外壁塗装の色選びを成功させるポイント〜失敗例や失敗の原因を知ろう〜

外壁塗装の色を選ぶ際、「どんな色を選べばいいのか?」「色選びで失敗したくないけど……」と外壁塗装で悩んでいる方は多いでしょう。色は周囲にある建物との調和や雰囲気にも影響するポイントです。だからこそ、色選びに失敗しないように、事前に色選びを成功させるポイントを知ることが大切でしょう。

本記事では、外壁塗装の人気色や色選びで押さえておきたいポイントなどを解説します。

  1. 外壁塗装の色選びで起こる失敗例
  2. 色選びの失敗を引き起こす原因は?
  3. 外壁塗装の色選びを成功させるポイント
  4. 外壁塗装の人気色を紹介
  5. 外壁塗装の色選びに関してよくある質問

この記事を読むことで、外壁塗装の色選びで起こる失敗例や原因なども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.外壁塗装の色選びで起こる失敗例

最初に、外壁塗装の色選びで起こる失敗例をチェックしておきましょう。

1-1.イメージしていた色と違った

外壁塗装の色選びでよくある失敗例が、イメージしていた色と違うというケースです。1番多い失敗例といっても過言ではありません。カタログで選んだ色と、実際に塗装された仕上がりを見てみると違う色だったという失敗例は頻繁に起きています。カタログと外壁塗装の完成で色が異なるのは、周囲の雰囲気や環境が大きく影響しているからです。また、太陽の光にあたったり、曇り空だったりと、天気によっても色の見方が大きく異なります。

1-2.玄関のドアや屋根の色と合わなかった

外壁単体で見るときれいな色をしていても、玄関のドアや屋根の色と組み合わせると変な外壁になってしまったというケースもよくある失敗例です。外壁の色は、周囲の環境だけでなく、屋根や玄関のドアなどのエクステリアも配慮しなければなりません。全体をイメージして色を選ばなければ、どこか違和感を覚える建物になってしまうでしょう。

1-3.汚れが目立ってきた

汚れが目立つ色だった・数年しか経(た)っていないのに汚れが目立ってきたなどの失敗例もあります。外壁塗料の耐用年数は種類によって異なりますが、およそ10年前後といわれているため、数年での劣化はかなり早いといえるでしょう。塗装の色には汚れやすい・汚れにくい特徴があり、そのことを知らずに色の好みだけで決めてしまうと、汚れが目立ってきたという失敗で終わってしまいます。

1-4.業者の施工ミスで塗装ムラができていた

外壁塗装業者の施工ミスによって、塗装ムラができていたり、色がきれいに塗られていなかったりする失敗例もあります。色ムラが発生してしまう原因はさまざまですが、主に、施工業者の不慣れな作業が関係しているでしょう。たとえば、施工経験や知識のない悪徳業者に依頼した結果、色ムラがひどく再工事をほかの業者に依頼したというケースもあります。再工事を依頼すると、その分の費用もかかるので気をつけなければなりません。

2.色選びの失敗を引き起こす原因は?

それでは、なぜ色選びの失敗が起こるのでしょうか。主な原因をいくつか紹介します。

2-1.カタログだけで色を決める

色選びで失敗するのは、カタログだけで色を決めるからです。前述したように、カタログの色や色見本と実際に施工したときの色は大きく異なります。周囲の環境や建物のまわりにあるもので色の見方が変わるだけでなく、面積効果も関係しているからです。面積効果とは色の錯覚の1つであり、同じ色であっても小さな面積で見た場合と大きな面積で見た場合とで色が異なる現象のことを指しています。この面積効果によって、明るい色は面積が広くなるほど明るく鮮やかに、暗い色は面積が広くなるほど黒くくすんで見えてしまうのです。

2-2.建物全体をイメージしない

外壁塗装の色を選ぶ際は、建物全体をイメージすることが大切です。外壁単体で色を選んでしまうと、玄関のドアやサッシ・屋根などの色と合わなくなってしまいます。色選びで失敗するのは、建物全体や周辺の雰囲気をイメージして選んでいないのが原因でもあるのです。特に、屋根は面積が広いので、外壁とともに家全体の印象を与える部分となります。屋根を含めたエクステリアも考慮した上で外壁の色を選ぶことが大切です。

2-3.外壁塗装業者を適当に選んだ・すべてを任せた

外壁塗装業者を適当に選んだり、すべてを任せきりにしたりすることも、外壁塗装の色選びを失敗する原因の1つです。信頼できる外壁塗装業者ならいいですが、誤って悪徳業者に依頼してしまうと、すべてが台無しになってしまいます。色ムラが発生したり、近隣住民とのトラブルに発展したりするなど、さまざまな問題にもつながるでしょう。たとえ、信頼できる塗装業者だとしても、入念な打ち合わせが必要です。

3.外壁塗装の色選びを成功させるポイント

ここでは、外壁塗装の色選びを成功させるポイントについて解説します。

3-1.近隣の家や街並みを確認してから選ぶ

外壁塗装の色選びを失敗しないポイントとして、近隣の家や街並みを確認することが大切です。つい自分の家のことだけ目を向けてしまいがちですが、違和感がないように調和の取れた色にする必要があります。そのためには、道路お向かい側にある三軒の家・両隣の家の色を確認することが重要です。また、じっくり散歩して街並みがどのような雰囲気なのかもチェックしておくと、調和の取れた色を選ぶことができるでしょう。

3-2.実際に施工された現場を見せてもらう

カタログだけで色を選ぶことがないように、実際に希望する塗料を塗った現場を見せてもらいましょう。ほとんどの優良業者は、お願いすれば現場を見せてくれます。色見本やメーカーのカタログ本でチェックするのもいいですが、実際に施工された現場を見たほうがイメージが湧きやすくなりますし、失敗を未然に防ぐことができるでしょう。もし、現場を見せてほしいと伝えても見せてくれない業者は、悪徳業者かもしれません。実績にやましいことがある証拠なので、拒否する業者には依頼しないようにしましょう。

3-3.落ち着いた色を選ぶ

派手な色や個性的な色を好む方もいると思いますが、落ち着いた色を選んだほうが失敗のリスクを避けることができます。落ち着いた色は周囲の風景に難なく溶け込みますし、悪目立ちすることはありません。自然の色よりも目立たない色にしたり、自然を引き立たせる色を選んだりしましょう。また、どのような外壁にしたいのか・どのような雰囲気に仕上げたいのか、具体的な要望を施工業者に伝えることも大切なポイントです。

3-4.塗装工事中に見え方を確認する

工事が始まってからでも、失敗を未然に防ぐためにチェックしておきたいポイントがあります。それは、中塗りの段階で色の見え方を確認することです。基本的に、外壁塗装工事は下塗り→中塗り→上塗りの3段階に分けて塗装を行います。ちょうど真ん中の段階となる中塗りのタイミングで、外壁の色を確認しましょう。中塗りで色が気に入らなかった場合は、上塗りの塗料をほかの色に変えてもらうことができます。早めにチェックしたほうが、後になって変更するよりも手間と時間を省けるのです。

4.外壁塗装の人気色を紹介

ここでは、外壁塗装で人気のある色をいくつか紹介します。ぜひ参考にしてください。

4-1.落ち着いた印象を与えるベージュ系

外壁塗装の色で最も流行しているのが、ベージュ系です。ベージュ系はどのような雰囲気にも溶け込むことができる色で、落ち着いた印象を与えることができます。シンプルな色合いなので、ほかの色と合わせやすいのはもちろん、周囲の家から浮く心配もありません。多くの建物でベージュ系が外壁に選ばれているのも、無難さが魅力だからでしょう。どの色にすべきか悩んでいる方は、ベージュ系がおすすめです。

4-2.汚れが目立ちにくいグレー系

ベージュ系に続いて人気があるのが、グレー系です。白と黒の中間にあたる色で、汚れが目立ちにくいというメリットがあります。最も人気が高いベージュ系は温かみがありますが、グレー系はクールな印象を与えるのも大きな魅力といえるでしょう。ほかの色との組み合わせによっては、グレー以外の色を引き立たせることも可能です。外壁の汚れが気になる方は、ベージュ系よりもグレー系をおすすめします。

4-3.大人な雰囲気をもつ茶系

住宅街でもよく見かける茶系は、レンガ調タイルやサイディングなどタイル張り風の家が増加するとともに流行した色です。茶系は土や木などの自然を感じさせる色として人気があり、落ち着きと大人な雰囲気を醸し出すことができると今でも使われています。茶系といっても濃い色から薄い色までたくさんの種類があるため、どのような色にしたいのかしっかりと打ち合わせで確認することが大切です。

4-4.清潔感があるホワイト系

ホワイト系の外壁は、清潔感があり、オシャレな印象を与えることができる色です。ガーデニングが趣味の人にとって、ホワイト系の外壁にすると鮮やかな花や植木の緑がより映えるでしょう。また、ホワイト系の外壁は家を広く見せる効果もあり、和風と洋風どちらの建物にも合わせやすいです。けれども、コケやカビなどの汚れが目立ちやすいデメリットがあります。定期的な洗浄やメンテナンスが必要になるでしょう。

4-5.スタイリッシュでオシャレな黒

ガルバリウム鋼板の壁材でよく使われる色が黒です。クールでスタイリッシュな雰囲気はもちろん、重厚感のある雰囲気を醸し出すことができるでしょう。けれども、黒は熱を吸収しやすい色となるため、外壁の温度をあげてしまうのがデメリットです。夏場になると表面温度が70℃まであがる恐れがあるので、黒を選ぶ場合は遮熱・断熱材の併用を検討したほうがいいでしょう。

5.外壁塗装の色選びに関してよくある質問

外壁塗装の色選びに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.色あせしにくい色は?
A.色あせしにくい色は青色です。逆に、色あせしやすい色は赤や紫色となります。赤や紫といった色は、紫外線の影響を受けやすい傾向があるため、一般的な建物でも使われているのを見かけません。太陽の光は非常に強く、長時間さらされるほど塗料もボロボロになってしまいます。できれば、色あせしにくい・影響を受けにくい色を選びましょう。

Q.家の付帯部は何色にすべきか?
A.破風板・軒天・鼻隠しなど外壁や屋根以外の部分を付帯部といいます。付帯部の塗装にも配慮して外壁の色を選ばないと、統一感を失ってしまうので注意が必要です。できれば、軒下や軒天井といわれる軒天は白か薄めの色、雨どいはサッシか外壁と同じ色、庇(ひさし)は屋根と同じ色にしましょう。また、雨戸はサッシと同じ色、破風板や鼻隠しは屋根に合わせるのがベストです。

Q.色見本で選ぶ際の注意点は?
A.色見本でチェックする場合は、太陽光に必ずあてて確認してください。基本的に、外壁は紫外線や雨風にさらされることになるため、太陽光をあててどのような色に見えるのか確認しなければなりません。部屋の蛍光灯で確認することが多いと思いますが、色見本は太陽光にあてて色の見方をチェックしましょう。

Q.ツートンカラー・マルチカラーとは?
A.建物の上下やでこぼこにより色を塗り分ける方法をツートンカラー、サイディング材のデザインによるでこぼこに合わせて色を塗り分ける方法をマルチカラーといいます。どちらもデザイン性に優れた仕上がりになるのが特徴です。海外の建物のような雰囲気にしたい・ブリティッシュ風やプロバンス風に仕上げたい方におすすめします。

Q.塗装業者選びのポイントは?
A.塗装業者選びで悩んだ際は、以下のポイントを参考にしてください。

  • 外壁塗装の実績があるか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 色選びのアドバイスをしてくれるか
  • 無料相談や無料見積もりを行っているか
  • ホームページ等に施工事例が記載されているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 実際に依頼した人の評判や口コミがいいか

外壁塗装リフォームを行っているオフィスチャンプでは、無料相談を受けつけています。悩んでいる方は、ぜひ1度お問い合わせください。

まとめ

色見本やカタログだけで決めた・工事中確認しなかった・悪徳業者に依頼してしまったなど、外壁塗装の色選びで失敗する原因はたくさんあります。なぜ失敗してしまうのか原因を把握しておけば、失敗を未然に回避できるでしょう。できれば、カタログだけで選ばず、実際に希望する色を施工した建物を見せてもらってください。また、外壁塗装リフォームの実績がある業者に依頼するのも大切なポイントです。

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