
リフォームで起こるトラブルには何がある? 主な原因と対処法を解説!
「そろそろ家をリフォームしたいけど、どんなトラブルが起こりやすいのだろう」「リフォーム時のトラブルに対処する方法を知りたい」とお考えでしょうか? リフォームは建て替えよりも費用などを抑えて建物のイメージをチェンジしたり、機能性をアップしたりする方法として人気です。しかし、気を付けないとさまざまなトラブルに巻き込まれることがあります。
そこで今回は、リフォームでトラブルが起こる原因について詳しく解説しましょう。
この記事を読むことで、リフォーム時のトラブルを対処するポイントがよく分かります。近々リフォームを考えている人は、記事を読んでみてください。
1.リフォーム時の主なトラブル
最初に、リフォーム時にどんなトラブルが起こりやすいか具体的に見ていきましょう。
1-1.見積もりより高い金額を請求される
リフォーム時のトラブルとして、見積もりよりも高い金額を請求されることが挙げられます。見積もりでは安い金額だったのに、実際にリフォームした後で高い金額を提示されるパターンです。業者に説明を求めても、正当な理由があって請求していると主張され、結局高い金額を支払うことになるケースも見られます。
1-2.依頼と異なる内容でリフォームされる
リフォーム時のトラブルとして、依頼と異なる内容でリフォームされてしまうことも挙げられます。たとえば、指定した壁紙の色が違う、キッチンの交換だけを依頼したのに床材まで交換されたなどです。依頼と異なる内容でリフォームされるトラブルは、すべての工程が終わってから発覚することが多く見られます。
1-3.仕上がりが低品質になる
仕上がりが低品質になることも、リフォーム時のトラブルでよくあるパターンになります。よくあるのが、経験の少ないスタッフが作業した、工期を急ぐあまりに作業が雑になった、業者が手抜き作業をしたなどです。低品質な仕上がりは、リフォームの満足度を大きく下げてしまいます。
1-4.予定の工期より大幅に遅れる
リフォーム時のトラブルに、予定の工期より大幅に遅れてしまうことも挙げられます。外装のリフォームでは天候不順、内装のリフォームでは材料やスタッフ不足が主な原因です。店舗のリニューアルなど、予定日までに間に合わせたい場合などは、工期の遅れが大きく響いてしまいます。
1-5.家に傷や汚れを付けられる
家に傷や汚れを付けられるのも、よくあるトラブルの一つになります。業者では、リフォーム前に周辺を十分に養生して傷や汚れが付かないようにするものです。しかし、養生が不十分だったり、スタッフが雑に作業したりすると、傷や汚れが付いてしまうことがあります。
1-6.近隣からクレームが入る
リフォーム時には、近隣からクレームが入ることもよくあります。リフォーム時には、想像以上に騒音が大きくなったり振動が響いたりすることがあるものです。また、外壁や屋根をリフォームする際、塗料が飛び散ったり臭いが広がったりすることもあるでしょう。業者の話し声や営業車両の駐車方法も、気になることがあります。体調が悪い人や小さな子どもが家にいる場合は、特に気になるものです。
1-7.自治体の景観条例に反する
建物の外観をリフォームする場合は、自治体の景観条例に反することがあるので注意してください。自治体によっては、地域の景観を良好に保つために、建物の外観リフォームに制限をかけていることがあります。たとえば、歴史のある街並みを売りにしている観光地、閑静な住宅街などは、リフォームするときに気を付けましょう。
2.リフォームでトラブルが起こる原因
リフォームでトラブルが起こる原因について、詳しく解説します。
2-1.ぼんやりしたイメージだけで依頼する
リフォームでトラブルが起こる原因の一つが、ぼんやりしたイメージだけで依頼してしまうことです。たとえば、高級感のある外壁にしたい場合でも、塗料の種類や塗装方法などによって随分と仕上がりが異なります。業者としても、より具体的なイメージがなければ、困ってしまうでしょう。結果的に、業者と依頼者とのイメージに食い違いが生じ、トラブルに発展してしまうことがあります。
2-2.業者とのやり取りをきちんと記録していない
リフォームでトラブルが起こる原因として、業者とのやり取りをきちんと記録していないことも挙げられます。業者と打ち合わせした内容を口頭で確認するだけで記録していないパターンです。この場合、トラブルが起こっても記録が残っていないため、業者と依頼者とで責任の押し付け合いになることがあります。
2-3.リフォーム費用の安さだけで業者を選んでしまう
単にリフォーム費用が安いだけで業者を選んでしまうと、トラブルが起こりやすくなります。リフォーム費用が安くても、安価な材料を使ったり簡単な方法で作業したりするため、結果的に低品質な仕上がりになることで、不満が残ることが多いものです。仕上がりが気に入らずやり直すことになれば、工期も費用も余分にかかってしまいます。
2-4.近隣への配慮が欠けている
近隣への配慮が欠けていることも、リフォーム時にトラブルが起こる原因です。リフォーム前に近隣へきちんと挨拶しない、早朝や夜間にまで工事を行っているなどの場合は、トラブルが起こりやすいでしょう。また、近隣への配慮が欠けている場合、リフォーム後の近所付き合いに支障が出ることがあります。
3.リフォーム時にトラブルが発生したときの対処法
リフォーム時にトラブルが発生した場合、どんな対処法があるのでしょう。
3-1.自分で対処する
リフォーム時のトラブル内容によっては、自分で対処することができます。たとえば、近隣からのクレームには、直接出向いて話を聞くことで、円満に解決することも可能です。クレームの内容に耳を傾け、誠実に対応することで、近隣への印象もよくなります。ただし、クレームの内容によっては、業者に改善を求めることも必要でしょう。
3-2.業者に対処を依頼する
仕上がりが悪い、依頼と異なる内容でリフォームされたといった場合は、速やかに業者に連絡して現場視察などの対処を依頼しましょう。明らかに業者の落ち度によるものなら、きちんとやり直してもらってください。
3-3.公的な機関に相談する
業者との話し合いでもトラブルが解決しない、話し合いに応じてくれないなどの場合は、公的な機関に相談することも一つの方法です。たとえば、以下のようなところでリフォーム時のトラブルについて相談できます。
相談内容が悪質と判断された場合は、第三者の立場から業者に指導してもらえることもあります。
3-4.損害賠償請求を行う
リフォーム時に大きな損害を受け、業者との話し合いなどでも解決しない場合は、法的手段に訴えて損害賠償請求を行うことができます。業者のミスにより建物などが損傷し、十分な補償や謝罪を受けていない場合は、損害賠償請求を検討してみるのもよいでしょう。具体的な手続きなど、詳しくは、信頼できる弁護士などに相談してみてください。弁護士費用はかかりますが、悪質な業者に対し、法的な制裁を与えることも可能です。
4.リフォーム時のトラブルを防ぐ方法は?
リフォーム時のトラブルを防ぐ方法について、詳しく見ていきましょう。
4-1.不安や疑問をそのままにしない
リフォーム時のトラブルを防ぐには、不安や疑問をそのままにしないようにしましょう。自分に都合よく解釈してそのままにしてしまうと、後で思わぬトラブルにつながることがあります。業者との打ち合わせで知らない専門用語がある、説明された内容がよく分からないなどの場合は、必ずその場で業者に説明を求め、解決しておきましょう。
4-2.業者任せにしない
業者任せにしないことも、リフォーム時のトラブルを防ぐ方法です。自分たちと業者が考える理想の仕上がりは、大きく異なることがあります。また、業者によっては、顧客に任せられたことをよいことに、不必要な場所までリフォームしたり、過剰に高価な素材や方法で進めてしまったりすることもあるでしょう。リフォームは、あくまでも自分たちの理想を実現するためのものです。業者任せにせず、自分たちが主体となって進めましょう。
4-3.業者とのやり取りをすべて記録しておく
リフォーム時のトラブルを防ぐ方法として、業者とのやり取りをすべて記録しておくのもよい方法です。業者とのやり取りをきちんと記録することは、思わぬ行き違いを防止することにつながります。より正確に記録するためにも、なるべく業者との会話を録音しておくとよいでしょう。また、打ち合わせなどの日時や場所・業者の担当者名なども忘れずに記録しておくことが大切です。
4-4.工期に余裕を持っておく
工期に余裕を持っておくことも、リフォーム時のトラブル予防に役立ちます。工期を急ぐと、リフォーム時のトラブルが起こりやすくなるからです。たとえば、工期に間に合わせるために業者が必要な工程を省いてしまったり、作業が雑になったりすることもあるでしょう。工期が間に合っても仕上がりが低品質になっては意味がないので、なるべく余裕を持って依頼することが大切です。
4-5.信頼できる業者を選ぶ
リフォーム時のトラブルを防ぐには、信頼できる業者を選ぶことも重要なポイントです。具体的には、以下のポイントを満たす業者に依頼するとよいでしょう。
- リフォームの実績が豊富にある
- 丁寧な作業や高品質な仕上がりで定評がある
- 現場視察や見積もりを無料で行っている
- リーズナブルで分かりやすい料金システム
- 顧客の希望に合わせて工期を設定している
- スタッフの教育が行き届いていて顧客からの評判がよい
- 保証やアフターフォローが手厚い
当オフィスチャンプも、数多くのリフォームをお受けし、多くのお客様に信頼いただいています。まずは、お気軽にご相談ください。
4-6.近隣にきちんと挨拶しておく
近隣にきちんと挨拶しておくのも、リフォーム時のトラブルを防ぐ方法の一つです。事前に挨拶しておくことでワンクッション入り、クレームの予防につながります。詳しくは、以下のポイントを押さえて挨拶しておくとよいでしょう。
- リフォームの大まかな内容
- 工事日程・時間
- 予想される影響
なお、建物の外観をリフォームする場合だけでなく、内装リフォーム時にも思わぬクレームになることがあります。特に、マンションなどの集合住宅では、騒音や振動によるクレームが発生しやすいので気を付けましょう。
4-7.自治体の景観条例を確認しておく
屋根や外壁など、建物の外観をリフォームするときは、自治体の景観条例を事前に確認しておくことが大切です。景観条例に違反したリフォームを行った場合、条例に合うようにやり直すことを求められ、せっかくリフォームしても無駄になるので注意してください。なお、信頼できる業者なら、自治体の景観条例に詳しいので、見積もりや打ち合わせの際に聞いてみるとよいでしょう。
5.リフォーム時のトラブルに関するよくある質問
最後に、リフォーム時のトラブルに関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。
Q.リフォームして1年経過してから不備を見つけた場合はどうする?
A.まずは、不備のある場所をスマホでもよいので撮影し、記録を残しましょう。次に業者へ連絡し、なるべく早く現場視察を依頼してください。信頼できる業者であれば、誠実に対応してもらえるはずです。
Q.担当スタッフとの相性が悪い場合は変更してもらえる?
A.業者によっては、変更可能です。担当スタッフの相性は、リフォームの満足度に大きく影響するため、可能であれば相性のよいスタッフに変更してもらうとよいでしょう。ただし、業者の人員不足などの理由で変更不可の場合もあります。
Q.「リフォームがキャンペーン限定で50%引き」というチラシが入っていたのですが?
A.信用してはいけません。お得感を前面に出して営業するスタイルは、悪質業者によくあるパターンになります。それに、元値が分からないため、たとえ50%引きであっても本当にお得か不明です。
Q.知人に紹介された業者ならトラブルを避けられる?
A.知人に紹介された業者というだけで、信頼できると判断できません。実際に知人が利用して好印象を持った業者なら、一定の安心感はあるでしょう。とはいえ、トラブルを避けられるとは必ずしもいえません。
Q.リフォームの工期が遅れた場合は保証してもらえる?
A.多くの場合、保証してもらうことはできません。たとえば、悪天候により外壁塗装の工期が遅れた場合などです。ただし、契約内容によっては、工期が遅れた場合に保証を受けることができることがあります。
まとめ
今回は、リフォームでトラブルが起こる原因について詳しく解説しました。リフォームで起こるトラブルには、事前に防ぐことができるものもあります。まずは、どんなトラブルが起こりやすいか確認し、回避できるようにしましょう。なお、リフォーム時のトラブルを予防するには、信頼できる業者に依頼することも大切です。この記事を参考にして信頼できる業者を選び、よく相談してみるとよいでしょう。