梅雨時期の外壁塗装は難しい? 外壁への影響や業者に依頼するコツも

外壁塗装の仕上がりは天候に左右されるといわれていますが、梅雨時期に外壁塗装を行うことはできるのでしょうか。

「早く外壁塗装を依頼したいけれど、梅雨時期に入りそう……」などと、悩んでいる方は多いと思います。梅雨時期でも外壁塗装はできますが、デメリットもあるので注意が必要です。ポイントをしっかりと押さえておけば、梅雨時期でも外壁塗装をスムーズに終わらせることができるでしょう。

本記事では、梅雨時期に外壁塗装を行うポイントや注意点などを解説します。

  1. 梅雨時期における外壁塗装のポイント
  2. 梅雨時期における外壁塗装のメリット
  3. 梅雨時の外壁塗装へのステップ
  4. 外壁塗装の事例紹介
  5. 梅雨と外壁塗装に関してよくある質問

この記事を読むことで、梅雨時期における外壁塗装のメリットや過程なども分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

1.梅雨時期における外壁塗装のポイント

最初に、梅雨時期における外壁塗装のポイントをチェックしておきましょう。

1-1.湿度85%以上になっていないか

一般的に、外壁塗装は1年中行えますが、最適ではない気候条件があります。それは、湿度85%以上かつ気温5℃以下の環境下です。ほとんどの塗料メーカーでは、この気候環境以外で塗装してほしいとパンフレットなどに規定として記載されています。梅雨時期の場合、気温に問題はありませんが、雨の日が続くので湿度が高くなる可能性があるでしょう。湿度が85%以上になっていないかを確かめた上で、外壁塗装を行う必要があります。

1-2.梅雨対策が必要不可欠

外壁塗装は、時期や地域の気候を踏まえた上で行うことが大切です。梅雨時期に外壁塗装を行う際は、しっかりと梅雨対策を施す必要があります。なぜ梅雨対策を入念にする必要があるかというと、塗装の仕上がりに影響をおよぼす恐れがあるからです。たとえば、使用する塗料に雨水が入ってしまえば、塗料が薄まり効力を失うことになります。また、塗料が乾かないうちに外壁へ雨水が付着すると、塗膜の仕上がりが悪くなるのです。その結果、塗料が雨水で流れてしまい、再度塗布する必要があります。

1-3.外壁塗装における梅雨対策

では、具体的にどのような梅雨対策があるのでしょうか。外壁塗装における梅雨対策をいくつかピックアップしました。

1-3-1.溶剤塗料を用いる

外壁塗装に使用する塗料にはたくさんの種類がありますが、梅雨時期は溶剤塗料がおすすめです。溶剤塗料は環境の影響を受けにくい性質があり、一定時間で乾燥します。逆に、水性塗料は乾燥するまで時間がかかり、湿度が高い梅雨時期には向いていません。できるだけ、硬化が早い塗料を用いるといいでしょう。

1-3-2.外壁塗装の計画は入念に

梅雨時期は雨の日が続くので、工事スケジュールを入念に詰める必要があります。突然雨が降ったり、雨の日が続いたりすることもあるため、スケジュールが長くなるときの対処についても考えたほうがいいでしょう。できれば、天気予報を確認し、雨や湿度の高い日にぶつからないよう、外壁塗装の計画を立ててください。なお、スケジュールが長くなったときの追加費用なども併せて確認しましょう。

2.梅雨時期における外壁塗装のメリット

ここでは、梅雨時期における外壁塗装のメリットを紹介します。

2-1.外壁塗装業者の予約が取りやすい

梅雨時期を避けて外壁塗装を依頼する方が多いので、外壁塗装業者の予約が取りやすい点は大きなメリットです。人気のある外壁塗装業者でも、梅雨時期は閑散期となります。どちらかというと、外壁塗装の依頼が増えるのは春と秋です。夏と冬、梅雨時期などは依頼が少なくなるので、いつもよりも外壁塗装業者の予約が取りやすく、工事スケジュールが立てやすくなります。

2-2.夏・冬に比べて作業しやすい

梅雨時期は、夏や冬に比べると作業しやすいのもメリットの1つです。梅雨が過ぎ去ると、暑い夏がやってきます。夏も外壁塗装はできますが、炎天下の中で何時間も作業を行うことはできません。職人を適度に休ませる必要があるため、工事期間が長くなります。また、冬は寒さや積雪などによって外壁塗装が難航する可能性があるでしょう。それに比べ、梅雨時期は気温は快適な作業環境になるため、湿度と雨だけ対策を行えば作業はスムーズです。

2-3.塗装費用が抑えられる可能性も

繁忙期に外壁塗装を依頼するよりも、梅雨時期に依頼したほうが費用削減につながる可能性もあります。外壁塗装業者にとって、閑散期となる梅雨時期でも何とか依頼を増やしたいものです。繁忙期よりも低費用にしたり、キャンペーンの数を増やしたりするなど、工夫を凝らしている外壁塗装業者もあります。ただし、梅雨時期は工事期間が長引く恐れがあるため、繁忙期より安い費用だとしても見積書の内容をしっかりと確認することが大切です。

3.梅雨時の外壁塗装へのステップ

ここでは、梅雨時の外壁塗装へのステップを解説します。

3-1.依頼先の外壁塗装業者を決める

まずは、依頼する外壁塗装業者を決める必要があります。外壁塗装は業者の実績や経験によって仕上がりが左右されやすいとよくいわれているため、慎重に選ぶことが大切です。特に、梅雨時期は雨や湿度のこともしっかりと考えて外壁塗装を行う必要があります。外壁塗装の実績はもちろん、梅雨対策としてどのようなことを行うのかにも注目してください。なお、外壁塗装業者を選ぶ際は、以下のポイントをチェックするといいでしょう。

  • 外壁塗装の実績があるか
  • 工事内容について具体的に説明してくれるか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 施工事例がホームページ等に掲載されているか
  • 無料見積もりや無料相談を受け付けているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 口コミや評判がいいか

3-2.外壁塗装の計画を立てる

外壁塗装業者が決まれば、見積もりを依頼し、外壁塗装の計画を立てます。前述したように、梅雨時期は工事スケジュールの変更が多くなるため、その点に関しても打ち合わせが必要です。特に、工事が延長した場合の延長料金などが見積書に記載されているかを確認してください。見積書や契約書には、工事プランの具体的な内容と費用の内訳が記載されています。気になる箇所や疑問点があれば、すぐに外壁塗装業者へ尋ねることが大切です。

3-3.外壁塗装工事の大まかな流れ

見積書と契約書に納得しだい、工事日を決め、外壁塗装が始まります。外壁塗装工事の具体的な流れは状況などで異なりますが、大まかな流れは以下のとおりです。

  1. 近隣挨拶(あいさつ)を行った後に現場確認
  2. 足場の設置
  3. 高圧洗浄
  4. 下地処理
  5. 養生
  6. 外壁塗装(下塗り→中塗り→上塗り)
  7. 完了検査
  8. 足場の解体・撤去

工事中も、自分の目で確認することが大切です。見積書に記載されている塗料を使用しているか、塗料をしっかりと乾かしてから次の工程へ進んでいるのかなど、入念にチェックしてください。

3-4.工事後の定期点検も欠かさずに

外壁塗装工事が終えた後も、定期的な点検とメンテナンスを行う必要があります。外壁は常に紫外線と雨風の影響を受ける箇所ですので、建物の中でも劣化しやすいといわれているからです。工事後でも、施工不良によって不具合が起きる可能性はあります。特に、梅雨時期は雨の影響を受ける可能性もあるため、工事後も入念なメンテナンスが必要です。外壁塗装業者に依頼する際は、工事後のアフターメンテナンスを行っているかも確認してください。

4.外壁塗装の事例紹介

ここでは、オフィスチャンプが行った外壁塗装の事例をいくつか紹介します。

4-1.雨漏りの補修

すでに雨漏りが発生している建物の補修を行いました。雨漏りを放置すると建物の耐久性が落ちてしまうため、早めの補修が必要です。最初に雨漏りや外壁の状態を確認したところ、スチールのガラリが朽ちていることが分かります。できるだけ安価で補修したいという依頼者の要望で、まずは雨漏り箇所のガラリまわりをアルミ板にてふさぎました。念のために、防水ウレタンを屋根部分に塗装します。

4-2.マンションの大規模修繕工事

オフィスチャンプでは、ビルやマンションなど大規模修繕工事にも対応しています。神奈川県の川崎市にあるマンションにて、タイル・塗装・シーリング・防水工事とすべての工事を担当しました。大通りに面しているマンションだったため、外壁の汚れがひどく、タイルの浮きなども多く発生していたため、補修も入念に行います。防水工事をしっかりと施すことで、建物の寿命を延ばし、資産価値の向上が期待できるでしょう。

4-3.ビルの外壁塗装

築年数が経過しているビルの外壁塗装では、クラック(ひび割れ)が発生していたので補修を先に行いました。クラックをそのまま放置していると、そこから雨水が浸入し雨漏りの原因になってしまいます。クラックをしっかりと補修してから、外壁塗装を行うことが大切です。クラック補修をせずに外壁塗装をすると、再び不具合が生じる恐れがあります。そのため、まずはクラック補修のために、微弾性フィラーを厚塗りし、その後にウレタン塗料による仕上げを行いました。

4-4.外壁塗装ならオフィスチャンプへ

どの外壁塗装業者に依頼すべきか悩んでいる方は、ぜひオフィスチャンプにご依頼ください。オフィスチャンプでは、ビルやマンションなどの外壁工事にも対応しており、これまでの実績と経験から梅雨時期でも適切な方法で塗装が行えます。また、足場をかけない無足場工法を採用しているため、工事費用の節約も可能です。できるだけ低費用で外壁塗装を行いたい方も、ぜひ一度お問い合わせください。

5.梅雨と外壁塗装に関してよくある質問

梅雨と外壁塗装に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.雨が降っていても外壁塗装はできるのか?
A.梅雨時期に限らず、雨の日に外壁塗装はできません。施工中に雨が降ってきた際は、工事が中断します。「早く終わらせたいから雨の日でも外壁塗装をしてほしい」と要望を伝える方はいますが、雨が降っている中で作業を行うと塗料に水が入り、品質に悪影響をおよぼす恐れがあるのでNGです。外壁塗装の仕上がりにも大きな影響を与えることになります。

Q.梅雨時期はどのくらい工事が延びるのか?
A.通常だと2週間で終わる工程が、3週間かかるケースが多いでしょう。通常の工事スケジュールよりも、梅雨時期は1週間程度の余裕を持って工事スケジュールを立ててください。後でトラブルにならないようにするためにも、工期が延びるケースや延長したときの追加費用なども外壁塗装業者と確認しましょう。

Q.梅雨に外壁塗装を行う際の注意点は?
A.外壁塗装を施した後、雨が降り、作業がストップすることになります。雨が上がると作業が再開されますが、その際に乾燥状態をチェックすることが大切です。雨上がりの乾燥状態によっては、すぐに作業できないことがあります。特に、外壁表面に水分が残ったまま塗装を行うと、塗膜の剝がれや色ムラの原因になるので注意が必要です。しっかりと外壁塗装業者が乾燥状態を確認しているか、自分の目で確認することをおすすめします。

Q.悪徳業者の特徴は?
A.スタッフの対応が悪く、早く契約を取ろうとする傾向があります。「少し雨が降っても自社の技術なら安心して作業を続けられる」など、謳(うた)い文句ばかり並べる外壁塗装業者には、特に気をつけたほうがいいでしょう。前述したように、雨の日は外壁塗装を行うことはできません。雨の日における外壁塗装の注意点を、業者側がしっかりと把握しているかも入念にチェックしてください。

Q.無足場工法のメリット・デメリットは?
A.梅雨時期でも早めに外壁塗装を終わらせたい方は、無足場工法がおすすめです。無足場工法は足場の設置と撤去作業が不要なので、通常よりも早く工事を終わらせることができます。そのほか、足場代が丸々節約できる・狭い場所でも外壁工事ができる点がメリットです。ただし、14階以上のビルやマンション、屋根の形状が変わっている建物は無足場工法が採用できないケースがあります。

まとめ

いかがでしたか? 梅雨時期でも外壁塗装はできますが、雨の日は作業ができません。通常よりも工事スケジュールが延期になる可能性があるため、事前にしっかりと計画を立てる必要があります。また、梅雨対策を施している、実績のある外壁塗装業者に依頼するのも大切なポイントです。オフィスチャンプでは、足場をかけない無足場工法を採用しています。無料相談や無料見積もりも受け付けているので、ぜひ一度お問い合わせください。

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