
雨戸塗装の相場価格とDIYでの対応方法
雨戸の耐久性は、定期的に塗装することで大きく変わります。マイホームを長く大切に使うためにも忘れずメンテナンスをしましょう。しかし、いつどのようなタイミングで雨戸を塗装すればよいでしょうか。雨戸は、塗装方法だけしっかりおさえておけば自分で塗装するのも可能です。それでは、雨戸塗装の相場とDIYで塗装するときの手順をご紹介します。
1.雨戸塗装の相場価格
1-1.雨戸のサイズと場所によって変わる
雨戸の塗装を業者に依頼する場合、雨戸のサイズと場所によって単価は異なります。標準サイズの雨戸なら、1枚あたり2500円から4000円ほどの見積もりとなるのが普通です。塗料の種類やサイズで価格が変わるとはいえ、見積もりの単価がその範囲でおさまっているなら妥当な金額と言えるでしょう。とはいえ、雨戸は2階の窓など、高いところにもあり、塗装のためには足場が必要になります。足場をかけるだけでも、家のサイズによっては、20万円以上の費用が必要になることも少なくありません。足場を使わずに外壁塗装をおこなう業者へ依頼するなら、その点でのコスト削減が可能です。
1-2.雨戸塗装の種類
使用する塗料によっても、価格は変わるでしょう。ウレタン樹脂塗料で吹き付けをする場合は、見た目もきれいであり、DIYではできない仕上がりになります。また、水性塗料をハケで塗るなら価格は安く済みますが、ハケ塗りでのムラも多いはずです。自分で塗ったほうがずっとよい結果になりかねません。雨戸の塗装は耐久性を重視し、塗料の選択は慎重にしましょう。耐久性のある評判が高い塗料のほうが長い目で見るならコスト削減になるケースもあるのです。
1-3.雨戸は外壁と一緒に塗装する
雨戸の塗り替えは外壁の塗装と一緒に対応するのがおすすめです。雨戸の塗装では、通常足場をかける必要があるため、外壁塗装で足場をかけるときに一緒に塗装するなら費用が無駄になりません。もちろん、足場をかけない塗装方法であれば、足場の費用を浮かすことが可能です。雨戸の塗装も外壁の塗装も通常は3度の塗装工程があります。また、塗装開始前の洗浄や研磨の工程も忘れてはいけません。そのため、塗装業者は何度も同じ場所に行き、さまざまな工程を繰り返します。塗装工程としては、シーラーという下塗りをおこない、その後に2回塗料を塗るわけです。このような塗装工程を考えても、外壁と雨戸の塗装は1度におこなうのがよいでしょう。そうすれば、外壁と雨戸塗装の仕上がりの差もできず、全体にきれいな仕上がりとなります。
2.雨戸の塗装時期
2-1.定期的な塗装が大切
屋根塗装の場合、塗装の対応が遅れると、サビによる屋根の腐食や穴あきの原因になり、雨漏りの危険があります。雨戸には雨漏りの危険はありませんが、1度サビが生じると簡単に全体へ広がり、雨戸の傷みが早くなるでしょう。そのため、雨戸のサビや塗装のはげを見つける前に、定期的な塗装を計画するのがベストです。外壁塗装についても同様ですから、外壁塗装と同じサイクルで定期的な塗装をするよう心がけましょう。
2-2.塗装をする季節
雨戸塗装でも外壁塗装でも、3度塗りが基本です。そして、それぞれの塗装の過程がしっかりと完了し、完全に乾いたあとに次の塗装工程をおこないます。そのため、湿度の多い時期は塗装に適してはいません。また、寒すぎる、暑すぎるなどの条件もよい環境ではないでしょう。もちろん、冬や夏の時期を絶対避けてはいられません。時期を待つよりも、最適な業者を選び、サビなどで雨戸が傷む前に塗装するのがなによりも大切です。
2-3.5年に1度は塗り替えよう
塗装が何年もつのかは、塗料の種類や環境によっても異なります。塗料には、ウレタン塗料やアクリル塗料などがありますが、雨戸の塗料として最も多いのはウレタン塗料です。雨戸の材質によっては、しっかりとしたサビ止め塗料を塗ることで耐久性を強化できるでしょう。しかし、天候や雨の量、海側に近い場所かどうかなど、環境によって耐久年数は変わるため、5年に1度は塗り替えるという目安を持つのがおすすめです。
3.雨戸塗装の流れ
3-1.下準備が大切
自分で雨戸を塗る場合には、まず必要な道具をそろえることから始めましょう。基本的には、研磨作業の道具、塗装用具、塗料、そして高所作業の道具が必要です。研磨作業としては、サンドペーパーを粗い目と細い目のものを準備しましょう。塗料用具は、ローラーとハケを準備してください。雨戸の溝部分はローラーで塗装できません。ハケ塗りで作業してください。高所作業のためにはしごか脚立を用意しますが、十分安全を確保して作業しましょう。高所は危険であるため、高所での作業に慣れていない、または安全が十分確保できないなどがあるなら、DIYでの塗装はおすすめできません。
3-2.塗装は3度塗りが基本
まずは、サンドペーパーで塗装をはがし、汚れを取り除きます。塗装をすべてはがすことはできないため、サンドペーパーをかけてもはがれない部分はそのまま残して大丈夫です。その後、軽くハケなどでホコリを除き、シンナーを含んだ布でふき取りましょう。壁と雨戸の境目をていねいに養生してください。塗装下部分も養生し、塗料が地面やほかの部分につかないようにしましょう。塗料は3度塗りとなります。シーラーと呼ばれる下地の塗料をまず塗ってください。完全に乾いたのちに、塗料を塗ります。2度目の塗料が乾いたなら、3度目を仕上げとして塗りましょう。
3-3.高い場所には注意しよう
高所での研磨作業、養生作業、3度の塗装作業をおこなうのは危険が伴います。自分で足場を組むのは時間もかかるため、おすすめできません。費用と効果、そして危険の度合いを考えるなら、自分で塗装するよりも業者へ依頼したほうが最善である場合も多いでしょう。業者へ依頼する場合も、足場を用いない塗装工事をおこなう業者へ依頼するなら、コストも削減できます。
まとめ
いかがでしたか。雨戸は5年に1回塗装をおこなうのを目安にしましょう。外壁塗装と同時におこなうのがおすすめです。2階の雨戸を塗装する必要があるなら、DIYでおこなうよりも業者へ依頼するとよいでしょう。費用よりも安全を1番に考えてください。足場をかけない工程で対応する業者への依頼なら、コストも安く済みます。