無機塗料の特徴とは?どんなメリット・デメリットがあるの?

1.無機塗料とは?

無機塗料とは、鉱物を主原料として炭素元素(C)を含んでいない塗料を指します。
これに対し、炭素元素を含む塗料を有機塗料というのです。
もう少し具体的に説明しましょう。
身の回りにある無機物というと水や空気、ガラスや陶器、鉱物があります。
水や空気を除くと燃えにくく劣化しにくいです。
無機塗料も同じ。
樹脂やアクリルなどを原料とした有機塗料よりも燃えにくく、劣化しにくいです。
特に、紫外線に強いのが無機塗料の大きな強みでしょう。
紫外線は太陽に含まれていますから、屋外にあるものはどうしても影響を受けます。
たとえば、プラスチック製品を日なたに出しておくとあっという間に劣化してもろくなってしまうでしょう。
プラスチックの原料の石油にも炭素原子が含まれているので、紫外線に弱いのですね。
塗料も同じ。
雨風でけでなく日光でも劣化するので、日差しが強い地域は、台風がよく発生する地域よりも塗料が劣化しやすいこともあります。
無機塗料にすると1.5倍程度塗料の寿命が延びることもあるのです。
なお、無機塗料といってもいろいろな種類があります。
一般的に、炭素原子が少ないほど高級な無機塗料になるのです。

2.無機塗料のメリット・デメリットとは?

では、無機塗料はほかの塗料と比べてどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
この項でその一例をご紹介します。

2-1.無機塗料のメリットとは?

前述したように無機塗料は、耐久性の高い塗料です。
アクリル塗料が8年、シリコン樹脂塗料が10年~13年なのに対し、無機塗料は条件さえ整っていれば20年以上塗り替えをしなくてもよいでしょう。
現在、有機塗料の中で最も耐久性が高いのはフッ素樹脂塗料ですが、それよりもさらに長く塗り替えをしなくても大丈夫という実験結果が出ています。
また、無機塗料は有機塗料に比べて汚れにくいのです。
無機塗料の主原料は水になじみやすい「親水性」の性質があります。
水になじみやすいと、汚れがついても雨が降るとすぐに水が汚れと混じり合って洗い流されるのです。
また、無機塗料は有機塗料に比べると制限器が発生しにくい性質があります。
ほこりやちりなどの汚れは、静電気で外壁にくっつき、雨と混じり合ってこびりつくのです。
ですから、静電気が発生しにくいと、それだけ汚れにくいでしょう。
さらに、前述したように無機塗料は炭素原子を含んでいません。
つまり、それだけ燃えにくいのです。
有機塗料にも防火性のあるものがありますが、それよりも無機塗料の方が燃えにくいでしょう。
ですから、燃えにくい素材の建築材と合わせると、防火性も高まります。

2-2.無機塗料のデメリット

無機塗料の最大のデメリットは、価格です。
一般的な有機塗料に比べると、一平米あたり千円ほど高くなります。
どんな小さな家でも、外壁はそれなりの面積があるのです。
ですから、見積もりを取ってみるとその高さに驚かれる方もいるでしょう。
また、無機塗料は有機塗料に比べて種類が少ないので、外壁材によっては使えないこともあります。
一例をあげるとサイディングボードやガルバリウム鋼には使えません。
また、木材や屋根にも不向きです。
技術が進歩すれば無機塗料で塗れる素材も増えてくるかもしれませんが、現在のところメーカーが「不向きです」と公言している素材には使わない方がよいでしょう。
また、外壁塗料には艶があるものとわざと艶を消したものがあります。
艶があると新しく見える反面、安っぽく見えたりまぶしかったりするものもあるでしょう。
有機塗料の場合は完全に艶を消すこともできますが、無機塗料の場合は3分艶、5分艶はできますが、艶消しはできないのです。
ですから、仕上がりが思っていたのとは違う、となる場合もあります。

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