遮熱塗料と断熱塗料。あなたなら、どっちの塗料を選びますか?

2.どこにあるのか遮熱と断熱の違い

熱の浸入や流出を防ぐという意味では、遮熱塗料も断熱塗料も同じです。しかし、メカニズムはまったく異なります。このメカニズムの違いこそが、それぞれの塗料の特徴です。
外壁塗装の場合を例に紹介します。

  • 遮熱塗料の特徴

遮熱塗料は、熱エネルギーを「反射」や「放射」によって防ぎ、表面温度を下げる塗料です。100%にはできませんが、できるだけ反射率と放射率を高めようと、メーカーらの努力がなされています。
遮熱塗料は、一般の塗料と同じ工程で施工できるのがメリットです。このため、費用は材料費のアップ分くらいで済むといわれています。ただし、冬期の保温効果や防音性能は、あまり期待できないようです。

  • 断熱塗料の特徴

断熱塗料は、伝導(物を通じて熱が伝わること)を少なくし、熱が伝わらないようにして温度を下げる塗料です。0%にはできませんが、できるだけ伝導率を低くしようと、研究開発が繰り広げられてきました。冬期の保温効果と防音性能が期待できる点は、遮熱塗料にない特徴です。
ただし、外壁塗装の場合、たとえ伝導率は低くても、塗膜が薄いために、大きな断熱効果は期待できないという指摘もあります。実際には、遮熱塗料と同様に、反射で熱が入り込むのを防いでいる製品が多いようです。また、一般の塗装に比べて工程数が多くなる傾向にあり、材料費と施工費が割高になるという指摘もあります。

3.選ぶ際の4つのポイント

インターネットで遮熱塗料・断熱塗料を検索すると、さまざまな製品があります。塗り替えを考えている方は、性能などをじっくりと比較検討してみてください。検討の際のポイントとして、4点を指摘しておきます。

3-1.高遮熱・高断熱の塗料であること

やはり、性能が高い塗料を優先してほしいものです。すでにお話ししたように、高熱反射率・高放射率・低伝導率の製品を第1に、価格面も考えながら、コストパフォーマンスの高い塗料を選んでください。

3-2.効果が長もちする塗料

せっかくお金をかけて塗るのですから、いつまでも遮熱・断熱効果が長続きする塗料であってほしいものです。紫外線などに強い耐候性が高いことも重要な要素になります。水が浸み込むと効果が低下するといわれているので、水を通さないことも重要です。

3-3.汚れにくい塗料

遮熱・断熱塗料の課題として、汚れてしまうと効果が落ちる点が指摘されています。きれいに洗うとすれば、労力や費用もかかりますから、汚れにくくて洗浄するまでの期間が長い塗料であること。これも重要な要件です。あるいは、有害物質が含まれていないことも塗料選びの判断基準の1つに入れてください。

3-4.施工性がよい塗料

遮熱・断熱塗料には、施工上の課題と指摘されていることがあります。それは、「塗りにくい」という点です。職人さんたちも苦労しているらしく、遮熱・断熱塗料は、現場ではあまり好まれていないような話も聞きます。
こうした声に応えたのか、最近では塗りやすい遮熱・断熱塗料も登場してきているようです。職人さんたちだけでなく、エンドユーザーである住宅の居住者にとっても、歓迎すべき傾向といえます。
仕上がり精度(品質)は、遮熱・断熱効果に直結しますから、一般の塗料と同じように塗れる施工性がいい製品を選びましょう。

4.まとめ

遮熱塗料・断熱塗料を考えている方々に、参考にしていただきたいと考え、違いやそれぞれの特徴、塗ろうと考えている方に、選ぶときのポイントなどを紹介しました。あなたなら、どちらの塗料を選びますか?

  1. 遮熱塗料・断熱塗料とは?
  2. どこにあるのか遮熱と断熱の違い
  3. 選ぶ際の4つのポイント
  4. まとめ

エコに関する意識の高まりは、さまざまな取り組みを加速させ、世界共通の流れになっています。こうした中で、遮熱・断熱塗料が「環境にやさしい」材料として貢献し、普及していってもらいたいものです。

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