
外装リフォームで我が家をイメチェン! 塗装や サイディングの情報満載
住まいの印象を決める外装は、年月を経ると色あせや傷みが目立ってきます。そのまま放っておくと、見た目が悪いばかりでなく、建物の寿命も短くなってしまうのです。そこで、外装のリフォームが必要になります。建物を風雨から守ってくれる屋根や外壁をリフォームして、自慢の我が家をよみがえらせましょう。塗装やサイディングを変えれば、家のイメージをガラッと変えることもできるのです。この記事では、塗装やサイディングの基礎知識から信頼できる業者選びまで、外装リフォームに必要な情報を提供します。
この記事を読むことで、外装リフォームの方法や内容についての知識を得ることができます。住まいの寿命を延ばすためにも、信頼できる業者に外装リフォームを依頼しましょう。
1.外装リフォームについて
屋根の補修や外壁の塗り直しなど、外装のリフォームについて説明します。
1-1.外装とは
住宅において外装とは、建物の外側から見えるすべての部分を指します。具体的には、外壁や屋根などの仕上げや装飾のことです。外装は、建物の印象を左右するデザイン的な側面だけでなく、日光や風雨から守るという大切な役割があります。
1-2.外装リフォームとは
外装リフォームは、紫外線や風雨で傷んだ外装を修復し、建物の寿命を延ばすために行います。これにより、美観や機能を回復させることができるのです。よく行われる外装リフォームには、屋根の葺き替えや、外壁の塗装・サイディングの張り替えなどがあります。
1-3.どんな場合に必要か
一般的に、一戸建て住宅もマンション・アパートも、築後10~15年たつと、外壁の塗装や屋根が劣化するため、外装リフォームが必要になります。雨漏りや壁に大きなクラック(ひび割れ)がある場合は、早めに補修が必要です。過去に外壁の塗装をしている場合は、塗装剤の耐用年数が過ぎたころに外装リフォームが必要になるでしょう。
1-4.リフォームするメリット
外壁をリフォームすると、以下のようなメリットがあります。
- 美観が増す
- イメージチェンジできる
- 建物の寿命が長持ちする
- 断熱性能が上がり省エネになる
- 遮音性や防水性など、機能性が高まる
一戸建て以外に、マンションやビルも外装リフォームすることで、入居率がアップしたり、入居者の満足度が上がったりするメリットがあるでしょう。
2.外装リフォームの内容について
外装リフォームにはどんなものがあるのでしょう。詳しく解説します。
2-1.外装の種類とリフォーム
建物の外壁は、モルタル仕上げ・サイディング仕上げ・タイル仕上げなどの種類があります。屋根は、金属系・スレート系・セメント系・粘土系の4タイプです。外壁をリフォームする場合は、以下の3つの方法があります。
- 塗り替え:モルタルやサイディングが劣化した場合に塗装を塗り替える。劣化が軽微な場合によく行われる
- 重ね張り:現状のサイディングの上から金属サイディング(ガルバリウム鋼板など)を張る。廃材が出ないのでエコ。二重になるので断熱性・遮音性が高まる
- 張り替え:既存の外壁材を撤去し、新たに下地と外壁材を取り付ける。既存の外壁の劣化が激しい場合に用いる
2-2.デザインや色について
外壁リフォームを考えた場合、リフォーム部分以外のデザインとの相性や、庭や外構など、全体のバランスを考えることが大切です。外壁サイディングには豊富な色・柄があるため、容易にイメージチェンジすることができます。
2-3.最近の傾向
最近の新築一戸建てやマンションのデザインを見ると、明るく落ち着いた色調でシンプルな外観が好まれる傾向にあります。建材では、軽量で施工がしやすいサイディングが主流です。サイディングには、窯業系・金属系・木質系・樹脂系があり、色柄も豊富で機能性にも優れています。それぞれの特徴は以下のとおりです。
- 窯業系サイディング:硬質で密度が高い。耐震性や防耐火性・遮音性に優れている。最近は、光触媒塗装や親水コーティングで汚れにくい商品もある
- 金属系サイディング:軽量でリフォームにもよく用いられる。シャープでモダンな雰囲気のガルバリウム鋼板が人気
- 木質系サイディング:天然木を用いて塗装をしたもの。風合いが魅力。メンテナンスに手間がかかる
- 樹脂系サイディング:軽量で高耐久。塩害や冷害にも強くサビや腐食の心配もない。北米生まれで、輸入住宅に最適
2-4.外装補修について
外装リフォームでは、外装の劣化部分を補修する必要があります。以下のような状態は、補修したほうがいいでしょう。
- 屋根材のひび割れ・欠損
- 棟板金のはがれ・そり
- 雨どいのつまり・割れ
- 外壁のひび割れ
- 目地(シーリング)のひび割れやはがれ
- 破風板・幕板の劣化・腐食
- タイルの浮き・はがれ
- コンクリート部分の爆裂(ばくれつ:コンクリートの内部がサビて内側から壊れること)
3.外装リフォームの方法
外装リフォームの方法について、詳しく見ていきましょう。
3-1.リフォームの時期
外装リフォームのタイミングとしては、築10年前後が一つの目安です。この時期になったら、特に不具合を感じていなくても、一度は点検をしてもらうことをおすすめします。定期点検をすることで、不具合を早期に発見することができるのです。また、日頃から10年をめどにリフォームをする心づもりをしておけば、知らないリフォーム業者が不意に訪問してきて契約を迫られてもあわてることなく、毅然とした態度で断ることができます。
1年の中では、梅雨時や台風シーズンは避けたほうがいいでしょう。ただし、冬季は塗装の乾燥に少し時間がかかります。
3-2.コンセプトを決めよう
せっかく外装をリフォームするなら、不具合の修繕をするだけでなく、デザインや色にもこだわってイメージチェンジしたいものです。自分の理想のイメージどおりに仕上がるよう、まずはンセプトを明確にしてみましょう。こうすることで、リフォーム業者との話し合いのときに、イメージが伝わりやすくなります。
3-3.リフォームの流れ
一般的なリフォームの流れを紹介します。契約は焦らず、納得してからにしましょう。
- 現地調査(外壁・屋根など)
- 要望の聞き取り
- 予算決め
- プランの提案
- 契約
- 施工
- アフターフォロー
3-4.費用相場とコストダウンの方法
外装リフォームの費用は、内容にもよりますが、一般的な2階建ての住居で、相場は60~150万円を目安にするといいでしょう。90~120万円が中心価格帯です。
塗装工事の場合には、この中に、塗装工事費だけでなく、洗浄費、仮設足場費も含まれます。足場費は、一般的な2階建ての住宅の場合で20万円前後かかるのです。「オフィスチャンプ」のように、足場の仮設が必要ない「無足場工法」にすれば、足場分の費用が節約できます。
3-5.施工例
足場がかけられないような狭い現場でも、無足場工法なら対応できます。無足場工法の施工例は、「オフィスチャンプ」の施工事例のページでご覧ください。マンションやビルの大規模修繕にも対応しています。
3-6.見積りについて
リフォーム業者に外装の点検・検査をしてもらい、外装リフォームの見積もりを出してもらいましょう。見積もりは、一式でいくらのような大雑把なものではなく、詳細に書いてもらってください。複数の業者から同一条件で見積もりを取り、比較検討するといいでしょう。極端に安い・高い業者を除くと、相場が分かります。
4.外装リフォームの業者選び
大切な家のリフォームは信頼できる業者に依頼しましょう。ここでは業者選びについて説明します。
4-1.選び方のポイント
信頼できる業者を探すために、以下の点に注意して選ぶといいでしょう。
- 外装リフォームの施工実績が豊富か
- 自社の職人を使っているか
- 調査・見積もりは無料か
- 自社のホームページに施工例を掲載しているか
- 電話や見積もりの対応が丁寧か
- アフターフォローがしっかりしているか
4-2.アフターフォロー、メンテナンスについて
外装リフォーム工事のあとは、定期的な点検が必要です。点検することで、早めに傷んだ箇所を見つけることができ、少ない予算でメンテナンスが可能になります。
4-3.注意点
いきなり訪問営業をして「外壁がひび割れていて危険」などと不安をあおり、工事を迫るリフォーム業者がいます。このような業者は、手抜き工事や高額請求など、トラブルになることも多いので、安易に契約しないように気をつけましょう。
5.よくある質問
Q.外装リフォーム工事はどのくらい日数がかかりますか?
A.工事内容によりますが、外壁と屋根の塗装の場合、約2週間かかるでしょう。無足場工法の場合は足場の設置と撤去の日数分早く終わります。
Q.足場があると、視線や盗難が心配です。
A.防犯上気になるようなら「無足場工法」に対応できる業者に依頼してみましょう。
Q.サイディングにリフォームする場合の費用を教えてください。
A.リフォームによく使われる金属系サイディングボードの場合、単価相場は3000~5000円/m2です。30坪の建物に施工すると、材料費だけで約36万~60万円になります。これに工事費を加えると、トータルで140万~180万円程度かかるでしょう。
Q.モルタルの壁にひびが入っているのを見つけました。リフォームしたほうがいいですか?
A.ひびの程度にもよりますが、今すぐに工事が必要ということはないでしょう。まずはプロに点検してもらってから、適切に対処してください。
Q.リフォームの訪問営業がしつこくて困っています。どこに相談したらいいですか?
A.国民生活センターに相談してください。居座られて困るような場合は、最寄りの交番に届け出てもいいでしょう。
まとめ
外装リフォームは、住まいを長持ちさせるために大切なメンテナンスです。せっかくお金をかけるのなら、思い切ってイメージチェンジしてもいいでしょう。理想の外装リフォームを成功させるには、リフォームのコンセプトをつくってイメージを明確にすることと、信頼できる業者選びが大切です。この記事を参考に、後悔しない外装リフォームにチャレンジしてください。