屋上の防水工事は必要? 方法や防水塗料の種類・業者選びについて

3.屋上の防水工事~チェックポイント

屋上の防水工事をすべき場合やチェックリスト・注意点について説明します。

3-1.すぐに工事すべき場合とは

雨漏りが発生している場合は、すぐに工事をしてください。雨水の浸入を放置するほど、建物の劣化につながります。防水工事を行っている業者に連絡して、雨漏りの原因や状況を把握しなければなりません。「まだ少ししか雨漏りしていないから大丈夫」と思わないように注意してくださいね。また、耐用年数が近づいてきたころも、防水工事が必要です。耐用年数が経過している屋上の素材は、役割・機能が働いていない可能性があるので業者に確認を依頼してください。

3-2.チェックリスト

屋上の防水工事が必要かチェックしたいときは、以下の項目を目安にすると良いでしょう。

  • 雨漏りをしている箇所がある
  • 屋上のメンテナンスを行っていない
  • 耐用年数を経過している
  • 防水層に浮きがある
  • 塗膜が隔離している
  • 屋上に藻やコケが出てきた
  • 表面にヒビ割れが発生している

以上の項目に当てはまる場合は、防水工事が必要です。

3-3.注意点

「費用がかかるから」と、防水工事を先延ばしにしてはいけません。放置する期間が長くなるほど状態が悪化し、防水・修繕工事にかかる費用も高くなってしまいます。雨漏りが発生する前に工事を行うことで、建物の耐久性の維持保全や工事にかかる費用も節約できるのです。

4.屋上の防水工事~主な方法

それでは、屋上の防水工事の種類や流れ・水漏れチェックの必要性・大まかな工期・費用について説明します。

4-1.防水工事の種類

防水工事は、防水シートを貼りつける「シート防水工法」・塗料を塗る「塗膜防水工法」・塗ると貼るを組み合わせた「アスファルト防水工法」の3種類があります。それぞれの特徴を以下にまとめましたので、ぜひチェックしてください。

  • シート防水工法:膜状となっているシートを貼りつける工法。合成ゴム・塩化ビニル・ポリオレフィンなど
  • 塗膜防水工法:液状の樹脂類を使用して防水加工を施す工法。ウレタンゴム・アクリルゴム・FRP・ゴムアスファルト・セメントなど
  • アスファルト防水工法:アスファルトを使用する工法。熱工法・トーチ工法・常温工法がある

4-2.防水塗料の種類

代表的な防水塗料は、ウレタン・シリコン・浸透吸水防水・ERP防水の4種類です。それぞれの特徴を以下にまとめたので、ぜひチェックしてくださいね。

  • ウレタン:最も主流になっている塗料。塗り重ねができ安価だが、紫外線に弱い
  • シリコン:耐熱性・耐候性に優れており、汚れがつきにくい。比較的高価で弾性に劣る
  • 浸透吸水防水:内部に深く浸透でき、耐久性の高い塗料。費用が高め
  • ERP防水:耐候性に優れ、短期間の工事で終わる。紫外線に弱く、伸縮性が乏しい

4-3.防水工事の流れ

防水工事の流れは、屋上の状況や環境・施工範囲などによって異なります。そのため、まずは、屋上の状況を確認しておかなければなりません。あくまで目安となりますが、大まかな防水工事の流れを以下にまとめましたので参考にしてください。

<現場確認から工事開始までの流れ>

  1. 現場確認・診断を行う
  2. 状況に適した工法と塗料の提案・見積書の確認
  3. 見積もり内容に納得した後、契約→工事開始

<防水工事開始から完了までの流れ>

  1. 工事箇所を高圧洗浄で掃除する
  2. 内部が傷んでいる場合は、下地処理を行う
  3. 塗膜形成までの防水効果を高めるために、養生シートを貼りつける
  4. 防水層をつくり、保護層の上塗りをした後、完全に乾燥したら工事完了

4-4.水漏れチェックの必要性

防水工事を始める前に、必ず、水漏れチェックをしておかなければなりません。水漏れチェックは、状況に適した工法と塗料を選び、起こり得る水漏れを防ぐための大切な作業です。また、水漏れの原因を突き止めることができます。正しい防水対策をするためにも、水漏れチェックをきちんと行う業者に依頼しましょう。

4-5.工期の目安

防水工事が完了するまでの日数は、範囲・状況・工法・環境によって異なります。一戸建ての場合は、約1~2日で終わるケースがほとんどです。マンションやアパートなどの集合住宅の場合は、一戸建てよりも長くかかるので、約1~2か月を目安にしていたほうが良いでしょう。オフィスビルや大規模マンションは数か月かかることもあります。

4-6.費用について

ほとんどの業者は、1㎡当たりの単位で費用を算出しています。平均費用は、1㎡当たり3,000~8,000円程度です。施工範囲だけでなく、工法・塗料によっても異なるため、契約前に見積もり内容を細部まで確認してください。分からない点や疑問点があれば、その場で尋ねたほうが良いでしょう。

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