塗装工事業者に依頼する際の注意点は? 工事前に知っておくべきこと
近年、「見積書には記載されていない追加費用を請求された」「施工後に塗装がすぐ剝がれてしまった」など、塗装工事業者とのトラブルが増加しています。塗装工事はトラブルになりやすいといわれているため、事前に注意点を押さえておかなければなりません。
しかし、どのようなところに注意すればいいのか、悪徳業者を見極めるためにはどうすればいいのかなど、塗装工事で悩んでいる方は多いでしょう。事前に、塗装工事の注意点や業者選びのポイントを把握しておけば、トラブルを未然に防ぐことができます。
本記事では、塗装工事中業者に依頼する際の注意点などを詳しく説明しましょう。
- 塗装工事業者へ見積もりを依頼する際の注意点
- 外壁・屋根の色を選ぶ際の注意点
- 塗装工事中の近隣トラブルを避けるための注意点
- 悪徳業者を見極めるためのポイント
- 塗装工事を行う前にやっておくこと
- 塗装業者を選ぶポイント
- 塗装工事に関してよくある質問
この記事を読むことで、外壁・屋根の色を選ぶ際の注意点や塗装工事を行う前にやっておくことなども分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。
1.塗装工事業者へ見積もりを依頼する際の注意点
最初に、塗装工事業者へ見積もりを依頼する際の注意点を解説します。
1-1.工事内容や塗料の詳細が記載されているか
塗装業者に見積もりを依頼する際は、工事内容や塗料など詳細が書かれているかを確認してください。「見積書を見ても分からないから」と塗装業者任せにしてしまうと、後でトラブルになる恐れがあるからです。見積書には金額だけでなく、工事内容や使用する塗料など詳細が書かれています。見積書が大ざっぱになっていたり、「工事一式」という記載だけだったりする場合は、悪徳業者の可能性が高いので要注意です。
1-2.外壁調査を行ってくれるか
外壁調査をしっかりと行ってから見積書を出してくれるかも、塗装業者へ見積もりを依頼する際に注意しておきたいポイントです。塗装工事や外壁リフォームを行う際は、まず外壁調査をすることになります。優良業者は外壁調査をしてから外壁の状態を把握し、見積書を提示するケースがほとんどです。下地が傷んでいる場合は下地補修が必要になるため、見積書を出す前に外壁調査を行っているかをチェックしてください。
1-3.複数の塗装業者を比較する
複数の塗装業者を比較することも、見積もりを依頼する際に注意しておきたいポイントです。最初から1社だけにしぼってしまうと、悪徳業者に引っかかる恐れがあります。けれども、複数の塗装業者を比較すれば、業者ごとの特徴が分かるほか、悪徳業者も見極めやすくなるでしょう。
2.外壁・屋根の色を選ぶ際の注意点
ここでは、外壁・屋根の色を選ぶ際の注意点を解説します。
2-1.家全体のバランスを考慮する
外壁・屋根の色を選ぶ際は、家全体のバランスを考慮することが大切です。「この色がいい!」と選択しても、ドアやエクステリアなど付帯部分との色がアンバランスになると統一性を失ってしまいます。外壁と屋根は建物の大半を占める場所ではありますが、付帯部分の色も考えた上で塗料の色を選んでください。家全体のイメージをしっかりと考えましょう。
2-2.周辺環境に合わせる
近隣の建物や街並みなど、周辺環境に合わせた色を選ぶことも注意しておきたいポイントです。外壁と屋根の色を自分好みにしたいと思っていても、周辺環境とマッチしない色にするとイメージダウンにつながります。変に目立ってしまったり、自治体の景観ガイドラインに違反したりする恐れがあるため、周辺環境も考慮することが大切です。
2-3.面積効果に要注意!
外壁・屋根の色選びで注意しておきたいことが、面積効果です。面積効果とは、色を塗る面積によって印象が変わることを指しています。塗装範囲が広くなればなるほど明るい色はより鮮明になり、暗い色はより暗く感じることになるので注意してください。外壁・屋根の色選びでは色見本をチェックするところがほとんどですが、その際はできるだけ大きなものを用意してもらうか、直接施工した外壁や屋根を見せてもらうといいでしょう。
3.塗装工事中の近隣トラブルを避けるための注意点
ここでは、塗装工事中の近隣トラブルを避けるための注意点を解説します。
3-1.工事前の挨拶まわりが重要
塗装工事中は近隣に塗装が飛び散る・騒音でトラブルになりやすい傾向があるため、近隣トラブルを避けるためにも工事前の挨拶まわりが重要なポイントとなります。できれば塗装業者のスタッフと一緒に、近隣へ塗装工事前の挨拶をしていきましょう。挨拶まわりではご迷惑をかけることについてお詫びしつつ、工事内容や期間など詳細を伝えておきます。そして、何かあればすぐに連絡できるように、緊急連絡先も伝えることが大切です。
3-2.近隣への配慮を怠らない業者選び
塗装工事中の近隣トラブルを未然に防ぐためには、塗装業者選びも大切なポイントです。優良業者の多くは、近隣への配慮を徹底しています。けれども、塗装業者の中には、近隣住民への配慮を怠っている悪徳業者が存在しているので注意が必要です。
4.悪徳業者を見極めるためのポイント
ここでは、悪徳業者を見極めるためのポイントについて詳しく説明します。
4-1.スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
悪徳業者は、スタッフの対応が悪く、返事が遅いという共通点があります。塗装工事で分からないことを尋ねても適当に答えたり、いい加減な回答をしたりする業者は悪徳業者の可能性が高いので注意が必要です。また、塗装工事の実績がある業者ほど、どのような質問でも分かりやすく丁寧に答えてくれる傾向があります。スタッフの対応で塗装工事の実績があるかどうかもチェックできるでしょう。
4-2.訪問販売の塗装業者に注意しよう
「外壁塗装をする予定はありませんか?」など、突然家を訪れては塗装工事の契約を迫る訪問販売には注意してください。訪問販売は悪徳業者とトラブルになりやすい傾向があります。悪徳業者でよくある手口は、「今ならお得な値段で塗装工事ができる」という謳(うた)い文句で契約を迫ってくるケースです。訪問販売で即決を迫られる場合は、必ず断ってください。何よりも、訪問販売でやってくる業者はインターホン越しで断るようにしておきましょう。
4-3.安すぎる塗装業者には依頼しない
悪徳業者は塗装工事の費用相場よりも安く見積もり、工事後で高額な追加費用を請求してくるケースがあります。そのため、相場よりも安すぎる塗装業者には注意が必要です。なお、一般的な戸建て住宅で外壁・屋根塗装をする際、約110万〜160万円かかります。
5.塗装工事を行う前にやっておくこと
ここでは、塗装工事を行う前にやっておくことを解説します。
5-1.塗装業者と一緒に挨拶まわりをする
前述したように、着工前には塗装業者と一緒に近隣へ挨拶まわりをしなければなりません。挨拶まわりは塗装業者と一緒に行ったほうが、近隣住民も安心します。騒音が発生する工程を説明するほか、タオルなど粗品も渡しておくと好印象です。どうしても都合が合わないときは、塗装業者だけで先に挨拶まわりをしてもらい、時間が空いたときに近隣住民へ声かけをするといいでしょう。
5-2.塗装業者との打ち合わせも入念に
塗装中はどのようなトラブルが起きるか分からないため、公示前の打ち合わせが非常に重要です。塗装業者との打ち合わせでは、どのような工程で工事を進めるのか内容はもちろんのこと、トラブルを回避するための策も話し合っておかなければなりません。特に、打ち合わせで注意しておきたいポイントは下記のとおりです。
- 塗装業者の車をどこに駐車するか
- 土日や祝日の工事は行わない
- 塗料が飛散しないように養生シートを使う
- 隣人に療養中の人や赤ちゃんがいる場合の配慮
そのほか、気になることや不安要素があれば、工事前に塗装業者と共有しておくことが大切です。
5-3.塗装の邪魔になるものを片付ける
塗装の邪魔になりそうなものは、事前に片付けておかなければなりません。たとえば、ベランダや外壁の近くに植木鉢などを置いている場合、施工の妨げになる恐れがあります。また、塗装の近くに車や自転車を置いていると、塗料が飛び散り汚れる可能性もあるので工事前に移動しておきましょう。
6.塗装業者を選ぶポイント
ここでは、塗装業者を選ぶポイントについて詳しく説明します。
6-1.要望を聞き入れてくれるか
塗装工事の内容や費用を詰めるために、スタッフと何度か打ち合わせを重ねることになります。その際に、依頼側の要望を聞き入れてくれるかどうか、その要望に見合ったプランを提案してくれるかどうか確かめてください。外壁・屋根塗装の実績がある業者であるほど、要望を聞き入れつつも適切な工事プランを提案してくれます。また、予算が決まっている場合は、その旨もスタッフに伝えておくといいでしょう。
6-2.アフターフォローが充実しているか
工事前の態度や工事中の振る舞いはもちろんのこと、アフターフォローが充実しているかも業者選びでチェックしておきたいポイントです。優良業者の多くは、工事後も保証がついていたり、トラブルが起きてもすぐに対応してくれたりする特徴があります。アフターフォローが充実していれば、工事後にトラブルが起きたとしても安心できるでしょう。
6-3.外壁・屋根塗装ならオフィスチャンプへ
どの塗装業者に依頼すればいいか悩んでいる方は、ぜひオフィスチャンプにご依頼ください。オフィスチャンプでは戸建て住宅だけでなく、ビルやマンションなどの塗装工事も受け付けています。技術力を持っている職人が塗装をするほか、無足場工法も利用可能です。足場をかけない工法で塗装ができるため、足場代が節約できます。塗装費用を抑えたいと思っている方は、ぜひ一度ご相談ください。
7.塗装工事に関してよくある質問
塗装工事に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.塗装期間はどのくらいかかるのか?
A.塗装範囲や外壁・屋根の状態によって異なりますが、1週間から14日程度は見ておいたほうがいいでしょう。ただし、悪天候の影響で塗装期間が延びる可能性もあります。外壁の劣化具合によっては、1か月かかるケースもあるので事前の確認が必要です。なお、大まかな塗装工事の流れは下記のとおりとなります。
- 1日目:足場設置
- 2日目:外壁・屋根の高圧洗浄
- 3日目:養生・サビ止め・下地調整
- 4日目:軒天(のきてん)の塗装・下塗り
- 5日目:中塗り
- 6日目:上塗り
- 7日目:屋根の下塗り
- 8日目:屋根の中塗り
- 9日目:屋根の上塗り
- 10~14日目:雨どい・戸袋(とぶくろ)・雨戸の塗装、養生テープと足場の撤去
Q.塗装費用が高くなるケースは?
A.下地の損傷がひどいケースです。すでに雨漏りが発生している場合、鉄筋コンクリートなどにサビが発生していたり、鉄部が腐食していたりする可能性があります。その場合は補修工事が必要になるため、塗装費用とは別に追加費用が発生するでしょう。
Q.契約を交わす際の注意点は?
A.口約束は絶対にしないことです。口約束だけだと、後で「いった、いっていない」とトラブルになる恐れがあります。契約を交わす際は、契約内容を必ず書面に残してもらうようにしましょう。書面で残してくれない業者は悪徳業者の可能性が高いので注意してください。
Q.塗装工事中に気をつけておきたいことは?
A.こまめに現場を確認することです。見積書に記載されている塗料と同じものを使っているか、外壁塗装をしっかりと行っているか自分の目でチェックしてください。また、疑問に思ったことはすぐに確認することも気をつけておきたいポイントです。その都度疑問を解決することが、トラブルを未然に防ぐコツでもあります。
Q.無足場工法のメリットは?
A.足場代が節約できるほか、防犯面における安心感があります。無足場工法は足場をかけない工法なので、泥棒が足場を使って家に侵入する心配はありません。また、隣家との間が狭く足場を設置できない狭いスペースでも、無足場工法を使えば塗装できます。
まとめ
塗装工事業者に依頼する際は、見積書の内容を細部までチェックしたり、スタッフの対応に注目したりするなどいくつか注意点があります。見積書には記載されていない高額な追加費用を請求されたなどのトラブルが起きているため、工事前にチェックしておきたい注意点を把握することが大切です。なお、東京と大阪を中心に外壁塗装をしているオフィスチャンプでは、自社の職人が責任を持って塗装を行います。塗装工事でお悩みの方は、ぜひ一度お問い合わせください。