外壁工事を行う際に必要な足場の費用や相場は? 使わずに工事は可能?

1.足場の基礎知識

はじめに、足場を組む意味や種類などを解説します。どのような工事の際に足場は必要なのでしょうか?

1-1.足場とは

足場とは、外壁を塗装したり工事したりする際に、職人が乗って作業をする際に造られるものです。かつては竹を組んで作られていましたが、現在では鉄管を組み合わせたり、その上に板を設置したりして足場を作ります。原則として、高さ2m以上の場所で工事を行う場合は、建築基準法によって足場の設置が義務づけられているのです。足場を造ることによって、職人は安全かつ効率的に外壁塗装や工事を行うことができます。

1-2.足場の種類

足場には、いくつかの種類があります。最も基本的な足場は「枠組み足場」と呼ばれるものです。これは、鉄管や鉄板を組み合わせて職人が自由に移動できる足場を造るもので、地上45mまで設置でき、安全性も高くなっています。業者が「足場を設置します」といった場合は、枠組み足場を設置すると考えてください。

それより簡易型の足場としては、くさび式足場があります。こちらは、凸金具と凹金具を組み合わせて足場を組んでいく方法で、主に低層階で使われるものです。2階建て程度の一戸建てで外壁塗装などをする場合は、くさび型足場が使われることが多いでしょう。

さらに簡易的な足場としては、単管足場や単管ブランケット足場などがあります。これは鉄パイプを組み合わせただけだったり、その上に板を渡した簡易的な足場です。簡単に作れて安価ですが、危険性もあるので「どうしても枠組み足場が組めない」というところにだけ使われることが多いでしょう。

このほかにつり足場や移動式足場などがありますが、一般住宅にはあまり使われることはありません。なお、外壁塗装をする場合は塗料の飛散を防ぐためにカバーをとりつけるため、足場代にはカバーの料金も含まれます。また、建物が大きく高くなるに比例して、足場の設置代も高額になっていくのです。

1-3.足場を組むことの重要性

前述のとおり、足場は職人が安全かつ効率的に作業を行うために必要なものです。簡易的な足場は安価ですが、その分危険性が増します。「とにかく足場代を安くあげたい」という気持ちも分かりますが、価格にこだわった結果、労働災害が起きたり工期が伸びたりしては本末転倒です。

1-4.足場の費用相場について

足場の費用は、1平米あたり700~1,000円が相場です。マンションなどの高層住宅の場合はしっかりとした足場が必要なので、1,200~1,300円程度かかることもあるでしょう。なお、足場は外壁塗装や工事を行う会社が自社で組む場合と、足場を組む専門会社に依頼をする場合があります。専門会社に依頼した場合、自社で組む場合よりどうしても高くなるでしょう。一般的な一戸建て住宅で、20万円前後が相場です。

最近は、足場代無料をウリにしていたり、足場の費用を1平米あたり400~500円にする、という業者もあります。しかし、前述のとおり、足場代は一般住宅でも20万円程度はかかるものです。これをすべて無料にするというのは、とても難しいでしょう。そのため、足場代を無料にした分、塗料代などが相場よりも高くなっている可能性があります。業者が努力をして足場代が安くても利益が出るようになっていることもありますが、費用総額を見たらそれほど安くなかったということもあるので、安易にお得だと思わないようにしましょう。

2.足場を組まずに外壁工事をすることは可能?

前述のとおり、建築基準法では原則として2m以上の高さで工事や塗装を行う場合、足場を組むように定めています。しかし、一定の条件をクリアすれば足場を組まずに外壁工事を行うことが可能です。これを、「無足場工法」と言い、オフィスチャンプをはじめとする専門の業者が行っています。

無足場工法とは、屋上からロープブランコという専用器具を外壁につるし、そこに職人が乗って作業をする方法です。足場を作る費用と手間がすべてカットできますので、工事費用はもちろんのこと、工期も短くすることができるでしょう。また、足場を組む余裕がない住宅密集地などでも、外壁工事を行うことができます。

その一方で、無足場工法を行っている工務店はまだ少なく、業者選びに手間がかかることもあるでしょう。また、建物や工事の内容によっては無足場工法が行えないこともあります。さらに、無足場工法は職人の熟練した技術が必要です。未熟な職人が無足場工法を行うと、工事の仕上がりが施主の満足がいかないものになることもあるでしょう。

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