窯業系サイディングの特徴で知っておきたい3つのポイント

2.窯業系サイディングの防火構造

2-1.外壁に求められる防火構造

一般住宅の防火性能は、建築基準法にしっかりと規定してあります。そのため、建築業者はその要求にかなった素材を使用するべきなのです。とはいえ、建築基準法が規定する防火性能には幅があり、建築物の規模や建設する地域によって異なります。建築基準法で定める耐火等級は4種類であり、最も耐火性能が高いものは耐火4等級です。耐火4等級の素材には、60分以上火や熱をさえぎる性能があります。また、耐火時間が45分以上であれば耐火3等級、20分以上であれば耐火2等級です。20分に満たない耐火時間であれば耐火1等級となります。

2-2.窯業系サイディングの耐火等級

窯業系サイディングは製品によって耐火等級が異なります。しかし、窯業系サイディングの大きな特徴のひとつは、耐火等級として最もレベルの高い耐火4等級の製品もあることです。つまり、窯業系サイディングには、60分以上熱や火に耐えることのできる製品も数多くあります。この耐火性は家が密集しやすい日本の土地には大変重要です。火事は自分の家からの出火にも注意が必要ですが、近所の家からのもらい火によって生じることもあるため、耐火性は本当に重要な点と言えるでしょう。そのような日本の建築事情の傾向を踏まえて、窯業系サイディングが開発されたわけです。耐火性能については、それぞれのメーカーで耐火テストや防火テストもしっかりと行っています。

2-3.窯業系サイディングの耐火性能の理由

窯業系サイディングは、サイディング内部に燃えにくい素材や熱を伝えにくい素材を使用しています。特に、耐火4等級となる窯業系サイディングは、繊維を混入したセメントや強化せっこうボードなどが基本的な材料です。もちろん、耐火性能を高めるためには、サイディングの下地となる素材も大切でしょう。軽量鉄骨をサイディング施工時の下地として用いるなら耐火性能はさらに増します。このように素材にもこだわり、幾度もテストを重ねて耐火性能が保証しているため、その耐火性能を確信して使用することができるのです。

3.窯業系サイディングのメリット・デメリット

3-1.耐震性や耐火性に優れている

窯業系サイディングのメリットのひとつは、耐震性に優れているという点です。外壁の素材が重いなら、地震のゆれが生じたときに、振動が増幅していく危険があります。ゆれが建物の構造へ伝わるため、建物への負担が大きくなるのです。しかし、窯業系サイディングの素材はモルタル壁より約2分の1の重量となります。つまり、素材の重さが軽いため、建物全体へのゆれを増幅しないのです。また、サイディング同士のつなぎ目がシーリングになっているので、ゆれを緩和する吸収材の役目ともなります。耐火性能についても、ほかの素材では到達しにくい耐火4等級になる窯業系サイディングも多いため安心です。

3-2.デザインも豊富でリフォーム性に優れている

窯業系サイディングは、型に流し込む窯業の手順で製作するため、デザインには実質的に無限の可能性があります。時代に応じて人気の高いデザインが製作されるため、選択の幅が大きいこともメリットのひとつです。また、サイディングのパーツは、大きくないサイズであるため、部分的な修繕もしやすいのもうれしい特徴でしょう。また、サイディングは塗装を塗り重ねることも容易です。外壁の塗り替えで建物のイメージを一新することもできるでしょう。

3-3.窯業系サイディングにデメリットはあるのか

窯業系サイディングにもデメリットがないわけではありません。たとえば、サイディングを固定するためには釘(くぎ)を使用して、釘(くぎ)を打った部分へのタッチペイントで仕上げます。しかし、タッチペイントした部分の経年劣化が異なるため、素材の色と合わなくなるのです。また、施工後10年以上経過すると目地部分となるシーリングが劣化することもあるでしょう。とはいえ、経年劣化はどの素材にもあることです。ほかの外壁材にもメリットやデメリットがあり、メンテナンスが必要ではない外壁は存在しません。窯業系サイディングの経年劣化は、簡単な修繕やリフォームで十分にカバーできます。

まとめ

窯業系サイディングは、一般住宅の建築素材としておすすめです。その理由は窯業系サイディングが持つ、

  • 耐火性
  • 耐震性
  • 素材の軽さ
  • 施工のしやすさ
  • 修繕のしやすさ
  • 豊富なデザイン

などがあります。長く使うマイホームで、快適な毎日を過ごすために、賢い建材選択もしていきたいものです。

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