鉄骨塗装の必要性や目的を紹介! 業者に依頼したほうがよいケースは?

「梁や柱、建物の基礎に使われている鉄骨がさびてきて困った」と悩んでいる人はいませんか? 鉄骨は木材よりも強く、メンテナンス不要と思われがちな建築資材です。しかし、鉄骨の塗装は定期的に塗り直しが必要になります。

今回は、鉄骨塗装の必要性や方法などを紹介しましょう。

  1. 鉄骨の劣化と塗装との関係
  2. 鉄骨塗装の方法
  3. 鉄骨塗装を行う業者の選び方
  4. 鉄骨塗装に関するよくある質問

この記事を読めば、鉄骨塗装を業者に依頼したほうがおすすめのケースや業者選びのポイントも分かります。鉄骨のさびや塗料の剝離に悩んでいる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.鉄骨の劣化と塗装との関係

はじめに、鉄骨が建築素材として使われている場所や塗装と劣化の関係を紹介します。

1-1.鉄骨は木材の代わりに使われる建築資材の1つ

鉄骨は、柱や梁にも利用される強度の高い鋼鉄製の建築資材です。骨組みに使われることが多いほか、木材の代わりに梁・柱・土台などに使われることが多いでしょう。

1-2.鉄骨は丈夫だけれどさびる

鉄骨は木材よりも丈夫で、耐久性があります。そのため、メンテナンス不要と思われることもあるでしょう。しかし、鉄は水分や塩分によってさびます。ですから、さびを予防して見栄えをよくするために塗装されるのです。塗料は、鉄骨より寿命が短いため、経年と共に劣化して落剝していくでしょう。そのため、塗料が剝げた部分からさびが浮くこともあります。

1-3.鉄骨は定期的に再塗装が必要

鉄骨塗装に使われている塗料の寿命は、10~15年といわれています。ですから、塗装後10年を過ぎた鉄骨は、再塗装が必要です。なお、土台など外部に使われている鉄骨は、柱や梁など屋内に使われている鉄骨塗装より風雨にさらされている分、寿命が短い傾向にあります。再塗装の目安は、塗装の剝がれ、さびの浮きなどが見られることですが、一見するとキレイに見えても塗装から10年経過した場合は、業者に塗装の状態をチェックしてもらうのがおすすめです。

2.鉄骨塗装の方法

この項では、鉄骨塗装を自分で行う方法や業者に依頼したほうがおすすめのケースを紹介します。

2-1.鉄骨塗装は自分でも可能

鉄骨に部分的にさびが浮いている場合や、塗装する範囲が狭い場合(鉄骨1本だけなど)は、自分で鉄骨塗装をすることができます。以下のような道具をそろえましょう。

  • 紙ヤスリなど、さびを落とす道具
  • さび止め塗料
  • 中塗り塗料
  • 上塗り塗料
  • ローラーやハケなど

なお、塗料の中にはさび止めと中塗り、上塗り塗料が一緒になっているものもあります。ホームセンターやネット通販で手に入るので、使いやすいものを選んでください。

2-2.鉄骨塗装は時間をかけて行う

鉄骨塗装を自分で行う手順は、以下のとおりです。

  1. さびや汚れを丁寧に落とす
  2. 塗料がほかにつかないように養生する
  3. さび止め塗料を塗る
  4. 中塗り・上塗り塗料を塗る

塗料の塗り重ね方は塗料によって異なります。説明をよく読んでから使いましょう。さび落としから始めるとほぼ丸1日かかるので、時間に余裕を持って行ってください。

2-3.広範囲の再塗装は業者に依頼するのがおすすめ

建物中の鉄骨を一度に塗り直したい場合は、塗装業者に依頼するのがおすすめです。特に、梁など高所にある鉄骨を個人が上手に塗るのは難しいので、無理をせずに業者に依頼しましょう。

2-4.塗装費用は塗料によっても異なる

鉄骨の塗装費用は、塗装範囲と使う塗料によって異なります。さび止めだけでなく、防汚・防じん機能などがついた塗料を使えば、それだけ費用は高くなるでしょう。塗料の種類が複数ある場合、特徴と使用するメリットをよく業者から説明してもらって選んでください。

3.鉄骨塗装を行う業者の選び方

この項では、鉄骨塗装を業者に依頼する際、選び方のポイントや注意点を紹介します。

3-1.業者は値段より実績で選ぶ

鉄骨塗装を請け負う業者はたくさんいます。その中には費用の安さをウリにしているところもあるでしょう。しかし、必要な塗料の量や工程をせずに費用を浮かす業者もあります。費用の安さは魅力的ですが、業者の実績や評判をまずチェックしましょう。長期にわたりよい評判がある業者は信用できます。また、複数の業者から見積もりを作成してもらい、比較してみれば費用の相場や業者の質が分かるでしょう。いい加減な見積もりを作る業者は利用しないほうがいいですね。

3-2.足場を組まずに塗装ができれば費用が節約できる

鉄骨の場所によっては、足場を組む必要があります。足場はおおよそ数万円~が相場で、建物が大きいほど値段が高く、組むのも壊すのにも時間がかかるものです。オフィスチャンプのように足場を組まずに塗装工事ができる業者に依頼すれば、それだけ費用が節約できます。

4.鉄骨塗装に関するよくある質問

この項では、鉄骨塗装に関する質問を紹介します。

Q.鉄骨塗装に使う塗料は鉄製品であれば何でも使えるでしょうか?
A.塗料にもよりますが、鉄製の柵などにも使うことが可能です。

Q.建物の内部に配置され、見ることのできない鉄骨も再塗装が必要になりますか?
A.鉄骨が外気にさらされているのならば、必要になることもあるでしょう。

Q.人数がいれば、個人で広範囲の鉄骨を再塗装ができますか?
A.可能ですが、キレイに塗装するのは技術がいるので、無理をしないようにしましょう。

Q.鉄骨塗装と外壁や屋根を一度に塗装することはできますか?
A.はい。そのほうが総合的な費用が安く済むこともあるでしょう。業者に相談してください。

Q.鉄骨塗装を業者に依頼した場合、どのくらいの期間で終わりますか?
A.塗装する範囲によって異なりますが、鉄骨数本ならば1~2日で終わるでしょう。なお、足場を作る場合は、組み立てと解体でそれぞれ1日かかります。

まとめ

今回は、鉄骨を塗装する必要性や方法、業者に依頼する際の注意点を紹介しました。鉄骨塗装が剝がれたまま放置しておくと、さびが広がって、鉄骨が腐食してしまう可能性があります。さびが少しでも浮いてきたら、再塗装の時期だと考えましょう。外壁や屋根と共にまとめて塗装する方法もあります。費用を節約したければ、無足場工法も視野に入れましょう。

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