外壁通気工法のメリットとデメリットは? ズバリご紹介します。

1.高気密高断熱住宅の問題点は?

高気密高断熱住宅は冬の寒さが厳しいヨーロッパで発案され、北海道を中心に広まりました。
元々は暖房の熱を逃がさないようにするためのものでしたが、冷房も効きやすくなるということで本州にも普及したのです。
日本の伝統的な建築物は、蒸し暑い夏を過ごしやすいように造られています。
ですから、間口が広くて壁が少なく風が通りやすくなっているのです。
その分冬は寒気もダイレクトに入ってきますが、湿気が溜(た)まりにくいというメリットもありました。
現在の住宅は、冷房や暖房で適温になった空気も逃げにくいのですが、同時に湿気も溜(た)まりやすいのです。
特に、木造住宅の場合は室内で発生した湿気が壁紙を通過して内部にまで入りこみ、そこで結露になってしまいます。
これが、一時期問題になった内部結露です。
結露というと窓ガラスにつくものというイメージがありますが、内部結露は壁の裏側や壁内の断熱材の上に発生します。
拭き取ることもできず、カビがびっしりと生えてからようやく気付いたというケースも多いのです。
壁の中の断熱材にカビが生えてしまうと、それをリフォームするのにお金と期間がかかるでしょう。

2.外壁通気工法って何?

外壁通気工法とは、外壁材を設置するときの工法です。
このほかには、直貼工法(じかばりこうほう)というものがあります。
直貼工法は日本で長年用いられてきた工法であり、柱の外側に防水紙を張って、そこに外壁材を直接張り付ける工法です。
この場合は、外壁はぴったり柱にくっついていて壁内に隙間はありません。
外壁通気工法とは、柱と外壁材の間に一定の隙間を作る工法です。
また、室内から発生する湿気は断熱材の外部に張られた防湿気密シートで防ぎます。
こうすることで、壁内に生まれた水蒸気を外に逃がしやすくなるのです。
また、この工法は防水面でも有効。
外壁から水が入ってきた場合、直貼工法ですとそのまま内壁まで水がしみとおってしまいます。
しかし、外壁通気工法の場合は通気口を伝って水が外に出るので、内部にまでしみこみません。
1980年代に北海道で開発されたこの工法は2000年代に急速に拡大し、現在はサイディング外壁の家はほぼ通気工法で作られています。

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