
マンションの外壁塗装に使える助成金は? 申請する方法や注意点も
マンションの外壁塗装は塗装の範囲が広いため、一戸建てよりも塗装費用が高額になります。そこで、少しでも塗装費用を抑えたい方は助成金の活用をおすすめしますが、助成金とは何なのか、どのようにすれば使えるのかなど、マンションの外壁塗装における助成金で悩んでいる方は多いでしょう。
そこで、本記事では、マンションの外壁塗装に使える助成金について詳しく説明します。
この記事を読むことで、マンションの外壁塗装における助成金の申請方法や注意点も分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。
1.マンションの外壁塗装に使える助成金は?
最初に、マンションの外壁塗装に使える助成金をチェックしておきましょう。
1-1.マンションの外壁塗装費用が軽減できる
そもそも、助成金とはどのようなものなのでしょうか。マンションの外壁塗装は一戸建てよりも高額になりがちです。数十年に1回とはいえ、一度の外壁塗装で数百万円以上はかかるでしょう。そこで、少しでもマンションの外壁塗装費用を削減するために用意されているのが、助成金です。助成金は各地方自治体が設けており、お住まいの地域によって内容や条件が異なります。全国で統一されているわけではないので、まずは自治体のホームページを確認してください。
1-2.推奨されている省エネ対策
自治体によって助成金の内容や条件は異なりますが、省エネ対策の外壁塗装であることが条件として挙げられているところが多いようです。外壁塗装における省エネ対策としては、断熱を目的とした断熱改修などがあります。最近は、性能がプラスされた塗料が増えていることもあり、環境保全のために省エネ対策用の塗料を推奨している自治体が多くなってきているのです。断熱性能・遮熱性能がある塗料を使うことで、助成金が利用できるでしょう。そのほか、太陽光発電システムの設置など、省エネ対策を目的とした工事が助成金の対象となっています。
1-3.中小企業向けのものが多い
外壁塗装における助成金には、中小企業向けのものが多いようです。たとえば、さいたま市の場合、「スマートホーム推進 創って減らす機器設置補助金」などの省エネルギー対策工事に対する補助金制度があります。そのほか、東京都23区中心の「省エネリフォーム」「ヒートアイランド現象防止」など、地球温暖化対策としての助成金も設けられているのです。
1-4.屋根塗装にも助成金がある
マンションの外壁塗装だけでなく、屋根塗装でも助成金があることをご存じでしょうか。マンションといった大規模工事の場合、外壁だけでなく屋根も塗装を行うケースがほとんどです。その場合、外壁・屋根塗装の助成金を利用すると費用がお得になるでしょう。たとえば、屋根・屋上における高反射率塗料を使用した工事を対象に、助成金が利用できるところもあります。「国内の第三者機関における日射反射率が50%以上」など条件が細かく決まっていますが、条件さえクリアすれば助成金が利用できるはずです。
2.助成金を申請する方法
ここでは、助成金を申請する方法について詳しく説明します。
2-1.工事着手前の申請が必要
基本的に、助成金の申請は、工事着手前の申請となります。着工後に助成金を利用してくても、申請はできないので注意しなければなりません。よって、外壁塗装工事を始める前に、どのような助成金が利用できるのか、自治体のホームページをチェックしておく必要があります。また、申請がとおるにも時間がかかる可能性もあるため、余裕を持って工事スケジュールを立てておいたほうがいいでしょう。
2-2.申請者は理事会の代表者
外壁塗装の助成金を申請する場合、誰が行えばいいのか悩みますよね。自治体によって異なりますが、ほとんどが「対象となる建物の所有者または区分所有者」です。マンション全体の改修工事や外壁塗装を行う際は、維持・管理を先導して行っている理事会の代表者が申請者になるでしょう。
2-3.申請に必要な書類
助成金を申請するためには、見積書などの必要な書類を用意しておかなければなりません。必要な書類が用意できなければ、申請不可になるので事前に確認しておく必要があります。まずは、助成金の対象条件を自治体のホームページ等でチェックし、塗装業者に見積もりを依頼しましょう。そして、申請に必要な書類を整えます。ちなみに、ほとんどの自治体では以下のような書類が必要です。
- 事業計画書
- 補助申請学の内訳表
- 工事箇所を示した図面
- 住宅地図に敷地を示したもの
- 建築確認通知書の写し
- 施工前の工事箇所写真
- 同意書
- 見積書
- 申請者が建物の所有者であることを証明できる資料など
助成金の内容によっては、必要な書類が変わる可能性もあるので必ず自治体のホームページを確認してください。分からないところがあれば、電話や窓口で尋ねましょう。
2-4.申請から受け取りまでの流れをチェック!
助成金の申請から受け取りまでの大まかな流れは、以下のとおりです。
- 自治体のホームページで助成金の対象条件を確認する
- 複数の塗装業者に無料見積もりを依頼する
- 塗装業者が決まったら、申請に必要な書類を準備し、自治体に提出する
- 塗装業者と契約→着工
- 工事完了届を自治体に提出する
- 交付額の決定・請求書の提出
- 助成金を受け取る
なお、工事後に自治体へ提出しなければならない書類は、下記を参考にしてください。
- 工事完了後の完成写真
- 工事請負契約書の写し
- 工事実施中の写真
- 領収書の写しなど
3.助成金を申請する際の注意点
ここでは、助成金を申請する際の注意点をいくつか紹介します。
3-1.給付の要件などを必ずチェックする
前述したように、マンション外壁塗装における助成金は自治体によって多種多様です。助成額・内容・条件が細かく決められている自治体もあるため、必ずホームページ等で確認してください。きちんと確認せずに申請をしてしまうと、書類不備などでもう一度申請が必要になるケースがあります。助成金は補助金と比べて審査がなく、募集期間も長いので申請しやすい点がメリットです。だからこそ、スムーズに助成金が受け取れるように、事前の確認と準備が大切になります。
3-2.早めに無料見積もりを依頼する
補助金よりも募集期間が長めではありますが、早めに複数の業者へ無料見積もりを依頼しておきましょう。最初から1社だけに絞って見積もりを取ってしまうと、悪徳業者に引っかかる恐れがあるので要注意です。複数の業者から提示された見積書を比較すれば、外壁塗装の適正価格が分かりやすくなります。また、そこで極端に費用が安い塗装業者に依頼するのもNGです。工事後で高額な費用を請求してくる恐れがあるため、適正な費用の塗装業者に依頼しましょう。
3-3.外壁塗装の必要性をチェックする
外壁塗装で助成金を利用するためには、外壁塗装の必要性を確認しておかなければなりません。前述したように、外壁塗装の助成金は、省エネ系統が多く、「外壁塗装の必要性がある」と判断できる状態であることが前提です。また、省エネ系の外壁工事は、中途半端にしてしまうと予算以上の工事費用になったり、十分な効果が発揮できなくなったりしてしまいます。せっかく助成金が利用できたのに工事費用が高額になれば意味がありません。塗料の効果が十分に発揮できなくなると、再び工事を行う必要性が出てくるでしょう。そのような失敗がないためにも、外壁塗装の必要性をチェックしておくことが大切です。
3-4.工事費は満額用意する
「助成金が得られるから」といって、工事費を後で準備しないようにしてください。助成金を受け取ることができるのは、外壁塗装工事の後です。つまり、助成金を得る前に、外壁塗装業者へ費用を支払わなければなりません。また、塗装業者に支払いを済ませることで請求書が受け取れます。塗装業者から受領する領収書は、助成金を申請するために必要な書類です。よって、工事費は満額を用意しておきましょう。
3-5.悪徳業者に要注意!
外壁塗装を行っている業者の中には、不正を働く悪徳業者が存在しているので注意が必要です。悪徳業者とのトラブルとしては「工事後に高額な追加費用を請求された」「きちんと工事されていなかった」などがよく起きています。このようなトラブルを未然に防ぐためにも、塗装業者選びのポイントをチェックしておきましょう。
- 外壁塗装の実績があるか
- 施工事例がホームページ等に掲載されているか
- スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
- 無料相談や無料見積もりを受け付けているか
- 見積書の内容が具体的に記載されているか
- 口コミや評判がいいか
上記のポイントを踏まえた上で、複数の業者を比較してみてください。なお、東京と大阪を中心に外壁工事をしているオフィスチャンプでは、地方自治体等の各行政機関や1部上場企業様などから信頼されています。さまざまな建物での塗装実績があるからこそ、その場に合わせた工事が可能です。無料相談も受け付けているので、マンションの外壁塗装でお悩みの方はぜひ一度お問い合わせください。
4.マンションの外壁塗装と助成金に関してよくある質問
マンションの外壁塗装と助成金に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.助成金と補助金の違いは?
A.助成金は条件を満たしている人に限り、誰でも受け取ることができる資金です。一方、補助金は申請時に審査が必要となり、通過した人だけが受け取れる資金となります。つまり、助成金と補助金の大きな違いは、審査があるか否かです。どちらとも、資金を返す必要はありませんが、補助金のほうがハードルは高いといえるでしょう。
Q.複数の助成金を組み合わせることはできるのか?
A.可能です。助成金の条件を満たしていれば、複数の助成制度が利用できます。ただし、複数の助成制度を利用する際は、ほかの助成金や補助金を利用していないことが申請の条件になっている場合もあるので注意しなければなりません。
Q.火災保険は適用できるのか?
A.助成金ではなく、火災保険が利用できるケースもあります。外壁・屋根塗装で火災保険が適用されるケースは以下のとおりです。
- 外壁・屋根の破損と劣化が災害によるもの
- 被災から3年以内か
- 工事費用が火災保険の免責金額を超えているか
詳細は、保険会社によって異なるので確認しておくといいでしょう。
Q.マンション外壁塗装の費用はいくらぐらいか?
A.マンションの規模によって異なりますが、だいたいの費用は以下のとおりです。
- 3階建て:約130万~410万円
- 4階建て:約340万~550万円
- 5階建て:約450万~670万円
- 6階建て:約540万~820万円
- 7階建て:約630万~950万円
なお、外壁の状態が悪かったり、劣化症状が見られたりする場合は下地補修が必要になるため、さらに費用がかかります。劣化症状は放置するほど悪化するので、早めに対処したほうがいいでしょう。
Q.マンションの外壁塗装費用を抑えるコツは?
A.定期的に塗り替えや補修を行うのはもちろんのこと、無足場工法を用いるのもコツの1つです。無足場工法とは、足場を設置せずに外壁工事をすることで、足場代を丸々カットできるメリットがあります。外壁塗装における足場の設置と撤去は、全体費用の約3分の1を占めているといわれるほど高額です。無足場工法を用いることで、足場代が節約できるほか、スムーズに外壁工事を進められるようになるでしょう。なお、オフィスチャンプでは無足場工法を使って外壁工事をしています。熟練の職人が作業を行うので、安心して外壁塗装を進めることができるでしょう。
まとめ
マンションの外壁塗装に使える助成金は、内容や条件が自治体によって異なります。すべての人が使えるわけではないため、まずは助成金が利用できる条件を自治体のホームページ等でチェックしなければなりません。また、助成金の申請には外壁塗装の見積書などが必要になります。そのため、きちんと見積書を提示してくれる外壁塗装業者に依頼することも大切です。なお、外壁工事をしているオフィスチャンプでは、丁寧な作業はもちろん、詳細を記載した見積書も提示しております。マンションの外壁塗装でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。