無機塗料の特徴とは?どんなメリット・デメリットがあるの?

外壁塗料は家の印象を大きく左右するだけでなく、断熱効果や防水効果があります。
外壁塗料がなければ、雨風にさらされた外壁はすぐにいたんでしまうでしょう。
そこで、今回は外壁塗料の一種である無機塗料の特徴についてご紹介します。
外壁塗料は定期的に塗り替えが必要です。
塗り替えの時期は塗料によって違いますが、無機塗料はどのくらいの間持つのでしょうか?
答えは、この記事を読んでいただければ分かります。
これから外壁塗装の塗り替えを計画している方や家を新築する方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

  1. 無機塗料とは?
  2. 無機塗料のメリット・デメリットとは?
  3. 職人の腕も大切
  4. 外壁塗装を依頼する業者の選び方
  5. おわりに

1.無機塗料とは?

無機塗料とは、鉱物を主原料として炭素元素(C)を含んでいない塗料を指します。
これに対し、炭素元素を含む塗料を有機塗料というのです。
もう少し具体的に説明しましょう。
身の回りにある無機物というと水や空気、ガラスや陶器、鉱物があります。
水や空気を除くと燃えにくく劣化しにくいです。
無機塗料も同じ。
樹脂やアクリルなどを原料とした有機塗料よりも燃えにくく、劣化しにくいです。
特に、紫外線に強いのが無機塗料の大きな強みでしょう。
紫外線は太陽に含まれていますから、屋外にあるものはどうしても影響を受けます。
たとえば、プラスチック製品を日なたに出しておくとあっという間に劣化してもろくなってしまうでしょう。
プラスチックの原料の石油にも炭素原子が含まれているので、紫外線に弱いのですね。
塗料も同じ。
雨風でけでなく日光でも劣化するので、日差しが強い地域は、台風がよく発生する地域よりも塗料が劣化しやすいこともあります。
無機塗料にすると1.5倍程度塗料の寿命が延びることもあるのです。
なお、無機塗料といってもいろいろな種類があります。
一般的に、炭素原子が少ないほど高級な無機塗料になるのです。

2.無機塗料のメリット・デメリットとは?

では、無機塗料はほかの塗料と比べてどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
この項でその一例をご紹介します。

2-1.無機塗料のメリットとは?

前述したように無機塗料は、耐久性の高い塗料です。
アクリル塗料が8年、シリコン樹脂塗料が10年~13年なのに対し、無機塗料は条件さえ整っていれば20年以上塗り替えをしなくてもよいでしょう。
現在、有機塗料の中で最も耐久性が高いのはフッ素樹脂塗料ですが、それよりもさらに長く塗り替えをしなくても大丈夫という実験結果が出ています。
また、無機塗料は有機塗料に比べて汚れにくいのです。
無機塗料の主原料は水になじみやすい「親水性」の性質があります。
水になじみやすいと、汚れがついても雨が降るとすぐに水が汚れと混じり合って洗い流されるのです。
また、無機塗料は有機塗料に比べると制限器が発生しにくい性質があります。
ほこりやちりなどの汚れは、静電気で外壁にくっつき、雨と混じり合ってこびりつくのです。
ですから、静電気が発生しにくいと、それだけ汚れにくいでしょう。
さらに、前述したように無機塗料は炭素原子を含んでいません。
つまり、それだけ燃えにくいのです。
有機塗料にも防火性のあるものがありますが、それよりも無機塗料の方が燃えにくいでしょう。
ですから、燃えにくい素材の建築材と合わせると、防火性も高まります。

2-2.無機塗料のデメリット

無機塗料の最大のデメリットは、価格です。
一般的な有機塗料に比べると、一平米あたり千円ほど高くなります。
どんな小さな家でも、外壁はそれなりの面積があるのです。
ですから、見積もりを取ってみるとその高さに驚かれる方もいるでしょう。
また、無機塗料は有機塗料に比べて種類が少ないので、外壁材によっては使えないこともあります。
一例をあげるとサイディングボードやガルバリウム鋼には使えません。
また、木材や屋根にも不向きです。
技術が進歩すれば無機塗料で塗れる素材も増えてくるかもしれませんが、現在のところメーカーが「不向きです」と公言している素材には使わない方がよいでしょう。
また、外壁塗料には艶があるものとわざと艶を消したものがあります。
艶があると新しく見える反面、安っぽく見えたりまぶしかったりするものもあるでしょう。
有機塗料の場合は完全に艶を消すこともできますが、無機塗料の場合は3分艶、5分艶はできますが、艶消しはできないのです。
ですから、仕上がりが思っていたのとは違う、となる場合もあります。

3.職人の腕も大切

無機塗料に限ったことではありませんが、外壁塗料を塗るには技術が必要です。
特に、耐久性を高めるためには、汚れや古い塗料を落として新しいものを均等な厚さに塗っていく必要があります。
特に、防火性や耐久性のある塗料の場合は、一定の厚さに塗らないと効果が十分に発揮できないこともあるのです。
ですから、メーカーによっては新しい塗料を開発すると、塗装業者を集めて塗り方の講習会を開くこともあります。
無機塗料を使ってみたいという方は、ぜひ外壁を無機塗料で塗装したことのある業者を選びましょう。

4.外壁塗装を依頼する業者の選び方

外壁塗装を行うのに、特別な資格はいりません。
ですから、いろいろな業者が外壁塗装を引き受けています。
少しインターネットを検索するだけで、たくさんの業者がヒットするでしょう。
しかし、業者による腕の差は大きいです。
また、中には「無機塗料がこの値段で!!」と思うような業者もあるでしょう。
でも、値段だけにつられてはいけません。
塗料の区別は素人にはほとんどつかないでしょう。
ですから、無機塗料といってもほとんど汚れにくさや防火性が実感できない塗料を使ってくる業者もいます。
また、施工費を手っ取り早く抑える方法として、塗料を必要量使わない業者もいるのです。
塗料を使う量が少ないほど、施工費用はかかりません。
しかし、その反面期待していたような効果が得られずにがっかりすることもあるでしょう。
業者の中には、企業努力の結果安い施工料でも利益を出せているところもあります。
同じ安価で仕事を引き受けてくれる業者にも、いろいろあるのですね。
ですから、値段だけでなく施工例や施工にかかる期間、さらに使っている塗料の量などもできる限り調べてから業者を決めてください。
施工に使う塗料の量をとっさに応えられないような会社は要注意です。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は無機塗料についてご紹介しました。
気候の変動が激しく、雨や風、激しい日光に長時間さらされているような家は、どうしても外壁塗料の寿命も短くなります。
ですから、そのような場所に建っている家は無機塗料にした方がメリットは大きいでしょう。
また、中には「DIYで外壁塗装ができないか?」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、前述したように、外壁塗料は塗り方が難しいため素人がきれいに塗るのは難しいです。
また、高さも幅もあるので、脚立程度では塗りきれません。
万が一塗り方に失敗した場合はみっともなくなりますし、外壁の寿命も縮まる可能性もあります。
ですから、外壁塗装はできるだけプロの手に任せましょう。
その方が総合的に見れば安いのです。
なお、モルタルの壁は無機塗料が使用できますが、築年数の経過した家がつやつやしていると周囲から浮いて見えます。
印象も考えて塗料を決めましょう。

工事費の大半を占めていた足場代をカット!工事費の大半を占めていた足場代をカット!