり限界があります。できないことのほうが多いので、専門業者による点検やメンテナンスが必要です。外壁工事をメインに行っている業者であれば、一般の人が分からない箇所までしっかりと調べます。外壁がどのような状態になっているのか、下地が傷んでいるのかなどを徹底的に調査するので、その状態に適した方法で修繕できるのです。
4-3.メンテナンスを行うメリット
一度、外壁塗装を行えばずっと効果が保てると思われがちですが、定期的な塗り替えとメンテナンスを行うことで効果が発揮します。定期的に外壁のメンテナンスを行うことで、塗装の効果が保てるだけでなく、外壁の見た目も美しい状態で維持できるようになるでしょう。さらに、修理費用を抑えることも可能です。メンテナンスを怠っていた外壁は、あちこちが劣化している状態ですので修理費用が高額になります。できるだけ外壁塗装の費用を抑えたい方は、定期的にメンテナンスを行いましょう。
5.外壁塗装の実例
ここでは、オフィスチャンプで行った外壁塗装の実例をいくつか紹介します。
5-1.古い塗料の劣化
前回の塗装から年数が経過している建物は、古い塗料が非常に劣化しています。下地が傷んでいる箇所は、まず修繕を行い、その後に新しい塗料で外壁塗装を行いました。また、隣のビルとの距離が狭かったため、周辺に塗料が飛び散らないように、特殊な養生を敷きます。さらに、ビルの印象を変えたいというご要望で、白系統の色で塗装したところ、見違えるほど美しくなりました。
5-2.下地処理をせずに塗装
できるだけ予算を抑えたい方からのご要望で、ほとんど下地処理をせずにそのまま塗装を行いました。工事前に外壁調査を行ったところ、下地処理をする必要がなかったのも大きな決め手です。下地が傷んでいる場合は下地処理を行う必要がありますが、今回はそのまま塗装できたことが大きな幸いとなり、予算を抑えられました。また、隣の建物とのすき間が狭かったので、養生ネットを用いて塗料の飛散を防ぎます。
5-3.外壁塗料メーカーのアドバイスも
9階建てのビルに塗装するパネル面に、どのような塗料を使えばいいのか、どのような方法で塗装すればいいのかを外壁塗料メーカーと相談しながら行いました。パネル面にきっちりと食いつく塗料を選んだところ、美しくも丈夫な外壁へと仕上がります。専門家のアドバイスももらいながら外壁塗装をすることで、依頼者にも納得していただける見た目になりました。
5-4.外壁塗装ならオフィスチャンプへ
外壁塗装でお悩みの方は、ぜひオフィスチャンプへご依頼ください。オフィスチャンプでは、これまでの実績と経験から、依頼者のお悩み1つ1つに対して誠実に向き合い解決していきます。また、無足場工法を採用しているため、足場が設置できない狭いスペースでも外壁塗装が可能です。無足場工法は足場をかけない工法ですので、足場代が丸ごとカットできるほか、部分的補修や塗装にも対応できます。まずは一度ご相談ください。
6.外壁塗装に関してよくある質問
外壁塗装に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.塗料ごとの費用はいくらぐらいか?
A.外壁塗装に使用される、主な塗料の費用は以下のとおりです。
- アクリル塗料:約1,000~1,800円/㎡
- ウレタン塗料:約1,400~2,500円/㎡
- シリコン塗料:約1,800~3,500円/㎡
- ラジカル塗料:約2,200~2,800円/㎡
- フッ素塗料:約3,000~5,000円/㎡
- 無機塗料:約3,500~5,500円/㎡
同じ塗料でもメーカーによって費用が異なるため、詳細は外壁塗装業者に確認してください。
Q.耐候性が高い塗料を使うメリット・デメリットは?
A.ほかの塗料よりも塗料の効果が保てるほか、耐久性に優れていることです。耐久性が高い塗料は、塗り替えやメンテナンス頻度も低くなります。ただし、費用が高額になる点がデメリットです。費用を抑えるために価格が安い塗料を用いる方もいますが、耐候性や耐久性に劣るので塗り替えの頻度が高くなり、コストパフォーマンスが落ちてしまうでしょう。長期的な目で見ると、耐候性や耐久性が優れている塗料を選ぶのがおすすめです。
Q.下地処理の必要性は?
A.塗料をしっかりと外壁に密着させるために、下地処理は必要な作業となります。特に、下地が傷んでいる場合は下地処理が必要不可欠です。逆に、下地が傷んでいるのにもかかわらず、下地処理をせずに外壁塗装を行うと、すぐに外壁が劣化するでしょう。外壁塗装の効果を持続させるためにも、下地が傷んでいるときは補修が必要です。
Q.外壁塗装の寿命を延ばすコツは?
A.定期的なメンテナンスや下地処理を施すのはもちろん、塗料はしっかりと3回塗りを行うことです。外壁塗装は、下塗り→中塗り→上塗りの流れで3回塗りをするのが基本となります。外壁塗装業者の中には、3回塗りを行わないところもあるので注意してください。
Q.外壁塗装業者の選び方は?
A.外壁塗装は、業者選びによって左右される可能性があります。外壁塗装を成功させるためにも、実績がある外壁塗装業者を選ぶことが大切です。なお、外壁塗装業者選びで悩んだときは、下記のポイントを参考にしてください。
- 外壁塗装の実績があるか
- ビルやマンションの外壁塗装に対応しているか
- 塗装事例がホームページ等に掲載されているか
- スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
- 無料相談や無料見積もりを受け付けているか
- 見積書の内容が具体的に記載されているか
- 口コミや評判がいいか
まとめ
いかがでしたか? 外壁塗装の効果は、建物の寿命を延ばしたり、見た目を美しく保ったりするなどさまざまです。耐候性が高い塗料を選ぶことで、より塗装の効果を持続させられるでしょう。ほかの塗料よりも価格は高めですが、塗り替え頻度が低くなるのでメンテナンスが楽になります。また、外壁塗装業者選びも大切なポイントです。無足場工法で外壁塗装を行っているオフィスチャンプでは、無料相談を受け付けています。外壁塗装でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。