外壁メンテナンスの時期を知る! モルタル外壁のメリット・デメリット

モルタル外壁は、日本の一戸建て住宅で非常に一般的に使用している外壁材です。

外壁は種類を問わず定期的なメンテナンスが必要になります。

メンテナンスの目安は、外壁の種類や外壁の状態などによって知ることができるのです。

ここでは、モルタル外壁のメンテナンスの目安やメリット・デメリットについて、詳しくご紹介します。

目次

  1. モルタル外壁の種類とは?
  2. モルタル外壁の特徴
  3. モルタル外壁のメンテナンス方法
  4. まとめ

1.モルタル外壁の種類とは?

1-1. モルタル外壁の構造

モルタル壁は“ラス網”などの下地にモルタルを塗って形成する外壁です。

モルタルは、砂とセメントを混ぜた建築材で“レンガやブロックの目地”として使います。

コンクリートにも似ているのですが、コンクリートは砂とセメントに加えて砂利を混ぜた建材です。

日本の一戸建て住宅では非常に一般的で身近な外壁材といえるでしょう。

モルタル外壁は、近年左官職人の減少やコスト面からサイディングによる外壁が一般的になりつつあります。

1-2. モルタル外壁の特徴

モルタル外壁の特徴についてご紹介しましょう。

【モルタル外壁のひび割れは当たり前?】

モルタル外壁は“ひび割れ”を起こしやすい外壁材です。

これは、住宅は熱や湿気による伸縮によるもので、モルタル外壁では避けることのできない症状といえるでしょう。

モルタル外壁のひび割れはクラックといい“構造的なクラック”と“構造上問題のないクラック”に分けることができます。

それぞれの特徴についてご紹介しましょう。

・構造クラック

構造上問題のあるクラックは地震や地盤沈下などが原因であらわれます。

柱の位置や窓・扉など付近に起きやすいクラックで、“クラックが大きく深い”のが特徴です。

・構造上問題のないクラック

モルタルが乾燥し収縮する際のクラックは構造上問題のないクラックの代表です。

経年劣化によるヘアクラックなども構造上問題のないクラックといえるでしょう。

構造上問題のないクラックであれば、再塗装・シーリングの充填(じゅうてん)によって改善することができます。

2.モルタル外壁の特徴

2-1.モルタル外壁のメリット

【メンテナンスが気軽にできる】

外壁リフォームでもモルタル壁は、10年程度とメンテナンス頻度の高い外壁です。

メンテナンス頻度が高いという反面、モルタル壁はメンテナンスに必要な費用が低いという特徴もあるため、メンテナンス頻度が高いことはデメリットではありません。

モルタル外壁は、メンテナンス費用を抑えることができるため“メンテナンスが気軽にできる”というメリットのある外壁なのです。

【自由度の高い外壁にできる】

モルタル外壁は、住宅に塗ることで外壁を形成する壁材なので、非常に自由に外壁にできるという特徴があります。

サイディングでは難しい曲面の外壁も、モルタルであれば自由に形を形成することができるのです。

自由に外壁をデザインできるというのは、モルタル外壁の最大のメリットといえるでしょう。

2-2.モルタル外壁のデメリット

建材には利点や欠点が必ずあります。

モルタル外壁のデメリットを知ることも大切です。

モルタル外壁のデメリットについてご紹介しましょう。

【クラックが入りやすい】

モルタル外壁は“性質上クラックが必ず発生する”という特徴があります。

必ずクラックが発生するといっても、構造面や耐水性に問題のない軽微なクラックも含むので必要以上に心配する必要はありません。

【施工費用が高い】

モルタル外壁は左官職人による施工が基本です。

施工に時間がかかるということからモルタル外壁の施工費用は高い傾向にあります。

3.モルタル外壁のメンテナンス方法

3-1.モルタル外壁のメンテナンスの目安

モルタル外壁は定期的なメンテナンスをすることで機能性を維持できる壁材です。

メンテナンス時期を見極める方法についてご紹介しましょう。

【チョーキング】

塗装の表面が粉のようになる塗装の劣化を原因とした現象です。

チョーキング現象の起きた塗装は防水効果が低下している状況なので、再塗装の目安になります。

壁を触り手にチョークのような白い粉が付着した場合には、モルタル外壁の再塗装の目安です。

【クラック】

モルタル外壁のクラック(ひび割れ)は防水性や耐久性を低下させる原因です。

クラックが目立つような場合には、メンテナンスの目安といえるでしょう。

モルタル外壁のクラックは劣化によるものと構造上の問題によるものの2種類があります。

クラックの種類を見極めて適切なメンテナンスすることが大切です。

【カビ・コケの発生】

モルタル外壁のカビやコケは塗料の防水性が低下していることが原因でおこります。

カビやコケが目立つようになったらメンテナンスの目安と考えましょう。

モルタル外壁のメンテナンスは外壁の劣化を見極めることが大切です。

年に一度は外壁の点検をして外壁の劣化の症状がないかを確かめましょう。

3-2.モルタル外壁のリフォーム

モルタル外壁は状況によってリフォームの方法が異なります。

モルタル外壁の状況とリフォームの方法についてご紹介しましょう。

・軽度のクラックのあるモルタル外壁

軽度のクラックは弾性のある塗料を塗ることで修復可能です。

弾性塗料はモルタルのクラックを修復する機能に加えて、モルタル外壁のクラック発生を抑える効果があります。

モルタルのクラックを防ぎたい場合には、弾性塗料を検討してみましょう。

・重度のクラックのあるモルタル外壁

重度のクラックは“クラック修復”の工程が必要になります。

モルタル外壁の状況によって“シーリング注入”“エポキシ注入”などによる修復が必要です。

重度のクラックは、点検で状況の把握をして適切なリフォームをおこないましょう。

・カビ・コケなど汚れの多いモルタル外壁

モルタル外壁の汚れは除去してから塗装をする必要があります。

汚れの少ないモルタル外壁であっても壁面清掃は外壁リフォームの基本です。

カビやコケなど汚れの多い外壁であっても、高圧洗浄でほとんどの汚れを落とすことができます。

3-3. コストを考えて業者を選ぼう!

モルタル外壁はメンテナンス頻度が多いという特徴のある外壁です。

メンテナンス頻度が高いということから、定期的にメンテナンスを業者に依頼しなければなりません。

外壁の業者に外壁のメンテナンスを依頼する場合には“足場”を設置して作業をおこなうのが一般的です。

外壁リフォームでは“足場代”が大きな負担になってしまうということがあります。

メンテナンス頻度の多いモルタル外壁では足場大の負担は非常に大きなコストといえるでしょう。

そこで、選択肢の一つとして“無足場工法”で外壁リフォームやメンテナンスを施工するという方法があります。

無足場工法では足場を設置せずに外壁リフォームできる工法です。

メンテナンス頻度の多いモルタル外壁では、コストを抑えることのできる無足場工法を利用してみましょう!

まとめ

モルタル外壁のメリット・デメリットやメンテナンスの目安についてまとめてみましょう。

【モルタル外壁のメリット】

  • 自由な形状の外壁を作れる
  • メンテナンスコストが安い

モルタル外壁は自由度の高い外壁を作ることのできる外壁材です。

メンテナンスコストも安いことから機能を維持しやすい外壁材というのが盛る足り外壁のメリットといえるでしょう。

【モルタル外壁のデメリット】

  • 施工費用が高い
  • メンテナンスの頻度が多い

モルタル外壁はサイディングと比較すると施工費用が高い、メンテナンス頻度が高いという傾向にあります。

モルタル外壁はメンテナンスをしっかりすることが重要です。

モルタル外壁のメンテナンスについてまとめてみましょう。

【モルタル外壁のメンテナンス目安】

  • チョーキング:外壁の塗料が白い粉のようになる現象
  • クラック:外壁の劣化などによるひび割れ
  • カビ・コケの発生:外壁の機能低下の兆候

外壁にこのような兆候がある場合には、外壁のメンテナンスを計画しましょう。

メンテナンス頻度の多いモルタル外壁でメンテナンスのコストを減らすためには、“無足場工法”最適です。

メンテナンスの多いモルタル外壁のリフォームやメンテナンスはコストを考えて選びましょう。

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