マンションの外壁調査はなぜ必要なのか? 調査内容も紹介!

「マンションの外壁調査をどんなタイミングで依頼すればよいのかわからない」「外壁調査ではどのようなことをするのか知りたい」とお考えではありませんか? 外壁は建物を保護する大切な役割を果たしているため、適切なタイミングで外壁調査を実施する必要があります。

この記事では、マンションにおける外壁調査の必要性や外壁調査の内容について詳しくご紹介しましょう。

  1. マンション外壁調査の必要性は?
  2. マンション外壁調査の内容を紹介
  3. マンション外壁調査に関するよくある質問

この記事を読むことで、マンションの外壁調査を依頼すべきタイミングや、外壁調査で得られるメリットなどがわかるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.マンション外壁調査の必要性は?

まずは、マンションの外壁調査を実施する必要性についてご紹介しましょう。

1-1.外壁の劣化状況を確認する

外壁調査は、外壁の劣化状況を確認するうえで大変重要なものです。マンションの外壁は常に雨風や紫外線によるダメージを受けているため、経年とともに劣化が進行しています。目に見えない劣化症状が現れている可能性もあり、放置すると建物の寿命を縮めることにもなってしまうのです。そのため、定期的に外壁調査を実施して劣化具合を確認することが必要とされています。

1-2.修理の必要性を判断する

外壁調査によって外壁にどのような劣化症状が起きているかを確認できるため、修理の必要性を判断することが可能になります。外壁の浮きや剝がれはあるか・ひび割れの幅はどのくらいかなどがわかれば、早急に修理が必要かどうかも見極めることが可能です。劣化症状が進行したまま放置していると大きな地震が発生した際などに外壁が剝がれ落ちてくることも考えられます。

1-3.建築基準法により義務づけられている

2008年の建築基準法改正により、マンションの施工後10年が経過した時点で外壁の全面打診調査を実施することが義務づけられました。マンションの所有者および管理者は外壁調査の結果を定期報告する必要があり、報告をしなかったり虚偽の報告をしたりすると罰則の対象になるので注意が必要です。

2.マンション外壁調査の内容を紹介

マンションの外壁調査では、以下のようなことを実施します。

2-1.打診調査

打診調査とは、外壁を打診棒で叩き、その反発音によって外壁内部の異常や外壁の浮きを調べる方法です。同時に、ひび割れや剝がれなどが発生していないか目視で確認したり触診したりできるというメリットがあります。打診調査は非常に手間のかかる調査ですが、信頼性の高い結果が得られやすいのが特徴です。

2-2.赤外線調査

赤外線調査は赤外線カメラで外壁の温度分布を測定し、異常箇所を発見する調査方法です。外壁の浮きがあるとその部分に熱がたまってほかの部分より高温になるため、効果的に発見できます。遠隔操作によって広範囲を測定できること・作業効率が高いことがメリットですが、打診調査に比べると信頼性は低いのがデメリットです。

2-3.シーリング調査

外壁のタイルとタイルの間に打設されているシーリングに問題が発生していないかを調査します。シーリングが劣化するとすき間ができて雨水が浸入し、建物内部を腐食させてしまう可能性があるのです。シーリングに針を刺して深さを計測するとともに、目視で浮きやひび割れはないか・膨張していないかなどをチェックします。

2-4.クラック幅調査

目視調査でひび割れが見つかった場合は、クラックスケールや専用のメジャーを使ってひび割れの幅を計測し、補修の必要性を確認します。ひび割れを放置すると雨漏りの原因にもなるため、早めに発見して適切な対処をすることが必要です。

3.マンションの外壁調査に関するよくある質問

「マンションの外壁調査について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.マンションの外壁調査にはどのくらいの日数が必要ですか?
A.マンションの規模や足場の有無にもよりますが、打診調査には1日~1週間程度かかります。赤外線調査は一度に広範囲を調査できるため、半日~1日程度です。

Q.一戸建ての場合も外壁調査が義務づけられているのでしょうか?
A.いいえ。法律では義務づけられていません。

Q.外壁調査を業者に依頼する際の手順を教えてください。
A.まずは無料見積もりを依頼します。業者による現地確認後に正式な見積もりが出るため、その内容に納得できたら契約という流れになるのが一般的です。その後、施工開始日を決定して実際の作業となります。

Q.外壁調査を依頼する業者は、どのようなところを選べばよいですか?
A.外壁調査の実績が豊富で料金体系が明確な業者を選んでください。見積書の内容に不明確な項目がなく、詳細がきちんと記載されているかどうかも確認しましょう。

Q.悪質な外壁補修業者に多い特徴はどのようなものですか?
A.ホームページがない・所在地を明らかにしない・無料見積もりを受け付けていない・見積書に「一式」としか記載されていないなどの特徴があります。

まとめ

マンション外壁調査の必要性や外壁調査の内容について詳しくご紹介しました。外壁調査は建物の寿命を延ばすために欠かすことのできないものであり、法律でも実施が義務づけられています。この記事を参考にして外壁調査をすべきタイミングを確認し、信頼できる業者に依頼してください。

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