ビルの外壁を清掃する方法は? 汚れの種類や業者に依頼するコツ

ビルの外壁に付いている汚れをどのように清掃をすればいいのか、分からずに悩んでいる方は多いでしょう。間違った方法でビルの清掃をすると、外壁を傷める恐れがあるので注意しなければなりません。また、清掃のやり方が分からないからといって、ビルの外壁に付着している汚れを放置するのもNGです。では、どのようにすればいいのでしょうか。

本記事では、ビルの外壁を清掃する方法について詳しく説明します。

  1. ビルの外壁に付く汚れの種類
  2. ビルの外壁を清掃する方法
  3. 外壁清掃を業者に依頼するメリット
  4. ビルの外壁清掃に関してよくある質問

この記事を読むことで、外壁清掃を業者に依頼するメリットも分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.ビルの外壁に付く汚れの種類

最初に、ビルの外壁に付く汚れの種類をチェックしておきましょう。

1-1.雨水による汚れ

外壁は建物の中でも1番汚れやすく、劣化しやすい場所だといわれています。その理由は、雨風や紫外線の影響を受けやすいからです。外壁の汚れで最も多いのは、雨水による汚れといえるでしょう。雨水が外壁に残った状態でホコリが混じると、それが黒い汚れとなって外壁にこびりついてしまいます。汚れを放置するほど固くなり、簡単には落とせなくなるので注意が必要です。また、雨水による汚れは、雨だれにもなります。雨だれは軒先などから滴り落ちる雨水によって発生するため、定期的に掃除して除去しなければなりません。

1-2.外気中に漂っているホコリ・排気ガス

外気中には、ホコリ・排気ガスなど目に見えないものがたくさん漂っています。それらが外壁に付着し、汚れとなって目に見えるようになるのです。特に、交通量が多い道路沿いのビルは排気ガスによって、すぐに黒ずんでしまいます。また、排気ガスによる汚れはすす汚れだけでなく、油汚れにもなるでしょう。でこぼこの外壁を使用している場合、そこに汚れが蓄積します。排気ガスの汚れは雨で落ちるといわれていますが、雨があたらない外壁は汚れが蓄積されていくので要注意です。

1-3.周囲の環境が影響していることも

ビルの外壁に付着する汚れは、周囲の環境が影響しているケースもあります。たとえば、ビルの近くに工場やコンビナートなどがあると、はい煙によって外壁が汚れてしまいがちです。近年は、工場の煙突は少しずつ改善されてきていますが、それでも完全になくなったわけではありません。そのほか、黄砂・活火山付近のビルは灰で汚れやすくなったり、鳥が多い地域では鳥のフンが付いたりすることもあります。

1-4.コケ・カビ・藻

日があたらない場所の外壁には、コケ・カビ・藻が発生しやすくなります。コケや藻はどんどん増殖していき、見た目の悪い外壁になってしまいがちです。カビは繁殖するとカビの胞子が飛び散ってしまい、ほかの場所にもカビが発生することになるでしょう。コケ・カビ・藻は甘く見がちな汚れですので、「まだ大丈夫」と放置する傾向があります。放置すればするほど頑固な汚れとなり、簡単には落とせなくなってしまうため、注意が必要です。

2.ビルの外壁を清掃する方法

ここでは、ビルの外壁を清掃する方法を解説します。

2-1.高圧洗浄機を活用する

一戸建てなら手の届く範囲内で、スポンジやブラシなどを使った清掃が可能です。しかし、ビルは外壁の範囲が広く、高層階になる可能性もあるので高圧洗浄機といった専用機器を活用することになるでしょう。高圧洗浄機とは、高圧の水を噴射して汚れを落とす洗浄機のことです。スポンジやブラシよりも広範囲を一気に掃除できるのが、大きな魅力といえるでしょう。汚れがひどい場合は、安全な洗剤を外壁に塗布し、汚れを浮かせてから高圧洗浄機を使います。

2-2.バイオ洗浄

ビルの外壁を清掃する場合、バイオ洗浄と呼ばれる方法を採用することもあります。バイオ洗浄とは、バイオの技術を利用した洗浄方法です。植物性の薬品を使用するため、通常のSLEDAIよりもカビやコケなどをキレイに落とすことができます。「薬品を使うと外壁が傷つくのでは?」と不安になりますが、バイオ洗浄は外壁を傷つきにくいメリットもあるのです。安全性の高い薬品を使用しますが、念のために確認しておいたほうがいいでしょう。なお、唯一のデメリットは、通常の高圧洗浄よりも費用が高くなってしまう点です。

2-3.ゴンドラや簡易ブランコを使用する

ビルの外壁清掃は業者に依頼するケースがほとんどです。素人では無理があるため、業者に依頼し、ゴンドラや簡易ブランコを活用しながら外壁に付いた汚れを除去します。足場を設置することもありますが、ビル間のスペースが狭い場合は簡易ブランコを採用することになるでしょう。業者によって方法が異なるため、どの方法で外壁を清掃するのか確認してください。できれば、さまざまな方法に対応している業者を選ぶといいでしょう。

2-4.清掃前の外壁調査が大事

ビルの外壁をキレイにするだけでなく、劣化箇所を見つけた際は補修工事が必要になります。たとえば、外壁にひび割れが起きている場合、そのまま高圧洗浄機を使ってしまうと状態が悪化することになるでしょう。ひび割れから水が浸入し、雨漏りに発展する恐れがあるので注意しなければなりません。劣化箇所や不具合を見逃さないためにも、清掃前の外壁調査が大切なポイントになります。

3.外壁清掃を業者に依頼するメリット

ここでは、外壁清掃を業者に依頼するメリットを解説します。

3-1.スピーディーに終わらせることができる

業者に外壁清掃を依頼する大きなメリットは、スピーディーに終わらせることができる点です。前述したように、ビルの外壁は範囲がとても広いので、清掃に時間がかかってしまいます。自分たちで外壁に付いた汚れを落とすのは、大変な作業ですし、危険が伴うでしょう。素人が清掃をするよりも業者に依頼したほうが、スピーディーかつ的確に汚れを落とすことができます。

3-2.頑固な汚れも除去できる

外壁にこびりついた頑固な汚れも、業者に依頼すれば難なく除去できるでしょう。業者によって使用する洗剤は異なりますが、実績のあるところほど汚れに合った洗剤を選びます。たとえば、汚れがひどいときは洗浄力が高い酸性・アルカリ性洗剤を使ったり、一般的な汚れなら環境にやさしい中性洗剤を使ったりするなどです。また、業者の中には、外壁素材を傷めない特殊な洗剤を使っているところもあります。どのような汚れが付いているのか確認した上で、その汚れに合った洗剤を使って清掃できるのは、業者に依頼するメリットといえるでしょう。

3-3.ケガのリスクが回避できる

清掃する範囲が狭ければ、自分たちで外壁の清掃を行っても大丈夫と思っていませんか? できるだけ、費用を抑えるために自分たちで清掃を行うケースもありますが、無理は禁物です。一戸建ての外壁を清掃する際も、ハシゴや屋根から転び落ちてしまい、大ケガをしたケースがあります。足元が不安定な状態での作業は大ケガにつながるリスクが高いため、自分たちで作業をするのではなく、慣れている業者に依頼したほうがいいでしょう。ケガのリスクを回避するためにも、業者に外壁の清掃を依頼してください。

3-4.劣化箇所も修繕できる

外壁の状態は、素人が確認できない箇所に劣化症状が見られたり、下地が痛んでいたりする可能性があります。業者に依頼することで自分たちでは発見できない劣化箇所が見つかり、修繕できるというメリットがあるのです。前述したように、外壁の劣化症状を放置するほど、どんどん悪化してしまいます。悪化すれば修繕範囲が広がるのはもちろん、費用も高くなってしまうでしょう。早めに劣化箇所を修繕するためにも、業者に依頼するのが1番です。

3-5.業者選びのポイントが大事!

外壁業者のメリットを最大限に生かすためには、業者選びのポイントがとても重要になります。各地にさまざまな外壁塗業者が存在しているので、どこに依頼すればいいのか悩む方は多いでしょう。そんなときは、以下のポイントに注目してください。

  • ビル外壁工事の実績があるか
  • 施工事例がホームページ等に掲載されているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 無料見積もりや無料相談を受け付けているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 口コミや評判がいいか

上記のポイントを踏まえた上で、複数の業者を比較してみてください。比較することで悪徳業者が見極めやすくなるでしょう。

3-6.外壁の清掃・工事ならオフィスチャンプへ

東京と大阪を中心に外壁工事をしているオフィスチャンプでは、無足場工法を採用しています。無足場工法とは、足場を設置せずに外壁工事を進める方法です。足場を設置しない無足場工法を用いることで、足場代が節約できます。「ビルの外壁清掃は高額な費用がかかるのでは……」と不安になっている方は、ぜひ一度ご相談ください。

4.ビルの外壁清掃に関してよくある質問

ビルの外壁清掃に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.ビルの外壁清掃にかかる費用はいくらぐらいか?
A.高圧洗浄機を使って外壁をキレイにする場合、1㎡あたり約100~300円が目安です。ビルの外壁清掃は範囲がとても広いため、数十万~数百万円かかる可能性があります。具体的な費用が知りたい方は、複数の業者に無料見積もりを依頼してください。なお、できるだけ費用を抑えるために、安い業者へ依頼するケースがよく見られます。清掃費用が極端に安い業者は悪徳業者の可能性があるので注意が必要です。

Q.優良業者の特徴は?
A.どのようにして外壁を清掃するのか、具体的に説明してくれる業者は安心して依頼できるでしょう。優良業者の多くは、無理に契約を迫ることはありません。きちんと話を聞いたり、外壁の状態をチェックしたりした上で、最適な方法を用いて外壁をキレイにします。また、業者に外壁の清掃を依頼する際は、見積書の確認が必要です。どのような作業にいくらかかるのかはもちろんのこと、追加費用が発生するケースもしっかりとチェックしておきましょう。

Q.外壁清掃の大まかな流れは?
A.大まかな流れは以下のとおりです。

  1. 業者に無料見積もりを依頼する
  2. 外壁の状態をチェックする
  3. 仮設足場工事と養生シートを設置する
  4. 高圧洗浄で外壁をキレイに掃除する
  5. 完全に乾いたら最終チェックをして完了

外壁の状態によっては、下地調整を行うこともあります。なお、優良業者は作業を始める前に、近隣へ挨拶まわりをするでしょう。事前に、挨拶を済ませておくことでトラブル回避につながります。できるだけ、丁寧な対応をしてくれる業者に依頼するのがおすすめです。

Q.ビルの外壁清掃を行うタイミング・頻度は?
A.汚れが目立ってきたり、気になる箇所を見つけたりした際は、早めに外壁調査を依頼したほうがいいでしょう。ひどい汚れにならないよう、早めに除去しておく必要があります。また、ビルの外壁清掃は1年に1回行うケースがほとんどです。半年に一度清掃をしているところもありますが、1年に1回の清掃だけでもキレイな外壁が維持できます。

Q.外壁をキレイにするメリットは?
A.見た目が美しくなることです。ビルの外壁はいわゆる「顔」になる箇所ですので、汚れが目立っている状態だと周囲や訪れる人に悪印象を与えてしまいます。特に、ビルのオーナーにとっては、外壁の見た目が悪くなるとテナントが入らなくなるので、ビルの運営に悪影響を及ぼしてしまいがちです。また、汚れを放置するほど耐久性が低下する恐れもあります。汚れがどんどんひどくなり、ひび割れやチョーキング現象など不具合が発生しやすくなるのです。ビルの外観を美しく保つのはもちろんのこと、耐久性を維持するためにも、定期的に清掃を行ってください。

まとめ

ビルの外壁には、ホコリ・コケ・藻・カビなどさまざまな汚れが付着します。雨風や紫外線の影響を受ける場所でもあるため、定期的に塗装しなければなりません。外壁の汚れを放置すればするほど、建物自体の耐久性を著しく低下させることになります。清掃範囲が広く、費用も割高になるからこそ、早めに汚れを除去することが大切です。なお、外壁工事をしているオフィスチャンプでは、無足場工法を採用しています。足場代を丸々カットできるので、費用や外壁の汚れで悩んでいる方はぜひご相談ください。

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