
スレート屋根の耐用年数や劣化原因は? 修理や点検を依頼するには?
「スレート屋根が劣化してきたので修理に出すべきか迷っている」「どんな方法で補修するのか?」とお悩みではありませんか? 比較的安価で扱いやすいのが特徴のスレート屋根ですが、割れやすく見ずに弱いのでこまめなメンテナンスが必要です。劣化を放置すると大がかりな補修が必要になってしまうため、定期的に点検することをおすすめします。
この記事では、スレート屋根の寿命や劣化する原因として考えられるもの・修理方法などを詳しくご紹介しましょう。
- スレート屋根の特徴を紹介
- スレート屋根の寿命・耐用年数は?
- スレート屋根が劣化する原因として考えられるもの
- スレート屋根の補修・メンテナンス方法
- スレート屋根の点検を依頼するには?
- スレート屋根の点検・修理はオフィスチャンプへ
- スレート屋根の修理に関するよくある質問
この記事を読むことで、スレート屋根の修理が必要な症状や、トラブルを避けるための業者の選び方などがわかるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.スレート屋根の特徴を紹介
まずは、スレート屋根とはどのようなものなのか、特徴をご紹介しましょう。
1-1.薄い板でできた屋根のこと
スレート屋根とは、「スレート」と呼ばれる薄い板を並べた屋根材のことです。セメントと繊維質を混ぜて作った「化粧スレート」と、天然鉱石でできている「天然スレート」の2種類があります。天然スレートは割れやすいので扱っている業者は少なく、普及しているほとんどのスレート屋根は化粧スレートだと思ってよいでしょう。
1-2.軽くて安価なのがメリット
スレート屋根はほかの屋根材と比べて比較的安価なので、コストを抑えるために採用されることが多くなっています。また、重量が軽いので業者にとって扱いやすいのはもちろんのこと、屋根全体の重さを軽減して耐久性にすぐれた家にすることが可能です。デザインやバリエーションも豊富なため、家の雰囲気に合わせて施工できるのもメリットでしょう。
1-3.割れやすくて水に弱いのがデメリット
スレート屋根は薄い素材なので割れやすく、出荷時に少し衝撃が加わっただけでもヒビが入ってしまうことがあります。ごく細かいヒビに気づかず施工してしまうと、年数が経つごとに広がってくる可能性があるので注意が必要です。また、主成分がセメントなので水を吸収しやすく、水が凍結すると割れてしまうこともあります。そのため、定期的なメンテナンスが必要不可欠なのがスレート屋根のデメリットといえるでしょう。
2.スレート屋根の寿命・耐用年数は?
スレート屋根は何年くらいで寿命を迎えることが多いのでしょうか。修理のタイミングを見極めるためにも知っておくと安心です。
2-1.耐用年数は10~35年と幅が広い
スレート屋根の耐用年数は10~35年と幅が広いのが特徴です。多くの場合は20~30年程度持ちますが、10~15年程度で劣化したケースもあるので注意してください。寿命を左右するものには建物の環境や製造時期にもよりますが、アスベストの有無が大きく影響することがあります。アスベストを含んでいるスレート屋根の耐用年数は20~25年と長めです。しかし、一時期販売されていて現在は販売中止になっているノンアスベストのスレート屋根は耐用年数が短めになっています。
2-2.メンテナンスによって寿命は大きく変わる
化粧スレートは主成分がセメントなので塗装によって防水性を高めることで劣化を防いでいます。塗装の防水性が低下するとスレート屋根が雨水を吸収してしまい、劣化スピードが速まってしまうのです。そのため、防水性が低下する前に、10年を目安に塗装し直すことが必要とされます。定期的に塗装によってメンテナンスされているスレート屋根は、その分、寿命も長くなるでしょう。
2-3.板金や塗料のほうが寿命は短い
スレート屋根材よりも先に、板金や塗料が寿命を迎えてしまうケースも珍しくありません。板金は釘が浮いてくると雨漏りが起こる可能性が高くなるため、早急に修理が必要です。塗料については種類によって耐用年数が異なるので事前に確認しておくとよいでしょう。目安は以下のとおりです。
- アクリル樹脂塗料:5~8年
- ウレタン樹脂塗料:7~10年
- シリコン樹脂塗料:10~13年
- フッ素樹脂塗料:15~20年
3.スレート屋根が劣化する原因として考えられるもの
スレート屋根が劣化する原因として考えられるのは、以下のようなものです。
3-1.経年劣化
屋根は常に雨風や紫外線の影響を受けているため、どんなによい素材を使っていてこまめにメンテナンスをしていても経年とともに劣化していくのは避けられません。特に、塗料がダメージを受けて防水性を失い、屋根材にも影響が及んでしまうケースが多くなっています。
3-2.カビや藻
北側の屋根など、日当たりが悪い部分にはカビや藻が生えやすいのが特徴です。そのままにしておくと屋根材が傷む原因になるでしょう。特に、屋根の色が暗い場合はカビや藻が生えていても気づかないことが多いため、長い間放置してしまいがちです。
3-3.自然災害
台風や豪雨などの自然災害が原因で屋根が一気に劣化してしまうこともあります。ものが飛んできて当たり、屋根に穴が開いてしまう可能性もあるのです。そのため、台風の前後には屋根をすみずみまでチェックしたほうがよいでしょう。
4.スレート屋根の補修・メンテナンス方法
スレート屋根が劣化した場合の補修・メンテナンス方法にはどのようなものがあるかをご紹介しましょう。
4-1.再塗装
スレート屋根の塗装部分が劣化している場合は、再塗装によって補修します。使用している塗料の種類にもよりますが、色あせや変色が起きていたりコケ・藻が生えていたりすると耐用年数を過ぎている可能性が高いでしょう。再塗装によって見た目をきれいにし、防水性を高めるための補修がおこなわれます。
4-2.部分補修
小さなひび割れや欠けなど、部分的な破損であれば部分補修で済む場合もあるでしょう。具体的な方法としては、コーキングによる補修やスレートの部分的な張り直し・板金修理などあります。ただし、施工してから10年以上経過している場合は、部分的な破損であっても全体的な屋根材の補修が必要になる可能性が高いため、信頼できる業者に点検してもらうのがおすすめです。
4-3.カバー工法
カバー工法は「重ね葺き」とも呼ばれ、既存の屋根材を撤去せずに上から新しい屋根材をかぶせる工法です。劣化が屋根の下地まで達していない場合、この工法が採用されることが多いでしょう。
4-4.葺き替え
既存の屋根を新しい屋根材に交換する方法です。劣化が屋根の下地にまで達している場合はこの工法で補修することになるでしょう。部分的に補修をしてもすぐまた別の個所で不具合が発生する可能性が高いため、屋根材を交換してしまったほうが安心です。また、部分的に複数箇所補修するよりも、葺き替えのほうが安く済む可能性もあります。
5.スレート屋根の点検を依頼するには?
スレート屋根の点検を業者に依頼する方法や注意点をまとめました。
5-1.屋根全体の点検を依頼したほうがよい
屋根の点検を依頼するのは、屋根にひび割れや欠けなどの不具合を発見したときでしょう。たとえばひび割れや欠けなどの症状が1か所だけだとしても、屋根全体を点検してもらったほうが安心です。1か所に不具合が発生しているということは、ほかの部分も劣化が進んでいる可能性が高いでしょう。
5-2.実績が豊富な業者に依頼を
屋根の点検は、実績が豊富で信頼できる業者に依頼するのがおすすめです。下から見るだけでなく、屋根に登ったりドローンを使って細部まで撮影したりして、屋根の様子をすみずみまで確認してくれる業者を選んでください。実績豊富な業者なら何度も屋根の点検作業をおこなっているはずですし、施工依頼が多いということは顧客満足度も高いことが想像できます。
5-3.突然の訪問営業には注意
屋根の点検・補修を業者に依頼する際には、業者選びに十分注意してください。特に、突然訪問してきて「屋根の補修が必要」と不安をあおり、工事をすすめてくるような業者は利用しないようにしましょう。無料点検を装って屋根に登ろうとすることもあるので断るようにしてください。優良業者であればアポなしの訪問営業をすることはまずありません。必要のない工事の契約を結ばされたり高額な工事費用をだまし取られたりする可能性があります。
6.スレート屋根の点検・修理はオフィスチャンプへ
スレート屋根の点検や修理なら、東京・大阪で外壁の塗装や補修工事をおこなっているオフィスチャンプへご依頼ください。
6-1.足場をかけずに作業できる
オフィスチャンプでは、足場を架けずに外壁工事をおこなう高所作業サービスを提供しています。屋上からつるしたブランコに作業員が乗って高所での作業をするため、足場を組むための費用がかからずに済むのです。そのほかにも、不審者が足場を使って居室内に侵入する心配がなくなり、防犯上も有利になること・足場を架けるのが難しい場所でも施工可能になることなどのメリットがあります。
6-2.自社の職人による作業
実際の工事を下請け業者がおこなう外壁工事業者も多く、その分の中間マージンが発生して費用が高額になることも珍しくありません。オフィスチャンプでは実際の作業も自社の職人がおこなうため、中間マージンがかからないのが特徴です。
6-3.詳しい見積もり
他社と比べて細かくてきちんとした見積書をご用意いたします。「工事一式」というようなざっくりとした見積書ではなく、何にいくらかかるのかを詳しく記載してあるので安心です。「実際に工事が終わってみたら見積書とまったく違う高額な料金を請求された」ということはありません。
7.スレート屋根の修理に関するよくある質問
「スレート屋根の修理について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.スレート屋根を部分的に修理すべきか全体的に修理すべか迷っています。判断基準を教えてください。
A.最後に修理してから20年以上経過している場合や、雨漏りが発生している場合は、全体的に修理すべきでしょう。
Q.スレート屋根の修理に火災保険が適用されることもありますか?
A.台風や大雨・積雪などの自然災害が原因で破損した場合は適用される可能性があるでしょう。
Q.スレート屋根の部分補修にかかる費用はいくらぐらいですか?
A.スレートの部分的な交換の場合は1枚あたり5,000~30,000円、錬金版の補修には1mあたり5,000~8,000円ほどかかります。
Q.スレート屋根の葺き替え工事には何日くらいかかるのでしょうか?
A.天候にもよりますが、2~15日程度が目安です。
Q.悪質な外壁工事業者に多い特徴を教えてください。
A.ホームページがない・所在地を明らかにしていない・連絡が取れなくなることが多いなどの特徴があります。
まとめ
スレート屋根の寿命や劣化原因・修理方法などを詳しくご紹介しました。比較的安価でデザインも豊富なスレート屋根は、多くの住宅に使われています。適切なタイミングできちんとメンテナンスをしていれば長持ちするため、信頼できる業者に点検や修理を依頼しましょう。