
屋根の塗り替え時期は? 塗料・業者選び・費用削減のコツをご紹介
屋根の塗り替えを行うタイミングを把握していますか? 風雨や紫外線の影響を受けやすい屋根は、知らぬ間に劣化が進むものです。定期的なメンテナンスを実践し、良好な状態を維持しましょう。また、塗り替え工事や費用などについてもご紹介します。
屋根の塗り替えは、業者の技術力によって仕上がりが変わります。業者選びのポイントやコストダウンにつなげるコツなども覚えておきましょう。
1.屋根の塗り替えはなぜ必要なのか?
屋根の塗り替えを行う目的やメリットなどをご紹介します。
1-1.屋根の塗装は素材によって異なる
屋根の塗装は、劣化した場所を修繕し、新たな塗料を施す作業です。広く使われているスレート・セメント瓦・コロニアル・金属系などの素材は、定期的な塗り替えを要します。しかし、日本瓦は耐久性に優れており、寿命も50〜100年と長いため、塗装を行う必要はありません。
1-2.屋根の塗装は建物を維持するために行う
屋根の塗膜は、経年劣化が起こります。塗膜の劣化が進んだ場合、劣化した部分から雨水などが入り込み、梁・壁・床など建物の構造を支える躯体(くたい)までダメージを与えてしまうことがあるのです。浸水被害により、建物の倒壊などのリスクも上がる可能性があるでしょう。建物の耐久性を維持するためにも、屋根の塗り替えは定期的に行うことが大切です。
1-3.塗り替えによって美観を取り戻すことができる
屋根の塗り替え後は、建物の美観を取り戻すことができます。加えて、高機能な塗料を施すことで、遮熱・断熱・撥水(はっすい)効果も得られるでしょう。塗り替えを行う際は、劣化の補修も施します。見栄えがよくなり、建物全体をリフレッシュできるのがメリットです。
2.屋根の塗り替えを検討すべき時期とは?
屋根の塗り替えは何年を目安に行うべきか、劣化を示すサインなどを考えていきましょう。
2-1.屋根の塗り替え時期は屋根材の種類で変わってくる
屋根材別に、耐用年数を見ていきましょう。
- スレート:10年前後
- コロニアル:7〜8年
- セメント瓦:10〜15年
- 金属系(ガルバリウム鋼板):20〜30年
また、塗料の種類によっても、耐用年数が異なります。
- アクリル塗料:6〜7年
- ウレタン塗料:8〜10年
- シリコン塗料:10年〜13年
- 遮熱・断熱塗料:15〜20年
2-2.劣化のサインを見つけたら塗り替えを検討しよう
屋根は劣化が進みやすい場所です。しかし、普段は目に触れる場所ではないため、劣化を見逃してしまう場合があります。定期的に業者による点検を受け、早期に異常を発見することが大切です。劣化を示すサインには、以下のようなものがあります。
- 屋根材の変色
- 屋根材の変形や反(そ)り
- 塗料のはがれ
- コケ・藻の発生
- 雨漏り
雨漏り は、屋根材や外壁などの劣化が考えられます。建物の内部まで劣化が進行し、浸水が起こるのです。建物の腐食にもつながる恐れがあるため、早期に業者による修繕と塗り替えを受けましょう。
2-3.屋根と外壁の塗り替えを同時に行うのがおすすめ
外壁も屋根と同じように、劣化が進みやすい場所です。外壁の塗膜や外壁材にも耐用年数があります。予算や工事期間にゆとりがあるなら、屋根と外壁の塗り替えを同時に行うのがおすすめです。屋根と外壁の塗り替えを別々に行うより、足場代・養生費用・人件費などを大幅に節約することができます。
2-4.気候が安定している時期に塗り替えを行うのがベスト
夏は気温が高く、塗膜に気泡が発生する場合があります。また、冬は気温が低く、塗膜の乾燥に時間がかかるため、工事期間が長引く恐れがあるでしょう。また、梅雨など天候が崩れやすい時期も工事期間を読むことができないので、避けたほうが無難です。春や秋など、気候が安定している時期を選んで塗り替え工事を依頼しましょう。
3.屋根の塗り替えに関する工法や費用について
屋根の塗り替えには、どのような塗料が用いられるのでしょうか? 費用相場やコストダウンのポイントなどもご紹介します。
3-1.塗り替えをきっかけに高機能な塗料を導入する方法もある
塗料の種類により性能に違いがあります。性能の違いは、以下を参考にしてください。
- シリコン塗料:リーズナブルな価格で施工できるのがメリット。耐久性と耐熱性に優れている反面、紫外線に弱いデメリットがある。
- セラミックシリコン塗料:セラミック粒子が含まれるため、シリコン塗料より耐候性と耐久性が高いのが特徴。コケや腐食にも強い特性を持つ。
- フッ素塗料:熱・気候の変化・汚れに強い塗料。不燃性も併せ持つ。ただし、価格が高いのが難点である。
- 遮熱塗料:太陽光を反射し、室内の温度上昇を防ぐ効果がある。省エネを意識する方におすすめ。自治体により、補助金が出る場合がある。
- 断熱塗料:年間をとおして、室内を快適な温度で維持できる塗料。耐久性にも優れているのが特徴。自治体により、補助金が出る場合もある。
3-2. 塗料の種類・施工範囲・修繕内容などにより、費用は変わってくる
屋根の塗り替えに要する費用は、塗料の種類・施工範囲・修繕内容などで差が生じるものです。塗料は高機能なものほど単価が高くなります。また、屋根の劣化が進んでいる場合、大規模な修繕を要するケースもあるでしょう。業者によって見積価格やサービスに差があります。複数の業者から見積もりを出してもらい、金額だけでなく、内訳や工事内容などを細かくチェックすることが大切です。
3-3.屋根の塗り替えにかかる日数は範囲によって異なる
塗り替えをする範囲が広くなるほど、工事に日数がかかります。また、天候に左右される場合もあるため、塗り替えに要する日数は長めに考えておきましょう。屋根の塗り替えは、下塗り・中塗り・上塗りと3工程を行うのが一般的です。1週間程度のゆとりを持って考えておきましょう。見積もりの段階で工事にかかる日数を確認してください。
3-4.無足場工法を採用している業者ならコストダウンができる
屋根の塗り替え費用を削減したいなら、無足場工法を採用している業者に依頼しましょう。足場を用いると、足場の資材使用に加え設置と解体の手間もかかり全体の費用を押し上げることになります。ただし、無足場工法には、熟練した技術が必要です。無足場工法の実績豊富なオフィスチャンプまでご相談ください。
4.屋根の塗り替えを依頼する業者の選び方
屋根の塗り替えを納得できる仕上がりにするためには、業者の技術が重要なポイントです。業者を選ぶときに覚えておきたいことをまとめました。
4-1.施工実績豊富な業者を選ぶこと
屋根の劣化箇所を特定する作業や、修繕と塗り替えには技術を要します。また、美しく仕上げた塗膜を長く維持するためには、塗り替え時に熟練した業者に依頼することが大切なのです。費用だけに目を向けず、実績豊富な業者を選ぶようにしてください。実績豊富な業者なら、塗料選びに迷っても、屋根や環境などを考慮し、的確なアドバイスをしてくれます。
4-2.悪徳業者によるトラブルに巻き込まれないように注意
近年は、訪問営業をする業者が増えています。しかし、悪徳業者であるケースが多く、トラブルも後を絶ちません。必要のない補修や塗り替えを要求するのに加え、手抜き工事や多額の請求などの被害も起きています。信頼できる業者をリサーチして探し、訪問営業の悪徳業者には引っかからないようにしましょう。
4-3.無料見積もりを活用して業者を比較すること
多くの業者は見積もりを無料で行っています。現地調査も含むため、費用だけでなく、劣化箇所を見抜く力などを判断する材料になるでしょう。また、見積時の対応や工事に対する姿勢などで、信頼できる業者かどうかを感じ取ることができます。見積もりの内容を詳細にチェックし、不明な点があれば、業者から説明を受けるようにしてください。
4-4.アフターフォローが整っている業者が安心
アフターフォローが整っている業者を選ぶことで、施工後のトラブルが起きても余計な出費を回避することができます。保証期間内はトラブルの無償対応可能・定期的な点検を無料で実施など、アフターフォローの内容もよく確認してください。
5.屋根の塗り替えでよくある質問
屋根の塗り替えに関する質問を集めました。
Q.屋根の塗り替えはDIYではできないのか?
A.屋根の塗り替えは高所作業となるため、DIYでの施工は避けたほうがいいでしょう。また、ペンキと屋根の塗り替え用塗料は異なります。劣化箇所の修繕も必要となるので、業者にきちんと点検をしてもらい、施工を依頼するようにしましょう。
Q.何年ぐらいを目安に、業者による点検を受けたほうがいいのか?
A.前回の塗り替えから10年が経過する前に、点検を受けることをおすすめします。新築の場合も同様です。屋根は見えない部分で劣化している場合があります。浸水被害などが起きる前に、塗り替えを行うことが大切です。
Q.コケや藻の発生は危険なのか?
A.はい、危険です。コケや藻の発生は、塗膜の防水性が失われていることを示します。また、放置した場合、屋根材の変形につながる恐れもあるでしょう。早期に業者の点検を受けてください。
Q.雨が降ると塗り替えができない理由とは?
A.屋根材に水滴が付着した状態だと、塗料の定着が悪い・乾燥しないなどの問題が出てきます。そのため、雨天時は施工ができません。
Q.契約を急ぐ業者は避けたほうがいいのか?
A.悪徳業者に多い手口です。良心的な業者は、他社と比較する時間を与えてくれます。すぐに塗り替えをしないと危険といわれても、じっくり考えてから業者を選びましょう。
まとめ
屋根は、風雨や紫外線によって劣化が進みやすいため、定期的に修繕と塗り替えをすることが大切です。屋根材の変色・変形・コケや藻の発生・雨漏りなどは劣化のサインなので、見つけたらすぐに業者による点検を受けてください。業者は、屋根の塗り替え実績が豊富なところを選びましょう。無足場工法を採用しているオフィスチャンプがおすすめです。お気軽にご相談ください。