
倉庫の外壁塗装を行うメリットとは? 塗装のタイミングや注意点も
倉庫の外壁塗装は必要ないと思っていると、いつの間にか劣化してしまい、倉庫に保管している大切なものが使いものにならなくなってしまいます。倉庫の機能を十分に果たすためにも、外壁塗装はしっかりと行わなければなりません。しかし、どのようにすればいいのか、悩んでいる方は多いでしょう。
そこで、本記事では、倉庫の外壁塗装について詳しく説明します。
この記事を読むことで、倉庫の外壁塗装を行うメリットや依頼する際の注意点などが分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。
1.倉庫の外壁塗装を行うメリット
最初に、倉庫の外壁塗装を行うメリットをチェックしておきましょう。
1-1.大事な資産を守ることができる
倉庫の外壁塗装を行う最大のメリットといえば、大事な資産を守ることができる点です。さまざまな企業が倉庫に大事な商品などを保管していると思います。個人で使用している人は、大事な資産や思い出の品などを保管することもあるでしょう。しっかりと外壁塗装を行っておかなければ、大切な資産が傷ついてしまい、価値が下がってしまいます。外壁塗装によって形成された塗膜は、紫外線・雨風・ホコリなどから建物へのダメージを防ぐための役割を担っているのです。つまり、塗装をしっかりと施していない倉庫の外壁は、鎧(よろい)がないむき出しの状態といっても過言ではありません。
1-2.近隣住民とのトラブル防止
倉庫の外壁塗装は、近隣住民と起こり得るトラブルを未然に防げるメリットがあります。工場や倉庫が自分の家の近くにあると、あなたはどのような気持ちになるでしょうか。頻繁に大型トラックが出入りしたり、工場の作業音が聞こえてきたり、工場勤務のスタッフのマナーが悪かったり……さまざまなトラブルが起こりやすくなるのです。実際に、工場と近隣住民とのトラブルが起きた事例もあるため、なるべくトラブル回避するためにも外壁塗装をおすすめします。外見をきれいにするだけでも、近隣住民からの印象は大きく変わるものです。
1-3.建物内の環境が改善する
外壁塗装を施すことで、倉庫内の環境が改善するのもメリットの1つです。倉庫内の温度は外壁によるところが大きく、冷暖房費がかさんだり、集中力が切れたりする原因となります。建物の環境はさまざまなところへ悪影響を及ぼすため、外壁塗装はしっかりと施しておきたいポイントです。外壁塗装に使う塗料によっては、建物外から受ける温度を遮断したり、快適な屋内環境になったりできます。その結果、スタッフが働きやすくなり効率化・作業のスピードアップも期待できるでしょう。
1-4.スタッフのモチベーションがあがる
倉庫の外壁塗装をしっかりと行うことで、スタッフのモチベーションがアップします。工場や倉庫での仕事は単純作業がほとんどでしょう。単純作業は長く続けているほど集中力が途切れてしまい、些細(ささい)な作業にミスが生まれてしまいます。けれども、外壁塗装を行えば屋内環境が整いますし、倉庫の見た目もきれいになってはモチベーションが自然と高まるのです。逆に、毎日足を運び仕事をしている場所が汚い外壁だと、気持ちが下がってしまいますよね。自分の仕事に誇りを持ってもらえるようにするためにも、倉庫の外壁塗装はおすすめです。
2.倉庫の外壁塗装を行うタイミングは?
ここでは、倉庫の外壁塗装を行うタイミングについて解説します。
2-1.塗料の耐用年数を考慮する
1つのタイミングとしては、外壁に使っている塗料の耐用年数に合わせることです。倉庫の外壁に使っている塗料は、一般的な住宅と変わりありません。主な塗料とそれぞれの耐用年数は以下のとおりです。
- アクリル系塗料:約4~7年
- ウレタン系塗料:約6~10年
- シリコン系塗料:約8~15年
- ラジカル系塗料:約8~15年
- 光触媒塗料:約10~15年
- ピュアアクリル塗料:約12~15年
- フッ素塗料:約15~20年
- 遮熱系塗料:約15~20年
最初の塗装タイミングとしては、10年前後を目安にするといいでしょう。ただ、倉庫は長年使い続ける場所ですし、大事なビジネス資産とあります。長く機能を果たすためにも、耐用年数や耐性が強い塗料を使うのがポイントです。
2-2.塗装の劣化サインが現れたとき
塗装の耐用年数が経過していたり、劣化したりしているときには、さまざまな劣化症状が現れるようになります。定期的に倉庫の外壁をチェックし、劣化サインが現れている際には早めに外壁塗装を行ったほうがいいでしょう。主な劣化のサインは以下のとおりです。
- 変色・退色
- 塗膜の剝がれ
- チョーキング現象(外壁に触れると白い粉がつく)
- 塗膜の浮き
- 鉄部のサビ
- 白く盛り上がったように固まる現象(エフロレッセンス)
- ひび割れ
- シーリングの劣化
- コンクリートの爆裂
上記の中でも特に注意しておきたいのは、コンクリートの爆裂とひび割れです。コンクリートの爆裂は内部鉄筋にサビが発生し腐敗している証拠となります。そのまま放置するとコンクリート片が脱落してしまい、作業員がケガをする恐れもあるので気をつけなければなりません。また、ひび割れも状態がひどいほど、そこから雨漏りが発生し内部が腐敗してしまう恐れがあります。
2-3.早めに外壁塗装を行ったほうがいいケース
場合によっては、早めに倉庫の外壁塗装を行ったほうがいいケースがあります。たとえば、10年以上外壁塗装を行っていないケースです。前述したように、ほとんどの外壁塗料は耐用年数が10年前後となっています。10年以上塗装を行っていない倉庫の外壁はもろく、劣化しやすい状態になっているといえるでしょう。すでに、外壁の内部が腐敗してしまい、下地処理をしなければならない状態になっている可能性もあります。塗装のタイミングを逃してしまうほど補修費用が割高になってしまうため、早めに補修・塗装を行ったほうがいいでしょう。
2-4.雨漏りが発生したとき
倉庫内で雨漏りが発生したときも、早めに補修・塗装を行ったほうがいいケースです。たった少しの雨漏りでもあまく考えてはいけません。すでに雨漏りが発生しているということは、外壁の内部まで雨水が浸入しているということです。雨水はカビやサビを誘発させる原因になりますし、そのまま放置していると倉庫に保管している資産までもがダメになってしまいます。後悔しないためにも早めに外壁を修繕することが大切です。
3.倉庫の外壁塗装を依頼する際の注意点
ここでは、倉庫の外壁塗装を依頼する際の注意点をいくつか紹介します。
3-1.現地調査で状態をきちんと把握する
倉庫の外壁塗装を依頼する際、現地調査で外壁がどのような状態になっているのかしっかりと確認することが大切です。外壁塗装業者の中には、現地調査を行わずにすぐ工事に入ろうとする悪徳業者が存在しているので注意しなければなりません。適切な外壁工事を行うためには、現地調査で外壁がどのような状態になっているのか調べることが大切です。内部まで悪影響が及んでいるのか、ひび割れがどのくらい進行しているのかなど、具体的に調査することでより適切な外壁に仕上げられるでしょう。
3-2.工期がどのくらいかかるのか確認する
倉庫の外壁塗装を依頼する際は、工期と費用も必ずチェックしておかなければなりません。工期は倉庫の規模によって異なりますが、100~200坪前後の広さで約2週間~1か月はかかってしまいます。外壁工事を行っている間は、音が響いたり、塗料のにおいが充満したりするなど、作業に少し影響が及んでしまう可能性もあるでしょう。また、近隣住民とのトラブルに発展してしまう恐れもあります。工期がどのくらいかしっかりと把握しておけば、そのスケジュールを立てることができますし、近隣住民に対する配慮の準備もできるでしょう。
3-3.費用面も要チェック!
倉庫が大きければ大きいほど、外壁の状態がひどくなっているほど費用が割高になってしまいます。中には、平均費用よりも高めに設定している悪質な業者が存在しているので注意しなければなりません。トラブルにならないためにも、費用がいくらぐらいかかるのか、見積書の内容がきちんと明確に記載されているか必ずチェックしてください。あくまで目安となりますが、約50万~1000万円以上と価格差が出やすいのも倉庫ならではの特徴です。
3-4.安心して依頼できる外壁塗装業者を選ぶ
しっかりとした外壁に仕上げるためには、外壁塗装業者選びも重要なポイントです。たくさんの外壁塗装業者が存在しているので、どの業者に依頼すればいいのか分からなくなるでしょう。外壁塗装業者に悩んだときには、以下のポイントに注目してください。
- 外壁塗装の実績があるか
- ホームページ等に施工事例が掲載されているか
- スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
- 見積書の内容が具体的に記載されているか
- どのような質問でも分かりやすく説明してくれるか
- 近隣住民に対してしっかりと配慮してくれるか
- 口コミや評判がいいか
東京と大阪を中心に外壁工事を行っているオフィスチャンプでは、無料相談を受け付けています。倉庫の外壁塗装でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
4.倉庫の外壁塗装に関してよくある質問
倉庫の外壁塗装に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.どのような症状で下地処理をすべきか?
A.金属部分が腐敗していたり劣化したりしているときは、下地処理を行ったほうがいいケースです。倉庫の外壁に発生しやすいサビは、きちんと除去してから塗装を施さなければなりません。劣化塗膜を専用器具で除去したあと、ワイヤブラシやサンドペーパーなどを使ってサビを丁寧に落としていきます。また、シーリングが劣化している場合も下地処理が必要になるでしょう。下地処理が必要かどうかは専門業者にしか分からないので、きちんと説明を受けることが大切です。
Q.費用を抑えるコツは?
A.早めに補修や塗装を行うのはもちろんのこと、無足場工法を採用するのも費用を最小限に抑えるコツです。外壁塗装を行う場合は足場を組み立てるのが一般的ですが、実はこの足場代が外壁塗装の大半を占めています。つまり、足場代をカットできれば、だいぶ節約できるでしょう。オフィスチャンプでは、無足場工法を採用しているのでぜひチェックしてみてください。
Q.外壁塗装の手順は?
A.大まかな流れは以下のとおりです。
- 足場を設置し養生する
- 高圧洗浄で外壁についている汚れを落とす
- 下塗り→中塗り→上塗りの順で塗料を塗る
- 足場と養生を撤去する
場合によっては、下塗りを始める前に下地処理を行うケースもあります。具体的な作業工程に関しては、外壁塗装業者に確認してください。
Q.倉庫の外壁塗装でありがちな失敗例とは?
A.必要以上の値引きで失敗してしまうことです。倉庫の外壁塗装は面積がとても広いので手間と時間がかかってしまいます。その分費用が高くなりますが、外壁塗装の費用を値切り必要以上に安くさせようとする悪徳業者が存在しているのです。必要以上に費用を安くさせてしまうと、必要な工程が削られたり、職人の数を減らされたりしてしまうので注意してください。失敗を防ぐためには、適正な費用で工事を行うことが大切です。
Q.気をつけたほうがいい外壁塗装業者の特徴は?
A.費用を具体的に提示しなかったり、すぐ工事の契約をとろうとしたりする業者には注意したほうがいいでしょう。工事完了後に追加費用として高額な金額を請求してくる可能性があります。悪質な外壁塗装業者はスタッフの対応が悪くいい加減な傾向があるため、少しでも疑問点を抱いた際は安易に依頼しないほうがいいですよ。
まとめ
いかがでしたか? 倉庫の外壁塗装は見た目がきれいになり近隣住民とのトラブルを未然に防ぐだけでなく、大切な資産を守るために必要なことです。外壁塗装の耐用年数である10年前後を目安に塗り替えをしたり、劣化サインが現れた際にはすぐに塗装をしたりと配慮してください。工場がきれいになれば自然とスタッフのモチベーションもあがり、作業環境が整います。作業効率がアップすると、工場の運営も軌道に乗りやすくなるので、定期的に外壁塗装を行いましょう。また、適切な塗装を行うためにも、信用できる外壁塗装業者を選ぶことも大切なポイントです。