これであなたも大丈夫!外壁塗装で失敗しないための方法とポイント

3.外壁塗装は自分でできる?

外壁塗装はご自分でも可能です。DIYが得意な方は、ホームセンターなどで材料や道具をそろえて、チャレンジしてはいかがでしょうか。
ただし、自分で可能というのは、単に塗ることができるという意味になります。塗装が本来もっている性能を十分に発揮できるかどうかは、あなたの腕しだい。仕上がり精度は、プロである職人さんより劣るという自覚をもった方がいいでしょう。精度が悪ければ、次の塗り替えが早まることになります。

3-1.塗装の流れ

塗装といっても、ただ塗ればいいというわけではありません。むしろ、塗る前の作業こそ重要です。塗装の成否を握るといっても過言ではありません。サイディングなどを使った一般的な住宅の塗装は、次のような流れです。

  1. 足場の設置:安全な作業をするため、とても大事な作業です。脚立などで代用する場合には、転落など事故には十分に気をつける必要があります。
  2. 高圧洗浄:機械を使って外壁を洗浄し、汚れやカビなどを除去します。
  3. 養生:ドアやサッシ窓など、塗料を塗らない場所を保護します。ビニールシートなどを活用するといいでしょう。ブルーシートによる飛散防止対策も必要になります。
  4. 下地補修:ひび割れやはがれなどを補修します。仕上げを左右する大切な工程です。
  5. 塗装:シーラーと呼ばれ、密着性を高める下地調整剤を塗ったあと、トップコートと呼ばれる仕上げ材を2回塗ります。つまり、3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)が基本です。

3-2.最適な塗料の選び方

住宅の外壁材はさまざまです。塗装する際は、使っている外装材に適した塗装が必要になります。そして、それ以上に難しいのは、古い塗装の種類によって、塗り替えるときの塗装の種類も変わってくることです。要するに、古い塗装の種類によって、適した塗装と適さない塗装があります。
どんな塗装が適しているのかは、プロでも判断が難しい領域です。
ご自分で選び塗装するときには、国土交通省が監修した「外装仕上げの耐久性向上技術」(博報堂出版)という本が参考になるでしょう。古い塗装と新しい塗装の組み合わせ(適合性)を、一覧表にしてまとめています。素人にも見やすくて、理解しやすい本です。

4.失敗しない業者の選び方

これまでの記事を読んで、ご自分で外壁塗装する自信はつきましたか?おそらく、「外壁塗装って奥が深いなあ」と感じた方もいらっしゃるでしょう。
外壁塗装で失敗したと後悔しないためには、やはりプロに依頼するのが一番です。でも、中には悪徳業者もいます。見積もりの方法や依頼の流れ、業者選びの注意点をまとめました。

4-1.相場を知ろう

業者選びに入る前に、まず、外壁塗装の相場を押さえておくことが大切です。何の武器(データなど)をもたず、プロを相手にするのは、あまりにも無謀といえます。下手をすると、業者のいいなりです。
1㎡当たりの単価の相場をまとめました。もちろん、需要によって変動することがあることをご理解ください。

  • 足場:600~800円。足場の高さによって変わります。
  • 高圧洗浄:250円程度。
  • 養生:300~500円。割と幅があるようです。
  • 飛散防止ネット:100~200円。平屋より3階建てが単価は高くなります。
  • 下地補修:17,000円~20,000円。最も費用がかかる作業です。いかに下地補修が大切かが、金額の面からもわかります。
  • 下塗り:700円~900円。
  • アクリル樹脂塗装:1,000~1,200円。
  • ウレタン樹脂塗装:1,800円~2,000円。
  • シリコン樹脂塗装:2,500円~3,500円。
  • フッ素樹脂塗装:3,500円~4,500円
  • 遮熱塗装・光触媒塗装・無機塗装:5,000円~5,500円。

このほか、サイディング外壁などでは、シーリング工事が必要な場合もあります。既存のシーリングの上に打つ場合は700円~900円、打ち替えの場合は900円~1,200円が相場のようです。
業者に見積もりを出してもらうとき、一番わかりやすい方法があります。作業ごとに材料の原価を示し、そこに職人さんの手当てや会社の利益を上乗せして出してもらうことです。でも、会社のノウハウに属するので、現実的には難しいものがあります。足場なら足場というように、作業ごとの見積額の中に利益が含まれている見積もりがほとんどです。
だからこそ、相場を知ることが重要になります。

4-2.見積もりの方法

ご自分で近くの塗装屋さんに依頼するか、お住まいをリフォームする際に、リフォーム業者に一括でお願いするケースが考えられます。一概にはいえませんが、中間マージンがない分、専門の塗装業者に依頼する方が安くなるはずです。
ご自分で探すのが難しければ、外壁塗装の一括見積もりサイトを利用するといいでしょう。サイトに登録されている業者は、審査を得て登録されているので、安心して依頼できるようです。
また、見積もりの際に、注意していただきたいことがあります。それは、外壁塗装は家電製品などとは違うということです。たとえば、テレビや冷蔵庫は、製品として完成しています。ですから、安さ第一でいいでしょう。
でも、外壁塗装は、現場で人間が手作業により製品として完成させる点で、決定的な違いがあります。要するに、完成した製品に質の違いがあるのです。家電製品などと同じように考えてはいけません。
いい製品(外壁塗装)には、それなりの費用もかかることを理解し、見積もりを検討してください。安さ第一主義には、落とし穴が隠れている場合があります。

4-3.依頼の流れ

  1. 現地調査:見積もりの前に事前に外壁を調べ、劣化の度合いをチェックしてもらいます。大切な手順です。現地調査の前に、電話やメールで概算の見積もりを出してくれる業者もいます。
  2. 見積もり:現地調査の結果を踏まえて、見積額や工程を出してもらいます。工事の内容ごとに金額を示してもらってください。「一式でいくら」といった見積もりは、論外です。
  3. 契約:見積額に納得したら、いよいよ契約です。
  4. 施工:工程に沿って工事を進めます。100㎡のお住まいの場合、工期は1週間から10日程度を目安にしておくといいでしょう。

工事が完成すれば、契約は終了です。でも、その後、不具合が出てこないかと心配になりませんか?こうした不安を解消するには、契約の前に保証やアフターサービスについても確認しておくことが大切です。

4-4.業者選びの注意点

塗装業者はさまざまです。残念ですが、悪徳業者が多い業界といわれます。失敗しないために、以下のような点にご注意ください。

  • 信頼できる営業マンを見極める:優良業者選びの第一歩です。保証やアフターサービスなども確かめておきましょう。
  • 最終的には職人さん:どんな業者に依頼しても、実際に作業するのは職人さんになります。外壁塗装の成否が決まるキーポイントです。できれば、契約前に営業マンに同行してもらい、お話を伺いましょう。職人さんが手がけた現場を見せてもらうのも、1つの方法です。
  • 見積もりは複数の業者から:即決は絶対にダメです。相場より高くなることがあります。一括見積もりサイトでは、一度に複数の業者からもらうことができて便利です。
  • 「○×をサービスする」には気をつける:下地処理がタダ?でも、タダほど怖いものはありません。裏があるのではと疑った方がいいでしょう。手抜きの可能性があります。
  • 保証を前面に出す業者にも要注意:保証があるのはいいことです。でも、コストの割に保証期間が長い場合は、注意が必要です。
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