外壁塗装の色選び、成功のための7項目!選び方のポイントとは?

外壁工事を考えている人にとって、色選びは簡単な作業ではないでしょう。外壁の色は家全体のイメージを左右する大切なものであり「こだわって決めたい」という人は多いと思います。同じ色でも彩度や色相の違うものが複数存在しているため、色選びには頭を抱えることになるはずです。どうすれば、イメージどおりに仕上げることができるのでしょうか。この記事では、外壁塗装の色選びをする上で知っておきたいことや工事の流れなどをまとめて解説します。

  1. 外壁塗装の目的や種類
  2. 外壁塗装の色選びはなぜ重要なのか?
  3. 外壁塗装の色を選ぶ際のポイント
  4. 外壁塗装の塗り替え時期について
  5. 外壁塗装の工事について
  6. 外壁塗装の業者を選ぶ際のポイント
  7. 外壁塗装の色にかんするよくある質問

この記事を読むことで、外壁をどんな色にするべきかわかるはずです。外壁工事を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

1.外壁塗装の目的や種類

まずは、外壁塗装について解説します。その目的や主な種類にはどのようなものがあるのでしょうか。

1-1.外壁塗装は何のためにあるのか?

外壁塗装の目的は、建物の美観を高めるというものだけではありません。もちろん、家の外観を美しく整えることは重要でしょう。しかし、そのほかにも大切な役割があるのです。まず、建物を保護するという目的があります。雨風や紫外線など、常にさまざまな刺激を受けている外壁は、塗装によってある程度守られているのです。ところが、年月とともに塗装面が劣化し、その役割を果たすことができなくなってくると、建物の寿命は縮まります。ひび割れや破損部分から雨水が浸入してしまう恐れもあるでしょう。このように、建物の劣化を予防するためにも重要な役割を果たしているのです。そのほかにも、「家のイメージを変えたい」という理由で塗り替えを検討する人も多いでしょう。

1-2.塗料の種類と特徴

外壁に使用される塗料には、主にウレタン・アクリル・シリコン・ラジカル・フッ素があります。それぞれの特徴をまとめてみました。

1-2-1.ウレタン樹脂系塗料

少し前まではウレタン塗料を使用するのが主流でした。紫外線に強く、密着しやすいという特徴を持つウレタン塗料は、木部や鉄部などの塗りにくい場所の塗装に適しています。耐久年数は比較的短めですが、光沢のある仕上がりが長続きするのが特徴です。ただし、変色しやすいというデメリットもあります。

1-2-2.アクリル樹脂系塗料

外壁に使われる塗料の中で、最も安価なのがアクリル塗料です。汚れやすく耐久年数も短いため、最近はあまり使用されることはありません。紫外線に弱く湿気をとおしやすいアクリル塗料は、外壁に向いている塗料とは言えないでしょう。さらに、ひび割れしやすいというデメリットがあります。

1-2-3.シリコン樹脂系塗料

汚れにくく耐久年数も長いため、現在最も使われている塗料となっています。汚れにくく色あせしにくいシリコン塗料は、耐久性と価格のバランスがよいことでも人気です。アクリルやウレタンに比べて約1.5倍長持ちします。

1-2-4.ラジカル制御型塗料

比較的新しい塗料であり、耐用年数はシリコンより長く、費用はフッ素より安いという特徴があります。紫外線や酸素などの劣化因子によって生じる原因のことを「ラジカル」と言い、そのラジカルの影響を受けにくくしたのが「ラジカル制御型塗料」なのです。価格が安くて性能が高いという、最高レベルのコストパフォーマンスを持つ塗料となっています。

1-2-5.フッ素樹脂系塗料

耐久年数が15年以上と非常に長く、外観を長期的に保つ効果が期待できる塗料です。ただし、価格が非常に高いため、一般住宅にはほとんど使用されていません。現在は、高層ビルの外壁などに使用されるのが一般的です。

1-3.塗料にこだわりを持つ人が多い!

最近の傾向としては、塗料の種類にこだわりを持つ人が多くなってきています。より長持ちする塗料を選び、長く快適に暮らすにはどうしたらよいのかを重視する傾向にあるのです。そのため、価格より性能で塗料を選ぶ人が増えてきているのが現状と言えます。

2.外壁塗装の色選びはなぜ重要なのか?

色選びにおいて知っておくべきことをいくつかご紹介しましょう。

2-1.色選びはなぜ重要なのか?

外壁の色は家の外観イメージに大きくかかわります。色が家に与える影響は大きく、色しだいで「温かみのある家」「シックな家」というように、見た目の印象が変わってくるでしょう。人は誰もが「好みどおりの家にしたい」と願うはずです。そのためには、色選びで失敗するわけにはいきません。もちろん「好きな色を使えばよい」というわけではありませんが、その家にはその家に「適した色」というものがあるということを覚えておきましょう。

2-2.覚えておきたいこと

色選びの際には色見本を参考にすることが多いでしょう。このとき、覚えておいてもらいたいことがいくつかあります。まず、光源によって色の見え方が変わるということです。太陽光の下で見るのと蛍光灯の下で見るのでは、色の感じ方はまったく変わります。また、ツヤの加減によっても色の見え方は微妙に変わるでしょう。ツヤがあるかないかで家の印象は左右されますので、調整は十分慎重に行ってください。

2-3.主な色のメリット・デメリット

主な外壁の色と言えば、白や黒・青系や赤系があります。それぞれの色が持つメリットとデメリットをご紹介しましょう。

2-3-1.意外とおすすめできない白や黒!

白や黒の外壁は見た目が非常にきれいです。しかし、このような極端な色は、汚れやキズが最も目立ちやすくなります。外壁は絶対に汚れがつくものです。特に、黒の外壁はほんの少しの汚れでも目立ってしまうため、避けた方がよいでしょう。

2-3-2.薄くなる赤系・青系にも注意!

赤や青の外壁は非常に個性的ですが、薄くなると大変目立ちます。色が薄くなっていくと家が古く見えやすくなるため、こまめなメンテナンスが必要不可欠になってしまうのです。

2-4.ツートンカラーにする場合

最近はツートンカラーの外壁が増えてきています。2色使うことでオリジナリティーを出すことが可能です。たとえば、1階部分と2階部分で色を分ける・ベランダやバルコニーの部分だけ色を変えるなど、方法はいろいろあるでしょう。また、2色の割合にも注意が必要です。家全体のバランスがおかしくならないように、じっくり検討しましょう。

2-5.カラーサンプルを参考に!

塗料メーカーが用意したカラーサンプルを見て外壁の色を決める場合がほとんどでしょう。この場合は「面積効果」と言って、色の見え方が大きさによって変わることがあります。小さな面積で見た色は、大きな面積になると薄く、または、鮮やかに見えてしまうのです。このことをしっかり考慮しながら、カラーサンプルをチェックするようにしてください。

2-6.カラーシミュレーションについて

色選びに迷ったときは、カラーシミュレーションをしてみましょう。無料シミュレーターソフトを利用して、自分の家に似たものを選び、外壁の色をいろいろ変えて楽しんでみてください。大体のイメージをつかむために役立つはずですよ。

3.外壁塗装の色選びのポイント

では、外壁の色選びで知っておくべきポイントをご紹介します。

3-1.選び方を知っておこう!

色選びには以下のようなポイントがあります。

3-1-1.近隣の家とのバランスを考える

向こう三軒両隣の家を見てみましょう。自分の家の外壁だけ違和感が出ないようにしなければなりません。あまりにも派手な色や奇抜な色だと、周囲の雰囲気に溶け込むことができず、悪い意味で目立ってしまうことになるでしょう。近隣とできるだけ似たような雰囲気の色を選び、自然と溶け込むようにすることが大切です。

3-1-2.景色になじむ色を心がける

周辺の景色になじむ色を心がけることも大切です。できるだけ地域に溶け込む色を考える必要があります。そのためにも、家の周辺を意識しながら散歩し、自分の家に合った系統を探してみるのがおすすめです。晴れた日だけでなく、曇りの日にも散歩してみるようにしましょう。

3-1-3.サッシや屋根の色との関係

サッシや屋根の色とのバランスも考えなければなりません。外壁だけを見るときれいな色でも、実際に塗ってみるとサッシや屋根の色との相性がよくない、という失敗は多いのです。特に、屋根は面積が広いため、家全体に与える印象を大きく左右してしまいます。屋根と合う色を選ぶよう心がけましょう。

3-1-4.系統から選んでいく

最初から「この色」というように決めてしまうのは難しいでしょう。まずは、グレー系・ブラウン系・クリーム系というように、系統から選んでいくことをおすすめします。大体の系統を決めてしまえば、細かい部分を考えていく上で楽になるでしょう。

3-1-5.実例を見る

色のイメージが固まったら、依頼する業者に依頼して実例を見ておきましょう。良心的な業者であれば現場を見せてくれます。「この色を使うとこんな仕上がりになる」ということがわかれば安心ですよね。

3-2.耐用年数について

外壁の耐用年数は、使用する塗料によって変わります。目安としては、アクリル塗料が3~5年、ウレタン塗料が5~7年、フッ素塗料が15年以上です。一般的に、耐用年数が長い塗料ほど価格も高くなる傾向にあります。そのため、予算に合わせて塗料を選択する必要があるでしょう。ただし、耐用年数はあくまでも目安であり、定期的なメンテナンスをしっかりと行っていればさらに長持ちする可能性はあります。

3-3.メンテナンスについて

外壁塗装は、しっかりとメンテナンスしていれば長持ちするものです。色落ちしても目立ちにくい色を選ぶことも大切ですが定期的なメンテナンスを忘れないようにしてください。コケやカビなどが発生したときはすぐに掃除するようにしましょう。また、塗膜のはがれやひび割れが発生する前に塗り替えることをおすすめします。できるだけ早い段階で塗り替えを行うことで、塗装も長持ちするでしょう。さらに、塗膜の耐久性を高めるために、塗り重ね回数を増やすことが効果的です。

3-4.注意点

外壁の色選びをする上での注意点として、配色をあまり多くしないことをおすすめします。家は部位によって使用している材質が異なるため、アクセントをつけるために色分けする場合も多いでしょう。しかし、あまり多くの色を使うと全体の統一感がなくなります。品格のない仕上がりになってしまう可能性もあるため、配色は2~3色に留(とど)めておきましょう。

4.外壁塗装の塗り替え時期について

外壁の塗り替えには最適なタイミングというものがあります。塗り替え時期と塗り替えを検討するべき症状についてご紹介しましょう。

4-1.築10年めが塗り替えのタイミング

外壁を塗り替えるタイミングとしては、家を建ててから10年めくらいが最適です。築10年を目安に塗装を塗り替えることで家は3倍長持ちすると言われています。10年以上塗り替えをせずに放置していると、外壁のダメージがどんどん大きくなってしまうのです。そして、その修理費用は膨大なものになってしまいます。そうなる前に、外壁を塗り替える必要があるでしょう。

4-2.すぐに塗り替えるべきなのはこんなとき!

外壁をじっくりチェックしてみると、さまざまな劣化を発見するはずです。塗り替えを検討するべき症状を見逃さないでください。

  • ひび割れがある
  • 塗装のはがれがある
  • 色あせている
  • カビや苔(こけ)が発生している
  • サビがある
  • 腐食している
  • 手で触ると白い粉がつく

以上のような症状は、塗り替えのサインであるということを覚えておきましょう。

5.外壁塗装の工事について

外壁塗装の工事は、どのような流れで行われるのでしょうか。期間や費用についてもご紹介します。

5-1.工事の流れ

外壁塗装の工事は、以下のような流れで行われます。

  • 足場組み
  • 高圧洗浄
  • 養生
  • 下地調整
  • 外壁塗装
  • 点検、手直し
  • 足場解体
  • 清掃

外壁塗装は3回塗りが基本で、下塗り・中塗り・上塗りという手順で行われます。こうすることで、外壁の耐久性を高めることができるのです。

5-2.工事にかかる期間

一般的な30坪サイズで、外壁塗装工事にかかる期間は8~12日程度です。屋根塗装を含めるとさらに3日ほど増えることになるでしょう。また、工事期間中に雨が降ってしまうと、作業を中断する場合もあります。完成までの日数は十分に余裕を持って考えておきましょう。

5-3.費用はどのくらいかかるのか?

外壁塗装にかかる費用は、使用する塗料の種類によって異なります。一般的な30坪戸建て住宅の場合、以下のような金額が相場と言えるでしょう。

  • アクリル~60万円
  • ウレタン~72万円
  • シリコン~87万円
  • フッ素~111万円

5-4.価格を抑えるポイント

最近は足場を組まない「無足場工法」を取り入れている業者も増えてきています。足場にかかる費用の相場は1㎡あたり500~700円であるため、30坪の戸建て住宅だと、15万円の足場代を節約できるのです。このように、できるだけ価格を抑えるポイントを知り、少しでもお得に外壁塗装工事を済ませましょう。また、「現時点での出費を抑えたい」という人は、塗料のランクを変えてみることも検討してください。

5-5.工事中の注意点

外壁塗装には重要な役割があるため、きちんとした作業が必要になります。上塗りをしてしまえば手抜き工事であるか見極めることは不可能になるため、工事の過程でしっかりとチェックしておくことが大切です。素人が判断するのは難しい部分もありますが、できるだけ作業の様子を確認し、以下のポイントをチェックしてみてください。

  • 時間をかけて洗浄しているか
  • 塗らない部分に養生しているか
  • 所定の回数を塗っているか
  • 塗り残しがないか

6.外壁塗装の業者を選ぶ際のポイント

外壁塗装を依頼する業者は、どのように選べばよいのでしょうか。選び方のポイントや注意点などをご紹介します。

6-1.業者選びのコツとポイント

失敗しない外壁塗装のために、選ぶべきなのは以下のような業者です。

  • 外壁リフォームの専門業者である
  • 実績が豊富である
  • ホームページの内容が充実している
  • 無足場工法を取り入れている
  • 安全対策がしっかりしている
  • アフターフォローが充実している
  • 見積書の内容が明確である

6-2.見積もりについて

同じ外壁塗装でも、費用は業者によって異なります。相場を知るためにも、まずは複数の業者に無料見積もりを依頼してみましょう。そして、その結果を比較して業者を決めるようにしてください。1社1社に見積もりを依頼するのは大変な作業なので、インターネットの一括見積もりサイトを利用するとよいでしょう。

6-3.業者を選ぶ際の注意点

外壁塗装の業者には、悪質な営業をしているところも存在しています。しかし、良心的な業者と悪徳業者を見極めるのは簡単なことではないでしょう。たとえば、契約の即決を迫る業者には注意が必要です。「今すぐ工事をしないと大変なことになる」などと不安をあおることを言ってくるのが、悪徳業者の手口だということを覚えておきましょう。また、半額以上の値引きをする業者も危険です。相場を知らないのをいいことに、最初は高めの見積もりを提示している可能性があるでしょう。

7.外壁塗装の色にかんするよくある質問

「外壁塗装の色選びについて知りたい」という人が感じるであろう疑問とその回答をまとめてみました。

7-1.色を選ぶ際にまず考えるべきことは何ですか?

A.どのようなイメージにしたいかをまず考えましょう。「今までの外壁と似たような感じにしたい」「個性を出したい」など、漠然としたイメージから広げていくことをおすすめします。

7-2.塗装工事を行うにはどの季節が適していますか?

A.塗装工事は、梅雨期を除いて一年中可能です。ただし、冬場は塗料が乾くまでに時間がかかるため、工期が通常より長くなる可能性が高いでしょう。

7-3.風水で外壁の色を決める人もいると聞きました。どのような特徴があるのですか?

A.風水のパワーを最も発揮できるのは外壁である、という考え方もあります。たとえば、オフホワイトは愛情運と仕事運・茶系は家庭運が上がると言われているのです。

7-4.ガーデニングが趣味なのですが、緑に合う外壁の色にはどのようなものがありますか?

A.自然界に多く存在するイエローベースの色味を選ぶことをおすすめします。家が緑によくなじみ、違和感なく仕上がるでしょう。

7-5.最近人気の色は何色ですか?

A.2015年の外壁人気カラーは、ブロークンホワイト・ライトクリーム・ミッドビスケットなどです。最近は、奇抜な色よりも自然に合う色味を選ぶ人が多い傾向にあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。外壁の色について、選び方のポイントや注意点などをまとめて解説しました。外壁は家の第一印象を決定づける重要な部分です。何色を選ぶかによって、家の仕上がりは大きく変わります。ぜひこの記事を参考にして、自分の家にぴったりの色を探してください。

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