屋根の劣化を調べる方法は? 修繕業者を選ぶポイントも一挙公開!

「屋根が劣化するとどうなるのか?」「どこに修繕を依頼すればよいのか分からない」とお悩みではありませんか? 屋根にも寿命があり、寿命が過ぎるとさまざまな劣化症状が現れるようになります。普段、屋根の状態をじっくり見ることはなかなかないため、「いつの間にか劣化が進んでいた」ということもあるでしょう。

この記事では、屋根の劣化症状や劣化を調べる方法・修繕業者選びのポイントなどを詳しくご紹介します。

  1. 屋根が劣化することで起こる問題は?
  2. 屋根の劣化症状を紹介
  3. 屋根が劣化しているかを調べる方法
  4. 劣化した屋根はどうすればよいのか?
  5. 修繕業者を選ぶポイントと注意点
  6. 屋根の劣化に関するよくある質問

この記事を読むことで、屋根の種類ごとに起こりやすい劣化症状や、修繕業者を選ぶ際の注意点などが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.屋根が劣化することで起こる問題は?

まずは、屋根が劣化するとどのような問題を招くのかをご紹介しましょう。

1-1.見た目が悪くなる

屋根の劣化が進むと、色があせたりカビやコケ・藻などが生えたりして見た目が悪くなります。屋根は面積が広いため、建物全体の印象に大きく影響することになるでしょう。家の見た目が悪いのは、住んでいる人にとって非常に残念なことです。また、建物としての資産価値も低下してしまいます。

1-2.健康被害や事故を招く可能性がある

屋根の防水性が低下すると、雨水や湿気の影響で建物内部にもカビが生えやすくなります。住人は知らず知らずのうちにカビの胞子を吸い続け、アレルギーなどの健康被害を招く可能性があるのです。また、劣化した屋根瓦が剝がれて落下し、大きな事故を起こしてしまうことも考えられます。

1-3.大がかりな修繕が必要になる

屋根の劣化が進めば進むほど、大がかりな修繕工事が必要になります。建物内部にまで影響が及んでいると下地の補修なども必要になるため、工期が長くなり費用藻高額になるでしょう。大がかりな工事が必要になる前に対処すべきです。

2.屋根の劣化症状を紹介

屋根の劣化症状にはどのようなものがあるのかをご紹介しましょう。

2-1.今すぐ修繕が必要な劣化症状

瓦屋根の場合、瓦の劣化を放置するとずれたり強風で飛んでいったりしてしまう可能性があります。そのため、瓦にひび割れを見つけたらすぐに修繕する必要があるでしょう。そのほかにも、スレート屋根や金属屋根のてっぺんにある練板金の浮きや釘抜けなども、放置すると危険です。今すぐ修繕を依頼してください。

2-2.修繕を検討すべき劣化症状

今すぐというわけではありませんが、できるだけ早めに修繕を検討すべきなのは、カビやコケ・藻などが発生している場合です。塗膜が劣化して防水性が低下している証拠なので、放置すると雨漏りを起こしてしまいます。瓦屋根の場合は、防水性が低下すると瓦の反りや割れが発生するため、注意して観察しましょう。

2-3.すぐに修繕する必要のない劣化症状

屋根が色あせを起こしている程度であれば、今すぐ修繕する必要はありません。ただし、塗膜の劣化が始まっているサインではあります。修繕を検討すべきか業者に相談してみるとよいでしょう。

3.屋根が劣化しているかを調べる方法

屋根が劣化しているかどうかを調べるには、どのような方法があるのでしょうか。

3-1.2階の窓から1階部分の屋根を確認する

家が2階建ての場合は、2階の窓から1階部分の屋根を確認することが可能です。2階の屋根を確認することはできませんが、1階部分の屋根が劣化していれば2階の屋根にも同様の症状が起こっていることが予想できるでしょう。窓から身を乗り出すと危険なため、見えにくい場合は望遠鏡などを使うことをおすすめします。

3-2.家から少し離れて望遠鏡で確認する

家の外に出て、家から少し離れた場所から望遠鏡で観察する方法もあります。細かい部分は見えにくいため、小さな劣化症状は見つけることができないでしょう。しかし、何らかの異変が起きていれば見える可能性はあります。

3-3.業者に依頼する

自分で屋根の劣化を確認するのが難しい場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。屋根の修理業者や塗装業者・リフォーム業者などに依頼することが可能です。業者による屋根の点検方法には、直接屋根に上って行う方法と、高所カメラやドローンを使った方法があります。どのような方法で点検するのか、事前に確認するとよいでしょう。

4.劣化した屋根はどうすればよいのか?

劣化した屋根の対処法について詳しくご紹介しましょう。

4-1.塗装

塗膜の剝がれや色あせなどの症状には、屋根塗装が行われます。塗料を塗り直すことで防水性も向上するため、屋根材の寿命を延ばすことにつながるでしょう。手順としては、屋根表面の汚れを高圧洗浄で洗い流し、下塗り・中塗り・上塗りというように3回重ね塗りをします。

4-2.部分補修

劣化している箇所が数か所の場合は、部分補修で対応できることもあります。屋根材を剝がして問題のある部分を補修し、元に戻す方法です。基本的に既存の屋根材を再利用することになるため、費用は安く済む場合が多くなっています。

4-3.カバー工事

既存の屋根材をそのまま残し、上から新しい屋根材を重ねるのがカバー工事です。既存の屋根材を撤去する必要がないため、その分の手間や経費を抑えることができます。部分補修では対応できない場合に採用されることが多いでしょう。

4-4.葺き替え工事

葺き替え工事とは、既存の屋根材を撤去して新しい屋根材を施工する方法です。雨漏りが発生するほど屋根の劣化が進んだ場合は、葺き替え工事が必要になることが多いでしょう。屋根材の撤去・処分に費用がかかるため、カバー工事より高額になります。

5.修繕業者を選ぶポイントと注意点

屋根の修繕業者を選ぶ際のポイントや知っておきたい注意点をご紹介しましょう。

5-1.業者選びのチェックポイントは?

修繕業者を選ぶ際は、以下のポイントをチェックするとよいでしょう。

  • 豊富な実績があるか
  • 無料相談や無料見積もりを受け付けているか
  • 屋根点検をきちんと行っているか
  • 見積書に内訳が詳しく記載されているか
  • 保証やアフターフォローの内容は充実しているか

5-2.大まかな相場を把握しよう

屋根の修繕工事にかかる費用は、業者によって差があります。そのため、事前に大まかな相場を把握しておくのがおすすめです。複数の業者に無料見積もりを依頼し、内容を比較しておきましょう。

5-3.悪徳業者の手口を知っておく

悪質な修繕業者がよくやる手口を知っておくことも大切です。特に、突然訪問してきて不安をあおり、工事をすすめてくる業者や、大幅な値引きをしてくる業者などは注意したほうがよいでしょう。高額な料金をだまし取られたり手抜き工事をされたりする恐れがあります。

6.屋根の劣化に関するよくある質問

「屋根の劣化について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.屋根が劣化する原因にはどのようなものがありますか?
A.経年劣化や台風などの自然災害が主な原因です。

Q.屋根の塗り替えは何年ごとにすべきでしょうか?
A.塗料の種類によって耐用年数は異なりますが、目安は10年ごとといわれています。その前に劣化が進み、塗り替えが必要になる場合もあるので注意が必要です。

Q.屋根の劣化状況を確認すべきタイミングを教えてください。
A.台風が去った後や猛暑日・寒い日が続いた後などに確認するとよいでしょう。

Q.耐用年数が長い屋根材は何ですか?
A.最も耐用年数が長いのは瓦屋根で50~100年といわれています。

Q.屋根の葺き替え工事には何日くらいかかるのでしょうか?
A.家の大きさにもよりますが、1週間程度が目安です。

まとめ

屋根の劣化状況を調べる方法や、劣化した屋根の修繕方法などを詳しくご紹介しました。屋根の劣化を放置すると建物全体にも悪影響が及びます。どんな屋根材を使っていても定期的な点検やメンテナンスは必要になるということを覚えておきましょう。

工事費の大半を占めていた足場代をカット!工事費の大半を占めていた足場代をカット!