高耐久性塗料で注目のジョリパット! メリットとデメリットは?

ジョリパットは、フランス生まれの塗装素材です。モルタルの上から吹きつけることができて高耐久性ということで、モルタル壁をリフォームする際に人気のあります。「我が家もリフォームする際、ジョリパットを使いたい」と考えている人もいるでしょう。しかし、ジョリパットはメリットだけではありません。しっかりとデメリットを把握しておかないと塗装をした後で、「思っていたのとは違う」とがっかりすることもあります。

今回はジョリパットの特徴やメリット・デメリットを紹介しましょう。

  1. ジョリパットの特徴
  2. ジョリパットのメリット
  3. ジョリパットのデメリット
  4. ジョリパット外壁のメンテナンス
  5. まとめ

ジョリパットのメリットとデメリットとは?

この記事を読めば、ジョリパットが適した家の特徴もよく分かります。外壁リフォームを考えている人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.ジョリパットの特徴

ジョリパットの特徴

名前は聞いたことがあるけれど、どのような特徴があり、メリットが得られるか知らないという方もいるでしょう。まずは、ジョリパットが何かを知ることから始めてみてください。

1-1.どのようなものか?

ジョリパットは、フランスで生まれた外壁塗装素材。塗料と砂を混合した砂壁状の塗料で、モルタルの上から塗装する材料です。主な素材は、アクリル共重合樹脂。水溶性です。一般的な塗料より100倍もの厚みがあるのが特徴で、高性能と耐久性に優れた材料だとされています。

1-2.性質

ジョリパットは粘性のある性質を生かし、コテ・ローラーを使って模様を形成することも可能です。また、水で薄めて吹き付けることもできます。ニーズに合わせて、さまざまなアプローチができる塗装材料だと言えるでしょう。
実際に、新築住宅・リフォームした家などの内外装に用いられています。発想しだいで、理想を自由に実現できる素材であり、デザインにも適しているのです。

1-3.一般の外壁塗装の上から使う

リフォームをきっかけにジョリパット導入を検討する方もいるでしょう。
ジョリパットの性質として、既存の外壁・すでにジョリパット塗装を終えた外壁など、上から再塗装することができます。家の安全性を高める目的で導入するケースが多く、いかに注目されているかが理解できるでしょう。

模様が作れるうえに塗料の上塗りができるのですね。
はい。従来の塗料より自由度が高くいろいろな塗り方ができます。

2.ジョリパットのメリット

ジョリパットのメリット

サイディングボードの家が増えている中、塗り壁として国内シェアを圧倒的に占めているジョリパット。デザイン性と耐久性に優れた性能を求めてジョリパットを選択する方も多いのです。
ジョリパットのメリットを具体的に見ていきましょう。

2-1.塗り替え回数が少なくて済む

ジョリパットは耐久性に優れているため、高親水性によって雨水などによる汚れも付着しにくい性質を持っています。定期的な塗り替えが必要な外壁は費用がかかる悩みがありますが、ジョリパットにすることで塗り替え回数を減らすメリットがあるのです。色褪(あ)せしにくいのも特徴でしょう。

2-2.仕上がりが自然

コテ・ローラー・ハケを使って形作ることができるジョリパットは、デザインにも優れ、表情豊かな個性あふれる外壁にすることができます。カラーバリエーションも豊富で、質感も人気です。モルタルと砂を混ぜ合わせて吹き付ける塗料であるため、自然な仕上がりになるメリットがあります。

2-3.耐候性

ジョリパットの最大のメリットは、防火性・耐火性に優れ、遮音性・遮光性も発揮します。自然素材を使った塗料であるため、有害物質の発生も少なくて済むのです。
防藻・防カビ効果が高く、湿気を吸っても調整してコケやカビによる緑色や黒色に変色しにくいメリットがあります。美しい状態が長く保(たも)たれるでしょう。

2-4.ひび割れしにくい

塗膜が高い柔軟性と弾性を持っているため、ヘアクラックと呼ばれる微細なひび割れを吸収してくれます。キズもつきにくい性質があるため、外観の美しさが長く持続するでしょう。

2-5.メンテナンス費用がかからない

通常の汚れなら、シャワーの水圧を使ってデッキブラシでこする水洗いで十分です。油膜などひどい汚れは中性洗剤を使って落とします。洗剤が残らないように、しっかり水で流しましょう。
メンテナンス費用がかからないため、経済性の高い塗料です。

やはり、耐久性が高いのが一番のメリットなんですね。
はい。メンテナンス費用が比較的安く済むのも魅力です。

3.ジョリパットのデメリット

ジョリパットのデメリット

メリットが多いジョリパットですが、施工前にはどのようなデメリットがあるかも知っておくと安心です。

3-1.汚れが溜(た)まりやすい

コテ・ローラー・ハケなどを使って自由なデザインができるメリットがある反面、デザインした部分に汚れが溜(た)まりやすいデメリットがあります。
デザインにこだわりを持つほど、汚れの蓄積を招く可能性が高まるでしょう。

3-2.高圧洗浄には向かない

外壁の汚れを落とすために高圧洗浄機を使う方も多いはずです。しかし、ジョリパットを施した外壁に高圧洗浄機を使ってしまうと、内部まで水が入り込んで水分を溜(た)めてしまう恐れがあります。
表面は乾いたように見えますが、内部は水分を含んだまま。塗り替え時には特に注意したいポイントです。

3-3.職人によって仕上がりが違う

サイディングボードは仕上がりにばらつきが出にくいのですが、優れた高品質のデザインを求め、ジョリパットの施工を行う場合は職人によって精度が異なります。
依頼する前に職人の手がけた施工例などを見てから決めた方が安心です。

3-4.白樺(しらかば)現象

寒い時期に施工すると、水酸化ナトリウムの白い結晶が浮き出てくる白樺(しらかば)現象が発生します。
特に濃い色合いを選んでいる場合は、施工時期を選んで見た目が損なわれないよう配慮することが大切です。

4.ジョリパット外壁のメンテナンス

ジョリパット外壁のメンテナンス

高い耐久性で塗り替え回数が少なくて済むジョリパットは、一般的に10〜15年経過するとひび割れが発生するとされています。耐久性を維持するために、定期的な塗り替えをしておくようにしましょう。
塗り替えするタイミングとして、美観の低下が1つのポイントです。

10~15年ごとのメンテナンスが必要なのですね。
はい。業者に定期的なチェックをしてもらうのもいいですね。

5.まとめ

耐久性の高い ジョリパットは、 塗替え回数が少なくメンテナンス費用がかからない塗料です

ジョリパットについてご紹介しました。

  • ジョリパットの特徴
  • ジョリパットのメリット
  • ジョリパットのデメリット
  • ジョリパット外壁のメンテナンス

耐久性の高いジョリパットは、塗り替え回数が少なく済むメンテナンス費用がかからない塗料です。既存の壁に再施工することも可能。防藻・防カビ効果もあり、遮音・遮光性も高いメリットがあります。
コテ・ローラー・ハケなどを使って優れたデザインにすることもでき、カラーバリエーションも豊かな特徴です。サイディングボードと異なり、職人によって仕上がりが変わりますので施工例などを事前に確認するといいでしょう。

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