フッ素樹脂塗料による外壁塗装とは? メリット・デメリットも詳しく!

「フッ素樹脂塗料による外壁塗装には、どんなメリットやデメリットがあるのだろう」「フッ素樹脂塗料による外壁塗装はどこに依頼すればよいのか」とお考えでしょうか? 外壁塗装用の塗料でも、フッ素樹脂塗料は耐用年数が長いことで知られています。しかし、そのほかにどんな特徴があるのか、外壁塗装に使用する際の注意点は何かなどよく分からないこともあるでしょう。

そこで今回は、フッ素樹脂塗料による外壁塗装について詳しくご紹介します。

  1. フッ素樹脂塗料とは?
  2. フッ素樹脂塗料を外壁塗装に使用するメリット
  3. フッ素樹脂塗料を外壁塗装に使用するデメリット
  4. フッ素樹脂塗料を外壁塗装に使用する際の注意点
  5. フッ素樹脂塗料による外壁塗装を依頼する方法は?
  6. フッ素樹脂塗料による外壁塗装でよくある質問

この記事を読むことで、フッ素樹樹脂塗料による外壁塗装のポイントがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。

1.フッ素樹脂塗料とは?

最初に、フッ素樹脂塗料とはどんなものか見ていきましょう。

1-1.主成分にフッ素樹脂を使用している

フッ素樹脂塗料とは、主成分にフッ素樹脂を使用した塗料で、高性能・高機能な塗料として知られています。外壁塗装などの仕上がりや機能性を重視するときに選ぶことが多く、実際に有名な大型施設や大型ビルなどに採用されている塗料です。ただし、一般住宅用としての使用例は、ウレタン塗料やシリコン塗料などに比べると少なくなっています。

1-2.3F系フッ素樹脂塗料と4F系フッ素樹脂塗料がある

フッ素樹脂塗料には、3F系フッ素樹脂塗料と4F系フッ素樹脂塗料があります。詳しくは、以下をご覧ください。

  • 3F系フッ素樹脂塗料:以前からあるタイプで塩素原子を含むんでいる
  • 4F系フッ素樹脂塗料:塩素原子の変わりにフッ素元素を含み、3F系フッ素樹脂塗料より紫外線に強い

2.フッ素樹脂塗料を外壁塗装に使用するメリット

フッ素樹脂塗料を外壁塗装に使用するメリットを詳しくご紹介します。

2-1.耐用年数が長い

フッ素樹脂塗料のメリットは、耐用年数が長いことです。フッ素樹脂塗料の耐用年数は、15~20年程度で、一般的な塗料と比較して約1,5~2倍長持ちします。そのため、長期間塗り替えの手間がかからないのがメリットです。長い目で見れば、初期費用が多少高く付いてもコストパフォーマンスに優れているといえます。

2-2.対候性が高い

対候性が高いことも、フッ素樹脂塗料のメリットといえます。冬場に厳しい寒さを迎える地域や夏場に猛暑となる地域でも、塗膜の劣化が少なく外壁の美しさを保つことが可能です。日本中で記録的な猛暑となることが増えた今、フッ素樹脂塗料の対候性の高さが見直されています。

2-3.防水性が高い

フッ素樹脂塗料は、防水性が高いこともメリットです。多少の雨ならはじいてしまうので、外壁材に浸水する心配がなく、雨もりの予防効果も期待できます。もちろん、フッ素樹脂塗料で塗装しただけで完全に防水できるわけではなく、想定以上の雨量があれば浸水することもあるでしょう。また、塗膜がひび割れていれば、ひび割れ部分から浸水してしまうこともあります。しかし、フッ素樹脂塗料で塗装しておけば、そのほかの塗料を使用した場合よりも雨もりの心配が少なくなるのも事実です。

2-4.汚れが落ちやすく手入れしやすい

汚れが落ちやすくて手入れしやすいことも、フッ素樹脂塗料の大きなメリットです。土ボコリや花粉などで汚れた場合でも水をかけるだけで落ちるため、外壁の清掃を簡単に済ませることができます。また、掃除ブラシなどで強くこすらずに清掃でできることで、外壁を長期間美しく維持できる点もポイントです。

2-5.カビや藻(も)が生えにくい

フッ素樹脂塗料は、カビや藻が生えにくいのも大きなメリットです。カビや藻が生えると外壁がくすんで見えて不衛生な印象を与えることがあります。特に薄い色の外壁はカビや藻が目立ちやすいので、注意しましょう。また、湿気がちな場所や日影になりやすい場所などもカビや藻の温床になりやすいので、フッ素樹脂塗料の使用をおすすめします。

2-6.ツヤがある仕上がりになる

フッ素樹脂塗料は、ツヤのある仕上がりになるのも大きな特徴です。外壁塗装でツヤや高級感のある仕上がりを手に入れたい人は、フッ素樹脂塗料による塗装をおすすめします。また、ダークカラーの塗料でも、ツヤがある仕上がりになると軽やかさを加えることができるので検討してみるとよいでしょう。

3.フッ素樹脂塗料を外壁塗装に使用するデメリット

フッ素樹脂塗料を外壁塗装に使用するデメリットを詳しく見ていきましょう。

3-1.塗料の価格が高い

フッ素樹脂塗料は、価格が高いことがデメリットです。一般的な塗料と比較して、1.5~2倍程度の価格になります。そのため、塗装の初期費用を抑えたい場合には向きません。耐用年数が長いことから、長い目で見ればコストパフォーマンスに優れるのは事実です。しかし、短期間で外壁塗装を塗り替えたい場合などにはおすすめしません。

3-2.高い塗装技術が必要

フッ素樹脂塗料で外壁塗装するには、高い技術力が必要になります。そのため、フッ素樹脂塗料での外壁塗装を依頼するなら、技術力の高い業者を探すことが大前提になるでしょう。技術力がない業者に依頼すると仕上がりが悪く、フッ素樹脂塗料本来のメリットを感じることができません。価格が高い塗料なのに、すぐに補修が必要になればさらに出費がかさんでしまいます。

3-3.塗膜が割れやすい

塗膜が割れやすいのも、フッ素樹脂塗料のデメリットです。フッ素樹脂塗料の塗膜には柔軟性がないため、細かなひび割れが発生しやすくなります。フッ素樹脂塗料の塗膜割れを防ぐためにも、技術力の低い業者に依頼したり、コストダウンのために適当な下地剤と組み合わせたりすることは禁物です。

3-4.ツヤなし仕上げが難しい

フッ素樹脂塗料はツヤのある美しい仕上がりが特徴ですが、ツヤなし仕上げを望む人にはデメリットにもなります。ツヤを抑えた仕上がりにすることは可能ですが、完全に消すことはできません。完全なツヤ消し状態を望む場合は、フッ素樹脂塗料以外の塗料を選ぶことをおすすめします。

3-5.既存の塗装に際に上塗りしにくい

既存の塗装に上塗りしにくいのも、フッ素樹脂塗料のデメリットといえるでしょう。特に、現在弾性塗料を使用している場合は相性が悪く、フッ素樹脂塗料の塗膜がひび割れしやすくなるので注意しましょう。フッ素樹脂塗料で外壁塗装する場合は、現在の塗装を完全にはがし、相性のよい下地材と組み合わせて使用することがポイントです。

4.フッ素樹脂塗料を外壁塗装に使用する際の注意点

フッ素樹脂塗料を外壁塗装に使用する際の注意点を見ていきましょう。

4-1.グレードの高い塗料を選ぶ

フッ素樹脂塗料は、グレードの高い塗料を選ぶようにしましょう。グレードが高い塗料は、総じて価格も高くなることも事実です。しかし、機能性の高さや発色のよさなど多くのメリットがあり、満足度の高い仕上がりが実現できます。なお、業者によって価格設定が異なるため、単に価格が高いだけで選ぶと、価格の割にはグレードが低くて失敗することがあるので注意してください。

4-2.工期を長めに見積もっておく

フッ素樹脂塗料で外壁塗装するときは、工期を長めに見積もっておきましょう。フッ素樹脂塗料のメリットを十分に引き出すには、工程ごとに丁寧な作業が必要になります。特に理由もなく業者に急ぎで依頼すると、塗料の乾燥不足や、塗りムラなどが発生しやすくなるので気を付けましょう。また、雨天は作業できないことを考えても、工期に余裕を見ておくことが大切です。

5.フッ素樹脂塗料による外壁塗装を依頼する方法は?

フッ素樹脂塗料による外壁塗装は、信頼できる業者に依頼しましょう。

5-1.信頼できる業者の選び方

フッ素樹脂塗料による外壁塗装は、以下のポイントを参考に信頼できる業者に依頼することが大切です。

  • フッ素樹脂塗料による外壁塗装の実績が豊富
  • 高い技術力・丁寧な作業・高品質な仕上がりで定評がある
  • 現地視察および見積もりは無料
  • リーズナブルで分かりやすい料金システム
  • 希望の工期に合わせてくれる
  • スタッフが親切で顧客からの評判も上々
  • 手厚い保証やアフターサービスを受けられる

なお、当オフィスチャンプでも、フッ素樹脂塗料による外壁塗装で多数の実績があります。まずは、お気軽にお問い合わせください。

5-2.フッ素樹脂塗料での外壁塗装を依頼する流れ

フッ素樹脂塗料での外壁塗装を依頼する流れは、以下のとおりです。

  1. 信頼できる業者を選ぶ
  2. 業者にフッ素樹脂塗料による塗装について相談し、現地視察と見積もりを依頼する
  3. 業者が現地視察後、依頼者の希望を考慮して見積もりを作成する
  4. 業者から見積もりが届いたら内容をチェックする
  5. 見積もりの内容に問題がない場合は、正式に契約する
  6. 指定日時に業者がやってきてフッ素樹脂塗料による塗装作業に入る
  7. すべての工程が終了したら、業者と依頼者で仕上がりを確認して完了

5-3.フッ素樹脂塗料で外壁塗装する場合の費用目安

フッ素樹脂塗料で外壁塗装した場合の費用目安は、1㎡に付き3,500~4,800円程度になります。たとえば、30坪の建物で外壁の面積が130㎡の場合は、455,000~624,000円程度です。実際には、外壁の状態・塗装方法・塗料のグレードなどさまざまな条件によって金額が異なります。より正確な費用目安を知りたいときは、業者からの見積もりを確認してください。

6.フッ素樹脂塗料による外壁塗装でよくある質問

最後に、フッ素樹脂塗料による外壁塗装に関する質問に回答します。それぞれ役立ててください。

Q.外壁以外でフッ素樹脂塗料による塗装がおすすめの場所は?
A.屋根です。屋根は、外壁以上に紫外線や風雨にさらされているため、塗装の劣化が早く進む場所になります。したがって、高機能・高性能なフッ素樹脂塗料のメリットを活用することが可能です。

Q.フッ素樹脂塗料を使用すれば清掃しなくても大丈夫?
A.いいえ。フッ素樹脂塗料を使用しても、まったく汚れが付かないわけではありません。特に台風や大雨の後、花粉が大量に飛ぶ季節などは、簡単にでも水をかけて流しておくとよいでしょう。

Q.フッ素樹脂塗料の寿命が近づくとどんな症状が出る?
A.以下を参考にしてください。

  • 色あせが目立つ
  • 塗膜にひび割れが発生する
  • 雨が降るとシミが残る
  • 清掃しても汚れが落ちにくい

高機能なフッ素樹脂塗料も、経年などの理由で徐々に劣化します。上記のような症状が出たら、早めに塗り替えることがおすすめです。

Q.フッ素樹脂塗料とそのほかの塗料を混ぜて塗装してもよい?
A.意味がないのでやめましょう。そのほかの塗料と混ぜても機能性が向上することがないほか、フッ素樹脂塗料本来のメリットも打ち消してしまいます。当然ながら仕上がりも悪くなるので、よいことはありません。

Q.フッ素樹脂塗料による外壁塗装費用を安くする方法は?
A.無足場工法を採用している業者に依頼すると、足場代が不要になり工事費用を安くすることができます。当オフィスチャンプでも、無足場工法による塗装実績が多数あり、高品質な塗装をリーズナブルな費用で行うことが可能です。ぜひ、ご検討ください。

まとめ

今回は、フッ素樹脂塗料による外壁塗装について詳しく解説しました。フッ素樹脂塗料は、耐久性や対候性が高いなど、とても高機能な塗料です。また、初期費用は高く付きますが、耐用年数の長さを考えれば、コストパフォーマンスに優れているともいえるでしょう。なお、フッ素樹脂塗料のメリットを十分に引き出すには、高い技術力を持った業者に外壁塗装を依頼することが大切です。この記事を参考にして技術力の高さなど、さまざまなポイントをチェックし、信頼できると判断した業者に依頼するとよいでしょう。

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