
寿命?屋根の劣化を感じたらチェックしたいポイントや工事の基礎知識
屋根にも寿命があることをご存じですか? 屋根は雨風・紫外線を毎日あび続けることで劣化してしまいます。見た目が悪くなるのはもちろんのこと、ひび割れがおきたり断熱効果が薄れたりしてしまうこともあるのです。そこで、今回は屋根の補修・塗装・張り替え工事についてご紹介します。
屋根の劣化を感じる方や、張り替えを考えている方はぜひ最後までこの記事を読んでみてください。屋根の工事について正しい知識をつけることで、最適な屋根のリフォームをおこなえます。
1.屋根の劣化について
1-1.屋根の劣化状況について
屋根の劣化にはさまざまな状況があります。主な症状は以下のとおりです。
- 色あせ
- 塗膜はがれ
- 反り返り
- サビ
- 藻・カビ
- ひび割れ
ひとつだけでなく、複数の症状が出ることもあります。
1-2.原因について
屋根の劣化の大きな原因は紫外線・雨などを受け続けることによる経年劣化です。経年劣化により、色あせ・塗膜はがれなどの症状が出てしまいます。経年劣化によりもろくなった屋根に力が加わると、ひび割れまで発展してしまうこともあるのです。
1-3.耐用年数について
屋根の寿命はおよそ10年~20年で、塗料や種類によって年数に差があるのです。家屋(建物)の使用可能な期間を見積もったものを法定耐用年数と言います。屋根の耐用年数は、建物の耐用年数と同じになり、屋根だけ張り替えたからといって建物の耐用年数が延長されることは基本的にありません。
1-4.屋根の種類について
1-4-1.コロニアル
今新築で最も使用されている素材です。施工が簡単で、取り扱っている業者が多く、軽量・耐震性に優れるというメリットがあります。ただし、カバー工法(既存の屋根の上に新しくコロニアル屋根を張る)ができない・デザインが単調といったデメリットもあるのです。
1-4-2.ガルバリウム鋼板
屋根のリフォーム分野で最も使用されているのがガルバリウム鋼板です。既存のコロニアル屋根に直接張るカバー工法が普及しています。軽量で耐久性・断熱効果があるなどのメリットや、工事費が比較的高額・浸水に弱いため傾斜をつける必要があるなどのデメリットもあるのです。
2.屋根の劣化の影響について
2-1.屋根の劣化を放置することによる影響について
屋根の劣化は景観の悪さだけでなく、ひび割れ・浸水・カビ・サビなどの症状も引き起こしてしまいます。屋根から侵入した雨水や湿気は、外壁や建物内部にも影響をおよぼし、雨漏り・腐食・壁のくずれなども引き起こしてしまうのです。
3.屋根が劣化したらどうすべきか
3-1.張り替えの時期・タイミングについて
屋根の色あせ・塗装はがれが目立ってきた・ひび割れが出てきたなどの症状があれば、張り替えの時期です。ダメージが少ないうちに張り替えることで、補修費用等を抑えることができます。
3-2.すぐに張り替えすべき場合とは
雨漏りや浸水がある場合はすぐに点検・張り替えをおこないましょう。雨水・湿気が建物内まで入り込んでしまうと、屋根だけの補修で済まなくなってしまう可能性もあります。
3-3.症状・チェック項目
以下のような症状が出た場合は、すぐに点検を依頼しましょう。
- 雨漏りがある/天井・壁にシミができた
- 部屋が前よりも湿っぽくなった
- 屋根材にひび割れ・ズレ・たわみがある
- 屋根が変色している・色あせている
- 雨どいに屋根材の素材が詰まる
- 屋根を触ると手に白い粉がつく(チョーキング)
4.屋根の張り替えについて
4-1.張り替えの種類について
屋根の工事は、塗装工事と葺(ふ)き替え工事があります。塗装しなおすことで、屋根が家を守るための力を取り戻すのです。もちろん見た目をよくするという目的もあるでしょう。屋根の耐久年数が近い・過ぎた際は葺(ふ)き替えが必要です。屋根材をまるごと交換する方法と、既存の屋根材の上に新しい屋根材を敷くカバー工法があります。
4-2.業者選びのポイント
業者に屋根の張り替え工事を依頼する際は、下記のポイントをおさえましょう。
- 豊富な実績・施工事例があること
- 料金が明確であること
- 工事内容の説明がきちんとおこなわれること
4-3.工事の流れ
ご参考までに、オフィスチャンプの工事の流れをご紹介します。
- お問い合わせ
- 打ち合わせ
- お見積もり
- 施工日を決める
- 施工・精算
4-4.期間・費用
屋根の工事の相場は、おおよそ以下のとおりです。使用する屋根材によっても料金は変わります。
- 塗装30万円~140万円
- カバー工法:50万円~120万円
いずれも2日~6日程度かかります。また、家にいられる時間帯を事前に確認しておくとよいでしょう。
4-5.費用を抑えるための工夫
オフィスチャンプでは、足場を使わない工事が特徴です。そのため、足場の工数・料金を省くことができます。屋根のリフォームにこんなにお金をかけたくないという方はぜひお問い合わせください。
5.よくある質問
5-1.おすすめの屋根の色は?
グレーが最も人気の色になります。熱反射率が高く色あせもしにくいのが理由です。次いで黒・茶などの落ち着いた色が使われる傾向にあります。
5-2.雨漏りは自分で直してもいい?
屋根の上にのぼるのは危険ですので、屋内の応急処置だけにしておきましょう。また、雨漏りがあるほど劣化した屋根を使い続けるのは危険です。すぐに点検と補修工事を依頼することをおすすめします。
5-3.見積もり後に断ってもいいの?
複数の屋根補修業者の見積もり合わせをおこなうことで、より安い業者を選べるでしょう。ただし、目先の安さだけでなく工事内容・オプション料金・保証についてもしっかり確認してください。
5-4.アパート・分譲の屋根の補修は?
大家さん・管理人などに相談してください。不動産会社が提携している業者がある場合があります。屋根の補修費を個人で支払うことはまずありませんので安心してください。
5-5.屋根と一緒に、外壁の塗装もしたいのですが
屋根の塗装ができる業者は、外壁の塗装もおこなえることがほとんどです。工事や養生のプランにもかかわってきますので、工事したい箇所はまとめて伝えておきましょう。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。屋根は、雨風・日差しなどから家を守ってくれる重要なものです。屋根に不具合があると建物内部・暮らしにも影響が出てしまいます。屋根にも寿命があることを認識し、きちんとケアしましょう。塗装・張り替えなどの基本的な情報をお伝えしましたが、より詳しい内容は業者への問い合わせフォームなどを利用することをおすすめします。