外壁の汚れは何が原因なのか? きれいな外壁を保つための方法を紹介
外壁の汚れをきれいにしたいと思いませんか? 外壁は建物のイメージを左右する重要なものです。汚れが目立つと建物の印象も悪くなるため、できるだけきれいな状態を維持することが必要になります。「洗剤を使って自分できれいにすることはできないか?」とお悩みの人も多いのではないでしょうか。さまざまな影響によって汚れやすい外壁をきれいにするためにはどうしたらよいのか、対策にはどのようなものがあるのか、知っておくことをおすすめします。この記事では、外壁が汚れる原因や汚れの対策法などをまとめてご紹介しましょう。
この記事を読むことで、外壁の汚れに関する悩みを解決できるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.外壁の汚れについて
外壁が汚れる原因や放置する影響などをまとめました。
1-1.外壁の種類について
一般的に、外壁材の種類には以下のようなものがあります。
- サイディング:最も主流な外壁材。デザイン性・機能性にすぐれ、価格が手ごろ
- モルタル:水・砂・セメントを調合したもの。コンクリートより軽く、耐火性にすぐれている
- ALC:軽量気泡コンクリート。初期費用が高く、メンテナンスに手間が必要
- RC:鉄筋コンクリート。気密性が高く、デザインの自由度が高い
- タイル:粘土や石材を砕いて焼き固めたもの。対候性や耐久性にすぐれている
1-2.汚れる原因
外壁は常に外気にさらされています。空気中にはホコリやチリが含まれており、外壁に「汚れ」として付着するのです。雨が降ると汚れは洗い流されますが、均一に洗い流されるわけではないため、汚れムラとなって目立つようになります。特に汚れが発生しやすいのは、雨が当たらない部分や太陽の光が当たりにくい部分、湿気が多い箇所などです。
1-3.汚れの成分とは?
空気中に含まれるホコリやチリの正体は、土や砂・排気ガス・油などです。こういった汚れが外壁に付着すると黒ずみの原因になります。また、日が当たりにくい部分に発生するカビやコケなどは、雨が降ってもなかなか洗い流されることがないため、汚れとして外壁に残ってしまうのです。
1-4.放っておくとどうなるのか?
外壁の汚れを放置しておくことは、美観の低下につながります。家の印象を左右する外壁が汚れていると、清潔感や高級感を失うことになるでしょう。また、汚れが広がると塗料の保護膜が劣化してしまい、建物の寿命を縮めてしまうことにもなるのです。外壁の耐久性が落ちるとひび割れや雨水の浸入を招き、建物内部の劣化が進行してしまいます。
2.外壁汚れの対策法
外壁の汚れを取るタイミングや自分で取る方法などをまとめました。
2-1.汚れを取るタイミングや頻度
外壁材の種類によっては、自分で汚れを掃除することも可能です。特に、サイディングやモルタルなどの外壁素材だと水洗いでも十分きれいになるため、定期的に行っておくとよいでしょう。掃除のタイミングとしては、基本的に汚れが目立つようになってきたら行うのが望ましいといえます。年に1~2回は外壁の様子をチェックし、必要であれば掃除を行うようにしましょう。
2-2.自分で取る方法
外壁の汚れを自分で取る場合は、まずホースを使って外壁の汚れを落としましょう。水だけで落ちない汚れには、外壁洗浄剤を使うと効果的です。中性洗剤を10倍ほどに薄めたものでも代用できるため、試してみるとよいでしょう。柔らかめのスポンジに水と洗剤を含ませ、優しくこすりながら落としてください。洗剤が残らないように、最後に水でしっかりと洗い流しましょう。ただし、外壁材によっては強くこすると壁が傷んでしまう可能性もあるため、十分注意しながら掃除することが必要です。
2-3.注意点
外壁の汚れを取るために、高圧洗浄機を使用する方法もあります。高圧洗浄機を使えば頑固な汚れやカビ・コケなども落とすこともできるため、大変便利です。しかし、説明書の指示どおりの圧力で使用しないと外壁を傷めてしまうこともあるでしょう。十分注意して使用してください。また、自分で外壁の掃除を行う場合は、室内への水漏れや隣家への水の飛散などにも注意しましょう。
3.外壁の汚れを業者に依頼する場合
外壁の汚れを取るために、業者への依頼を検討すべき場合や料金についてご紹介します。
3-1.依頼すべき状態とは?
業者に依頼すべきなのは以下のような場合です。
- 自分で掃除しても汚れが落ちない
- 高い部分の掃除ができない
- 掃除をする時間がない
- 汚れを確実に取りたい
3-2.業者による清掃方法
業者に依頼した場合は、基本的に高圧洗浄機を使っての作業になります。高圧洗浄機でも落ちない頑固な汚れや、カビ・コケなどが非常に多い場合などは、バイオ洗浄が行われるのが一般的です。バイオ技術により専用の洗浄剤を使って洗浄する方法であり、汚れの原因となるバクテリアを分解することもできるため、カビやコケの発生を抑えることも可能になります。
3-3.汚れにくい素材について
定期的な掃除はもちろん大切ですが、外壁材や塗料選びの時点で「汚れにくい外壁」を作り出すこともおすすめです。一般的に「汚れにくい」といわれているのが、窯業系サイディング外壁やタイル外壁などでしょう。塗料は防汚性にすぐれているシリコン塗料、フッ素塗料を使用するのが望ましいといえます。外壁のリフォームを検討する際は、ぜひ参考にしてください。
3-4.料金について
外壁の汚れ取りを業者に依頼した場合、費用相場は一軒家の場合で20,000~50,000円ほどです。もちろん家の大きさにもよりますが、まずは見積もりを依頼してみることをおすすめします。高圧洗浄だけでは汚れを落としきれずバイオ洗浄を行う必要がある場合は、さらに費用が高くなるため、事前に確認しておきましょう。
4.外壁の汚れに関する相談について
外壁の掃除を業者に依頼する場合の注意点などをまとめました。
4-1.業者の選び方
外壁塗装業者の中には外壁の洗浄も行っている業者も多いため、依頼してみるとよいでしょう。業者を選ぶ際には、以下のポイントを参考にしてください。
- 豊富な実績があるか
- 無料見積もりを受け付けているか
- 事務所の所在地を明確にしているか
- 対応が丁寧でスピーディーか
4-2.費用とコストを抑える工夫とは?
外壁洗浄にかかる費用を抑えるためには、複数の業者に無料見積もりを依頼して比較することをおすすめします。そうすることで、大まかな相場を把握できるでしょう。損をすることなく業者に依頼することができるはずです。また、最初から汚れにくい外壁材や塗料を選び、洗浄する必要性を減らしておくことも、トータルコストを抑えることにつながります。
4-3.注意点
飛び込みで営業に来た業者に、外壁洗浄を依頼するのは危険です。「今すぐ洗浄が必要」といわれて契約を迫られても、絶対に利用しないようにしましょう。相場以上の高額な料金を請求される可能性があります。
5.外壁汚れに関するよくある質問
「外壁の汚れについて知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.自分で高圧洗浄機を使って外壁を掃除する際は、何に注意すべきですか?
A.汚れが周囲に飛び散らないように注意し、音が大きいためご近所に一声かけてから行うことをおすすめします。また、高い部分を洗浄する際は、はしごからの落下に十分注意してください。
Q.汚れを見つけたら早めに掃除をしたほうがよいでしょうか?
A.外壁の汚れは時間がたつにつれて落ちにくくなります。特に、カビやコケなどは放っておくとどんどん広がるため、見つけたらできるだけ早く対処しましょう。
Q.汚れが目立つ外壁の色とは?
A.白や黒は汚れが目立ちます。また、赤などの原色も意外と汚れが目立つため、避けたほうがよいでしょう。反対に、ベージュやグレー・アイボリーなどは汚れが目立ちません。
Q.タイル外壁が汚れにくいといわれている理由は何ですか?
A.タイルは吸水率が低いため、雨が降ると自然と汚れが浮き上がり、雨と一緒に流れていきます。そのため、タイル外壁はメンテナンスが楽といわれているのです。
Q.悪質な外壁塗装業者にはどのような特徴がありますか?
A.不安をあおり急いで契約するようにいってくる業者や、通常ではありえない値引きをしてくるような業者には注意が必要です。見積書の内容についても、不明確な項目が多くきちんとした説明ができないようであれば、その業者は利用しないことをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか? 外壁の汚れの原因や、自分で汚れを取る方法、業者に依頼する方法などをまとめてご紹介しました。外壁の汚れが目立つようになると、家のイメージも悪くなってくるものです。常にきれいな外観を維持するためにも、ぜひこの記事を参考にして汚れ対策について検討してみてください。