
断熱塗装リフォーム前に知っておきたい! 塗料の種類・費用相場情報など
室温を快適にする方法の一つとして、断熱塗装があります。断熱塗装には、冷房・暖房などの空調効率を上げられる以外にも、さまざまなメリットがあるのです。断熱塗装をしてみたいと思った方は、業者選びや工事内容・どの塗料がいいのかなど、さまざまな疑問点をお持ちでしょう。そこで今回は、断熱塗装について詳しくご紹介します。
塗料別の費用相場や、リフォーム費用を安く抑えるポイントなどもご紹介します。断熱塗装について知りたい方やリフォームを検討している方はぜひ最後まで読んでみてください。
1.断熱塗装について
まずは断熱塗装について基礎情報をご紹介します。
1-1.断熱塗装とは
断熱効果のある特殊な塗料を壁面に塗ることによって、断熱効果をもたらすのです。直射日光による室内の温度の上昇を防いだり、冬は家の中の温度を下がりにくくする塗装などがあります。塗料の種類によっては、15年程度塗り直しをしなくていいものもあるのです。
1-2.断熱塗装の必要性・メリット
断熱塗装を行うことによって、空調の効率を上げることができます。せっかく家の中を涼しくしたり温めたりしても、すぐに外気温の影響を受けてしまっては意味がありません。そこで、断熱塗装により、外気温の影響を抑えるのです。エアコンや空調など電気代の節約にもなるでしょう。
1-3.どんな建物・どんな場合におすすめ?
まず、断熱塗装は、寒い地域や暑い地域の住宅におすすめです。また、日当たりが悪い家や、逆に日当たりが良すぎて室内が暑くなる家にも向いているでしょう。たとえば、西日がきつく夏に室内の温度が上がりすぎてしまう場合は、西側だけ塗装をするということも可能です。学校・企業・病院など、公共施設でも断熱塗装を取り入れている建物は多いでしょう。
1-4.効果について
断熱塗装は、塗料によって効果の持続年数が異なります。主な持続年数をご紹介しましょう。
- アクリル系:3~5年
- ウレタン系:5~7年
- シリコン系:7~10年
- フッ素系の塗料・ピュアアクリル系・セラミック系:15年以上
1-5.最近の傾向
最近では、汚れ・カビ・藻などに強いシリコン系の断熱塗料が使われることが多くなってきています。耐久度も高く、屋根・外壁の塗装に多く利用されているのです。
2.断熱塗装の方法
次に、断熱塗装の方法について、費用相場や工期などをご説明します。
2-1.断熱塗装の方法とは
普通は、足場や作業台を作り、壁面や屋根に塗料を塗っていきます。二重三重に重ねて塗る場合は、乾かす日数も要するでしょう。基本的には屋外の作業となりますが、住宅環境をチェックするために室内もチェックすることがあります。
2-2.断熱塗料について
断熱塗料には、主に二種類があります。一つは、その名のとおり断熱するものと、もう一方は遮熱するものです。まず、断熱塗料には、太陽による熱伝導を抑える効果があります。そのため、夏は室内の温度の上昇を抑えることができるうえに、冬にも室温を逃さない効果があるのです。一方、遮熱塗料は、太陽による熱を反射する効果が高く、特に夏に効果を発揮します。そのため、夏の暑さだけどうにかしたい、という場合は反射塗料を、一年中快適に過ごしたいという場合は断熱塗料を利用するのがおすすめです。
2-3.工期・流れなど
断熱塗装の工期は、屋根が2,3日程度、外壁が10~14日程度となっています。基本的には、塗装中も屋内で過ごすことはできますが、念のため確認しておいたほうがよいでしょう。また、雨が降ると作業ができません。そのため、梅雨時期や台風の季節はさけたほうがよいでしょう。
2-4.費用相場
断熱塗装の費用相場は、塗料によって異なります。主な相場は以下のとおりです(30坪前後の一般的な一軒家の例)。
- アクリル塗料:1000円~1500円/1㎡ 合計13万~20万
- ウレタン塗料:1800円~2000円/1㎡ 合計23万~26万
- シリコン塗料:2500円~3500円/1㎡ 合計33万~46万
- フッ素塗料:3500円~5500円/1㎡ 合計40万~72万
上記のほかに、足場費用・下塗り費用などが20万円程度発生します。
3.断熱塗装の業者選び
断熱塗装の業者選びや注意点についてご紹介します。
3-1.選び方のポイント
断熱塗装業者を選ぶ際は、以下のポイントを抑えましょう。
- 無料見積もり・無料相談ができる
- 費用が安い
- アフターフォローや補償がしっかりしている
- 豊富な実績やノウハウがある
- 事前の説明や確認が丁寧
3-2.見積もりについて
断熱塗装リフォームを行うにあたって、複数業者に見積もりを依頼することが大切です。料金の比較だけでなく、作業内容やアフターフォローの内容などを知ることができます。見積もりは必ずデータや書面でもらいましょう。後でトラブルになることを防ぐことができます。
3-3.アフターフォロー
断熱塗装リフォームでは、アフターフォローの充実も大切です。せっかく断熱塗装をしたのにまったく効果がない・耐久年数までまだあるのに塗装がはがれた、といったトラブルが起きた際に、保証してくれるかどうかは大きなポイントになるでしょう。
3-4.相談窓口
断熱塗装について悩んだら、プロの意見を聞いてみましょう。無料相談や無料見積もりを行っている業者に、家の状況やどうしたいかを伝えることによって、必要な工事やプランなどを提案してくれるでしょう。
3-5.注意点
悪質なリフォーム業者にひっかからないように注意してください。格安で塗装プランを提案してきたのに、後からオプション料金を請求してきたり、工事後すぐ塗装がボロボロになってしまった、といったトラブルも発生しています。複数の業者に見積もりを依頼することで、料金相場や本当に必要な作業が分かるでしょう。
4.よくある質問
断熱塗装でよくある質問をまとめました。
Q.断熱塗装リフォーム費用を安く抑えるには?
A.断熱塗装リフォーム費用を安く抑えたいなら、足場費用を抑えることがポイントです。「2-4.費用相場」のとおり、足場費用は20万円程度とかなり高額になっています。オフィスチャンプでは、高所でもブランコ作業による塗装が可能なため、足場を使わない工事が行えるのです。
Q.断熱塗装リフォームをすることで、どのようなメリットがありますか?
A.「1-2.断熱塗装の必要性・メリット」のように、光熱費の節約になるほか、家庭内の温度差を減らすことで心臓マヒ・熱中症・鼻炎・風邪などの健康リスクを軽減することができるのです。得られるメリットは大きいでしょう。
Q.断熱塗装リフォーム前にしておくことはありますか?
A.エアコンの使用状況(設定温度など)や室温・電気料金などを記録しておきましょう。断熱塗装による効果をチェックすることができます。
Q.業者とトラブルになってしまった場合は?
A.断熱塗装など、各種リフォームについてのトラブル相談は、住まいるダイヤルで相談することができます。トラブルに発展しそうな場合や、もしかして悪質業者かも? と思った場合は相談してみましょう。
Q.断熱塗装は自分でできる?
A.外壁に塗料を塗るのは、プロでないと難しいでしょう。自分でできる断熱対策としては、ベランダにひさしを置いて日光を防いだり、カーテンを厚くする・窓に断熱シートを貼るなどして室温をキープするなどの方法があります。
5.まとめ
断熱塗装についてご紹介しました。断熱塗装はお金のかかる工事ではありますが、家で快適に過ごせるうえに健康リスクの軽減や光熱費の節約にもなるため、メリットは大きいでしょう。数多くの工事業者がありますので、見積もり合わせをしてよく比較検討してみてください。